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コンピュータのセキュリティ保護 69
システム管理者パスワードは、プライマリパスワードの代わりに使用することもできます。プライマリパス
ワードの入力を求められた場合、常にシステム管理者パスワードで代用できます。
注意 : システム管理者パスワードを無効にすると、同時にプライマリパスワードも無効になります。
メモ : システム管理者パスワードを使ってコンピュータへのアクセスはできますが、ハードディスクドライブパス
ワードが設定されている場合、ハードディスクドライブへのアクセスはできません。
システム管理者パスワードを設定せずにプライマリパスワードを忘れてしまった場合、または両方のパスワー
ドを設定してどちらも忘れてしまった場合は、システム管理者に尋ねるかデルにお問い合わせください
(
133
ページの「デルへのお問い合わせ」を参照)。
ハードディスクドライブパスワードの使い方
ハードディスクドライブパスワードは、使用を許可されていないユーザーのアクセスからハードディスクドラ
イブ上のデータを保護するために使用します。外付けハードディスクドライブをご使用の場合、そのドライブ
にプライマリハードディスクドライブと同じ、または異なるパスワードを設定することもできます。
ハードディスクドライブパスワードを設定すると、コンピュータの電源を入れるたびにパスワードを入力する
必要があります。また、スタンバイモードから通常の動作に復帰する際にも、必ず入力する必要があります。
ハードディスクドライブパスワードを有効にした場合、コンピュータを起動するたびにハードディスクドライ
ブパスワードを入力する必要があります。ドライブパスワードを入力するよう、メッセージが表示されます。
続行するには、パスワード(
8
文字以内)を入力し、
<Enter>
を押します。
2
分以内にパスワードを入力しないと、自動的に直前の状態に戻ります。
入力したパスワードが間違っていると、パスワードが無効であることを知らせます。再度試すには、
<Enter>
を押します。
パスワードが
3
回以内に正しく入力されないと、セットアップユーティリティの
Boot First Device
(最初
の起動デバイス)オプションで別のデバイスから起動できるように設定されている場合、コンピュータは別の
デバイスから起動しようとします。
Boot First Device
オプションで別のデバイスから起動するように設定
されていない場合は、コンピュータの電源を入れたときの動作状態に戻ります。
ハードディスクドライブパスワード、外付けハードディスクドライブパスワード、およびプライマリパスワー
ドが同じ場合、プロンプトでプライマリパスワードの入力だけが求められます。ハードディスクドライブパス
ワードがプライマリパスワードと異なる場合、プロンプトで両方のパスワードの入力が求められます。
2
つの
パスワードを別々に設定することで、セキュリティをさらに強化することができます。
プライマリハードディスクのパスワードを作成する際にシステム管理者パスワードがインストールされている
と、システム管理者パスワードをプライマリハードディスクパスワードの代わりとして使用できます。この機
能により、システム管理者は、システムを展開する前にシステム管理者パスワードをインストールしている場
合に限り、パスワードで保護されているハードディスクのロックを解除できます。
ハードディスクパスワードの保全性を保護するのに役立つこの機能には、次の
2
つの関連動作があります。
•
システム管理者パスワードは、ハードディスクパスワードが作成されているシステム上のハードディスク
のロックを解除する場合のみに動作します。つまり、パスワードで保護されているハードディスクをシス
テムから取り外して他のシステムに移動し、その移動先のシステムでシステム管理者パスワードを使用し
てロックの解除を行うことはできません。
•
ハードディスクパスワードを作成した後にシステムへシステム管理者パスワードをインストールしても、
システム管理者パスワードによるハードディスクのロック解除を行うことはできません。