Users Guide
DVM のリポジトリを作成する場合は、Rapid Recovery コアは、指定された場所にあるデータおよびメタデータに必要なストレージ
容量を事前に割り当てます。最小 DVM リポジトリサイズは 1 GB です。これはテスト以外の実用の目的には一般的には小さすぎ
るサイズです。
DVM 重複排除はプライマリおよびセカンダリのキャッシュが必要なため、重複排除キャッシュサイズの 2 倍のストレージ容量を必
ず予約してください。たとえば Core で DVM 重複排除キャッシュ設定に 1.5 GB 予約した場合は、キャッシュボリュームで 3 GB 予
約します。キャッシュのデフォルトのインストールパスは、C ドライブです。 詳細については、重複排除キャッシュと保存場所に
ついて 、p. 40 を参照して ください。
単一の Core に関連付けられている複数の独立したリポジトリを 255 DVM リポジトリまで作成できます。リポジトリは、異なるス
トレージテクノロジーにまたがることが可能です。
新しいファイルエクステントまたは仕様を追加することによって、DVM リポジトリのサイズをさらに増やすことができます。拡張
リポジトリには、異なるストレージテクノロジーにまたがる最高 4096 のエクステントを含むことができます。
DVM リポジトリの操作の詳細については、DVM リポジトリの管理 、p. 61 を参照して ください。
Rapid Recovery の重複排除
重複排除は、ストレージ要件とネットワーク負荷の両方を削減することができるデータ圧縮方法です。このプロセスでは、データの
固有ブロックが物理的に 1 回だけディスク上に保存されます。Rapid Recovery では、リポジトリ内で固有のデータブロックが再び
発生すると、そのデータをもう一度保存する代わりに、そのデータへの仮想参照が保存されます。
重複排除は、Rapid Recovery Core によってキャプチャされたバックアップスナップショットで実行されます。バックアップ情報は
単一のリポジトリ内で重複排除されます。複数のリポジトリ間で重複排除することはできません。
Rapid Recovery リリース 6.0.2 では、すべて DVM リポジトリに対してターゲットベースの重複排除が使用されます。このモデルで
は、情報が DVM リポジトリ(ターゲット)に転送され、その後、リポジトリから重複排除されます。
ほとんどの場合、重複排除はインラインで(バックアップ情報の転送中に)実行されます。
最大限の効果が得られるように、Rapid Recovery では現在もプロセス後に実行される重複排除機能が提供されています。プロセス
後の重複排除は、パススルー重複排除と呼ばれることもあります。このモデルを使用して、リポジトリ内のデータを DVM データキ
ャッシュ内の参照と比較します。リポジトリ内のデータブロックが既に保存されている場合、データの追加オカレンスはそのデータ
へのポインタまたは参照にそれぞれ置き換えられます。
このプロセス後の重複排除では、リポジトリストレージボリュームの容量を節約できます。特に、重複排除キャッシュが入力され
て、さらに重複排除を利用できるように後からキャッシュが追加された場合に有効です。リポジトリの最適化ジョブの実行中は、
このタイプの重複排除が実行されます。これは DVM リポジトリに固有の機能で、重複排除ブロックの再利用とも呼ばれます。
リポジトリの最適化ジョブの詳細については、「リポジトリ最適化ジョブについて 、p. 69」を参照してください。このタスク実行
の詳細については、「DVM リポジトリの最適化 、p. 70」を参照してください。
つまり、Rapid Recovery では、ここに記載されているターゲットベースの重複排除、インライン重複排除、およびプロセス後の重
複排除というすべてのタイプの重複排除が利用されます。
固有ブロックへの参照が保存される DVM リポジトリの場所については、「重複排除キャッシュと保存場所について 、p. 40」を参照
してください。
暗号化キーの理解
Rapid Recovery コアは、暗号化キーを使用するリポジトリのすべてのボリュームに対してスナップショットを暗号化します。この
際、コアコンソールから定義し管理する暗号化キーを使用します。
リポジトリ全体を暗号化する代わりに Rapid Recovery では単一の Rapid Recovery コアで保護される 1 つまたは複数のマシンのた
めに暗号化キーを指定できます。それぞれのアクティブな暗号化キーが暗号化ドメインを作成します。暗号化キーを Core 上に作
成する数には制限はありません。
マルチテナント環境では、(単一の Core が複数の暗号化ドメインをホストしている場合、)データは、各暗号化ドメイン内でパーテ
ィション化および重複排除処理が行われます。結果として、保護対象マシンのセットで重複排除の利点を最大化する場合には、Dell
は複数の保護対象マシンに対して単一の暗号化キーを使用することを推奨します。
3 つの方法のいずれかを使用して Core の間で暗号化キーを共有することもできます。1 つ目の方法は、暗号化キーを 1 つの Rapid
Recovery コアからのファイルとしてエクスポートし、別の Core へインポートします。2 番目の方法は、暗号化キーで保護されたデ
ータをアーカイブし、そのアーカイブを別の Rapid Recovery コアへインポートします。3 番目の方法は、暗号化キーを使用して、保
護対象マシンからリカバリポイントをレプリケーションします。保護対象マシンをレプリケーションすると、ソース Core に使用さ
れた暗号化キーが、ターゲット Core の暗号化キーとしてレプリケーションされたことが表示されます。
DL アプライアンスについて 15










