Users Guide

があります。ストレージプール内のディスクに将来 4Kn ドライブを追加または交換する場合は、ストレージ
プールのデフォルトの論理セクターサイズを
4KB に設定することをお勧めします。論理セクターサイズ
512B を使用して 4Kn ドライブをストレージプールに追加することはできません。
現在の物理ディスクセクターサイズを確認するには、次の PowerShell コマンドを実行します。
Get-PhysicalDisk | Sort-Object SlotNumber | Select-Object SlotNumber,
FriendlyName, Manufacturer, Model, PhysicalSectorSize, LogicalSectorSize |
Format-Table
ストレージプールを 4KB の論理セクターサイズで作成するには、コマンド New-StoragePool とパラメータ
"-LogicalSectorSizeDefault 4KB" を使用します。
ストレージ階層
ストレージ階層では、1 つのプール内に HDD および SSD を混在させ、さらに高速の SSD を利用して、SSD
を最も頻繁にアクセスするデータに使用することにより、IOPS とスループットを最大限にすることができま
す。Storage Spaces は常にデータ使用パターンを分析し、最も頻繁に使用されるデータを HDD 階層から
SSD 階層に移動します。
メモ: ストレージ階層は、ミラーリングまたはシンプル容量でのみサポートされています。
Microsoft Storage Spaces は、データが使用される頻度に基づいてヒートマップを作成します。1 日に 1 回、
最適化プロセスが自動的に実行され、最も頻繁にアクセスされるデータ
(ホットデータ) SSD 階層に移動
し、アクセス頻度の低いデータは HDD に移動します。
SSD 階層のデータは 1 日に 1 回(デフォルト)しか更新されないため、必要に応じて、次の PowerShell
マンドを実行して、データを最適化できます。
defrag.exe /C /H /K /G
このコマンドは、実行されたノードが所有する仮想ディスクのみを最適化するため、クラスタの全ノードで
実行する必要があります。
お使いのソリューションのパフォーマンスを検証する際、数日かけてベンチマークを実行して SSD 階層をワ
ークロードに合わせて最適化します。または、手動で SSD 階層を最適化することができます。上記のコマン
ドを使ってストレージ階層データを手動で最適化すると、ストレージ階層最適化レポートが生成されます。
ストレージ階層最適化レポートは、ストレージ階層にデータを提供しますが、これはパフォーマンスを最適
化する方法を識別するために使用できます。
頻繁に使用されるファイルを SSD 階層に永続的に配置する機能が便利な場合があります。たとえば、アクセ
ス頻度の高い、低いレイテンシと高いスループットを必要とする
VHDX ファイルなどです。これは、SSD
層にファイルをピンすることにより実行できます。
このコマンドを実行する前に、以下の点を考慮してください。
ファイルが保管される CSV を所有するノードからコマンドを実行する必要があります。
ノード上の CSV のローカルパスを使用する必要があります。
ピンした後でも、次の最適化まで(あるいは手動で実行するまで)は、SSD 階層に移動することはありませ
ん。
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