Users Guide
d. ターゲット Core のリポジトリにシードドライブからデータを取り込みます。
サードパーティの Core にレプリケートする場合は、MSP でいったんユーザーのメディアを受信し、通常、データセンターの担当
者がそのメディアを添付して、シードデータを Core に取り込む(またはインポートする)準備ができたことをユーザーに通知し
ます。
メモ: 大量のデータをストレージデバイスにコピーする必要があるため、eSATA、USB 3.0、またはその他の高速接続の使用
をお勧めします。シードデータのアーカイブの合計サイズがリムーバブルメディアの空きスペースより大きい場合、そのア
ーカイブは複数のデバイスに分けられます。
3. ソース Core とターゲット Core が仮想ホストに保存されている場合は、仮想ハードディスクを使用してバックアップデータを
転送します。ソース Core とターゲット Core の両方が仮想ホスト上にある場合は、仮想ストレージメディア上にシードドライブ
を定義して消費することができます。この方法を使用してシーディングを行うには、次の手順を実行します。
a. シードドライブのファイルをソース Core から作成し、それを仮想ストレージボリュームに保存します。
b. 対象ボリュームをソース Core からデタッチしてターゲット Core にアタッチします。
c. ターゲット Core のリポジトリにシードドライブからデータを取り込みます。
メモ: 増分スナップショットのレプリケーションはシーディングが完了する前にソース Core とターゲット Core 間で発生する可
能性がありますが、ソースからターゲットに転送されるレプリケート済みのスナップショットは、初期データが消費されるまで
オーファン化したままで、レプリケートされたベースイメージと組み合わされます。
関連リンク
● シードドライブを使用するプロセスの詳細については、「ターゲット Core 上のシードドライブの消費 、p. 221」のトピックを参照
してください。
● オーファン化したリカバリポイントの詳細については、「孤立したリカバリポイントチェーンの削除 、p. 238」を参照してくださ
い。
● シードドライブの準備については、「シードドライブについて」と「ターゲットコア上のシードドライブの消費」を参照してくださ
い。
レプリケートされたデータ転送のパフォーマンスに関する考慮事項
ソース Core とターゲット Core の間の帯域幅で、保存されているリカバリポイントの転送に対応できない場合は、レプリケーショ
ンを設定し、シードドライブを使用するよう指定します。このプロセスでは、ソース Core で保護されている選択済みサーバからの
ベースイメージとリカバリポイントをターゲット Core にシードします。このシーディングプロセスは、いつでも実行することがで
きます。シーディングは、データの最初の転送の一部として実行できます。これは、定期的に予定されているレプリケーションの基
礎として機能します。また、レプリケーションが一時停止または削除されている場合に、以前にレプリケートされたマシンのデータ
をシードすることもできます。この場合は、「リカバリポイントチェーンを作成」オプションを使用して、まだレプリケートされてい
ないリカバリポイントをシードドライブにコピーすることができます。
レプリケーションを準備するときは、以下の点に注意する必要があります。
● 変更レート。変更レートは、保護されたデータが蓄積されるレートです。レートは、保護されたボリュームで変化したデータ量と
ボリュームの保護間隔によって異なります。Exchange 電子メールサーバなど、一部のマシンタイプでは通常、変更レートが高く
なっています。変更レートを低くする方法の 1 つは、保護間隔を短くすることです。
● 帯域幅。帯域幅は、ソース Core とターゲット Core の間で使用できる転送速度です。レプリケーションが、スナップショットが
作成するリカバリポイントに追従できるようにするには、帯域幅が変更レートより大きくしておくことが重要です。Core 間で
転送されるデータ量が膨大な場合は、最大 1 GB の Ethernet 接続の有線速度で実行するために、複数のパラレルストリームが必
要になることがあります。
メモ: ISP が指定する帯域幅は通常、利用可能な合計帯域幅です。ネットワーク上のデバイスはすべて、発信帯域幅を共有
します。レプリケーションが変更レートに対応できるだけの十分な空き帯域幅があることを確認してください。
● 保護対象マシンの数。ソース Core ごとの保護対象マシンの数と、ターゲット Core にレプリケートをする予定のマシン数を考慮
しておくことは重要です。ソース Core で保護されているすべてのマシンのレプリケーションが必要なわけではありません。
Rapid Recovery では、保護対象マシンごとにレプリケーションを実行することができるため、必要に応じて、一部のマシンだけ
をレプリケートすることもできます。ソース Core 上のすべての保護対象マシンをレプリケートする必要がある場合は、通常、
変更レートが高くなります。この要因は、ソース Core とターゲット Core 間の帯域幅が、レプリケートされているリカバリポイ
ントの数とサイズに対して不十分な場合に該当します。
次の表に、WAN 接続タイプごとの最大変更レートと、合理的な変更レートで必要なギガバイトあたりの帯域幅の例を示します。
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