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Copyright 2008 EqualLogic, Inc. All rights reserved. EqualLogic は登録商標です。 Dell は Dell, Inc.
目次 前書き ................................................................................................................... v 対象読者 ..................................................................................................................... v マニュアルの構成 ..................................................................................................... v マニュアル ................................................................................................................ vi テクニカルサポートとカスタマーサービス .......
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 目次 4 電源装置モジュールのメンテナンス ...............................................................4-1 LED の解釈 .............................................................................................................. 4-1 障害の識別............................................................................................................... 4-2 電源装置冷却モジュールの取り外し................................................................... 4-2 電源装置冷却モジュールの取り付け....................................................
前書き このマニュアルでは、 PS6000 ストレージアレイのハードウェアのメンテナンス 方法について説明します。各アレイには、ホットスワップ可能な電源装置冷却モ ジュール、 8 個または 16 個の RAID 保護ディスク、およびホットスワップ可能 のデュアルコントロールモジュールが含まれています。 1 つまたは複数の PS シリーズアレイを使用して、PS シリーズグループ、すなわ ちスケールに関係なく手頃で使い勝手のよい自己管理型の iSCSI ストレージエ リアネットワーク(SAN)を作成できます。 対象読者 このマニュアルは、PS6000 ハードウェアのメンテナンスを担当する管理者が対 象です。管理者に、ネットワークまたはストレージシステムについて熟練した経 験は必ずしも必要ではありませんが、以下のことを理解していると役立ちます。 • • • • • 基本的なネットワークの概念 現在のネットワーク環境 ユーザーのディスクストレージ要件 RAID 構成 ディスクストレージ管理 メモ: このマニュアルでは、一般的なネットワーク構成で PS シリーズ アレイを 使用していますが、このネットワークのセ
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 前書き マニュアル PS シリーズのアレイ、グループ、およびボリュームの詳細については、以下の マニュアルを参照してください。 • 『リリースノート』は PS シリーズアレイの最新情報を提供します。 • 取り付けおよびセットアップ アレイハードウェアのセットアップと PS シ リーズグループを作成する方法について説明します。お使いのアレイモデル に特定のマニュアルを使用してください。 • 『グループの管理』はグループマネージャの GUI を使用して PS シリーズグ ループを管理する方法について説明します。このマニュアルでは、製品の概 念と手順に関する包括的な情報を提供します。 • 『CLI リファレンス』はグループマネージャの CLI を使用して PS シリーズ グ ループと個々のアレイを管理する方法について説明します。 • オンラインヘルプはグループマネージャの GUI で、一番左のパネル上で Tools(ツール)を展開し、 Online Help(オンラインヘルプ)をクリックし ます。 GUI と CLI 両方のヘルプが表示されます。 取り付け、セッ
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 前書き メモ: お使いのコンピュータがインターネットに接続されていない場合は、購 入時の納品書、出荷伝票、請求書、またはデルの製品カタログで連絡先 をご確認ください。 デルのセールス、テクニカルサポート、またはカスタマーサービスへは、次の手 順でお問い合わせいただけます。 1. support.jp.dell.com にアクセスします。 2. ウィンドウの下の 国・地域の選択 ドロップダウンメニューで、お住まいの 国または地域を確認します。 3. ウィンドウの左側の お問い合わせ をクリックします。 4. 必要なサービスまたはサポートのリンクを選択します。 5. ご都合の良いお問い合わせの方法を選択します。 オンラインサービス デルの製品とサービスについては、以下のウェブサイトを参照してください。 • www.dell.com/ • • • • • www.dell.com/ap(アジア / 太平洋諸国) www.dell.com/jp (日本) www.euro.dell.com(ヨーロッパ) www.dell.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス viii 前書き
1 ストレージアレイの基本情報 本章では、 PS6000 ストレージアレイの基本的な情報について説明します。 アレイの前面パネルと背面パネル 次の図は、 PS6000 アレイの前面および背面パネルを示しています。 図 1-1: PS6000 前面パネル ディスクドライブは前面からアクセスできます。ディスクドライブに関する詳細 は、第 2 章を参照してください。 PS6000 背面のコンポーネントは図 1-2 PS6000 背面パネルに示され、 表 1-1 で説明されています。 1–1
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 基本的なアレイ情報 図 1-2: PS6000 背面パネル 表 1-1: 背面パネルの詳細説明 パーツ 説明 電源装置および冷却モジュール。左から右へ 1 および 0 と番号が付いています。 コントロールモジュール。左から右へ 1 および 0 と番号が付いています。 、電源ステータスおよび位 操作パネル LED。アレイ(エラーおよび警告状態) 置を表示する LED が含まれています。 電源装置冷却モジュールの電源スイッチ。アレイの電源をオンおよびオフにし ます。 シリアルナンバーラベル。 1–2
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 基本的なアレイ情報 操作パネルの LED について PS6000 操作パネルは、アレイのハードウェアコンポーネントを監視します。パ ネルは冗長構成になっていませんが、操作パネルに障害が発生しても、アレイは 引き続き実行できます。操作パネルの修理については、アレイサポートプロバイ ダにお問い合わせください。 メモ: お使いのアレイのシリアルナンバーは、操作パネル上のラベルにあります。 図 1-3 操作パネル は、注意を要するエラーと状況を通知する操作パネルの LED を示しています。表 1-2 で、これら LED について説明します。深刻な問題はア レイのサポートプロバイダに報告してください。 その他のアレイ LED については、2-2 ページの「ディスク LED について」 、 3-2 ページの「コントロールモジュールの LED について」、および 4-1 ページの 「LED の解釈」を参照してください。 図 1-3: 操作パネル 表 1-2: 操作パネルの説明 項目 電源 LED ステータス 説明 消灯 電源が入っていない。 緑色 電源が入っ
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 基本的なアレイ情報 表 1-2: 操作パネルの説明 (続き) 項目 アレイロケー タ LED ステータス 説明 消灯 電源が入っていないか、正常な状態。 橙色の点滅 Administrator がアレイロケータ機能を有効にしてい る。 - 使用されていません。 消灯 電源が入っていないか、正常な状態。 橙色の点滅 以下の 1 つまたは複数のことが発生している。 ID スイッチ 警告状態 LED • • • • • • • • • • • • • 1–4 RAID セットが機能はしているが劣化して いる。 RAID セット(ボリュームレベル)に紛失ブ ロックがある。 コンポーネントの温度が最高限界温度に近い。 ファンが故障しているか、ファン RPM が限 界回転数を超えている。 PSU が取り付けられていないか、電源が入っ ていない。 キャッシュバッテリの充電残量が 72 時間 以下。 コントロールモジュールが 1 つしか取り付け られていないか、コントロールモジュールに フェイルオーバーが発生している。 コントロールモジュ
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 基本的なアレイ情報 表 1-2: 操作パネルの説明 (続き) 項目 致命的エラー 状態 LED ステータス 説明 消灯 電源が入っていないか、正常な状態。 橙色の点滅 以下の 1 つまたは複数のことが発生している。 • • • • • • • • • • • • • • シリアルナン バーラベル RAID が機能していない。 紛失ブロックテーブルが一杯である。 温度が最高限界温度または最低限界温度を超 えている。 コントロールモジュールのキャッシュでデー タの紛失が発生している。 冷却モジュールが取り付けられていない。 冷却モジュールの両方のファンに障害が発生 している。 キャッシュバッテリの温度が高温すぎて充電 できない。 NVRAM コイン型バッテリに障害が発生して いる。 キャッシュに、取り付けられているディスク のどれにも属さないデータが格納されている。 アレイに有効な RAID セットが複数ある。 異種のコントロールモジュールが使われて いる。 重要なハードウェアコンポーネントに障害が 発生している。 操作パネルに障害が発生しているか
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 基本的なアレイ情報 静電気防止用リストバンドの使い方 アレイシャーシ、ディスク、またコントロールモジュールを取り扱う際には、静 電気保護装置を使用して静電気が放出しないようにする必要があります。 静電気防止用リストバンドは同梱されています。 図 1-4: 静電気防止用リストバンド アレイのシャットダウンと再起動 PS6000 アレイには、冗長構成でホット交換対応のディスク、 PSU、およびコン トロールモジュール(デュアルコントロールモジュールアレイである場合)が含 まれています。冗長コンポーネントは、正常に機能しているコンポーネントがあ る場合には、動作に影響することなく、取り外しが可能です。そうでない場合に は、アレイをシャットダウンし、電源を切ってから、取り外しを行うことが必要 です。 メモ: アレイをシャットダウンすると、次に再起動するまで、アレイ上のデータ が格納されているすべてのボリュームがオフラインになります。これは、 ボリュームに接続されているイニシエータに影響する場合があります。 1–6
2 ディスクのメンテナンス PS6000 アレイには、最高 16 台のホットスワップ可能のシリアルアタッチド SCSI(SAS)ディスクまたはシリアル ATA(SATA)ディスクが搭載されていま す。ディスクメンテナンストピックは、 SAS ディスクと SATA ディスクの両方 に対応しています。 ベゼルの取り外し PS6000 内のディスクにアクセスするには、ベゼルを取り外す必要があります。 ベゼルにはロックが付いており、ディスクが悪用されたり、誤って取り外された りすることを避けるために役立ちます。 ベゼルをロック解除して取り外すには、次の手順に従ってください。 1. ベゼルキーを挿入し、時計回りに回してベゼルのロックを解除します。 図 2-1 ベゼルのロック解除を参照してください。 図 2-1: ベゼルのロック解除 2.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 3.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス ディスクのメンテナンス 図 2-5: ディスクドライブの細部 表 2-1: ディスク細部の説明 付記 ディスクハンドル リリースボタン 色 説明 黒色 SAS ディスク。 灰色 SATA ディスク。 灰色 SAS および SATA ディスク共同じ。 消灯 電源が入っていない、またはエラー状態。 ディスクハンドル 電源およびディスク 緑色 アクティビティ 緑色の点滅 LED エラー LED 電源が入っている。 ディスクが稼動中。 消灯 電源が入っていないか、正常な状態。 赤色 エラー状態。 2–3
PS6000 ハードウェアのメンテナンス ディスクのメンテナンス ディスク取り扱い時の注意点 ディスクは次のように取り扱ってください。 • ディスクは適切に保管してください。交換用ディスクは、梱包された状態で 保管してください。ディスクを、ディスクの上に直接積み置きすることはし ないでください。 • ディスクを静電気から保護してください。特に静電気から保護されている環 境でない場合には、ディスクの取り扱い時には静電気防止用リストバンドを 装着してください。 • ディスクは注意して取り扱ってください。ディスクは、キャリアのプラス ティック部分またはハンドル部分を持って持ち上げてください。ディスクを 落としたり、揺らしたり、ディスクスロットに無理矢理押し込まないでくだ さい。 • 交換用ディスクは室温まで暖めてから取り付けてください。たとえば、アレ イに取り付ける前にディスクを一晩置いておきます。 • ディスクスロットは空のままにしないでください。アレイ内のディスクス ロットには、ディスクドライブアセンブリか空のキャリアが必ず設置されて いる必要があります。空のディスクスロットがある状態でア
PS6000 ハードウェアのメンテナンス ディスクのメンテナンス ディスクドライブに障害が生じた場合のアレイの動作 アレイがディスクの障害をどのように処理するかは、スペアディスクがあるかど うか、障害ディスクが含まれている RAID セットが劣化状態にあるかどうかに よって異なります。 次に、例を示します。 • スペアディスクがある場合には、これが障害ディスクに置き換わります。再 構築が完了すると、パフォーマンスが正常に戻ります。 • スペアディスクがなく、ディスクの障害発生が初めての RAID セットにこの 障害ディスクが属している場合には、この RAID セットはここで劣化状態に なります。パフォーマンスにも影響が出る場合があります。 • スペアディスクがなく、障害ディスクが属している RAID セットが既に劣化 状態にある場合、データの紛失が発生し、バックアップから回復することが 必要になります。 • ディスクに障害が生じた場合、アレイから取り外したディスクを再び取り付 けないようにしてください。そのディスクは取り替える必要があります。 ディスクの取り外し 注意: ディスクを取り扱う
PS6000 ハードウェアのメンテナンス ディスクのメンテナンス ディスクの取り外し 1. ハンドルリリースボタンを左に向かって押し(矢印の方向)、ハンドルを解 放します。 2. ハンドルをつかんでディスクをスロットから 2.5 cm 引き出します。 図 2-6 ディスクの取り外しを参照してください。 図 2-6: ディスクの取り外し 3. ヘッドが止まるまで 30 秒間待ちます。(空のキャリアを外す場合は適用され ません。) 4.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス ディスクのメンテナンス • ディスクのサイズは異なっていても構いません。ただし、アレイ内の一番サ イズの小さいディスクが、各ディスクで使用できるスペアサイズを決定しま す。たとえば、一番小さいサイズのディスクが 400 GB である場合、各ディ スクにおいて、スペアとして利用可能なのは 400 GB のみになります。 • ハンドルを押し入れる前に、ディスクがシャーシに完全に挿入されているこ とを確認してください。 • 正しく取り付けられていれば、ディスクはアレイの前面と同じレベルになっ ているはずです。ディスクがアレイから飛び出た状態であれば、ディスクを 取り付け直してください。 • 取り付け後、ディスクの電源 LED(上)が緑に点灯または点滅しているこ とを確認します。 • ディスクが挿入されてから、そのディスクが RAID セットに自動的に設定さ れるまで、 2 分間の遅延があります。この遅延により、複数のディスクを同 時にアレイに設定できるので、 1 台のディスクを取り付け、これを設定し、 このプロセスを繰り返すより効果的です。たとえば、デ
PS6000 ハードウェアのメンテナンス ディスクのメンテナンス 図 2-7: ディスクハンドルを閉じる 2-2 ページの「ディスク LED について」で説明されているように、前面パネルの LED を調べて、新しいディスクが使用可能かを確認します。 また、 GUI の Member Disks(メンバーディスク)ウィンドウや CLI の member select show disks コマンドから、新しいディスクが正常に動作 していることを確認することもできます。 ベゼルの取り付け 取り替え用ディスクまたは空のキャリアをすべて取り付けた後、ベゼルを再度取 り付けてロックします。 1. ラックの前面に向かって、ベゼルの右側をシャーシの右側に合わせます。 2. ベゼルの左側がシャーシとかみ合うまで、ベゼルをシャーシに向けて押し ます。 3. ベゼルキーを挿入し、反時計回りに回してベゼルをロックします。 4.
3 コントロールモジュールのメンテナンス PS6000 アレイには、 2 つのホットスワップ可能なコントロールモジュールが含 まれます。アレイの動作には、機能しているコントロールモジュールが 1 台必要 です。コントロールモジュールには、アレイの背面からアクセスします。 各コントロールモジュールには、複数のイーサネットポート、シリアルコネクタ (アレイへのネットワークアクセスがない場合に使用)、およびフィールド交換可 能なマイクロ SD カード(PS シリーズファームウェアを実行)が装備されてい ます。 キャッシュと NVRAM バッテリは、フィールド交換に対応していません。 キャッシュまたは NVRAM バッテリの交換に関しては、PS シリーズのサービス プロバイダにお問い合わせください。 コントロールモジュール PS6000 アレイには、 1 つのシリアルポートと 4 つのイーサネットポートを装備 したタイプ 7 コントロールモジュールが 2 台含まれています。 図 3-1: タイプ 7 コントロールモジュール 1 度にアクティブ(ネットワークトラフィックを提供)になるのは 1 つのコント ロールモ
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス コントロールモジュールの LED について コントロールモジュールには、次の LED があります。 • 各コントロールモジュールの左側にある 3 つの LED により、コントロール モジュールのステータスと、そのコントロールモジュールがアクティブかセ カンダリかを判断できます。図 3-1 タイプ 7 コントロールモジュールを参照 してください。 • 各イーサネットポートには、ネットワークインタフェースステータスを示す 2 つの LED があります。図 3-1 タイプ 7 コントロールモジュールを参照して ください。 コントロールモジュールの LED については、表 3-1 で説明されています。イー サネットポートの LED は、表 3-2 で説明されています。 表 3-1: コントロールモジュールの LED の説明 LED の位置 色 説明 ACT LED 消灯 電源が入っていないか、アクティブなコン トロールモジュールとセカンダリコント ロールモジュールとの同期が取られていな いか、またはエラー状態。 緑
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス 表 3-2: イーサネットポート LED の説明 LED の位置 色 説明 各ポートの左側 消灯 電源が入っていないか、ネットワークに接続し ていない。 緑色 ネットワークに接続している。 消灯 電力なし、送信なし、および受信なし。 緑色 送信または受信中。 各ポートの右側 コントロールモジュールの障害の検出 コントロールモジュールでの障害は次の方法で検出できます。 • LED。3-2 ページの「コントロールモジュールの LED について」を参照して • メッセージ。LCD パネル(ベゼルの後ろにあります)、コンソール、イベ ントログ、またはグループマネージャの GUI の Alarms(アラーム)パネル ください。 に表示されるメッセージは、コントロールモジュールの不具合を説明しま す。 • グループマネージャの GUI と CLI 出力。Member Controllers(メン バーコントローラ)ウィンドウまたは member select show controllers コマン
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス フェイルオーバーについて 1 度にアクティブ(ネットワークトラフィックを提供)になるのは 1 つのコント ロールモジュールのみです。各コントロールモジュールには、最近使用したデー タを格納するためのバッテリーバックアップ書き込みキャッシュが含まれていま す。冗長目的で、セカンダリコントロールモジュール上のキャッシュにも、アク ティブなコントロールモジュール上のキャッシュに格納されるデータがミラー リングされます。 各コントロールモジュールには、イーサネット 0、イーサネット 1、イーサネッ ト 2、および イーサネット 3 の 4 つのポートがあります。アクティブコントロー ルモジュールは、アクティブコントロールモジュールのポートにケーブルが接続 されている場合のみ、ネットワークインタフェースを使用できます。したがっ て、両方のコントロールモジュールがインタフェースにアクセスできることを確 実にするため、各コントロールモジュールのネットワークインタフェースポート にケーブルを接続しておく必要があります。 PS6000 シリー
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス 注意: 両方のコントロールモジュールが同じバージョンのファームウェアを実 行している必要があります。バージョンが異なると、ひとつのコント ロールモジュールしか機能しません。 update コマンドプロシージャを 使用すると、両方のコントロールモジュールが同じファームウェアバー ジョンに更新されます。 グループメンバーは同じバージョンのファームウェアを実行する必要がありま す。バージョンが異なる場合、すべてのバージョンで共通の機能しか実行できな くなります。混合ファームウェアグループについては、 PS シリーズの『リリー スノート』を参照してください。 コントロールモジュールをアップデート、または障害の発生したマイクロ SD カードを取り替える場合は、正しい PS シリーズファームウェアバージョンを注 文するようにしてください。障害が発生したコントロールモジュールを交換する 際には、そのコントロールモジュールからマイクロ SD カードを取り外し、新し いコントロールモジュールに取り付けます。こうすることで、正しいファーム ウ
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス 表 3-3: ネットワークについての推奨事項 (続き) 推奨事項 説明 複数のネットワーク 接続 帯域幅と可用性を向上させるため、両方のコントロールモ ジュールにあるすべてのネットワークインタフェースを複数の ネットワークスイッチに接続します。 スイッチは、インタースイッチリンクを使って接続する必要が あります。これらのリンクには、 iSCSI トラフィックを処理す るために十分な帯域幅が必要です。 ネットワークインタフェースの接続後に、グループマネージャ の GUI または CLI を使用して、 IP アドレスとネットマスクを 各インタフェースに割り当てます。 グループ IP アドレス へのアクセス マルチサブネットグループでは、構成されている各ネットワー クインタフェースが、グループ IP アドレスがあるサブネット にアクセスできる必要があります。 冗長ネットワークパス マルチパスソリューションの使用は、コンピュータとアレイ間 にシングルポイント障害が発生しないようにするために役立ち ます。 レプリケーショ
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス 表 3-3: ネットワークについての推奨事項 (続き) 推奨事項 説明 VLAN iSCSI SAN トラフィックをその他のネットワークトラフィッ クと分離するため、 VLAN を使用するようにスイッチを設定 してください。 ネットワークケーブルの接続 PS6000 アレイでは、一度に少なくとも 1 つ、最高で 4 つのアクティブなネット ワーク接続が必要です。高いパフォーマンスと可用性を実現するために、ネット ワーク接続は複数確保しておくことをお勧めします。 ケーブルはネットワークインタフェースに次のように接続します。 • 銅ベースのネットワークには、RJ45 コネクタ付きのカテゴリ 5E またはカテ ゴリ 6 のケーブルを使用します。 TIA/EIA TSB95 規格に準拠する場合は、 カテゴリ 5 を使用します。 • インタフェースは、イーサネット 0、イーサネット 1、イーサネット 2、 イーサネット 3 の順に接続します。 • インタフェースは別々のネットワークスイッチに接続します。 • 最低
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス この構成では、コントロールモジュールのフェイルオーバーには対応しますが、 障害ポイントとなる危険性はあります(たとえば、アクティブコントロールモ ジュールに接続しているネットワークケーブルが外れる場合など)。したがって、 複数のネットワークインタフェースを別々のネットワークスイッチに接続するこ とをお勧めします。 最大限の帯域幅と可用性を得るには、ネットワークケーブルを両方のコントロー ルモジュールのすべてのネットワークインタフェースに接続してから、インター スイッチリンクのある別々のネットワークスイッチに接続してください。 図 3-3 推奨ネットワーク構成を参照してください。 図 3-3: 推奨ネットワーク構成 コントロールモジュール取り扱い時の注意点 次のコントロールモジュール取り扱い注意点に従ってください。 • コントロールモジュールを静電気から保護してください。コントロールモ ジュールを取り扱う際には、必ず静電気防止用リストバンドを装着してくだ さい(1-6 ページの「静電気防止用リストバンドの使い方」参照) 。取
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス • コントロールモジュールのスロットは空にしないでください。コントロール モジュールが 1 つの構成のアレイでは、空のコントロールモジュールスロッ トに必ず空の表面板を取り付けてください。 • コントロールモジュールを適切に保管してください。コントロールモ ジュールは、出荷時の梱包材または静電気防止バッグに保管するか、静電気 障害から保護されている場所に置いてください。 コントロールモジュールの取り外し コントロールモジュールに障害が発生したら、これを取り外し、正常に機能する コントロールモジュールと交換してください。交換の準備が整うまで、不具合の あるコントロールモジュールを取り外さないでください。また、マイクロ SD カードの交換のために、一時的にコントロールモジュールを取り外すことが必要 になる場合もあります。 備考: 正しく冷却処理が行われるように、コンロトールモジュールのスロット は空のままにしないようにしてください。アレイを 1 つのコントロール モジュールだけで長時間動作させる場合には、空になったス
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス コントロールモジュールを取り外す前に、以下のことを行います。 • 静電気防止用リストバンドを装着します(1-6 ページの「静電気防止用リス トバンドの使い方」参照)。 • そのコントロールモジュールに接続されているシリアルケーブルとネット ワークケーブルをすべて取り外します。オプションとして、中断のないデー タアクセスを提供するため、ネットワークケーブルを機能しているコント ロールモジュールに再接続します。 コントロールモジュールを取り外すには、次の手順に従ってください。 1. コントロールモジュールラッチの取り外し機構を握り合わせ、ラッチをそれ ぞれ外側に回して開きます。これによって、コントロールモジュールがアレ イから解放されます。図 3-4 コントロールモジュールのラッチを開くを参照 してください。 図 3-4: コントロールモジュールのラッチを開く 2.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス 図 3-5: コントロールモジュールの取り外し コントロールモジュールを静電気から保護されている平らな面に置きます。 注意: 損傷を防ぐため、コントロールモジュールの上には何も置かないで下 さい。 3. 4.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス コントロールモジュールの取り付け アレイをシャットダウンすることなくコントロールモジュールを取り付けること ができます。 注意: PS6000 アレイ内でコントロールモジュールタイプを混合しないでくだ さい。 コントロールモジュールを取り付ける前に、そのコントロールモジュールのコン パクトフラッシュカードのファームウェアが、正常に機能しているコントロール モジュールで実行中のファームウェアと一致していることを確認してください。 3-4 ページの「コントロールモジュールファームウェアのメンテナンス」を参照 してください。 コントロールモジュールは、図 3-6 コントロールモジュールの正しい向きで示さ れている向きで PS6000 アレイに垂直に取り付けます。 図 3-6: コントロールモジュールの正しい向き 注意: コントロールモジュールを取り扱う際は、静電気防止用具を着用してく ださい。1-6 ページの「静電気防止用リストバンドの使い方」を参照して ください。 コントロールモジュールを取り付けるには、次の手順に従って
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス 図 3-7: コントロールモジュールの取り付け 5. 3-7 ページの「ネットワークケーブルの接続」で説明されているように、 ネットワークケーブルを接続します。 6. アレイをシャットダウンしていた場合には、アレイの電源を入れます。 7.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス メモ: 接続されたら、コントロールモジュールのキャッシュバッテリーが充電 を開始します。ローバッテリセーフキャッシュポリシーが有効になって いる場合(デフォルト)、キャッシュバッテリが完全に充電されるまで、 アレイはライトスルーモードで動作します。 ただし、バッテリーが完全に充電される前に、最適なパフォーマンスを 必要とする場合には、バッテリーのステータスが good/charging に なった時点で、ローバッテリセーフポリシーを一時的に無効にし、アレ イを強制的にライトバックモードにすることもできます。バッテリーが 完全に充電されたら、ローバッテリーセーフポリシーを再度有効にする ようにしてください。キャッシュポリシーについては、PS シリーズの 『グループの管理』を参照してください。 マイクロ SD カードの交換 各コントロールモジュールには、 PS シリーズアレイファームウェアを実行する マイクロ SD カードが搭載されています。コントロールモジュールに障害が発生 した場合、そのコントロールモジュールからマイクロ
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス マイクロ SD カードの取り外し 1. カードをハウジングにしっかりと押し込んで、バネのメカニズムを解放しま す(図 3-8 マイクロ SD カードの取り出し) 。マイクロ SD カードの一部がハ ウジングから押し出されます。 図 3-8: マイクロ SD カードの取り出し 2. カードをハウジングから垂直方向に慎重に引き出します。 3.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス コントロールモジュールのメンテナンス マイクロ SD カードの挿入 1. 交換用マイクロ SD カードを、カードの矢印がハウジングに向けられているよ うに合わせてください。図 3-9 マイクロ SD カードの挿入を参照してください。 2. カチッと所定の位置に収まるまで、カードをハウジングにしっかり押し込ん でください。カードを引き抜けないことを確認してください。 図 3-9: マイクロ SD カードの挿入 3.
4 電源装置モジュールのメンテナンス PS6000 アレイには、ホット交換対応の 2 つの PSU/ 冷却モジュールが含まれて います。 LED の解釈 電源装置冷却モジュールのステータスを確認し、問題を特定するには、表 4-1 で 説明されている図 4-1 電源装置冷却モジュールの LED について のモジュール LED をチェックします。電源装置冷却モジュール LED は電源、ファン、および アレイのステータスを示します。 図 4-1: 電源装置冷却モジュールの LED について 表 4-1: 電源装置冷却モジュールの LED について LED 色 説明 消灯 通常の動作。 橙色 DC 電源障害。 消灯 通常の動作。 橙色 ファンの障害。 消灯 通常の動作。 橙色 AC 電源の障害。 消灯 電源が入っていない。 緑色 通常の動作。 4–1
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 電源装置モジュールのメンテナンス 障害の識別 電源装置冷却モジュールの 障害は、次のいずれかで識別できます。 • LED.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 電源装置モジュールのメンテナンス 図 4-2: ハンドルの解放 4.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 電源装置モジュールのメンテナンス 電源装置冷却モジュールの取り付け 注意: モジュールは重いので、両手で支えてください。 電源装置冷却モジュールのアレイへの 取り付け 1. 静電気防止用リストバンドを装着します(1-6 ページの「静電気防止用リス トバンドの使い方」参照)。 2. 図 4-2 ハンドルの解放を参照してください。両ラッチを内側に向かって押し て( )ハンドルを解放してから、ハンドルを上向きに回します( )。 3. ハンドルを持って、抵抗を感じるまでコントロールモジュールをスロットに差 し込みます。図 4-3 電源装置冷却モジュールの取り外しを参照してください。 図 4-4: 電源装置冷却モジュールの取り付け 4. ハンドルがラッチにはめ込まれ、モジュールが完全に挿入されるまでハンド ルを下向きに回します。図 4-2 ハンドルの解放を参照してください。 5. 電源ケーブルをモジュールに接続します。PS シリーズアレイに電源ケーブ ルが付属されていた場合には、このケーブルを使用して安全要件を満たすよ うにしてください。 6.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 電源装置モジュールのメンテナンス メモ: 電源ケーブルの構成に合わせてケーブルストレインリリーフのワイヤを逆 にする必要がある場合は、図 4-5 ケーブルストレインリリーフの使い方で 示されているように、ワイヤの両端を押して、電源プラグソケットからワ イヤを外します。ワイヤを逆にして、ソケットに再び取り付けます。 図 4-5: ケーブルストレインリリーフの使い方 7. 電源装置冷却モジュールの電源を入れます。通常、初期化に 1 ~ 10 秒かか ります。初期化が完了すると、電源 LED が緑色になり、イベントメッセー ジでファンのスピードが通常に戻った事が提示されます。 8.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス 4–6 電源装置モジュールのメンテナンス
A 環境、電源、その他仕様 表 A-2 は、 PS6000 アレイの環境、電源、および寸法仕様を示しています。 表 A-2: PS6000 アレイの仕様 コンポーネント 要件 アレイの重量(完全装備時) 35 kg 動作温度 5 ~ 35 °C 保管温度 -30 ~ 60 °C 最大動作高度 3048 m 動作相対湿度 20 ~ 80%(結露しないこと) 保管相対湿度 5 ~ 80%(結露しないこと) 熱量単位(完全装備時) 1700 BTU/ 時(SAS ディスク) 1550 BTU/ 時(SATA ディスク) 動作時の衝撃 接続時間 10 ms で、ピーク値 5 g、1/2 sin 動作時の振動 ランダム振動 0.21 Grms 5 ~ 500 Hz 入力電圧 100 ~ 240 VAC(自動検出) 入力周波数 48 ~ 62 Hz システム入力電源 530 VA(最大) 各電源装置 450 ワット DC 出力 最大入力電源 : 0.7 KVA 入力電流 : 7 ~ 3.5A シャーシ寸法 13 cm x 48.26 cm x 55.
PS6000 ハードウェアのメンテナンス A–2 環境、電源、冷却要件
索引 環境要件 A-1 最小限必要なネットワーク構成 G Gigabit Ethernet の推奨 3-5 L LED コントロールモジュール 3-2 ディスク 2-2 ネットワークインタフェース 3-2 操作パネル 1-3 電源装置 4-1 冷却モジュール 4-1 P PSU アレイからのモジュールの取り 外し 4-2 アレイへのモジュールの取り付け 4-4 S SAS ディスク サポートされているコントロール モジュール 3-1 判別 2-3 SATA ディスク サポートされているコントロール モジュール 3-1 判別 2-3 V VLAN の推奨事項 3-7 あ アレイ LED 1-3, 2-2, 3-2, 4-1 コントロールモジュール 3-1 コントロールモジュールの制限 3-12 シャットダウン手順 1-6 シリアルナンバー 1-3, 1-5 ディスクタイプ 2-3 ネットワークの接続ガイドライン 3-6 バッテリ 3-1 ファームウェア 3-4 ファン 4-1 3-7 最大のネットワーク可用性 3-8 最大のネットワーク帯域幅 3-8 仕様 A-1 障害の検出 1-3
PS5000 ハードウェアのメンテナンス さ 仕様、アレイ A-1 障害の検出 アレイ 1-3 コントロールモジュール 3-3 ディスク 2-4 電源 4-2 冷却 4-2 シリアルナンバーラベル 1-3, 1-5 ジャンボフレームの推奨事項 3-6 スイッチ、推奨事項 VLAN 3-7 ジャンボフレーム 3-6 スパンニングツリー 3-6 フロー制御 3-6 ユニキャストストーム制御 3-6 ステータス コントロールモジュール 3-3 スパニングツリーの推奨事項 3-6 静電気からの保護、使用 1-6 操作パネル LED 1-3 サービス提供 1-3 た タグ、シリアルナンバー 1-3 ディスク LED 2-2 SAS 2-1 SATA 2-1 アレイからの取り出し 2-5 アレイへの取り付け 2-7 コントロールモジュールの サポート 2-1 タイプ 2-1 タイプの判別 2-3 位置の確認 2-4 取り扱い時の注意 2-4 障害の検出 2-4 障害動作 2-5 動作ステータスの確認 2-8 保護 2-4 電源ケーブル 制限 4-4 索引 -2 索引 電源装置 LED 4-1 ケーブルストレ
PS5000 ハードウェアのメンテナンス 物理要件 A-1 ホスト ジャンボフレームの推奨事項 3-6 フロー制御の推奨事項 3-6 ま マイクロ SD カード ファームウェアの特定 3-5 ファームウェア要件 3-4 移動 3-11 交換 3-4, 3-5, 3-14 メンバー サブネットアクセスの推奨 3-6 ネットワークの接続ガイドライン 3-6 マルチパス I/O の推奨 3-6 帯域幅の拡大 3-6 索引 や ユニキャストストーム制御の推奨事項 3-6 要件 アレイの取り扱い 1-6 コントロールモジュール 3-8 ディスク 2-4 ネットワーク 3-7 ファームウェア 3-4 環境 A-1 電源 4-2 電源ケーブル 4-4 物理 A-1 冷却 4-2 ら 冷却 LED 4-1 アレイからのモジュールの取り 外し 4-2 アレイへのモジュールの取り付け 4-4 モジュールの位置確認 4-2 初期化 4-5 障害の検出 4-2 動作ステータスの確認 4-5 索引 -3
PS5000 ハードウェアのメンテナンス 索引 -4 索引