Users Guide
表 76. vSphere の設定情報
テキストボックス 説明
ユーザーが作成した VMware スナップシ
ョットの Rapid Recovery による削除を
許可
デフォルト設定は いいえ です。
使用容量が不正なボリュームの転送を許
可
デフォルト設定は はい です。
静止スナップショットを許可 デフォルト設定は はい です。
転送設定の変更について
Rapid Recovery では、保護対象マシンのデータ転送プロセスを管理する設定を変更できます。本項で説明する転送設定は、保護対
象マシンレベルで設定されます。Core レベルでの転送を設定するには、転送キュー設定の変更 、p. 39 を参照してください。
Rapid Recovery は、ベースおよび増分だけでなく、リストア、ベアメタルリストア、仮想マシンエクスポートを含む通常の転送を、
Windows 8 および Windows Server 2012 でサポートします。
Rapid Recovery には、次の 3 つの転送タイプがあります。
● スナップショット。保護対象マシン上のデータをバックアップします。2 種類のスナップショットが可能です。保護されたす
べてのデータのベースイメージ、それから最後のスナップショット以降に更新されたデータの増分スナップショットです。この
転送タイプは、Core に関連付けられているリポジトリに保存されるリカバリポイントを作成します。詳細については、スナッ
プショットとリカバリポイントの管理 、p. 231 を参照してください。
● Virtual Machine Export(仮想マシンのエクスポート)。リカバリポイントからの仮想マシン(VM)を作成します。保護対象マ
シンのバックアップからのデータのすべてのほか、オペレーティングシステムおよびドライバ、ならびに関連付けられている
データが含まれ、VM が必ず起動できるようにします。詳細については、VM エクスポート 、p. 176 を参照してください。
● Restore(リストア)。保護対象マシンのバックアップ情報をリストアします。詳細については、リカバリポイントからのボリ
ュームの復元 、p. 240 を参照してください。
メモ: ボリューム全体は、EFI システムパーティションを使用した Windows システムのリストア中に常に書き換えられます。
Rapid Recovery でのデータ転送には、保護対象マシンから Core までの、ネットワーク経由での大量のデータ転送が伴います。レプ
リケーションの場合、送信元またはソース Core からターゲット Core までの転送も発生します。
データ転送は、一部のパフォーマンスオプション設定を使用して、お使いのシステムに合わせた最適化を行うことができます。こ
れらの設定により、保護対象マシンのバックアップ中、VM エクスポートの実行中、またはリストアの実行中でのデータ帯域幅の使
用量が制御されます。データ転送のパフォーマンスに影響する要因には次のものがあります。
● 同時エージェントデータ転送数
● 同時データストリーム数
● ディスク上のデータ変更量
● 使用可能なネットワーク帯域幅
● リポジトリディスクサブシステムのパフォーマンス
● データバッファリングに使用可能なメモリ量
ビジネスニーズへの最適な対応とお使いの環境に基づいたパフォーマンスの微調整を行うために、これらのパフォーマンスオプショ
ンを調整できます。詳細については、転送速度のスロットル 、p. 142 を参照してください。
転送速度のスロットル
バックアップデータ、またはネットワーク経由で保護対象マシンと Core 間でレプリケート済みのリカバリポイントを転送するとき
は、意図的に転送速度を下げることができます。このプロセスは、スロットルと呼ばれています。
転送速度をスロットルすると、Rapid Recovery からのファイル転送のみに使用される、ネットワーク帯域幅の量が制限されます。
レプリケーションをセットアップするとき、スロットルを使用すると、レプリケートされた Core に以前のリカバリポイントを転送
してネットワーク帯域幅のすべてを消費するような可能性を軽減できます。
注意: 転送速度のスロットルは、必ずしも必要であったり、推奨されたりするわけではありません。この情報は、お使いの
Rapid Recovery 環境でパフォーマンスの不具合が発生した場合に参考として使用できる、解決策の 1 つです。たとえば、保護
対象またはレプリケートされた Core のデータを大量に転送したために繰り返し発生する転送障害やネットワークの速度低下
に関する不具合は、スロットルによって解決されることがあります。
142 ワークステーションとサーバーの保護










