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利用可能になります。たとえば、Microsoft Exchange のデータベースボリュームが破損している場合、Live Recovery を使用して、ボ
リューム、データベース、および Exchange サービスをすぐに復元できます。
この機能は、ダウンタイムを最小限にして大容量のデータをリカバリする場合に最速の方法を提供します。ユーザーはすぐに業務を
継続できます。
Live Recovery を開始すると、復元されたボリュームとその内容が即座に使用可能になります。Rapid RecoveryCore は、ボリューム、
データ、アプリケーションおよびサービスがすでに本稼動に戻っている場合でも、バックグラウンドでデータの復元を続行します。
特定のデータが要求されると、バックグラウンドプロセスはすぐにそのデータの復元を優先的に行います。この高度な機能によっ
て、最も厳しいサービスレベル契約でも満たすことができます。
Live Recovery を開始すると、ターゲットボリュームのメタデータ(ディレクトリ構造、セキュリティ記述子、NTFS ファイル属性、
空き容量マップなど)が迅速に保護対象マシンに復元されます。それ以降、ボリュームとその内容はシステムで使用できるように
なります。Rapid Recovery Agent はデータブロックの復元を Rapid Recovery Core サーバから開始し、ターゲットボリュームにブロッ
クを書き込みます。
要求しているプログラムまたはシステムが復元されたばかりのブロックを認識していない場合、復元されていないデータの要求は
すぐに応答されます。
リカバリポイントからのデータのリストア
Rapid Recovery は、Windows および Linux マシン上のデータを保護します。保護対象のエージェントマシンのバックアップが Rapid
Recovery Core にリカバリポイントとして保存されます。これらのリカバリポイントから、3 つの方法のいずれかを使用してデータ
を復元することができます。
Rapid Recovery Core Console からは、システムボリューム以外のリカバリポイントからボリューム全体を復元して、復元先マシンの
ボリュームを置き換えることができます。これは、Windows マシンでのみ行うことができます。詳細については、「リカバリポイン
トからのボリュームの復元 、p. 240」を参照してください。
リカバリポイントからオペレーティングシステムがあるボリュームを直接リストアすることはできません。これは、リストア先と
なるマシンで、リストアプロセスに含まれるオペレーティングシステムとドライブが使用されているためです。リカバリポイント
からシステムボリューム(Agent マシンの C ドライブなど)をリストアする場合、Bare Metal Restore(BMR)を実行する必要があ
ります。そのために、リカバリポイントからブータブルイメージ(オペレーティングシステム、設定ファイルおよびデータを含む)
を作成し、そのブータブルイメージからターゲットマシンを起動してリストアを完了させる操作を実行します。リストアするマシン
で使用されているオペレーティングシステム(Windows または Linux)によって、ブートイメージは異なります。リカバリポイント
を Windows マシン上のシステムボリュームにリストアする場合は、「Windows マシンのベアメタルリストアの実行 、p. 245」を参照
してください。リカバリポイントから Linux マシン上のシステムボリュームをリストアする場合は、「Windows マシンのベアメタル
リストアの実行 、p. 245」を参照してください。
ボリューム全体をリストアする場合とは異なり、Windows マシンからリカバリポイントをマウントし、個々のフォルダおよびファ
イルを参照して、特定のファイルセットのみをリカバリできます。詳細については、「Windows Explorer を使用したディレクトリま
たはファイルのリストア 、p. 243」を参照してください。元のファイル権限を保持したまま、これを実行する必要がある場合(ファ
イルサーバ上のユーザーのフォルダをリストアする場合など)は、「Windows Explorer を使用したディレクトリまたはファイルのリ
ストアおよび権限の保持 、p. 243」を参照してください。
本項のトピックでは、物理マシン上のデータのリストアについて説明します。Windows マシンから仮想マシンへの保護対象データ
のエクスポートの詳細については、「VM エクスポート 、p. 176」を参照してください。
メモ: Windows マシン上のデータをリカバリするときに、リストアするボリュームで Windows データ重複排除が有効になって
いる場合、Core サーバー上でも重複排除が有効になっていることを確認する必要があります。Rapid Recovery では、通常の転
送(ベース転送と増分転送の両方)、データのリストア、Bare metal restore 、および仮想マシンのエクスポートで Windows 8、
Windows 8.1、Windows 10、Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 がサポートされています。バックアップおよ
びリカバリでサポートされるボリュームタイプとサポートされないボリュームタイプの詳細については、「ダイナミックボリュ
ームとベーシックボリュームのサポート 、p. 119」を参照してください。
リカバリポイントからのボリュームの復元
Rapid Recovery コアに保存されるリカバリポイントから、保護対象マシンのボリュームをリストアできます。
メモ: 以前のリリースでは、このプロセスはロールバックの実行と呼ばれていました。
メモ: Rapid Recovery は、EISA パーティションで構成されたマシンの保護とリカバリをサポートします。サポートは、Windows
回復環境(Windows RE)を使用する Window 8 、Windows 8.1、Windows Server 2012、および Windows Server 2012 R2 のマシン
も拡張されます。
240 データのリカバリ










