Users Guide
スロットルに最適なアプローチを特定するための要因は複数存在します。保護されているマシンのタイプは、重要な要因です。た
とえば、ビジー状態の Microsoft Exchange Server の変更レートは、あまり使用されないレガシー Web サーバーよりも大幅に高くな
ります。
保護対象マシン上のストレージボリュームの入出力機能も、効率に大きな影響を及ぼす場合があります。
また、ネットワーク速度は、さまざまな可変要素を含む別の重要な要素です。所定のネットワークバックボーン(1 GbE または 10
GbE など)、アーキテクチャ、設定、意図的な NIC チーミングの使用や、使用されるケーブルのタイプさえも、すべてネットワーク
転送速度に影響します。お使いの環境が低速のワイドエリアネットワークである場合、およびバックアップまたはレプリケーショ
ンの転送ジョブが失敗した場合は、これらの設定の一部を使用して転送速度をスロットルすることを検討します。
最終的に、ネットワークのスロットルプロセスでは試行錯誤が付きものです。Dell 転送設定は調整およびテストして、これらの設
定がニーズを満たしているか定期的に何度も確認することをお勧めします。
転送速度の調整は、マシン単位で個別に行う必要があります。Core Console で特定のマシンに移動し、設定 を選択して転送速度を
調整します。これらの設定の表示および変更に関する具体的な情報については、「保護対象マシンの設定の表示と変更 、p. 137」を
参照してください。このトピックでは、転送のスロットルに使用される各設定に関する説明も記載しています。これらの説明は、
最初に試す設定を決定する際に役立つ場合があります。
次の表では、転送速度のスロットルに関連する 4 つの主な設定について説明します。
表 77. 転送速度のスロットルに使用される、保護対象マシンの設定
Machine-Level 設定 デフォルト設定 提案されるスロットル設定
最大同時ストリーム 8 4
最大同時書き込み 8 4
最大セグメントサイズ 4194304 2097152
1 ストリームあたりの未処理の読み取り 0 24 から開始
DellDell サポートの担当者から指示されないかぎり、1 ストリームあたりの未処理の読み取りのデフォルト設定を変更する前に、他
の設定を調整およびテストすることをお勧めします。この設定を調整およびテストする場合は、24 の値から開始します。
保護対象マシンの転送パラメータに制限を指定すると、ジョブごとにその制限も適用されます。2 つの転送ジョブが同時に発生し
たり、重複したりすると、2 倍の帯域幅が使用されます。ネットワークで 4 つの転送ジョブが重複した場合は 4 倍の帯域幅が使用
され、同様に使用される帯域幅の量は増加していきます。
保護対象マシンの夜間ジョブのカスタマイズ
夜間ジョブは、Core レベルと適切な Configuration(構成)タブでのマシンレベルで設定できます。夜間とジョブの設定が Core
レベルで設定され、変更内容は、その Core によって保護されているすべての関連するマシンに適用されます。マシンレベルで夜
間ジョブに加えられた変更は、Core レベルで加えられた変更より優先されます。指定されたマシンにのみ有効です。
それぞれに対して利用可能な説明と範囲を含めて、すべての夜間ジョブのリストについては、トピック 夜間ジョブの理解 、p. 37
を参照してください。
次の手順のステップを完了し、単一の保護されたマシンの夜間ジョブを変更します。
1. Rapid Recovery コアコンソールの Protected Machines(保護されたマシン)メニューで、夜間ジョブをカスタマイズするマシン
の IP アドレスまたはマシン名をクリックします。
選択したマシンの Summary(サマリ)ページが表示されます。
2. Settings(設定)メニューをクリックします。
Settings(設定)ページが表示され、選択したマシンの設定が表示されます。
3. オプションで、Nightly Jobs(夜間ジョブ)リンクをクリックして、Settings(設定)ページをスクロールダウンし、夜間ジョ
ブ設定を表示します。
4. Nightly Jobs(夜間ジョブ)見出しの下で、
Change(変更)をクリックします。
Nightly Jobs(夜間ジョブ)ダイアログボックスが表示されます。
メモ: カスタム保持ポリシーの設定を含む Rollup(ロールアップ)設定については、保護対象マシンの保持ポリシー設定のカ
スタマイズ 、p. 201 を参照してください。
5. Nightly Jobs(夜間ジョブ)ダイアログボックスでは、夜間に実行するジョブを選択するか、このマシンを省略するオプション
をクリアします。
ワークステーションとサーバーの保護 143










