Dell Storage with Microsoft Storage Spaces 導 入ガイド
メモ、注意、警告 メモ: メモでは、コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: 注意では、ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法 を説明しています。 警告: 警告では、物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 © 2016 Dell Inc. 無断転載を禁じます。この製品は、米国および国際著作権法、ならびに米国および国際知的財産法で保護 されています。Dell、および Dell のロゴは、米国および / またはその他管轄区域における Dell Inc. の商標です。本書で使 用されているその他すべての商標および名称は、各社の商標である場合があります。 2016 - 05 Rev.
目次 1 概要 ......................................................................................................................... 6 マニュアルマトリックス....................................................................................................................... 6 2 構成の前提条件 ......................................................................................................9 ラックスペース.............................................................................................................................
Windows の役割と機能の設定............................................................................................................ 27 6 ストレージエンクロージャの電源投入............................................................. 29 7 インストールされた役割および機能の検証 .....................................................30 8 Windows Update の有効化................................................................................ 31 MPIO ポリシーの設定.......................................................................................................
付録 D: クラスタ化された Storage Spaces の概要 ............................................49 ストレージプールの作成 .................................................................................................................... 49 クラスタ共有ボリュームの作成 ......................................................................................................... 49 付録 E: Dell Storage with Microsoft Storage Spaces の段階的な拡張 ......... 53 既存のストレージエンクロージャへの新しい物理ディスクの追加 ...................................................
1 概要 本書では、Scale-Out File Server（SOFS）または統合ソリューションとして使用するための、Dell Storage with Microsoft Storage Spaces（DSMS）ソリューションの導入方法について説明します。これらのソリュー ションでは、フェールオーバークラスタで Dell PowerEdge サーバーを使用し、最大 4 つの DSMS をサポー トすることにより共有ストレージを提供します。ストレージの設定と管理を行うために DSMS を使用しま す。Storage Spaces は、Microsoft Windows Server 2012 R2 オペレーティングシステム（OS）のソフトウ ェア定義型ストレージ（SDS）コンポーネントです。 本書は、ソリューション ID と呼ぶ専用ソリューション SKU で管理される DSMS 構成をサポートする目的で 作成されています。これらの DSMS ソリューション ID は、DSMS 構成の注文時および、パフォーマンスや サイズ指定、サーバーやストレージコンポーネントの最適化、シングルペイロードのアップデート、ソリ
メモ: DSMS マニュアルの特定のサポートステートメントは、参照されている製品マニュアルのサポー トステートメントよりも優先されます。 メモ: ここにリストされているマニュアルには別のモデル番号の製品が表示されています。ただし、そ の内容は DSMS リューションに関連しています。 • 『Rack Installation Instructions』 （ラックの取り付け手順）ガイドでは、ラックへのシステムの取り付け方 法について説明します。このドキュメントは、お使いのシステムにも同梱されています。 • 『Dell PowerEdge R630 or R730 Getting Started Guide』（Dell PowerEdge R630/R730 スタートガイド） では、Dell PowerEdge R630 または R730 ラックサーバーのセットアップについて概説します。このド キュメントは Dell.
本書で使用されている略語や頭字語の正式名については、Dell.com/dsmsmanuals にある『Glossary』 （用語 集）を参照してください。 メモ: Dell.
2 構成の前提条件 ストレージソリューションを導入するには、ソリューションをインストールし、設定する前に、インストー ル環境の物理的な要件とネットワークの要件が満たされている必要があります。次の項では、導入インフラ ストラクチャの前提条件について説明します。 ラックスペース このソリューションでは、サーバーおよびストレージエンクロージャに最小限のラックスペースが必要です。 次の表は、ソリューションに基づいたときに必要なラックスペースのサイズを示しています。 表 1.
サーバーまたはストレージ 2 x 1 ソリューション DSMS 730 と DSMS 1420 （すべてのフラッシュアレ イ） DSMS 730 と DSMS 3060e 2x2 2x3 2x4 3x3 3x4 4x3 4x4 6U 8U 該当な し 該当な し 該当な し 該当な し 該当な し 該当な し 8U 12U 16U 20U 18U 22U 該当な し 24U メモ: スイッチ、SMB クライアントサーバー、および環境のその他の要件に応じて、追加のラックスペ ースが必要になることがあります。 インターネット接続性 OS アップデートおよび修正に Windows Update を使用している場合は、各サーバーノードでインターネッ トアクセスを必要とします。 DNS クラスタ内のサーバーノードは、名前解決のために Domain Name System（DNS）を使用する必要がありま す。また、サーバーノードは、DNS 動的アップデートプロトコルを使用できます。 ドメインの役割 クラスタのサーバーノードを作成する場合は、各サーバーノードを同じ Activ
ネットワークのタイプ 説明 クラスタ CSV などのリダイレクトおよび Hyper - V ライブ移行のよう な、ノード間通信に加えてハートビートの通信を提供する、フ ェールオーバークラスタで使用されるネットワーク。 SOFS ネットワークインフラストラクチャの要件 Scale-Out File Server の構成には 5 つの個別のサブネットを使用することをお勧めします。最初のサブネッ トはクラスタ管理と AD 統合に使用されます。このサブネットは、既存のネットワークインフラストラクチ ャを活用できます。2 つの高速ストレージネットワークは、外部クライアントの通信に使用されます（レイ ヤ 3 ルーティング可能）。その他の 2 つのサブネットは、クラスタ内通信に使用されます（レイヤ 3 ルーテ ィング不要）。 サブネットの各冗長ペアを物理的に異なる 2 つのスイッチでルーティングする必要があります。 ネットワーク設定および IP アドレス ネットワークインフラストラクチャに基づいて、各 NIC のネットワーク設定と関連付ける次の情報を知って おく必要があります。 • IP アドレス • ゲー
静的または サブネッ DHCP アドレ トマスク ス サーバークラスタノード 静的 間の内部通信 静的 ゲートウ ェイ DNS ネットワーク X サブネット 4 X サブネット 5 スイッチの要件 ストレージノードとクライアントの間で耐障害性のある接続を提供するために、SOFS には少なくとも 2 つ の独立したスイッチが必要です。外部および内部クラスタ通信のために、それぞれのスイッチを分割して少 なくとも 4 つのサブネットを用意します。クラスタ管理には別のスイッチが必要な場合があります。これら の要件は統合ソリューションには該当しません。 表 5.
3 ハードウェアの取り付け 本項では、DSMS ソリューションの導入に関する一般的な概要について説明します。特定の Dell Storage with Microsoft Storage Spaces ソリューションのハードウェアケーブル配線の詳細については、Dell.com/ dsmsmanuals にある『Dell Storage with Microsoft Storage Spaces Cabling Guide』（Dell Storage with Microsoft Storage Spaces ケーブル接続ガイド）を参照してください。特定のストレージエンクロージャと サーバーの詳細については、Dell.
• 『Dell PowerEdge R630/R730 Owner’s Manual』（Dell PowerEdge R630/R730 オーナーズマニュアル） 1. ラックに取り付けられているストレージエンクロージャの上部に十分なラックスペースがあることを確 認します。必要なラックスペースの詳細については、 「ラックスペース」に記載された必要なラックスペ ースマトリックスを参照してください。 2. ラックにサーバーを設置します。ストレージエンクロージャに同梱された『Rack installation instructions』（ラック取り付け手順）に従ってください。 3. 各サーバーに必要な数の SAS HBA が取り付けられていることを確認します。ソリューション用にサポ ートされている HBA の詳細については、Dell.
図 2. DSM 3060e ドライブドロワーの番号 1. ドロワー 0 2. ドロワー 1 3. ドロワー 2 4. ドロワー 3 5. ドロワー 4 図 3.
SSD の取り付け 1. ソリッドステートドライブ（SSD）が 2.5 インチドライブキャリアに取り付けられていることを確認し ます。 2. SSD は、SDD が各ストレージエンクロージャにあるドライブドロワー 0、1、2 の最前列スロット（スロ ット 0、3、6、9）に取り付けます。 メモ: 利用可能な SSD の数に基づいて最初の 3 つのドライブドロワーに SSD を均等に分散するこ とをお勧めします。 HDD の取り付け 1. ハードディスクドライブ（HDD）が 3.5 インチドライブキャリアに取り付けられていることを確認しま す。 2. 各ストレージエンクロージャの残りの空きスロットに HDD を取り付けます。 メモ: 通気を分散するために、HDD を残りのドライブドロワーに対して均等に分散する必要があり ます。 警告: 一度に複数のドロワーを取り外そうとしないでください。取り出されたドライブドロワーを 完全に挿入してから、別のドライブドロワーを取り出すようにしてください。 カード取り付けのガイドライン 表 6.
ネットワーク接続のケーブル配線 統合型ネットワークインフラストラクチャの要件 で説明されているタスクを実行して、ネットワークにサー バーを接続します。この図は、サブネットが SOFS と計算統合型ソリューションの両方に分散されている様 子を示しています。 図 4. サブネットへのサーバーポートの接続（SOFS ソリューション） 1. 外部通信 3. 管理 2.
図 5. サブネットへのサーバーポートの接続（統合型ソリューション） 1. ノード内通信 3. 管理 18 2.
図 6. サブネットへのサーバーポートの接続（統合型ソリューション - 2 ノード直接接続構成） 1. ノード内通信 3. 管理 2. 外部通信 サーバーの電源投入 図 7.
4 各ストレージエンクロージャでのベゼルの 取り付け 図 8.
図 9. DSMS 1400 シリーズのストレージエンクロージャベゼルの取り付け オプションのサーバーベゼルの取り付け 図 10.
Windows の構成 5 ご使用のソリューションに応じて、Windows Server 2012 R2 Standard Edition または Datacenter Edition が サーバにインストールされます。ボリュームライセンスを使用している場合は、OS が適切にインストールさ れ、すべてのハードウェアに必要なファームウェアとドライバが備わっていることを確認してから、以下の 展開手順を続行してください。 各サーバーをオンにした後、OS 外のサーバーのリモート管理を有効にするよう iDRAC を設定します。シス テムが起動したら、使用許諾契約書（EULA）に同意し、ローカル管理者パスワードを入力して、各サーバー に提供されるライセンスキーを使用して OS をアクティブにする必要があります。 メモ: 各サーバーノードで、本項のすべてのタスクを繰り返します。 注意: ボリュームライセンスを使用する場合、展開を進める前に適切なドライバおよびファームウェア が使用可能なことを確認してください。お使いの OS の再インストール後にチップセットドライバの ような特定のコンポーネントをダウンロードする必要があ
サーバーへのログイン 管理者としてシステムにログインすると、導入を続行するために必要なユーザー権限が提供されます。 1. 初めてサーバーを起動する場合は、言語を指定し、Microsoft EULA に同意します。 2. サーバーの管理者アカウントにパスワードを設定します。 3.
ネットワーク説明 ポートの命名 一般的な NIC 機 規則 能 サーバークラスタノ ード間の内部通信 Internal1 Internal2 ノード間のクラ スタ内通信 NIC タイプ 割り当てる 静的 IP ア ドレスまた は DHCP IP アドレス 10/40 GbE NIC ポート 静的 サーバーの NDC のポート。 NIC を構成するには、次のタスクを実行します。 1. Control Panel → Network and Sharing Center（コントロールパネル > ネットワークと共有センター） をクリックします。 2. 左ペインで、Change Adapter Settings（アダプター設定の変更）をクリックします。 3. 各 NIC に対してリストされた説明に基づいて、次の NIC を識別します。 • 2 つの管理用ネットワークポート • 2 つの内部通信用ネットワークポート • 2 つの外部クライアント通信用ネットワークポート 4.
3. Network Connections（ネットワーク接続）ページで、Alt キーを押してメニューを表示します。 4. Advanced（詳細）をクリックし、Advanced Settings（詳細設定）を選択します。 5. Advanced Settings（詳細設定）ダイアログボックスで、External1 と External2 を選択し、バインドの 順序の先頭に移動します。 6. リストで Internal1 と Internal2 を External1 と External2 の下に移動します。 7. 管理ポートがリストの最下部にあることを確認します。 8. OK をクリックします。 図 11. NIC バインド順序の設定 ネットワークインタフェース構成の確認 1. 管理者権限で Windows PowerShell インスタンスを起動します。 2.
コンピュータの名前変更とドメインへの参加 クラスタ内の各サーバーノードは、同じドメインのメンバーサーバーである必要があります。クラスタを構 築および作成するのに使用されるアカウントは、クラスタサーバーノードに対して完全な管理ユーザー権限 を持っている必要があります。ドメインユーザーアカウントを使用できますが、コンピューターオブジェク トを作成し、ドメインのすべてのプロパティ権限を読み取る必要があります。 1. Server Manager（サーバーマネージャ）グラフィカルユーザーインタフェース（GUI）で、Local Server （ローカルサーバー）を選択します。 2. 青色で表示されているコンピュータ名を選択します。たとえば、この図は、 「WIN-9I4698IC3RR」とい うコンピュータ名を示しています。 図 12. コンピュータ名の変更 3. System Properties（システムプロパティ）ダイアログボックスで、Change（変更）をクリックします。 4.
Dell.com/dsmsmanuals にある『Dell Storage PowerTools Server Hardware Manager Administrator’s Guide』（Dell Storage PowerTools Server Hardware Manager 管理者ガイド）に記載された Dell Storage PowerTools Server Hardware Manager のインストール手順に従ってください。 Dell.
b. デフォルトの MPIO 設定を有効にするには、次のコマンドを実行します。 Install-WindowsFeature Multipath-IO –IncludeManagementTools Enable-MSDSMAutomaticClaim -BusType SAS MPIO 設定の詳細については、Dell.com/dsmsmanuals で『Dell Storage with Microsoft Storage Spaces Best Practices Guide』（Dell Storage with Microsoft Storage Spaces ベストプラクティスガ イド）を参照してください。 c. サーバーを再起動するには、次のコマンドを実行します。 Restart-computer –confirm:$false 2.
6 ストレージエンクロージャの電源投入 図 14. DSMS 3060e ストレージエンクロージャの電源投入 図 15.
7 インストールされた役割および機能の検証 メモ: 各ストレージノードで、本項のすべてのタスクを繰り返します。 1. 管理者権限でドメインアカウントを使用して各サーバーにログインします。 2. インストールされている機能と役割をリストするために、管理者として Windows PowerShell を起動し、 次のコマンドを実行します。 Get-Windowsfeature | Where Installed 3. ここにリストされた機能と役割がインストールされていることを確認します。役割の名前は Display Name（名前の表示）ヘッダーの下にリストされます。 a. マルチパス I/O b. フェールオーバークラスタリング c.
Windows Update の有効化 8 ストレージソリューションのソフトウェアとハードウェアのコンポーネントを最新の状態に保つために、 Windows の自動更新を有効にすることをお勧めします。また、お使いのシステムでストレージソリューショ ンが正しく機能するために読む必要があるナレッジベース記事があります。ソリューションで必要なナレッ ジベース記事の詳細については、Dell.com/dsmsmanuals にある『Dell Storage with Microsoft Storage Spaces Support Matrix』 （Dell Storage with Microsoft Storage Spaces サポートマトリックス）を参照してく ださい。 Windows の自動アップデートを有効にするには、次のタスクを実行します。 1. Control Panel → Windows Update（コントロールパネル > Windows Update）をクリックします。 2.
2. 指定された H/W 識別子(すべての末尾のスペースを含める必要があります)に MPIO を設定するには、次 のコマンドを実行します。 mpclaim -l -t "Target H/W Identifier" Policy Number ポリシー番号オプション： 0 = ポリシーをクリア 1 = フェールオーバーポリシー 2 = ラウンドロビン 6 = 最小ブロック 異なるドライブモデルのタイプごとに、このコマンドを実行する必要があります。他の負荷バランシン グポリシーもありますが、Dell がサポートしているのはこれらのみです。 3.
9 フェールオーバークラスタの設定 これらのタスクは、クラスタ内にあるストレージノードサーバーのいずれかに対して実行できます。本項で 説明されているタスクは 1 回だけ実行できます。作業を続行する前に、管理者権限でドメインアカウントに ログインします。 メモ: クラスタに含める各ストレージノードの名前を知っている必要があります。 クラスタテストの実行 1. Server Manager → Tools → Failover Cluster Manager（サーバーマネージャ > ツール > フェールオー バークラスタマネージャ）の順にクリックします。 Failover Cluster Manager（フェールオーバークラスタマネージャ）ウィンドウで、Validate Configuration（設定の検証）を選択します。 2. Validate a Configuration Wizard（設定の検証）ウィンドウで、Validate a Configuration Wizard（設 定の検証）ウィンドウに追加するサーバーの名前を追加します。 3.
クラスタネットワークリソース DNS サーバーで指定されたネットワーク予約済み静的 IP アドレスを使用してクラスタを設定することをお 勧めします。 クラスタ IP アドレスの設定 1. Failover Cluster Manager（フェールオーバークラスタマネージャ）を起動します。左ペインで、設定 するクラスタをクリックします。 2. クラスタコアネットワークリソースを右クリックし、Properties（プロパティ）を選択します。 3. General（一般）タブで Add（追加）をクリックします。 4. IP Address（IP アドレス）ダイアログボックスで、Use Static（静的の使用）を選択し、Address（アド レス）ボックスに静的 IP アドレスを入力します。 クラスタネットワークの名前変更 1. Failover Cluster Manager（フェールオーバークラスタマネージャ）に移動し、左ペインで、Network （ネットワーク）をクリックします。 2.
10 物理ディスクおよび EMM の検証およびア ップデート 本項では、EMM および物理ディスクのファームウェアバージョンを検証します。また、必要な場合はストレ ージコンポーネントのアップデートに関するガイダンスも提供します。次のタスクを実行するには、「Dell Storage PowerTools Server Hardware Manager のインストール」で説明されている Storage Hardware Manager CLI ユーティリティがインストールされている必要があります。Dell Storage PowerTools Server Hardware Manager のインストールの詳細については、Dell.com/dsmsmanuals にある『Dell Storage （Dell Storage PowerTools Server Hardware PowerTools Server Hardware Manager Administrator’s Guide』 Manager 管理者ガイド）を参照してください。 EMM ファームウェアバージョンの確認 1.
Administrator’s Guide』（Dell Storage PowerTools Server Hardware Manager 管理者ガイド）を参照し てください。 ハードドライブファームウェアバージョンの確認 1. PowerShell 管理者 CLI を起動します。 2. 次のコマンドを実行します。 shmcli list drives –a=0 3. 使用されるストレージデバイスが同じタイプ（SSD または HDD）であることを確認します。また、ファ ームウェアのバージョンは同じである必要があります。互換性のあるファームウェアバージョンの詳細 については、Dell.
11 困ったときは デルへのお問い合わせ デルでは、オンラインおよび電話によるサポートとサービスオプションをいくつかご用意しています。アク ティブなインターネット接続がない場合は、 ご購入時の納品書、出荷伝票、請求書、またはデル製品カタロ グで連絡先をご確認いただけます。これらのサービスは国および製品によって異なり、お住まいの地域では 一部のサービスがご利用いただけない場合があります。販売、テクニカルサポート、またはカスタマーサー ビスの問題に関するデルへのお問い合わせに関しては、次の手順を実行してください。 1. Dell.com/support にアクセスしてください。 2. お住まいの国を、ページ右下隅のドロップダウンメニューから選択します。 3. カスタマイズされたサポートを利用するには、次の手順に従います。 a. Enter your Service Tag（サービスタグの入力）フィールドに、お使いのシステムのサービスタグを 入力します。 b. Submit（送信）をクリックします。 さまざまなサポートのカテゴリのリストが掲載されているサポートページが表示されます。 4.
のリンクを提供します（ハウツービデオを含む）。この情報にアクセスするには、www.dell.
ストレージソリューションを Scale-Out File Server として構成 A 本項では、フェールオーバークラスタソリューションを Scale-Out File Server に変換することについて説明 します。作業を続行する前に、本書のこれまでの項で説明された手順に従ってシステムを確実に導入します。 各クラスタノードにファイルサーバーの役割を追加 1. フェールオーバークラスタの各クラスタノード上で、管理者として Windows PowerShell プロンプトを 起動し、次のコマンドを実行します。 Install-WindowsFeature File-Services –IncludeManagementTools 2. 役割が正常に追加されたことを確認するために、次のコマンドを実行します。 Get-Windowsfeature | Where Installed 3. 出力リストを表示し、ファイルサーバーの役割が追加されたことを確認します。 図 17.
B 統合ソリューションとしてのストレージソ リューションの設定 この項では、Hyper - V クラスタソリューションへのフェールオーバークラスタソリューションの変換につ いて説明します。作業を続行する前に、本書のこれまでの項で説明された手順に従ってシステムを確実に導 入します 。 各クラスタノードへの Hyper - V の役割の追加 1. フェールオーバークラスタの各クラスタノード上で、管理者として Windows PowerShell プロンプトを 起動し、次のコマンドを実行します。 Install-WindowsFeature Hyper-V –IncludeManagementTools 2. 役割が正常に追加されたことを確認するために、次のコマンドを実行します。 Get-Windowsfeature | Where Installed 3. 出力リストを表示し、Hyper-V の役割が追加されたことを確認します。 図 18. ファイルサーバーの役割の出力が追加されたことを表示して確認します。 仮想マシンの作成 1.
図 19. フェールオーバークラスタマネージャでの新規仮想マシンの作成 3. New Virtual Machine Wizard（新規仮想マシンウィザード） ダイアログボックスで、仮想マシンを作成 するクラスタノードを選択し、Next（次へ）をクリックします。 4. Specify Name and Location（名前および場所の指定）タブで、新しい仮想マシンの名前と場所を選択 し、Next（次へ）をクリックします。 図 20.
5. Specify Generation（世代の指定）タブで、Generation 2（第 2 世代）を選択し、Next（次へ）をクリ ックします。 6. ディスク容量を仮想マシンに割り当て、Next（次へ）をクリックします。 7. 仮想スイッチを使用するか切断したままにするようネットワークアダプタを設定し、Next（次へ）をク リックします。 8. 仮想ハードディスクに接続するよう選択し、既存の仮想ハードディスクを使用するか、または後でハー ドディスクを取り付けます。仮想ハードディスクを作成する場合は、名前と場所を指定してから Next （次へ）をクリックします。 9. Installation Options（インストールオプション）タブで、Install an operating system later（後でオペ レーティングシステムをインストールする）チェックボックスを選択し、Next （次へ）をクリックしま す。 図 21. 新規仮想マシンのインストールオプション 10.
RDMA アダプタの設定 C RDMA アダプタの取り付け DSM ソリューションでは次のネットワークアダプタが許可されます。 • Chelsio T520-CR • Mellanox ConnectX-3 • Mellanox ConnectX-3 Pro RDMA と SMB Direct を使用するには、これらのネットワークアダプタが必要です。次の 2 つの項では、 Chelsio T520-CR アダプタの設定について説明します。ソリューションの一部としてこれらのアダプタを注 文しなかった場合は、この項を省略できます。Mellanox ConnectX-3/ConnectX-3 Pro RDMA アダプタの導 入の詳細については、Mellanox ConnectX-3/ConnectX-3 Pro の構成を参照してください。 メモ: このタスクは、ストレージノードごとに繰り返す必要があります。 1. ローカル管理者権限で各ホストサーバーにログインします。 2.
Chelsio カードの設定（該当する場合） このタスクでは、Chelsio RDMA ネットワークアダプタを設定します。前のタスクで説明したように、 Chelsio RDMA NIC には External2 と External1 とラベル付けしておく必要があります。ただし、適切な NIC は Network Connections（ネットワーク接続）コントロールパネルで検証することができます。NIC 名の下 またはアダプタプロパティの説明は、Chelsio Network Adapter（Chelsio ネットワークアダプタ）と表示さ れます。 図 23.
Chelsio アダプタで SMB Direct を使用可能にするには、複数のサブネット間での RDMA のルーティングを 許可するよう各サーバー（SMB サーバーと SMB クライアント）を設定する必要があります。SMB クライア ント設定については、本書で説明されていません。この設定は個別に行う必要があります。 1. 管理者権限で Windows PowerShell インスタンスを起動します。 2. 次の PowerShell cmdlet を実行して、SMB ルーティングを有効にします。 Set-NetOffloadGlobalSetting -NetworkDirectAcrossIPSubnets Allowed 3.
クラスタ化された Storage Spaces の概要 D 本項では、ストレージソリューションで Storage Spaces を作成する基本的なタスクについて説明します。説 明される手順では、フェールオーバークラスタが作成および検証されたことを前提とします。推奨するベス トプラクティスとソリューションで Storage Spaces を設定する高度な PowerShell コマンドについては、 Dell.com/dsmsmanuals にある『Dell Storage with Microsoft Storage Spaces Best Practice Guide』（Dell Storage with Microsoft Storage Spaces ベストプラクティスガイド）を参照してください。Storage Spaces 設定ルールについては、Dell.
9. Storage Space の設定を確認し、Create（作成）をクリックします。 10. Storage Space を作成した後で、Create a volume when this wizard closes（このウィザードを閉じた ときにボリュームを作成する）チェックボックスが選択されていることを確認し、Close（閉じる）をク リックします。 図 24. 仮想ディスクの作成 メモ: Create a volume when this wizard closes（このウィザードを閉じたときにボリュームを作 成する）チェックボックスが選択されている場合は、Server Manager を使用して Storage Space でボリュームを作成する必要があります。 11. New Volume Wizard（新規ボリュームウィザード）ウィンドウで、Next（次へ）をクリックします。 12.
図 25. Cluster Shared Storage でのボリュームの作成 13. ボリュームのサイズを入力し、Next（次へ）をクリックします。 14. Storage Space にドライブ文字を割り当てます（オプション）。 15. 次へ をクリックします。 16. ファイルシステムとして NTFS を指定し、ボリュームラベルを指定します。 メモ: このソリューションを使用する場合は、NTFS が必要です。 17. ボリュームの設定を確定し、Create（作成）をクリックします。 18. Failover Cluster Manager（フェールオーバークラスタマネージャ）の左ペインの Storage（ストレー ジ）フォルダで、Disks（ディスク）をクリックします。 19.
Dell Storage with Microsoft Storage Spaces の段階的な拡張 E システムパフォーマンスとディスクスペース容量を拡張する必要があるとき、DSM ソリューションを拡張し て新しい物理ディスク、ストレージエンクロージャ、サーバーを追加し、このニーズに対応することができ ます。既存の DSM ソリューションには 3 種類の拡張があります。 1. 既存のストレージエンクロージャに新しい物理ディスクを追加し、使用可能な容量を増やすか、ソリュ ーションのパフォーマンスを向上させる。 2. 新しいストレージエンクロージャを追加し、使用可能な容量を増やすか、ソリューションのパフォーマ ンスを向上させる。 3.
既存のストレージエンクロージャへの新しい物理ディスクの 追加 1. 『Dell Storage with Microsoft Storage Spaces Support Matrix（Dell Storage with Microsoft Storage Spaces サポートマトリックス）を読み、追加された物理ディスクがサポートされていることを確認して ください。 2. ストレージエンクロージャオーナーズマニュアルに従って、ストレージエンクロージャに物理ディスク をインストールします。物理ディスクが Storage Spaces エンクロージャ認識機能とともに使用される 場合は、物理ディスクを既存のストレージエンクロージャに割り当てる必要があります。 3. 新しく 追加 された物理ディスクが、Windows Server オペレーティングシステムとクラスタによって検 出されていることを確認します。 4.
メモ: この手順がオンライン拡張として実行されている場合、既存のケーブル接続の更新時、およ び既存のエンクロージャへのデータパスの可用性を確保するためには、既存のストレージエンクロ ージャに使用できる SAS パスが少なくとも 1 つあることを確認します。 8. クラスタ内の各サーバーですべての SAS ホストバスアダプタが検出されたことを確認します。 9. 新しく追加されたストレージエンクロージャの電源を入れます。 10. 新しいストレージエンクロージャとすべての物理ディスクが、クラスタ内のすべてのサーバーに検出さ れることを確認します。 11. SAS ホストバスアダプタファームウェアおよびドライバと物理ディスクファームウェアを、『Dell Storage with Microsoft Storage Spaces Support Matrix』（Dell Storage with Microsoft Storage Spaces サポートマトリックス）に記載の、サポートされる最新バージョンに更新します。 12.
9. 『Dell Storage with Microsoft Storage Spaces Deployment Guide』（Dell Storage with Microsoft Storage Spaces 導入ガイド）に記載されている手順に従って、新しいサーバーをオンにし、構成しま す。 10. 新しいサーバーのすべてのコンポーネントファームウェアとドライバを『Dell Storage with Microsoft Storage Spaces Support Matrix』（Dell Storage with Microsoft Storage Spaces サポートマトリックス） に記載されたサポート対象の最新バージョンに更新します。 11. 新しいサーバーを既存のクラスタに追加します。 12. 新しいサーバーが、接続されているすべてのストレージエンクロージャおよび物理ディスクを確認でき るようにします。 13. スケールアウトファイルサーバーソリューションの場合は、既存のクラスタ共有ボリュームの所有権を 再バランスさせ、クラスタ内のすべてのノード内に均等に配布されるようにします。 14.
Cluster-Aware アップデートの概要 F 本項では、DSMS 構成のストレージノードをアップデートするために Microsoft Windows Server 内の Cluster-Aware アップデートツールを設定する基本的なタスクについて説明します。説明する手順では、フ ェールオーバークラスタが作成および検証され、SOFS ソリューションにすべてのストレージノードがアク セスできる SMB 共有があることを前提とします。 GUI を使用した Cluster-Aware アップデートの設定 1. DSMS Update Package（DSMS アップデートパッケージ）を、すべてのストレージノードがアクセスで きる SMB 共有に解凍します。 メモ: DSMS Update Package（DSMS アップデートパッケージ）は、お使いのシステムに対応する デルサポートサイトの Dell Storage with Microsoft Storage Spaces 製品ページからダウンロード できます。 2.
9. Advanced Options （拡張オプション）ページで、ページの最下部までスクロールし、CauPluginName が Microsoft.HotfixPlugin に設定されていることを確認し、Next（次へ）を選択します。 メモ: このページのデフォルトの RebootTimeoutMinutes 値を上げることができます。コンポー ネントのアップデートの量によってノードの再起動の時間を延長したい場合は、割り当てられてい るボックスに分数を入力します。 10. Additional Options（追加オプション）ページで、Hotfix root folder path（Hotfix ルートフォルダパ ス）を手順 1 のパッケージ化されていない DSMS アップデートパッケージに設定します。 メモ: SMB 共有をホストしているサーバーで以下の PowerShell コマンドを実行して、DSMS アッ プデートパッケージを含む SMB 共有で SMB 暗号化を有効にします。 Set-SmbShare –Name -EncryptData $True 11.
G Windows Server GUI を Windows Core に 変更 次の PowerShell コマンドを使用すると、Windows Server 2012 R2 を GUI から Server Core に変換できま す。このタスクは、導入で Windows Core を使用する場合のみ実行します。 Uninstall-WindowsFeature Server-GUI-Mgmt-Infra,Server-Gui-Shell –Remove –Restart メモ: Windows Server Core への変換後にお使いのサーバーを GUI に戻す場合は、手順について Microsoft のマニュアルを参照してください。 59
