Administrator Guide
CloudIQ について
CloudIQ によってストレージのモニタリングとプロアクティブなサービスが実現し、ニーズに合わせてカスタマイズした情報、準リ
アルタイム分析へのアクセス、いつどこからでもストレージ システムを監視する機能を利用することができます。CloudIQ では次
の機能が提供されてストレージの監視とサービスが容易になります。
• 環境に影響が出る前に問題に関する情報を提供するプロアクティブな保守性。
• システム正常性スコア、パフォーマンス メトリック、現在の処理能力や傾向などの重要な情報を集約するダッシュボードを使
用した、環境全体の集中型のモニタリング。
CloudIQ には次のものが必要です。
• ME4 Series ストレージ システムは、ファームウェア バージョン G280 以降が必要となります。
• SupportAssist を ME4 Series ストレージ システムで有効にする必要があります。
• SupportAssist の Enable CloudIQ チェック ボックス - CloudIQ Settings タブをオンにする必要があります。
メモ: CloudIQ の詳細については、テクニカル サポートにお問い合わせいただくか、または CloudIQ の製品ページを参照して
ください。
DNS の設定について
[ドメイン名サービス(DNS)]タブで設定することにより、各コントローラー モジュールで管理用に識別可能なドメイン ホスト名
を設定できます。DNS ネーム サーバーは IPv4 および IPv6 形式をサポートし、システムはコントローラーごとに最大 3 台の DNS サ
ーバーをサポートしています。ネットワーク内で DNS サーバーと通信するストレージ システムを設定すると、システムからユーザー
に送信される通知を中断せずにネットワークを変更できます。たとえば、DHCP 環境で IP アドレスを頻繁に変更できます。
コントローラーはドメイン ホスト名を DNS サーバーにアドバタイズします。それに対し、DNS サーバーは、コントローラーを識別す
る DNS ドメイン文字列にドメイン ホスト名を追加することにより、コントローラーの完全修飾ドメイン名(FQDN)を作成および
アドバタイズします。
ホスト名は、コントローラーごとに異なる名前にする必要があります。ホスト名は大文字と小文字を区別せず、1~63 バイトです。
名前は文字で始め、文字または数字で終える必要があります。文字、数字、ハイフンは使用できますが、ピリオドは使用できませ
ん。
アクセス可能な DNS サーバーがシステムで設定されると、mysmtpserver.example.com のような名前の SMTP サーバーを設定
できます。さらに、検索ドメイン example.com と SMTP サーバー mysmtpserver を設定すると、同じ宛先にアクセスできます。
DNS にサーバー名の解決が要求される環境で E メールのパラメーターを設定する前に、この機能を使用して DNS パラメーターを設定
する必要があります。ネットワークのパラメーターが DHCP モードに設定されていると、システムは DNS パラメーターの自動設定
をサポートしません。したがって、DHCP の設定に関係なく DNS を手動で設定する必要があります。DNS 設定の詳細については、
DNS の設定 、p. 46 を参照してください。
DNS サーバーの機能がコントローラーの nslookup サービスによって動作し、アクセス可能である場合、各コントローラーの FQDN も
表示されます。nslookup 出力が使用できない場合、ドメイン名は「-」と表示されます。
メモ: DNS の設定は、E メール通知用の SMTP サーバー構成のみに制限されています。
仮想ボリュームの複製について
仮想ストレージのレプリケーションは、リモート コピーを周期的にアップデートして、ソース ボリュームの整合性のとれたポイント
イン タイム イメージを保存します。これにより、リモート システム上でボリューム、ボリューム グループ、スナップショットのリ
モート コピーが提供されます。
仮想ストレージのレプリケーションの詳細については、「レプリケーション トピックでの作業」を参照してください。
フルディスク暗号化機能について
FDE(フルディスク暗号化)は、ディスク上のデータを保護するための方法です。FDE 対応ディスクとも呼ばれる SED(自己暗号
化ドライブ)を使用します。セキュリティで保護されたシステムから保護したり削除すると、FDE 対応ディスクを他のシステムで
読み取ることはできません。
ディスクとシステムを保護する機能は、パスフレーズとロック キーに依存しています。パスフレーズは、ユーザーがロック キーを管
理できるようにユーザーが作成したパスワードです。ロック キーは、システムによって生成され、ディスク上のデータの暗号化と復
号化を管理します。ロック キーはストレージ システム上に保持され、ストレージ システム外では使用できません。
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