Administrator Guide
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Dell™ システム管理アドミニストレータガイド
コンピュータをユーザーに対して展開する準備ができたら、コンピュータを電源に繋いでネットワークに接続します。内蔵の Intel
®
82566MM NIC を使用します。Intel Active Management
Technology(iAMT
®
)はその他の NIC ソリューションでは機能しません。
コンピュータをオンにすると、即座にセットアップと構成サーバー(SCS)を検索します。コンピュータがこのサーバーを検出すると、Intel AMT が機能するコンピュータからサーバーへ Hello メッセージ
が送信されます。
セットアップと構成サーバーの検索が自動的に続行するようにするには、DHCP および DNS が使用可能になっている必要があります。DHCP および DNS が使用不可の場合は、Intel AMT が機能
するコンピュータの MEBx に、セットアップと構成サーバー(SCS)の IP アドレスを手動で入力する必要があります。
Hello メッセージには次の情報が含まれています。
l プロビジョニング ID(PID)
l 汎用一意識別子(UUID)
l IP アドレス
l ROM およびファームウェア(FW)バージョン番号
Hello メッセージはエンドユーザーには見えません。コンピュータがメッセージをブロードキャストしていることを知らせる、フィードバックメカニズムがありません。SCS で TLS(Transport Layer
Security)がサポートされている場合は、Hello メッセージの情報を使用して、TLS 事前共有鍵(PSK)暗号化スイートを使う Intel AMT が機能するコンピュータへの TSL 接続を開始します。
SCS では、PID を使用してプロビジョニングサーバーデータベース内のプロビジョニングパスフレーズ(PPS)を調べ、PPS および PID を使用して TLS Pre-Master Secret を生成します。TLS はオ
プションです。トランザクションをセキュアにして暗号化するには、インフラストラクチャが利用可能であれば TLS を使用します。TLS を使用しない場合は、相互認証に HTTP Digest が使用されます。
HTTP Digest は TLS ほどセキュアではありません。SCS はユーザー名とパスワードを使用して Intel AMT コンピュータにログインし、次の必須データ項目をプロビジョニングします。
l 新しい PPS および PID(今後のセットアップと構成用)
l TLS 証明書
l プライベートキー
l 現在の日付および時刻
l HTTP Digest 信用証明書
l HTTP Negotiate 信用証明書
コンピュータはセットアップ状態からプロビジョニングされた状態になり、次に Intel AMT が完全に動作可能な状態になります。プロビジョニングされた状態になると、コンピュータをリモートで管理するこ
とができます。
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