Setup Guide

はじめに

Dell Lifecycle Controller は、高度な内蔵システム管理を提供します。iDRAC 機能に加え、システム管理機能が組

み込まれた 1GB の管理下および永続ストレージが含まれます。

Dell Lifecycle Controller Remote Services は、さらに 1 対多方式でのリモートシステム管理を可能にします。

Remote Services は、セキュアな Web サービスインタフェースを使用してネットワーク経由でアクセスでき、

アプリケーションおよびスクリプトによるプログラム的な活用が可能です。Remote services では、管理コン

ソールが 1 対多のベアメタルサーバープロビジョニングを実行できます。接続された Dell システムをネット

ワークに対して識別して認証する自動検出機能と 1 対多の管理コンソールとの統合の組み合わせにより、サ

ーバーに必要な手動手順が削減されます。インタフェースは多くのタスクをシンプル化することを目的とし

ており、これには、オペレーティングシステムのリモート展開、リモートアップデートとインベントリ、新

規および展開済みの Dell システムのセットアップと設定のリモートでの自動化などが含まれます。

Lifecycle Controller は、タスクを実行するために必要な時間と手順の削減、エラー可能性の低減、サーバーお

よびアプリケーションのアップタイムとセキュリティの強化を行い、その結果、より効率的な IT 管理を実現

します。業界標準の Unified Extensible Firmware Interface（UEFI）プラットフォームと Web Services for

Management（WSMAN）インタフェースで開発された Lifecycle Controller は、Lifecycle Controller 用のカスタム

スクリプト記述も可能にするコンソール統合のためのオープン環境を提供します。たとえば、Microsoft

System Center Configuration Manager、BMC Software BladeLogic Operations Manager、Symantec Deployment

Solution、Dell Management Console などの主要システム管理コンソールが Dell Lifecycle Controller を統合してお

り、これにより、それぞれのコンソールがインストールされている既存のインフラストラクチャにその機能

と機能性が提供されます。

iDRAC7 With Lifecycle Controller を使用するメリット

第 12 世代サーバーの内蔵管理の主要機能は、Lifecycle Controller テクノロジ搭載の iDRAC7 であり、これによ

って BIOS およびハードウェア設定、オペレーティングシステムの展開、ドライバのアップデート、RAID 設

定の変更、およびハードウェアプロファイルの保存などの便利なタスクの実行が可能になります。これらの

組み合わせは、サーバーのライフサイクル全体を通じて活用できる強固な管理機能セットを提供します。

Dell Lifecycle Controller は、プロビジョニング、展開、パッチ、およびアップデートから、サービスやユーザ

ーのカスタマイズまで、ローカルとリモートサーバーの両方で、サーバーのライフサイクル管理を簡略化し

ます。これは、Dell PowerEdge 11G サーバー以降は Dell Remote Access Controller または iDRAC（Express、

Enterprise および vFlash）の一部として提供されていました。12G サーバーでは、vFlash 機能は iDRAC7

Enterprise ライセンスに含まれるため、Lifecycle Controller 2 からは別途にライセンス取得する必要がなくなり

ます。デルの 12G サーバーは、Express または Enterprise ライセンスのみを使用します。Lifecycle Controller に

は、システム管理機能とオペレーティングシステムデバイスドライバをサーバーに直接組み込む管理下およ

び持続ストレージが含まれるため、システム管理に従来必要とされていたメディアベースのシステム管理ツ

ールおよびユーティリティを排除します。

次のメリットが挙げられます。

• 可用性の向上 — 不具合発生からの復帰時間を短縮するために役立つ、エラーの可能性または実際の

エラーの早期通知を行います。

• 生産性の向上および総所有コスト（TCO）の削減 — 遠隔地に多数存在するサーバーへの管理者の管理

範囲を拡大は、交通費などの運用コストを削減しながら IT スタッフの生産性を向上させることができ

ます。

• セキュアな環境 — リモートサーバーへのセキュアなアクセスを提供することにより、管理者はサー

バーおよびネットワークのセキュリティを維持しながら、重要な管理作業を行うことができます。