Administrator Guide

1. 移行計画の作成とチェックを行います（バッチ移行の場合のみ）。
2. 移行を開始します。
3. 移行の進行状況を監視します。
4. 移行を中断、再開またはキャンセルします（オプション）。
5. 移行をコミットします。コミットにより、ソース仮想ボリューム、デバイスがターゲットに転送されます。
システムによってデバイス上の仮想ボリュームにデフォルト名が割り当てられている場合、デバイス移行のコミットをすると、
仮想ボリュームの名前がターゲット デバイスにちなんだ名前に変更されます。
6. 移行のレコードを削除します。
ターゲット デバイスの前提条件
ターゲット デバイスは次のようにする必要があります。
● ソース デバイスとサイズが同じかそれ以上であること。
ターゲットのサイズがソースよりも大きい場合に、ストレージ ボリュームの拡張の前提条件がすべて満たされていれば、ストレ
ージ ボリュームの拡張を使用して追加のスペースを使用できます。
例えば、ソースが 200 GB でターゲットが 500 GB の場合、移行後のターゲットでは 200 GB しか使用できません。仮想ボリュー
ムが対応している場合は、ストレージ ボリュームの拡張を実行することによって、残りの 300 GB を要求できます。
● 既存のボリュームを収容していないこと。
警告: クラスター間でのデバイス移行は推奨されていません。すべてのデバイス移行は同期されます。移行中のデバイス
への I/O がある場合に、ターゲット クラスターへのレイテンシーが 5 ミリ秒以上になると、パフォーマンスが大幅に縮退
する可能性があります。
シン対応ストレージの移行
次の表は、対応している移行シナリオと、移行前、移行中、移行後の仮想ボリュームの状態について記載しています。
表 5. 移行シナリオ
移行 移行前の仮想ボリュームの状
態
移行中の仮想ボリュームの状
態
移行後の仮想ボリュームの状
態
シックからシン Thin-capable = false Thin-capable = false Thin-capable = true
Thin-enabled = unavailable Thin-enabled = unavailable Thin-enabled = disabled
UNMAP rejected UNMAP rejected UNMAP rejected
メモ: UNMAP が処理され
る前に、thin-enabled の値を
true に設定する必要があり
ます。
シンからシン（シン有効仮想ボ
リューム）
Thin-capable = true Thin-capable = true Thin-capable = true
Thin-enabled = enabled Thin-enabled = enabled Thin-enabled = enabled
UNMAP processed UNMAP processed UNMAP processed
シンからシン（混在ストレージ
アレイ ファミリー）
Thin-capable = true Thin-capable = false UNMAP rejected
Thin-enabled = enabled Thin-enabled = enabled UNMAP rejected
シンからシン（非シン有効仮想
ボリューム）
Thin-capable = true Thin-capable = true Thin-capable = true
Thin-enabled = disabled Thin-enabled = disabled Thin-enabled = disabled
UNMAP rejected UNMAP rejected UNMAP rejected
メモ: この場合は、UNMAP
が意図的に無効になって
います。
データ移行 39