Service Manual
Table Of Contents
- Dell G7 7590 サービスマニュアル
- コンピュータ内部の作業を始める前に
- コンピュータ内部の作業を終えた後に
- 安全にお使いいただくために
- 推奨ツール
- ネジのリスト
- ベースカバーの取り外し
- ベースカバーの取り付け
- バッテリーの取り外し
- バッテリーの取り付け
- メモリモジュールの取り外し
- メモリモジュールの取り付け
- ハードドライブの取り外し
- ハードドライブの取り付け
- コイン型電池の取り外し
- コイン型電池の取り付け
- スピーカーの取り外し
- スピーカーの取り付け
- タッチパッドの取り外し
- タッチパッドの取り付け
- ソリッドステート ドライブ/インテルOptaneの取り外し
- ソリッドステート ドライブ/インテルOptaneの取り付け
- ワイヤレスカードの取り外し
- ワイヤレスカードの取り付け
- グラフィックスカード ファンの取り外し
- グラフィックスカード ファンの取り付け
- プロセッサファンの取り外し
- プロセッサファンの取り付け
- ヒートシンクの取り外し
- ヒートシンクの取り付け
- 電源アダプタポートの取り外し
- 電源アダプタポートの取り付け
- I/O ボードの取り外し
- I/O ボードの取り付け
- ディスプレイアセンブリの取り外し
- ディスプレイアセンブリの取り付け
- システム基板の取り外し
- システム基板の取り付け
- 指紋認証リーダー内蔵電源ボタンの取り外し
- 指紋認証リーダー内蔵電源ボタンの取り付け
- キーボードの取り外し
- キーボードの取り付け
- パームレストの取り外し
- パームレストの取り付け
- デバイスドライバ
- セットアップユーティリティ
- トラブルシューティング
- 「困ったときは」と「デルへのお問い合わせ」
ESD による破損を防ぐには、次の手順を実行します。
• 適切に接地された、有線の ESD リストバンドを使用します。ワイヤレスの静電気防止用リストバンドの使用は、現在許可され
ていません。これらのリストバンドでは、適切な保護がなされません。パーツの取り扱い前にシャーシに触れる方法では、感度
が増したパーツを ESD から十分に保護することができません。
• 静電気の影響を受けやすいすべてのコンポーネントは、静電気のない場所で扱います。可能であれば、静電気防止フロアパッド
および作業台パッドを使用します。
• 静電気の影響を受けやすいコンポーネントを輸送用段ボールから取り出す場合は、コンポーネントを取り付ける準備ができるま
で、静電気防止梱包材から取り出さないでください。静電気防止パッケージを開ける前に、必ず身体から静電気を放出してくだ
さい。
• 静電気の影響を受けやすいコンポーネントを輸送する場合は、あらかじめ静電気防止コンテナまたは静電気防止パッケージに格
納します。
ESD フィールドサービスキット
監視対象外フィールドサービスキットは、最も一般的に使用されているサービスキットです。各フィールドサービスキットには、静
電気防止用マット、リストバンド、およびボンディングワイヤの 3 つの主要コンポーネントがあります。
ESD フィールドサービスキットのコンポーネント
ESD フィールドサービスキットのコンポーネントは次のとおりです
• 静電気防止用マット - 静電気防止用マットは放電性のため、サービス手順の実行中に部品をその上に置いておくことができま
す。静電気防止用マットを使用するときは、リストバンドをぴったりと付けて、マットと作業するシステムのベアメタルにボ
ンディングワイヤを接続する必要があります。適切に配備できたら、サービスパーツを ESD 保護袋から取り出して直接マット
上に置くことができます。ESD に敏感なアイテムは、手の中、ESD マット上、システム内、保護袋内では安全です。
• リストバンドとボンディングワイヤ - リストバンドとボンディングワイヤは、ESD マットが必要なければハードウェアのベアメ
タルと手首を直接つなぐことができます。または、静電気防止マットに接続して一時的にマット上にハードウェアを置き保護す
ることもできます。リストバンドとボンディングワイヤで、肌、ESD マット、およびハードウェアを物理的に接続することを
ボンディングと言います。リストバンド、マット、およびボンディングワイヤのフィールドサービスキットのみ使用してくださ
い。ワイヤレスのリストバンドは使用しないでください。リストバンドの内部のワイヤは通常の摩耗や傷みから損傷を起こし
やすいことを忘れないでください。偶発的な ESD によるハードウェア損傷を避けるため、定期的にリストバンドテスターでチ
ェックする必要があります。リストバンドとボンディングワイヤは、少なくとも週に 1 回はテストすることをお勧めします。
• ESD リストバンドテスター - ESD バンド内のワイヤは時間の経過に伴い損傷しやすくなります。監視対象外キットを使用する
ときは、少なくとも週に 1 回のペースで、各サービスコールの前に定期的にリストをテストすることがベストプラクティスです。
リストバンドテスターはこのテストの実施に最適です。リストハンドテスターをお持ちでない場合、地域のオフィスにないかご
確認ください。テストを実行するには、テスターにリストバンドのボンディングワイヤを接続し、手首にリストを締めて、ボタ
ンを押してテストを行います。緑色の LED はテストが成功した場合に点灯します。テストが失敗した場合は、赤い LED が点灯
し、アラーム音が鳴ります。
• インシュレータエレメント - プラスチック製のヒートシンクカバーなどの ESD に敏感なデバイスは内蔵部品から離しておく必
要があります。内蔵部品は、インシュレータであり、多くの場合は高荷電です。
• 作業環境 - ESD フィールドサービスキットを配備する前にカスタマのサイトで状況を評価します。例えば、サーバ環境のキット
の導入は、デスクトップまたはノートブック環境とは異なります。サーバは通常、データセンター内のラックに設置されます。
一方、デスクトップとノートブックはオフィスの机や作業スペースに設置されることが一般的です。ESD キットを広げられる充
分なスペースと、修理するシステムなどを置くことのできる余分なスペースがあり、すっきりと整理された平らな広い作業場所
を常に探しておくことです。また、その作業スペースは ESD イベントを引き起こす可能性のあるインシュレータがない場所に
します。作業エリアでは、ハードウェアコンポーネントを扱う前に発泡スチロールやその他のプラスチックなどのインシュレー
タを静電気に敏感な部品から少なくとも 30 cm(12 インチ)以上離しておく必要があります。
• ESD パッケージ - すべての ESD に敏感なデバイスは静電気対策を施されたパッケージで出荷および納品されることになってい
ます。金属、静電シールドバッグが推奨されます。なお、損傷した部品は、新しい部品が納品されたときと同じ ESD 保護袋と
パッケージを使用して返却される必要があります。ESD 保護袋は折り重ねてテープで封をし、新しい部品が納品されたときの箱
に同じエアクッション梱包材をすべて入れてください。ESD に敏感なデバイスは、ESD 保護の作業場でのみパッケージから取
り出すようにします。ESD 保護袋では、中身のみ保護されるため、袋の表面に部品を置かないでください。部品は常に、手の
中、ESD マット上、システム内、静電気防止袋内に配置します。
• ESD に敏感なコンポーネントの輸送 - 交換パーツまたはデルに返送する部品など、ESD に敏感なコンポーネントを輸送する場合
は、安全輸送用の静電気防止袋にこれらの部品を入れる必要があります。
安全にお使いいただくために 11