Administrator Guide
Table Of Contents
- Dell EMCストレージ システム PowerStoreおよびUnity XTメトロ ノード機能向け管理者ガイド
- CLIワークスペースとユーザー アカウント
- メタ ボリューム
- システム管理
- メトロ ノードにおけるシン サポート
- ストレージのプロビジョニング
- ボリュームの拡張
- データ移行
- WANネットワークの構成
- コンシステンシー グループ
- パフォーマンスおよび監視
- アクティブ-パッシブ ストレージ アレイを使用したメトロ ノード
- 索引
VAAI によるハードウェア アクセラレーション
アレイ統合向け VMware API(VAAI)では、次のことを実行できます。
● コンピューティング側からストレージ ハードウェアへのストレージ操作をオフロードする。
● スナップショットのプロビジョニングと作成を行う I/O 集約型操作を、ハイパーバイザーからメトロ ノードに移動する。
● ハイパーバイザー メモリーと処理リソースを他の機能専用にする。
● シン プロビジョニングをしたボリュームから未使用のストレージ ブロックの割り当てを解除する。 メトロ ノードにおけるシ
ン サポート 、p. 24 シン プロビジョニングに関する詳細が記載されています。
VAAI は、次の 4 個の SCSI コマンドを使用してメトロ ノードに実装されています。
● 「Compare and Write」は、仮想マシン(VM)の電源のオン/オフ調整をオフロードし、ハイパー バイザー間を移動します。
● 「WriteSame(16)」は、ディスク初期化のためのブロックのゼロ化など、同じデータ パターンの書き込みをオフロードします。
● XCOPY は、ハイパーバイザーを使用してアレイとの間のデータ コピーをオフロードします。
XCOPY の有効化と無効化の詳細については、「CLI を使用した XCOPY の有効化と無効化」を参照してください。
● UNMAP により、ハイパーバイザーはシン プロビジョニングしたメトロ ノード仮想ストレージ上の削除されたストレージを再使
用できます。シン プロビジョニングしたボリュームと UNMAP 機能の詳細については、「シン プロビジョニングについて理解
する」を参照してください。
Compare and Write
CompareAndWrite(CAW)SCSI コマンドは、VM の電源オン/オフ、VM の移動(アプリケーションを停止させずに 1 個の ESX から
別の ESX に移動)(VMotion)、Distributed Resource Scheduler(DRS)操作などの VMware の操作を調整するために使用されます。
CAW は、VMware ESX サーバーがストレージの競合を緩和するために使用されます。これは、分散仮想マシン環境での SCSI 予約が
原因で発生する可能性があります。CAW は、ESX サーバーがディスク全体ではなくディスク領域をロックできるようにすること
で、ストレージ ハードウェアの高速化を支援します。
ESX 5.0 サーバーは、この方法を使用して ESX サーバーがホストできる仮想マシンの数を増やし、それらの仮想マシンのパフォーマ
ンスを向上させます。
CAW のサポートはデフォルトで有効に設定されています。
CAW の有効化/無効化
注意: メトロ ノードで CAW を有効/無効にすることができるのは、Dell EMC カスタマー サポート担当者のみです。
VMware サーバーにより、CAW SCSI コマンドが使用できるかどうかが検出されます。
● 初回ストレージ スキャン中
● ESX ホスト上の VMFS3.HardwareAcceleratedLocking の値が有効になっている時(または有効になっている場合に切り替えられ
た時)
メモ: 値を切り替えるには、vSphere Client で、[host]>[Configuration]>[Software]>[Advanced Settings]>
[VMFS3.HardwareAcceleratedLocking]の値を 0 にしてから 1 に切り替えます。
CAW に対応していないか、サポートが無効になっている場合、メトロ ノードは「CHECK CONDITION, ILLEGAL REQUEST, and
INVALID OP-CODE」を返します。ESX サーバーは SCSI RESERVE を使用して、仮想マシンの処理を続行します。
CAW が有効になっていない場合は、仮想マシンの処理によってパフォーマンスが大幅に低下してしまう可能性があります。
メトロ ノードでは、メトロ ノードに関連付けられているすべてのストレージに対し、単一のコマンドを使用して CAW を有効/無効
にすることができます。メトロ ノードで CAW が無効になっている場合、ホストからの照会に対するストレージ ボリュームの応答
には、CAW サポート情報は含まれません。
ストレージの CAW を無効にするには、次の操作が必要です。
● VMFS3.HardwareAcceleratedLocking を切り替える必要があります。
● ホストでストレージの再スキャンが必要になる場合があります。
注意: CAW 機能の有効化/無効化は、Dell EMC テクニカル サポート担当者による問題の診断を支援するなどの、例外的な
状況に対応しています。CAW はデフォルトで有効になっており、Dell EMC テクニカル サポートでのみ無効にする必要が
あります。
CAW のサポートは、次の 2 種類のレベルで有効または無効にすることができます。
システム管理 17