Dell Storage with Microsoft Storage Spaces の ベストプラクティスガイド
メモ、注意、警告 メモ: メモでは、コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: 注意では、ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法 を説明しています。 警告: 警告では、物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 © 2016 Dell Inc. 無断転載を禁じます。この製品は、米国および国際著作権法、ならびに米国および国際知的財産法で保護 されています。Dell、および Dell のロゴは、米国および / またはその他管轄区域における Dell Inc. の商標です。本書で使 用されているその他すべての商標および名称は、各社の商標である場合があります。 2016 - 05 Rev.
目次 1 はじめに...................................................................................................................5 2 用語.......................................................................................................................... 7 3 ハードウェアのベストプラクティス....................................................................8 スイッチの推奨設定...............................................................................................................................8 ストレージ..........................
クラスタ共有ボリュームキャッシュ................................................................................................... 33 クラスタクォーラム.............................................................................................................................33 8 Scale-Out Cluster File Server のベストプラクティス....................................35 スケールアウトファイル共有の使用................................................................................................... 35 ファイル共有の作成..............................................
1 はじめに 本書では、Dell Storage with Microsoft Storage Spaces(DSMS)ソリューションのベストプラクティスにつ いて説明しています。DSMS は、Microsoft Storage Spaces と Dell サーバー、ストレージおよびネットワー キングを使用したソフトウェア定義ストレージ(SDS)です。DSMS ソリューションは、スケールアウトフ ァイルサーバー(SOFS)として、または統合型ソリューションとして展開および設定することができます。 DSMS ソリューションを SOFS として設定する場合は、計算ワークロードはストレージから非集約化されま す。計算ワークロードはサーバーメッセージブロック(SMB)を使用して、ストレージノード(ストレージ エンクロージャに直接接続された SAS で、クラスタ化されたストレージ容量によりプロビジョニングおよび 保護)上の SOFS ファイル共有にアクセスします。 また、DSMS ソリューションを統合型ソリューションとして設定することもできます。この実装では、SOFS は使用されず、計算ワークロードはサーバー上(ストレ
2 用語 • 回復性 — 仮想ディスク(VD)が物理的ディスク障害から保護されている方法を示します。 Microsoft Storage Spaces 回復性のオプションには、シンプル、ミラー、およびパリティの 3 種類があり ます。 – シンプル VD — データが物理ディスク間でストライプされ、回復性は提供されません。物理ディスク の故障に対する保護はありません。 – ミラー VD — データは物理ディスク全体でストライプされ、データのうち 1 つまたは 2 つのコピーも 物理ディスク障害から保護するために 2 つめのセットの物理ディスクに書き込まれます。2 方向のミ ラーは 1 台の物理ディスクの障害に耐えられるのに対し、3 方向ミラーは最高 2 台の物理ディスクの 障害に耐えることができます。 – パリティ VD — データは物理ディスク全体でパリティ情報とともにストライプされます。シングル パリティとデュアルパリティの 2 つのパリティレイアウトタイプがあります。シングルパリティで は、パリティ情報のコピー 1 つを書き込み、1 台のハードドライブを障害から保護し、デュアルパリ ティの場合は 2
3 ハードウェアのベストプラクティス スイッチの推奨設定 SOFS 構成では、ソリューションをお使いのスイッチインフラストラクチャに統合する場合、SMB のクライ アントと SOFS のストレージノードの間に冗長ネットワーク接続が存在することを確認します。ストレージ ノードには 10 GbE 対応スイッチを使用する必要があります。デルでは、このソリューションの物理スイッ チとパスの冗長性を確保するために、Top-of-Rack 10 GbE 対応スイッチを使用することをお勧めします。 最大転送単位(MTU)フレームサイズのジャンボフレームには、そのスイッチがサポートする最大 MTU(一 般的に 9 KB)に設定されたスイッチを使用してください。また、スイッチにはデータを転送ではなく受信す るためのフロー制御を有効にする必要があります。 統合型構成では、2 つのサーバーノードのみを使用してより小規模の構成を展開する場合、ノード間通信で 使用するネットワーク(ハートビート、SDV リダイレクト、Hyper-V ライブ移行、など)でスイッチが必要 でない場合があります。2 ノード構成におけるノード間通信では、直接接
このソリューションの主要な 4 つのコンポーネントは、クライアントサーバー、スイッチ、サーバー、およ びストレージエンクロージャです。サーバーとストレージエンクロージャの数は、注文したソリューション に基づいて定義されますが、アプリケーション要件を満たすためにクライアントサーバーとスイッチはカス タマイズできます。各ソリューションのラックスペース要件は、次の表を参照してください。 表 1. SOFS 構成のラックスペース要件 サーバーまたはスト 2 x 2 レージソリューショ ン 2x3 3x3 2x4 4x4 DSMS 630 と DSMS 10 U 3060e 14 U 15U 18U 20U DSMS 730 と DSMS 8 U 1400 シリーズ 10 U 12 U 12 U 該当なし DSMS 730 と DSMS 12 U 3060e 16 U 18U 20U 該当なし 表 2.
図 2. SOFS 構成のラックスペース使用例 1. 2 つのスイッチ — Dell Networking S 4810 2. 4 つの SMB クライアントサーバー —DSMS 630(各 1U) 4. 2 つのストレージエンクロージャ —DSMS 3060e(各 4 U) (各 1U) 3.
図 3. 統合型構成のラックスペース使用例 1. 3. 2 つのスイッチ — Dell Networking S 4810(各 1 2.
4 ネットワーキングのベストプラクティス IP アドレスの要件 デルは、すべてのネットワークポート用に静的 IP アドレスを使用することをお勧めします。容易な管理のた めには各ノードに最大 7 つの IP アドレスが必要な場合があります。 SOFS 構成のサブネット要件 デルは、スケールアウトファイルサーバー構成に 5 つの異なるサブネットを使用することをお勧めします。 外部 SMB クライアント通信(L3 ルーティング対応)には、2 つの高速ストレージネットワークが使用され ます。クラスタ通信(L3 ルーティングを必要としない)には、2 つの追加のサブネットが使用されます。5 番目のサブネットは、クラスタ管理および Active Directory 統合に使用されます。このサブネットは既存の ネットワークインフラストラクチャを活用できますす。ソリューションで高可用性が必要な場合は、各サブ ネットの冗長ペアを物理的に独立した 2 個のスイッチ経由でルーティングする必要があります。 メモ: フェールオーバークラスタマネージャ内で、 SMB サブネット(次の表のサブネット 2 および 3) のみがクラスタおよび
静的または DHCP アドレス サブネットマス ゲートウ ク ェイ DNS ネットワーク ルーティング可能) X 静的 X X サブネット 3(レイヤ 3ルーティング可能) サーバークラ スタノード間 の内部通信 静的 X サブネット 4 静的 X サブネット 5 統合型構成のサブネット要件 統合型ネットワーク構成は、ソリューションで処理するワークロードによって変化します。異なるネットワ ークインフラストラクチャに共通して使用可能な一つのソリューションというものは存在しません。 次に、導入の計画時に検討すべき異なるタイプのネットワークトラフィックを示します。ネットワーク速度 とお使いの環境のインフラストラクチャに基づいて、多数のネットワークを 1 つ、または複数の物理ネット ワークインタフェースカード(NIC)経由で統合できます。 表 4.
1. Server Manager を使用して Network Connections(ネットワーク接続)ページを開きます。もしく は、Shell コマンドラインインタフェースで PowerShell コマンド を入力します。 2. NIC を選択し、Properties(プロパティ)をクリックします。 3.
5 Windows Server 2012 R 2 のベストプラク ティス Windows Server 2012 R2 バージョン DSM ソリューションでサポートされている Windows Server には 2 つの異なるバージョンである Windows Server 2012 R2 Standard Edition と Microsoft Windows Server 2012 R2 Datacenter Edition があります。 DSMS ソリューションに適用した場合の 2 つのエディションの主な違いは、仮想マシンにおけるゲスト OS のライセンスです。Standard Edition では、ホストに 2012 R2 をインストールし、最大 2 つの仮想マシンを 使用することができます。Datacenter Edition は 2012 R2 のホストへのインストールが可能で、仮想マシン 数は無制限です。 スケールアウトファイルサーバー設定の場合、仮想マシンはストレージノードにインストールされていませ ん。したがって、Windows Server 2012 R2 Standard Editi
異なるドライブのグループごとに、異なる負荷バランシングポリシーを設定するには、次のコードを使用し ます。簡単に変更するために、デルではドライブのモデル識別子を使用します。HDD と SSD を混合して使 用している場合、これらを手動で設定する必要があります。 ターゲットハードウェアの識別子の値を表示するには、次のコマンドを実行します。 mpclaim -e 次のコマンドを実行して、指定されたハードウェア識別子の MPIO ポリシーを設定します。 mpclaim -l -t "Target H/W Identifier" Policy Number ポリシー番号オプション: 0 = ポリシークリア 1 = フェイルオーバーのみ 2 = ラウンドロビン 6 = 最小ブロック HDD および SSD でプロセスを実行する必要があります。使用可能な他のポリシー番号がありますが、デル ではこれらだけをサポートしています。 プールがすでに作成されている場合は、ドライブハードウェア識別子を手動で取得してポリシーを設定する 必要があります。 SOFS 構成に関する SMB の考慮事項 Microsoft Windows S
機能 サマリ 帯域幅管理の改善 SMB 帯域幅の管理機能を拡張し、さまざまなタイプの SMB トラフィックを制御します。 スケールアウトファイルサーバーで複数の SMB イ 個別のインスタンスでクラスタ間 CSV と SMB トラフ ンスタンスをサポート ィックを分離できる各ストレージノード用の機能を提 供します。 SMB ダイレクト(RDMA 上の SMB)のパフォーマ 小さい I/O 作業負荷にさまざまなパフォーマンス向上 ンスの向上 を提供します。 UNMAP コマンド Windows Server 2012 R2 は定期的に SSD に UNMAP コマンドを発行して、SSD ストレージディスクスペー スを最適化します。ただし、OS からプロンプトが表示されることなく、SAS SSD は通常自動的に最適化し ます。デルは、これらのコマンドの処理中にレイテンシが長くなることがあるため、UNMAP に対する OS からのコマンド発行を無効にすることをお勧めします。 UNMAP を無効にするには、次の PowerShell コマンドを実行します。 Fsutil behavior set disab
6 Microsoft Storage Spaces のベストプラク ティス ストレージプール プールを設定する際は、複数エンクロージャ構成ではプールを 1 つのエンクロージャに割り当てるのではな く、複数のプールを使ってすべてのエンクロージャ全体に物理ディスクを均等に分散するようにします。 たとえば、20 の HDD と 4 つの SSD による DSMS 1420 エンクロージャが 2 つある場合、40 の HDD と 8 つの SSD を、プール内の設定に使用できます。この例では、最低 2 つのプールが必要です。Pool 1 には最初 の DSMS 1420 から 2 つの SSD と 10 の HDD が含まれ、2 番目の DSMS 1420 からは 2 つの SSD と 10 の HDD が含まれます。Pool 2 には残りのディスクが含まれます。 図 4.
れるとただちに開始され、仮想ディスクが劣化した状態で実行されている間にさらに物理ディスクが障害に さらされないようにします。デルでは、自動再構築を有効にすることをお勧めします。 次の PowerShell コマンドを実行して、自動再構築を有効にします(各プールごとに設定)。 Set-StoragePool –FriendlyName -RetireMissingPhysicalDisks Always メモ: メンテナンス操作を実行する前で、ストレージプールが自動再構築に設定されているときは、ス トレージエンクロージャをオフにする前に、すべての影響を受けるストレージプールの RetireMissingPhysicalDisks 属性を Never(しない)に変更する必要があります。メンテナンス のためにストレージエンクロージャの電源を切ることで、ドライブとのネットワーク通信が使用不能に なるときは、属性を変更すると、仮想ディスクが即座に再構築を開始するのを防ぎます。メンテナンス 動作が完了した後は、RetireMissingPhysicalDisks を元の値に戻しておきます。 自動再構
次の再構築方法の設定用 PowerShell コマンドのうち 1 つを実行します(各プールごとに設定) Set-StoragePool –FriendlyName –RepairPolicy Parallel Set-StoragePool –FriendlyName –RepairPolicy Sequential 仮想ディスク(Microsoft Storage Spaces) 仮想ディスクを構成する際、さまざまな回復性タイプ(シンプル、2 方向ミラー、3 方向ミラー、シングル パリティまたはデュアルパリティなど)から選択するオプションがあります。 デルは、2 方向または 3 方向ミラー仮想ディスクを使用することをお勧めしています。ミラー仮想ディスク は最適化され、Hyper-V ワークロードに対して最高のパフォーマンスと回復性を提供します。 パリティ仮想ディスクは、バックアップおよびアーカイブなどの連続したワークロード用です。パフォーマ ンスに影響を与えるため、ランダムなワークロードにはパリティ仮想ディスクを使用しないでください。単 純な仮想ディスクは回復性
回復性タイプ ディスク容量の効率性 各ストレージプールの耐障害 エンクロージャ 性 と 60 x 4 TB HDD (3.64 TiB)の例 使用可能ディス ク容量 124.
たとえば、MyPool1 に exampleVD2 という名前の仮想ディスクが作成されます。これは 2 方向のミラーで す。この仮想ディスクの列数は 6 であるため、NumberOfColumns 属性が 6 に設定されます。 New-VirtualDisk -FriendlyName “exampleVD2” -StoragePoolFriendlyName “MyPool1” -ProvisioningType Fixed -ResiliencySettingName Mirror -PhysicalDiskRedundancy 1 –NumberOfColumns 6 –StorageTiers $ssd_tier, $hdd_tier –StorageTierSizes 100GB, 15TB 表 7.
エンクロージャアウェアネスあり メモ: データコピーの数は、2 方向ミラー化スペースで 2、3 方向ミラー化スペースで 3 です。 デュアルパリティの仮想ディスク: エンクロージャアウェアネスなし エンクロージャアウェアネスあり たとえば、それぞれ SSD が 12 で HDD が 48 の DSMS 3060e ストレージエンクロージャが 3 つあり、2 つ のストレージプール(MyPool1 と MyPool2)を作成することにした場合、異なる状況で仮想ディスクの列数 を計算する方法は次の通りです。 表 8.
表 9.
があります。ストレージプール内のディスクに将来 4Kn ドライブを追加または交換する場合は、ストレージ プールのデフォルトの論理セクターサイズを 4KB に設定することをお勧めします。論理セクターサイズ 512B を使用して 4Kn ドライブをストレージプールに追加することはできません。 現在の物理ディスクセクターサイズを確認するには、次の PowerShell コマンドを実行します。 Get-PhysicalDisk | Sort-Object SlotNumber | Select-Object SlotNumber, FriendlyName, Manufacturer, Model, PhysicalSectorSize, LogicalSectorSize | Format-Table ストレージプールを 4KB の論理セクターサイズで作成するには、コマンド New-StoragePool とパラメータ ー "-LogicalSectorSizeDefault 4KB" を使用します。 ストレージ階層 ストレージ階層では、1 つのプール内に HDD および SSD を混在させ、さらに高速の SSD
ストレージ階層の主な目的は階層を最適化するヒートマッププロセスを可能にすることであるため、デルは ピンの使用には慎重になることをお勧めします。 次の PowerShell コマンドを実行して、SSD 階層にファイルをピンします。 Set-FileStorageTier –FilePath -DesiredStorageTierFriendlyName 次の PowerShell コマンドを実行して、SSD 階層にピンしたファイルを解除します。 Set-FileStorageTier –FilePath 次の PowerShell コマンドを実行して、現在ピンされているすべてのファイルをレビューします。 Get-FileStorageTier –VolumePath たとえば、Volume3 というラベルがついた CSV の exampleShare にある myVHDX という VHDX ファイル をピンします。ストレージ階層の名前は MyPool1_SSD です。 Set-FileSto
たとえば、1 つのプールは 48 の 4 TB と 12 の 800 GB ディスクで作成され、tierPool1 と呼ばれます。この プール内の仮想ディスクは 2 つのみで、1 つは 2wayVD1 と呼ばれる 2 方向ミラーリングで、もう 1 つは 3wayVD1 と呼ばれる 3 方向ミラーリングです。 2wayVD1 HDD 階層は 42.7 TiB で、2 方向ミラーリングの 50% の回復性オーバーヘッドのため、85.5 TiB の HDD 階層を使用します。SSD 階層のサイズは 2 TiB で、回復性オーバーヘッドのため 4 TiB の SSD 階層を使 用します。 2.4wayVD2 HDD 階層は 27.9 TiB で、3 方向ミラーリングの 66% の回復性オーバーヘッドのため、55.8 TiB の HDD 階層を使用します。SSD 階層のサイズは 1.2 TiB で、回復性オーバーヘッドのため 3 TiB の SSD 階層 を使用します。 両方の仮想ディスクが作成された後は、HDD 階層には 33.42 TiB のディスク容量が残っており、SSD 階層に は 2.
新しい SSD と HDD ストレージ階層を作成する際には、次の PowerShell コマンドを実行します(各プール に対して設定)。 New-StorageTier -StoragePoolFriendlyName -FriendlyName -MediaType SSD New-StorageTier -StoragePoolFriendlyName -FriendlyName -MediaType HDD たとえば、次のとおりです。 New-StorageTier -StoragePoolFriendlyName “tierPool1” -FriendlyName“tierPool1_SSD” –MediaType SSDNew-StorageTier -StoragePoolFriendlyName “tierPool1” -FriendlyName“tierPool1_HDD” –MediaType HDD 仮想ディスク作成時、各仮想ディスクに対してストレージ階層のサイズが決定されます。仮想ディスク
表 13.
表 14.
を追加することをお勧めしています。たとえば、2 方向ミラーの仮想ディスクの場合、列数が 4 なら、最低 8 つのデータをプールに追加して、仮想ディスクを拡張します。 次の PowerShell コマンドを実行して、特定の仮想ディスクで使用される列の数を確認します。 Get-VirtualDisk –FriendlyName | FL NumberOfColumns これを推奨する理由は、使用可能なディスク容量が既に相当少なくなっている仮想ディスクを、拡張できる ようにするためです。仮想ディスクへの書き込み動作を正常に実行させるには、データを、列数で示される ディスクの数全体でストライピングします。ストレージプールにより少ないディスクを追加すると、その時 には新しい空きディスクスペースがプール内にあるかもしれませんが、完全なストライピングを書き込むた めに使用可能な、空き容量のある十分なディスクがないため、仮想ディスクのディスクスペースは拡張でき ないことがわかります。 たとえば、それぞれに 8 つの HDD と 4 つの SSD を装備した 3 つの DSMS 1400 ストレージエンクロー
ィスクは 60 GB まで拡張され、ボリュームを新しい仮想ディスクのサイズと一致するように拡張する必要が あります。 $pd = Get-PhysicalDisk –CanPool $true -FriendlyName PhysicalDisk13 Add-PhysicalDisk -StoragePoolFriendlyName "MyPool1" -PhysicalDisks $pd -UsageAutoSelect Resize-StorageTiers –FriendlyName 2wayVD1 –Size 60GB $vd = Get-VirtualDisk -FriendlyName 2wayVD1 $diskNum = Get-Disk –VirtualDisk $vd $partNum = Get-Partition –DiskNumber $diskNum.Number $size = Get-PartitionSupportedSize –DiskNumber $diskNum.Number Resize-Partition –DiskNumber $diskNum.
7 クラスタのベストプラクティス クラスタ共有ボリューム デルは、別のノードに効率的にフェールオーバーできるようにするため、どの CSV も 10 TB を超えないこと をお勧めします。 各仮想ディスクに、クラスタ共有ボリューム(CSV)が 1 つ必要です。クラスタ間で CSV の負荷バランスを 確保するには、クラスタノードを掛けた数の CSV を追加する必要があります。たとえば、2 x 2 構成では、2 つのストレージノードがあるため、2 の倍数(2、4、6、および 8 つの CSV)で CSV を作成する必要があり ます。4 x 4 構成にしている場合は、4 つのストレージノードがあるため、4 の倍数の CSV (4、8、12、お よび 16 の CSV)を作成します。 後でクラスタノードの追加をサポートするには、デルは、少なくともクラスタノードの 2 倍の数の CSV を用 意することをお勧めします。たとえば、2 x 2 構成には 4 つの CSV を用意します。 クラスタ共有ボリュームキャッシュ CSV キャッシュを使用すると、ライトスルーキャッシュとしてディスク容量をストレージノードに割り当て る
クォーラムがどれかを決定する投票プロセスの一部として機能します。この補助ディスクは、クラスタ上で 奇数のストレージノードで使用して、引き分けの場合に投票数で確実に過半数が出るようにします。 クラスタクォーラム監視には、ディスク監視とファイル共有監視の 2 つのオプションがあります。SOFS 構 成では、継続的に使用可能な SMB 共有を SOFS クラスタで作成して監視ディスクをホストすることができる ため、デルではファイル共有監視を使用することをお勧めしています。ファイル共有監視ディスクは、スト レージ階層のない小規模の 3 GB の 2 方向ミラー監視ディスクで作成できます。 統合型構成では、デルは、クォーラムディスクを、すべてのノードにアクセスできるストレージプール内に ある CSV に配置することをお勧めします。 クォーラムモードにはさまざまなタイプがあります。 • ノードの過半数 – 奇数のクラスタノードのクラスタに推奨されます(たとえば 3 x 3) – オンライン状態で通信可能なすべてのノードには投票権があり、投票数が過半数となった場合にクラ スタは動作できます。 • ノードおよびディスク
8 Scale-Out Cluster File Server のベストプラ クティス スケールアウトファイル共有の使用 スケールアウトファイルサーバー(SOFS)共有は、Hyper-V 仮想ハードディスクおよび SQL データベース のストレージを対象にしています。SOFS を、ホームホルダー、スプレッドシート、PDF といった未構築の データを含むエンドユーザーファイル共有のための共有を含むインフォメーションワーカーのワークロード に使用する場合には、追加的な考慮が必要です。インフォメーションワーカーのワークロードには、メタデ ータの変更(ファイルを開く、閉じる、名前の変更、削除)、特に数百のユーザーからの変更を一度に実行す ることが必要です。スケールアウトファイルサーバー共有は、継続的に使用可能であり、これにはすべての ノードでメタデータ変更を同期させることが必要ですが、メタデータ変更が多いため、インフォメーション ワーカーのワークロードがこれらの共有ではパフォーマンスのオーバーヘッドにつながる可能性がありま す。インフォメーションワーカーのワークロードによってパフォーマンスへの影響は異なる場合があ
オプション 3:SOFS 上に新しい SMB ファイル共有を作成しますが、共有を作成した後に Enable continuous availability(継続的な可用性を有効にする)チェックボックスをクリアして共有を変更します。 「継続的な可 用性」機能を無効にすることによって、SOFS メタデータが変更されるためファイル共有のパフォーマンス のオーバーヘッドがなくなります。ただし、ファイル共有が継続的に使用できなくなった後に、その共有を ホストしているクラスタ内のノードへのアクセスが失われた場合、そのファイル共有のフェイルオーバー中 に一時的にワークロードへの接続が失われる可能性があります。多くの場合、たとえば Microsoft アプリケ ーション等のインフォメーションワーカーのワークロードでは、データをローカルでキャッシュし、フェー ルオーバー中の短い停止にユーザーが気がつくことがあります。サードパーティ製のアプリケーションでは 同レベルのデータ整合性は実現できず、ケースバイケースで評価するしかありません。また、共有にアクセ スしているクライアントが Windows 8 以降を使用している限り、このク
• WSUS • SQL Server または Exchange サーバーを実行しているサーバー • サイズ 1TB 付近またはこのサイズを超えたファイル 37
9 統合型のベストプラクティス 統合型ユースケース 統合型ソリューションは、計算ワークロードを直接サーバー(ストレージエンクロージャに接続された SAS) 上で実行します。一般的に最もよく使用されるワークロードは Hyper-V です。ただし、Windows Server 2012 R2 でサポートされている他のワークロードは、統合型ソリューション上でサポートされます。しかし、 Hyper-V でソリューションを使用する場合、排他的なワークロードである必要があり、仮想マシンへのリソ ース不足を防止するため、他のワークロードをこの構成で実行すべきではありません。 Hyper-V 仮想マシンの論理プロセッサのサイズ変更 使用可能な論理プロセッサ数の決定 仮想メモリへの割り当てに使用できる論理プロセッサの数は、サーバーで使用可能な論理プロセッサの数に 依存します。Hyper-V ホストサーバー上で使用可能な論理プロセッサの数を確認するには、Windows タスク マネージャを起動して、More Details(その他の詳細)をクリックし、Performance(パフォーマンス)タ ブをクリックします。このタブに一
Hyper-V 仮想マシンのメモリサイズ設定 メモリ要件の計算 子パーティションをサポートするために、I/O 仮想化、仮想マシンスナップショット、管理といったサービ スを提供するには、ホスト OS に十分なメモリが必要です。ホストには root 予約と呼ばれる最小メモリが留 保され、これは仮想マシンに割り当てることができません。一般的にこの最小メモリ量は少なすぎます。こ のメモリ不足により、仮想マシンで高アクティビティ時にホスト不足が発生し、最終的にホスト OS の実行 が不完全になり、Microsoft Storage Spaces および Hyper-V の管理機能に影響するおそれがあります。 デルでは、ホスト OS の メモリの各計算ノードに少なくとも 8 GB のメモリを仮想マシンに割り当てずに残 しておくことをお勧めします。 統合型ソリューションは、計算ノード障害時に仮想マシンが残りのノードにフェールオーバーしたときに、 十分なメモリを仮想マシンに追加される負荷に使えるように計画してください。デルでは、計算クラスタに ホストされているすべての仮想マシンに指定されたメモリ容量が、各ノードで使用可能なメ
スタートアップ RAM の値は、仮想マシンの作成時に New-VM および Set-VM のコマンドレットを使用して 設定するか、メモリのハードウェア設定の下にある仮想マシン用の Hyper-V Manager を使用して設定しま す。 スタートアップ RAM 値は、仮想マシンの電源が入っている時に必要なメモリの量を指定します。この値は、 ゲスト OS の起動に必要なメモリがゲスト OS を実行するために必要な最小量よりも大きいとき、最小 RAM レベルを上回ることができます。 最小 RAM 仮想マシンが開始された後に仮想マシンに割り当てるメモリの最小量を指定します。有効値の範囲は 32 MB からデフォルト値であるスタートアップ RAM の値までです。 最大 RAM 仮想マシンに割り当てることのできる最大 RAM を設定します。単一仮想マシンにエラーが発生したときに 他の仮想マシンが枯渇しないよう、これをすべての仮想マシンで適切な値に設定することが重要です。ダイ ナミックメモリが有効になっている場合、デフォルトの最大は 1 TB と高すぎます。この値はいつでも大きく することができますが、小さくすると仮想マ
Deduplication(重複排除) 統合型ソリューションでは Storage Spaces とワークロードパフォーマンスに影響を与える CPU オーバーヘ ッドがあるため、重複排除はお勧めできません。 パリティスペース 統合型構成ではパリティスペースがサポートされています。ただし、パリティの計算が必要なため、CPU オ ーバーヘッドがミラーリングした容量に比較して大きくなります。 ネットワークの割り当てと設定 仮想スイッチ(Hyper-V) 仮想スイッチと RDMA アダプタを仮想スイッチとして統合するときは、RDMA 機能が使用できなくなるので 注意が必要です。このソリューションの最新の検証済み RDMA アダプタのリストの詳細に関しては、『Dell Storage with Microsoft Storage Spaces Support Matrix』(Dell Storage with Microsoft Storage Spaces サポ ートマトリクス)(Dell.
10 困ったときは デルへのお問い合わせ デルでは、オンラインおよび電話によるサポートとサービスオプションをいくつかご用意しています。アク ティブなインターネット接続がない場合は、 ご購入時の納品書、出荷伝票、請求書、またはデル製品カタロ グで連絡先をご確認いただけます。これらのサービスは国および製品によって異なり、お住まいの地域では 一部のサービスがご利用いただけない場合があります。販売、テクニカルサポート、またはカスタマーサー ビスの問題に関するデルへのお問い合わせに関しては、次の手順を実行してください。 1. Dell.com/support にアクセスしてください。 2. お住まいの国を、ページ右下隅のドロップダウンメニューから選択します。 3. カスタマイズされたサポートを利用するには、次の手順に従います。 a. Enter your Service Tag(サービスタグの入力)フィールドに、お使いのシステムのサービスタグを 入力します。 b. Submit(送信)をクリックします。 さまざまなサポートのカテゴリのリストが掲載されているサポートページが表示されます。 4.