Owners Manual
モジュールの取り外しおよび交換
この章では、CRU(お客様にて交換可能なパーツ)を交換する手順を説明します。これには、注意事項、取り外し手順、取り付け
手順、および正常な設置の確認が含まれます。各手順では、特定のタスクを扱います。
トピック:
• ESD に関する安全上の注意
• ハードウェア障害の対処
• ファームウェアアップデート
• 交換時の継続運用
• 接続されているホストのシャットダウン
• コントローラー モジュールのシャットダウン
• コンポーネント障害の確認
• CRU(お客様にて交換可能なパーツ)
• コンポ―ネントの動作確認
• FC または SAS HBA の交換後に PowerVault Manager でアップデートを実行する
ESD に関する安全上の注意
いずれかの
手順を開始する前に、次の注意事項および予防対策をお読みください。
静電気放出の防止
システムを ESD(静電気放出)による損傷から守るために、システムの設定時または部品の取り扱い時に考慮すべき事項を守って
ください。指やその他の導体からの静電気放出により、システム基板または静電気の影響を受けやすいその他のデバイスが損傷を
受ける場合があります。このタイプの損傷を受けると、デバイスの耐用年数が短くなることがあります。
注意: 静電気放出によって部品が損傷を受けることがあります。次の注意事項に従ってください。
● 製品を静電気防止用コンテナ内で輸送および保存し、手での接触を避けてください。
● 静電気の影響を受けやすい部品は、静電気防止されたワークステーションに届くまで、コンテナ内で保管してください。
● 部品は静電気防止エリアに置いたあとにコンテナから取り出してください。
● ピン、リード、回路には触れないでください。
● 静電気に敏感なコンポーネントまたはアセンブリーに触れる場合は常に、正しく静電気を除去してください。
● 不要なもの(プラスチック、ビニール、クッション)を静電気防止のワークステーションから取り除いてください。
静電気放出を防ぐ静電気除去方法
静電気の除去に用いられる方法は複数あります。静電気に敏感な部品を取り扱う場合、もしくは取り付ける場合、次の注意事項に
従ってください。
注意: 部品は静電気放出によって損傷を受けることがあります。適切な静電気防止措置を行ってください。
● 交換用 CRU は、必要になるまで ESD の袋に入れておきます。エンクロージャから CRU を取り外すときは、すぐに ESD
の袋および静電気防止パッケージに入れます。
● 接地コードによって静電気防止ワークステーションまたはコンピューター シャーシの未塗装面に接続されている ESD リス
ト ストラップを身に着けます。リスト ストラップは柔軟なストラップで、接地コードは 1 メグオーム以上(±10%)の抵抗
を持ちます。適切に静電気を防止するには、ストラップを肌に密着させてください。
● ESD リスト ストラップが使用できない場合は、コンポーネントを取り扱う前に、シャーシの未塗装面に触れます。
3
モジュールの取り外しおよび交換 43