Users Guide
DL1x00 または DL4x00 のシリーズなどの Dell Data Protection バックアップ アプライアンスを使用している場合は、複製先のターゲ
ット コアに有効なソフトウェア ライセンスを設定する必要があります。これらのハードウェア アプライアンスには、購入したレ
プリケーション ターゲット ライセンスが含まれています。アプライアンスを購入したときに受け取ったウェルカム E メールのメ
ッセージで、ライセンス キーを確認します。
保持とアーカイブ
アプライアンスでは、バックアップおよび保持ポリシーは柔軟であるため、設定が容易です。組織のニーズに合わせて保持ポリシ
ーを調整する機能は、コンプライアンス要件を満たすために役立つだけでなく、そのために RTO を損なうことがありません。
バックアップが短期(高速かつ高価な)メディアに保存される期間は保持ポリシーによって決定されます。特定のビジネス要件と
技術要件によっては、これらのバックアップ保持期間の延長が必要になる場合がありますが、高速ストレージの使用はコストが高
く現実的ではありません。したがって、このような要件により、長期(低速かつ安価な)ストレージが必要になります。ビジネス
では、準拠データと非準拠データの両方のアーカイブに長期ストレージがよく使用されます。アーカイブ機能は、準拠データと非準
拠データの長期的な保持をサポートするほか、レプリケーションデータをターゲットコアにシーディングするためにも使用されます。
図 7. カスタム保持ポリシー
アプライアンスでは、保持ポリシーをカスタマイズして、バックアップリカバリポイントが維持される期間を指定することができ
ます。リカバリポイントの有効期間が保持期間の終了に近づき、リカバリポイントの有効期間が期限切れになると、そのリカバリ
ポイントは保持プールから削除されます。通常、このプロセスはデータの量と保持期間が急速に増加し始めると効率が悪くなり、
最終的には失敗します。アプライアンスは、複雑な保持ポリシーで大量データの保持を管理し、効率的なメタデータ操作を使用して
古いデータのロールアップを実行することにより、大規模データの問題を解決します。
バックアップは数分間隔で実行することができます。これらのバックアップが日、月、年の単位で古くなるにつれ、保持ポリシー
は、古いバックアップのエージングと削除を管理します。エージングプロセスは、単純なウォーターフォール方法によって定義され
ます。ウォーターフォール内のレベルは、分、時、日、週、月、年の単位で定義されます。保持ポリシーは、夜間のロールアッププ
ロセスで適用されます。
長期アーカイブのために、アプライアンスには、リムーバブルメディア上にソースコアまたはターゲットコアのアーカイブを作成す
る機能が備わっています。アーカイブは内部で最適化され、アーカイブ内のすべてのデータは圧縮、暗号化、および重複排除されま
す。アーカイブの合計サイズがリムーバブルメディアで使用できる容量よりも大きい場合、アーカイブはメディア上の空き容量に基
づいて複数のデバイスにまたがって保存されます。また、アーカイブはパスフレーズでロックすることができます。アーカイブから
のリカバリに新しいコアは必要ありません。管理者がパスフレーズと暗号化キーを持っていれば、任意のコアでアーカイブを取り込
み、データを回復できます。
仮想化とクラウド
Core はクラウドに対応で、クラウドのコンピューティング能力をリカバリに活用できます。
アプライアンスは、任意の保護対象またはレプリケーション対象マシンをライセンスバージョンの VMware や Hyper-V などの仮想
マシンにエクスポートできます。一回のみの仮想エクスポートを実行するか、または継続的な仮想エクスポートを確立することによ
って、仮想スタンバイ VM を確立することもできます。継続的なエクスポートでは、スナップショットが実行されるたびに仮想マ
シンが増分アップデートされます。増分アップデートは非常に高速であり、ボタンをクリックするだけで電源投入できる準備が整
ったスタンバイクローンを提供します。サポートされている仮想マシンのエクスポートタイプは、フォルダ上の VMware
Workstation または VMware Server、vSphere/VMware ESX(i)ホストへの直接エクスポート、Oracle VirtualBox へのエクスポート、
20 DL アプライアンスについて










