Users Guide
Windows マシンのベアメタル復元について
サーバーが予期したとおりに動作している場合は、設定されたタスクが実行されます。サーバーに障害が発生した場合に限り、状況
が変わります。サーバーを動作不能にする致命的なイベントが発生した場合は、サーバーを以前の状態に復元するための迅速な対策
を講じることが必要です。
Rapid Recovery には、Windows マシンまたは Linux マシンに Bare Metal Restore(BMR)を実行する機能が備えられています。BMR
は、特定のシステムの完全なソフトウェア構成をリストアするプロセスです。リストア操作では、サーバーからデータをリカバリす
るだけでなく、ハードドライブの再フォーマットと、オペレーティングシステムおよびすべてのソフトウェアアプリケーションの再
インストールが行われるため、「Bare Metal」という用語が使用されます。BMR を実行するには、保護対象マシンからリカバリポイ
ントを指定し、指定の物理マシンまたは仮想マシンにロールバック(リストアを実行)します。システムボリュームにリストアを
実行する場合は、BMR を検討してください。リストアを実行しようとしており、ブート CD が必要な場合も、BMR を検討してくだ
さい。Bare metal restore は、ハードウェアのアップグレードやサーバーの交換を行った場合にも実行することがあります。いずれの
場合も、リカバリポイントからアップグレードされたハードウェアまたは交換されたハードウェアにリストアを実行します。
Rapid Recovery では、FAT32 EFI パーティションから起動される Windows 8、8.1、Windows Server 2012、2012 R2 オペレーティング
システムと、Resilient File System(ReFS)ボリュームをサポートしており、保護またはリカバリに使用できます。
メモ: このリリースでは、ストレージスペースのディスク構成の Bare metal restore (Windows 8.1 の機能)はサポートされませ
ん。現時点では、ReFS のドライバ制限によりフルリストアと BMR しかサポートされないため、リストアはユーザーモード、
VM エクスポートなどで実現されます。ReFS ファイルシステムを含む Agent ボリュームを 1 つ以上 Core で 保護している場合
は、ReFS のネイティブサポートを提供している、Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012、または Windows Server 2012
R2 マシンに Core をインストールする必要があります。これらにインストールされない場合、機能が制限され、ボリュームイ
メージのマウントなどが関係する操作が動作しなくなります。この場合には、該当するエラーメッセージが Rapid Recovery
Core Console に表示されます。サポートされている Linux オペレーティングシステムのみ保護/リカバリを使用できます。サポ
ートされる Linux は、Ubuntu
®
、Red Hat Enterprise Linux
®
、CentOS
®
、SUSE Linux Enterprise Server(SLES
®
)となります。詳
細については、『Dell Data Protection | Rapid Recovery
のインスト
ー
ルおよびアップグレ
ー
ドガイド』を
参
照してください。
BMR の実行は、物理マシンまたは仮想マシンで可能です。Rapid Recovery には、ハードウェアが同種または異種に関係なく BMR
を実行できるという利点もあります。Rapid Recovery の BMR は、オペレーティングシステムが特定のプラットフォームから分離さ
れ、高い移植性を得られます。
同種のハードウェアに対する BMR の実行例としては、既存のシステムのハードドライブの交換、同一マシンで障害が発生したサー
バーのスワップアウトなどがあります。
異種のハードウェアに対する BMR の実行例としては、製造元や構成が異なるためにサーバーで障害が発生したシステムのリストア
などがあります。この処理には、ブート CD イメージの作成、イメージのディスクへの書き込み、ブートイメージからのターゲット
サーバーの起動、リカバリ Console インスタンスへの接続、ボリュームのマッピング、リカバリの開始、プロセスの監視が含まれま
す。Bare Metal Restore が完了したら、リストアされたサーバーでオペレーティングシステムおよびソフトウェアアプリケーション
をロードするタスクを続行してから、構成に必要な固有の設定を行うことができます。
Bare Metal Restore は、ディザスタリカバリの場合だけでなく、サーバーをアップグレードまたは置換するときのデータの移行にも
使用できます。
Windows マシンのベアメタルリストアの実行
Windows マシンのベアメタルリストアを実行するには、次のタスクを実行します。
● Windows のブートイメージの作成。この起動 CD ISO イメージが宛先ドライブを起動するのに使用されます。ここからユニバー
サルリカバリコンソールにアクセスし、Core のバックアップと通信できます。Windows マシンのブート CD の作成について 、
p. 249 を参照してください。
○ 物理メディアがターゲットマシンのスタートアップに必要な場合、起動 CD ISO イメージをメディアをに転送する必要があり
ます。ブート CD の ISO イメージのメディアへの転送 、p. 251 を参照してください。
○ すべての場合、ターゲットサーバにブートイメージをロードして、ブートイメージからサーバーを起動する必要があります。
ブート CD のロードおよびターゲットマシンの起動 、p. 251 を参照してください。
メモ: このプロセスは、Create Boot CD(起動 CD の作成)ダイアログボックスからの起動 CD イメージを管理する方法
について説明します。Restore Machine(マシンのリストア)ウィザードからこれらの手順を実行することもできます。
ウィザードの起動 CD のページから開始します。ウィザードの Destination(宛先)ページからの起動 CD を使用して任意
のターゲットマシンに Recover(回復)を指定する場合に、これにアクセスします。ベアメタルリストアの一部として
の Restore Machine(マシンのリストア)ウィザードからの Windows のブートイメージの管理に関する段階を踏んだ手順
については、マシンのリストアウィザードを使用した Bare Metal Restore について 、p. 246 を参照してください。
● Windows 用のベアメタルリストアを開始。ターゲットマシンが起動 CD から起動された後に、BMR を起動できます。BMR への
Universal Recovery Console の使用 、p. 252 を参照してください。次のタスクを行います。
データのリカバリ 245










