Administrator Guide

Windows の許可のガイドライン
Windows アクセスを有効にするため、DR Series システムでは、ゼロ以上のアクセスコントロールエントリ
ACE)を含むアクセスコントロールリスト(ACL)をサポートしており、空の ACE リストはすべてのアクセ
ス要求を許可します。Windows New Technology File SystemNTFS)では、ファイルやディレクトリなどのフ
ァイルシステムオブジェクトにアクセスする許可を要求する、セキュリティ記述子(SD)プロセスの一部と
して ACL を使用します。ACL は、次の 2 つのユーザーレベルをサポートします。
所有者
グループ
所有者とグループのいずれも、オブジェクト所有者またはオブジェクトを所有するグループを定義し、識別
するセキュリティ IDSID)を持っています。ACL 内の ACE は、SID と、アクセスを許可または拒否し、さら
に適用する継承設定を定義する特定の許可で構成されます。継承設定には、次のものがあります。
IO - 継承のみ:アクセスチェックに使用されません。
OI - オブジェクト継承:新規ファイルにこの ACE が追加されます。
CI - コンテナ継承:新規ディレクトリにこの ACE が追加されます。
Windows NTFS ACL には、ユーザーに次のことを許可する読み取り、書き込み、付加、実行、および削除の権
限が含まれます。
アクセスの同期化
データの読み取りまたはディレクトリの一覧表示
データの書き込みまたはファイルの追加
データの付加またはフォルダの追加
拡張属性(EA)の読み取り
EA の書き込み
ファイルの実行またはフォルダのトラバース
子の削除またはフォルダの削除
ファイルの削除
所有者ユーザータイプには、次の 2 つのデフォルト許可があります。
任意の ACL の書き込み
コントロールの読み取り
高速 NFS と高速 CIFS
高速 NFS および高速 CIFS は、DR レプリケーションと NFS または CIFS ファイルシステムプロトコルを使用す
るクライアントで、書込み操作アクセラレータを有効にします。OST および RDS と同様に、これらアクセラ
レータは、CommVaultEMC Networker、および Tivoli Storage Manager などのデーター管理アプリケーション
DMA)と DR Series システムバックアップ、復元、最適化された重複排除操作間におけるより良い連携と統
合を可能にします。 現在サポートされている DMA の一覧については、Dell DR Series System Interoperability
GuideDell DR Series システム相互運用性ガイド)を参照してください。
RDNFS は、一意のデータのみが DR Series システムに書き込まれるよう制御する新しいクライアントファイル
システムタイプです。高速 NFS はユーザースペースのコンポーネントとユーザースペースFUSE)のファイ
ルシステムを使用してこれを実現します。 ファイルの作成および許可の変更などのメタデータ操作は標準
NFS プロトコルで処理されますが、書き込み操作は高速 NFS で処理されます。
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