Owners Manual
表 27. イベントの説明と推奨される対応策 (続き)
番号 重大度 説明/推奨される対応策
○ 専用スペアの場合、ディスクは、リニア ディスク グループの他のディスクと同じタイプで、
少なくともリニア ディスク グループ内の最小容量のディスクと同じ大きさである必要があ
ります。また、同等以上のパフォーマンスを必要とします。
○ グローバル スペアの場合、システムの最大ディスクと同等以上の容量を持つディスク タイ
プで、同等以上のパフォーマンスを持つディスクを選択することをお勧めします。システム
にディスク タイプ(SSD、エンタープライズ SAS、またはミッドライン SAS)が混在してい
る場合、少なくとも各タイプに 1 つのグローバル スペアが存在している必要があります(専
用のスペアが特定のタイプの全ディスク グループを保護するために使用されており、リニ
ア ストレージ設定にのみ適用されない限り)。
485 警告 示されたディスク グループが隔離され、このイベントを記録したコントローラーに存在する無効な
データの書き込みを防止しました。
このイベントは、示されたディスク グループが隔離されたオフライン状態(ステータスが QTOF)
になり、データ喪失を防いだことを報告します。このイベントを記録したコントローラーは、(ディ
スク グループ メタデータに保存された情報を使用して)ディスク グループに書き込まれるべきで
はない古いデータが含まれている可能性があることを検出しました。推奨される対応策に従わな
い場合、データが失われる可能性があります。この状況は、シャットダウンせずにコントローラー
モジュールを取り外し、その場所に別のコントローラー モジュールを挿入することで発生します。
今後この問題が発生しないようにするには、コントローラー モジュールを取り外す前にコントロー
ラー モジュールのストレージ コントローラーをシャットダウンします。この状況は、イベント 204
が示すように、CompactFlash カードの障害によっても発生することがあります。
推奨される対応策:
● イベント 204 が記録されている場合は、イベント 204 の推奨される対応策に従ってください。
● イベント 204 が記録されていない場合は、次の推奨される対応策を実行してください。
○ イベント 486 がイベント 485 とほぼ同時に記録されない場合は、取り外したコントローラー
モジュールを挿入しなおし、シャットダウンしてからもう一度取り外します。
○ イベント 485 と 486 がほぼ同時に記録された場合は、自動回復プロセスが完了するまで、
少なくとも 5 分はお待ちください。サインインし、両方のコントローラー モジュールが動作
可能であることを確認します。(コントローラーが CLI 表示コントローラー コマンドまたは
SMC で動作するかどうかを確認できます。)ほとんどの場合、システムは起動し、それ以上
の対処は必要ありません。両方のコントローラー モジュールが 5 分で動作可能にならない
場合は、データが失われた可能性があります。両方のコントローラーが動作していない場合
は、このリカバリー プロセスにしたがってください。
■ 最初にイベント 486 を記録したコントローラー モジュールを取り外します。
■ コントローラー エンクロージャの電源を切り、数秒待ってから再度オンにします。
■ コントローラー モジュールが再起動するまで待ち、もう一度サインインします。
■ ディスク グループのステータスをチェックします。ディスク グループのいずれかが隔
離されたオフライン(QTOF)ステータスになっている場合は、それらのディスク グル
ープを隔離します。
■ 先ほど取り外したコントローラー モジュールを再挿入します。これで正常に再起動する
はずです。
486 警告 リカバリー プロセスが開始され、このイベントを記録したコントローラーに存在する無効なデータ
の書き込みが防止されました。
このイベントを記録したコントローラーは、(ディスク グループ メタデータに保存された情報を使
用して)ディスク グループに書き込まれるべきではない古いデータが含まれている可能性があるこ
とを検出しました。コントローラーはこのイベントを記録し、パートナー コントローラーを再起動
し、10 秒待機してから、強制終了します。パートナー コントローラーはこのコントローラーをアン
キルし、正しいキャッシュ データをコントローラーへミラーリングします。この手順により、ほと
んどの場合ですべてのデータが正しく書き込まれます。データを喪失したり、古いデータが書き込
まれたりすることはありせん。
推奨される対応策:
● 自動リカバリー プロセスが完了するまで、少なくとも 5 分待ちます。サインインし、両方のコ
ントローラー モジュールが動作可能であることを確認します(CLI の show redundancy-
mode コマンドでコントローラーが動作可能かどうかを確認できます)。ほとんどの場合、シス
テムは起動し、対処が求められることはありません。
124 イベントおよびイベント メッセージ