Users Guide

9
統合型のベストプラクティス
統合型ユースケース
統合型ソリューションは、計算ワークロードを直接サーバー(ストレージエンクロージャに接続された SAS
上で実行します。一般的に最もよく使用されるワークロードは Hyper-V です。ただし、Windows Server
2012 R2
でサポートされている他のワークロードは、統合型ソリューション上でサポートされます。しかし、
Hyper-V でソリューションを使用する場合、排他的なワークロードである必要があり、仮想マシンへのリソ
ース不足を防止するため、他のワークロードをこの構成で実行すべきではありません。
Hyper-V 仮想マシンの論理プロセッサのサイズ変更
使用可能な論理プロセッサ数の決定
仮想メモリへの割り当てに使用できる論理プロセッサの数は、サーバーで使用可能な論理プロセッサの数に
依存します。Hyper-V ホストサーバー上で使用可能な論理プロセッサの数を確認するには、Windows タスク
マネージャを起動して、More Details(その他の詳細)をクリックし、Performance(パフォーマンス)
ブをクリックします。このタブに一覧表示されている論理プロセッサの数が、割り当てに使用できるプロセ
ッサの最大数です。
論理プロセッサの要件の計算
サーバー上で実行されている Storage Spaces と残りの役割および機能が期待どおり実行されるよう、一部の
処理能力を
Hyper-V ホストサーバー用に予約しておく必要があります。デルは、各サーバーについて少なく
とも 2 つの論理プロセッサを仮想マシンに対して未割り当てのままにして、Hyper-V ホストサーバーで使用
できる状態にしておくことをお勧めします。
また、デルは、計算ノードに障害が発生した場合に、仮想マシンが残りの計算ノードにフェールオーバーし
たときに、これらのノード内の論理プロセッサのリソースが追加的な仮想マシンの負荷を処理できるように、
Hyper-V ソリューションを設計することをお勧めします。デルは、次の式に示すように、計算クラスタがホ
ストしているすべての仮想マシンに割り当てられる論理プロセッサの数が、各ノードで使用可能な論理プロ
セッサの数に合計ノード数から
1 を引いた数を掛けた数を超えないことをお勧めします。
仮想マシンで使用可能な合計プロセッサ数
= (
ノードあたり使用可能論理プロセッサ
– 2)*(
合計ノード数
–1)
たとえば、3 ノード統合型クラスタは、各ノードで 32 の論理プロセッサを使用し、2 つの論理プロセッサが
各ノード用に予約されている場合は、各ノードで最大
(32-2)*(3-1) = 60 の論理プロセッサが、すべての仮想
マシンへの割り当てに使用可能です。各仮想マシンが 1 つの論理プロセッサのみを使用するように設定され
ていると仮定すると、ソリューションでノードごとに最大
60 の合計仮想マシン 、または 20 の仮想マシン
をサポートできます。
38