Administrator Guide
NFS、CIFS、高速 NFS、高速 CIFS コンテナとは異なり、OST 装備の RDA、NetVault Backup 装備の RDA、および
vRanger 装備の RDA のコンテナレプリケーションは、データ管理アプリケーション(DMA)メディアサーバ
ーによって処理されます。
DR Series システムは、データの 64:1 レプリケーションをサポートし(DR4X00 の場合は 32:1、DR2000v の場合
は 8:1)、最大 64 台のソース DR Series システムが単一のターゲット DR Series システムにある異なる個々のコ
ンテナにデータを書き込むことができます。これは、支店または支社のそれぞれが、本社の DR Series システ
ムにある個別の異なるコンテナに独自のデータを書き込むことができるという使用事例に対応します。
メモ: ターゲット DR Series システムのストレージ容量は、コンテナに書き込みを行うソースシステムの
数、および各ソースシステムが書き込みを行う量の影響を直接受けます。
ソースシステムとターゲットシステム(レプリカまたはカスケードレプリカ)がそれぞれ異なる Active
Directory(AD)ドメインに存在する場合、ターゲット DR Series システム上のデータにアクセスできない可能
性があります。AD が DR Series システムの認証の実行に使用される場合、AD 情報はファイルに保存されま
す。これにより、設定されている AD 権限のタイプに基づいて、データへのユーザーアクセスを制限するこ
とができます。
メモ: レプリケーションを設定している場合は、この同じ認証情報がターゲット DR Series システムに複
製されます。ドメインのアクセス問題を防止するため、ターゲットシステムとソースシステムの両方が
同じ Active Directory ドメイン内にあることを確認してください。
レプリケーションシーディング
DR Series システムは、レプリケーションシーディングをサポートしています。レプリケーションシーディン
グは、ローカルシードを作成し、それをリモートシステムに設置する機能を提供します。シードバックアッ
プとは、ソース DR Series システムでのプロセスであり、コンテナからの一意のデータチャンクすべてを収集
し、ターゲットデバイスに保管します。この機能は、新しくセットアップするレプリケーションターゲット
DR がある場合、膨大な量のデータを複製する場合、およびネットワーク帯域幅が低い場合に便利です。サー
ドパーティ製のデバイス上に保存されたソースデータでターゲットレプリカをシードすることができます
(例:CIFS にマウントされた共有をターゲット DR に接続し、ターゲット DR へのデータの取得など)。シーデ
ィングが完了すると、レプリケーションがソースおよびターゲット間で有効となり、レプリケーションの再
同期が行われて保留中のデータ転送が完了します。その結果、継続的なレプリケーションが可能となり、ネ
ットワークのトラフィックが大幅に軽減され、ターゲットに対するデータの複製と同期を短時間で行うこと
ができます。
メモ: 次のシナリオはシーディングにはサポートされていません。
• 1 つの共有 / デバイスからのインポートおよびエクスポートは、両方を同時に行うことはできませ
ん。
• 1 つの共有 / デバイスからのインポートは、複数の場所から同時に完了することはできません。
• マウントポイントへのエクスポートは、単一のシードジョブからしか行うことができません。複数
のシードのエクスポートジョブは単一のマウントポイントにデータを送信することはできません。
シーディングは CLI を使用して開始し、シーディングされるデータは組織的に収集されてターゲットデバイ
スに保管されます。レプリケーションシーディングの詳細については、『
Dell DR Series System Command Line
Reference Guide
』(Dell DR Series システムコマンドラインリファレンスガイド)を参照してください。
リバース複製
リバース複製の概念は、DR Series システム上でサポートされている操作ではありません。これは、複製コン
テナが DR Series システム上で常に R-O(読み取り専用)モードになっているため、書き込み操作はサポート
対象外となるからです。
Alternate Ways to Retrieve Data
限られた一定の条件において、複製コンテナがある種の書き込み操作をサポートする場合があります。この
操作の目的は、データをアーカイブターゲットから復元することだけです。たとえば、データを直接復元で
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