Owners Manual
PS6610 ハードウェアオーナーズマニュアル 3 コントロールモジュールのメンテナンス
PS Series アレイには、2 種類のネットワーク障害保護機能があります。
• 垂直フェイルオーバー。デュアルコントロールモジュールアレイでは、ネットワークパスで障害が発生
すると、アクティブコントロールモジュールのネットワークポートが、他の(セカンダリ)コントロールモ
ジュールの同じネットワークポートにフェイルオーバーできます。たとえば、CM0 の Ethernet 0 が接続
性を失うと(switch 0 の故障)、CM1 キャッシュの Ethernet 0 が有効化および使用されます。詳細
に関しては、16 ページの「デュアルコントローラ構成」を参照してください。
• コントロールモジュールのフェイルオーバー。デュアルコントロールモジュールアレイでは、アクティブコ
ントロールモジュールに障害が発生すると、セカンダリコントロールモジュールが自動的に引き継い
で、アクティブになります。
新たにアクティブになったコントロールモジュールにケーブルが接続されている場合、ネットワークI/O
をそのネットワークインタフェースに切り替えることができます。状況によっては、ネットワークI/O は
切り替わらずに引き続き以前のアクティブコントロールモジュールを経由します。(例えば、アクティ
ブになったコントローラモジュールが、それ自体のローカルネットワークインタフェース、または以前の
アクティブコントローラモジュールのネットワークインタフェースのいずれかを使用できる場合です。)
コントロールモジュールのフェイルオーバーは自動的に行われ、iSCSI イニシエータがグループIP ア
ドレスに再接続されると、アプリケーションI/O はユーザーの介入なしに続行されます。
コントロールモジュールファームウエアのメンテナンス
各コントロールモジュールには、アレイファームウェアを実行するマイクロSD カードが装備されていま
す。新しい製品機能および拡張機能を使用するには、最新のファームウェアバージョンを実行する必
要があります。
注 意 :デュアルコントロールモジュールアレイでは、両方のコントロールモジュールが同じファームウェア
バージョンを実行している必要があります。ファームウェアのバージョンが異なると、1 つのコントロールモ
ジュールしか機能しなくなります。メンバーを新しいバージョンにアップデートする前に、古いバージョンの
ファームウェアを持つコントローラーを、アクティブなコントローラと同じバージョンにアップデートする必要
があります。
グループメンバーは同じバージョンのファームウェアを実行する必要があります。バージョンが異なる場
合、すべてのバージョンで共通の機能しか実行できなくなります。混合ファームウェアグループについて
は、PS Series の『Release Notes』(リリースノート)を参照してください。
2 台目のコントロールモジュールを追加している、コントロールモジュールをアップグレードしている、また
は障害が発生したマイクロSD カードを交換している場合は、PSSeries サポートプロバイダ(ほとんど
の場合は Dell EqualLogic テクニカルサポート)に問い合わせてください。お使いのシステムの現在の
PS Series のファームウェアバージョンをプロバイダにお知らせください。障害の発生したコントロールモ
ジュールを交換する際には、そのコントロールモジュールからマイクロSD カードを取り外し、交換用の
コントロールモジュールに取り付けます。カードを取り付けることにより、正しいファームウェアを確実に維
持することができます。26 ページの「マイクロSD カードの交換」を参照してください。
アレイ上で実行されているファームウェアバージョンを表示するには、GUI グループメンバーの
Controllers(コントローラ)タブで確認するか、次の CLI コマンドを使用します。
member select show controllers
マイクロSD カード上のファームウェアが、アレイ上で実行されているファームウェアと一致しない場合、
そのカードは取り付けないでください。このような場合には、アレイサポートプロバイダにお問い合わせく
ださい。
19