Users Guide
すべての場合、インポートした後は、任意の暗号化キーは、コア内にはロックされた状態で表示されます。ロックされた暗号化キ
ーからデータにアクセスするには、ロックを解除する必要があります。暗号化キーのインポート、エクスポート、ロック、ロック解
除については、トピック 暗号化キーの管理 、p. 75 を参照してください。
キーセキュリティには以下の概念と考慮事項があります。
● 暗号化は、SHA-3 と互換性のある暗号ブロック連鎖(CBC)モードで 256 ビット Advanced Encryption Standard(AES)を使用
して実行されます。
● 重複排除は、機密性を確実にするために暗号化ドメイン内で実行されます。
● 暗号化はパフォーマンスに影響することなく実行されます。
● 任意の数の保護対象マシンに対して、単一の暗号化キーを適用できますが、保護対象マシンは一度に 1 つの暗号化キーしか適用
できません。
● Rapid Recovery コア上で設定された暗号化キーの追加、除去、インポート、エクスポート、変更、および削除を実行できます。
注意: Rapid Recovery は、保護されるマシンに暗号化キーを適用すると、新しいスナップショットを取得します。保護対
象マシンの暗号化キーの関連付けを解除した後に、新しいスナップショットもトリガーされます
Rapid Recovery コアから生成される暗号化キーは、テキストファイルです。次の表の説明に従ってパラメータを 4 つ含みます。
表 1. 暗号化キーのコンポーネント
コンポーネント 説明
Name(名前) この値は、Rapid Recovery コアコンソールにキーを追加するときに与えられるキーの名前と同等です。
キー このパラメータは、107 のランダムに生成されるアルファベット、数字および算術演算子文字から構成され
ます。
ID キー ID は、26 のランダムに生成される大文字と小文字の英語の文字で構成されます。
Comment(コメン
ト)
コメントにはキーの作成時に入力したキーの説明のテキストが含まれます。
Rapid Recovery を使用したレプリケーション
このセクションでは、Rapid Recovery でレプリケーションを構成するのに役立つ概念と手順に関する情報が記載されています。
レプリケーションは、ディザスター リカバリーのために単一の Rapid Recovery Core からリカバリー ポイントをコピーし、別の Rapid
Recovery Core に転送するプロセスです。このプロセスでは、2 個以上のコア間でソースとターゲットのペアの関係が必要です。
ソース コアでは、選択した保護対象マシンのリカバリー ポイントがコピーされ、そのスナップショット データが、非同期かつ継続
的にターゲット コアに転送されます。
レプリケーション スケジュールを設定してデフォルトの作動を変更しない限り、すべてのバックアップ スナップショット、
Checksum の確認、取り付けの可否の確認、毎晩のジョブが完了した直後に、コアによってレプリケーション ジョブが開始されま
す。詳細については、レプリケーションのスケジュール 、p. 222 を参照してください。
メモ: クラスターのデータを複製する場合は、クラスター全体を複製する必要があります。たとえば、複製するノードを選択し
た場合、クラスターは自動的に選択されます。同様に、クラスターを選択すると、そのクラスター内のすべてのノードも選択さ
れます。
データ セキュリティを最適化するために、管理者は通常、リモートのディザスター リカバリー サイトでターゲット コアを使用しま
す。お客様は、会社が所有するデータ センターやリモートのディザスター リカバリー サイト(つまり、「自己管理」ターゲット コア)
に対するアウトバウンド レプリケーションを設定できます。または、サードパーティーのマネージド サービス プロバイダー(MSP)
や、オフサイト バックアップとディザスター リカバリー サービスをホストするクラウド プロバイダーに対するアウトバウンド レ
プリケーションも設定できます。サードパーティーのターゲット コアに複製するときは、接続を要求し、自動のフィードバック通知
を受け取ることを可能にするビルトイン ワーク フローを使用できます。
レプリケーションは、保護対象マシンごとに管理されます。ソース コアで保護または複製された任意のマシン(またはすべてのマ
シン)は、ターゲット コアに複製するよう設定できます。
レプリケーションのシナリオとしては以下のようなものがあります。
● ローカル ロケーションへのレプリケーション。ターゲット コアは、ローカル データ センターまたはオンサイトの場所に配置さ
れ、レプリケーションは常に維持されます。この設定では、コアが失われてもリカバリーを継続できます。
● オフサイト ロケーションへのレプリケーション。ターゲット コアは、損失発生時のリカバリー用にオフサイトのディザスター
リカバリー施設に配置されます。
16 DL アプライアンスについて










