Users Guide
レプリケーション
本項では、ディザスタリカバリに備えるため、Rapid Recovery ソース Core から Rapid Recovery ターゲット Core への保護対象デー
タのレプリケーションを設定および管理する方法について説明します。
Rapid Recovery を使用したレプリケーション
このセクションでは、Rapid Recovery でレプリケーションを構成するのに役立つ概念と手順に関する情報が記載されています。
レプリケーションは、ディザスター リカバリーのために単一の Rapid Recovery Core からリカバリー ポイントをコピーし、別の Rapid
Recovery Core に転送するプロセスです。このプロセスでは、2 個以上のコア間でソースとターゲットのペアの関係が必要です。
ソース コアでは、選択した保護対象マシンのリカバリー ポイントがコピーされ、そのスナップショット データが、非同期かつ継続
的にターゲット コアに転送されます。
レプリケーション スケジュールを設定してデフォルトの作動を変更しない限り、すべてのバックアップ スナップショット、
Checksum の確認、取り付けの可否の確認、毎晩のジョブが完了した直後に、コアによってレプリケーション ジョブが開始されま
す。詳細については、レプリケーションのスケジュール 、p. 222 を参照してください。
メモ: クラスターのデータを複製する場合は、クラスター全体を複製する必要があります。たとえば、複製するノードを選択し
た場合、クラスターは自動的に選択されます。同様に、クラスターを選択すると、そのクラスター内のすべてのノードも選択さ
れます。
データ セキュリティを最適化するために、管理者は通常、リモートのディザスター リカバリー サイトでターゲット コアを使用しま
す。お客様は、会社が所有するデータ センターやリモートのディザスター リカバリー サイト(つまり、「自己管理」ターゲット コア)
に対するアウトバウンド レプリケーションを設定できます。または、サードパーティーのマネージド サービス プロバイダー(MSP)
や、オフサイト バックアップとディザスター リカバリー サービスをホストするクラウド プロバイダーに対するアウトバウンド レ
プリケーションも設定できます。サードパーティーのターゲット コアに複製するときは、接続を要求し、自動のフィードバック通知
を受け取ることを可能にするビルトイン ワーク フローを使用できます。
レプリケーションは、保護対象マシンごとに管理されます。ソース コアで保護または複製された任意のマシン(またはすべてのマ
シン)は、ターゲット コアに複製するよう設定できます。
レプリケーションのシナリオとしては以下のようなものがあります。
● ローカル ロケーションへのレプリケーション。ターゲット コアは、ローカル データ センターまたはオンサイトの場所に配置さ
れ、レプリケーションは常に維持されます。この設定では、コアが失われてもリカバリーを継続できます。
● オフサイト ロケーションへのレプリケーション。ターゲット コアは、損失発生時のリカバリー用にオフサイトのディザスター
リカバリー施設に配置されます。
● 相互レプリケーション。2 か所に配置された 2 個のデータ センターそれぞれにコアがあり、これらのコアがマシンを保護して、
相互のオフサイトのディザスター リカバリー バックアップとして機能します。このシナリオでは、各コアが、もう一方のデー
タ センターにあるコアに保護対象マシンを複製します。
● ホストされているレプリケーションおよびクラウド レプリケーション。Rapid Recovery MSP パートナーでは、データ センターま
たはパブリック クラウドで複数のターゲット コアが維持されます。MSP パートナーにより、これらの各コアで 1 人以上のお客
様が、各自のサイトのソース コアから MSP のターゲット コアにリカバリー ポイントを有料で複製できるようになります。
メモ: このシナリオでは、顧客は自分のデータにだけアクセスできます。
レプリケーションの設定としては以下のものがあります。
● ポイントツーポイント レプリケーション。1 基以上の保護対象マシンを、単一のソース コアから単一のターゲット コアに複製し
ます。
204 ワークステーションとサーバーの保護










