Administrator Guide
Table Of Contents
- Dell EMCストレージ システム PowerStoreおよびUnity XTメトロ ノード機能向け管理者ガイド
- CLIワークスペースとユーザー アカウント
- メタ ボリューム
- システム管理
- メトロ ノードにおけるシン サポート
- ストレージのプロビジョニング
- ボリュームの拡張
- データ移行
- WANネットワークの構成
- コンシステンシー グループ
- パフォーマンスおよび監視
- アクティブ-パッシブ ストレージ アレイを使用したメトロ ノード
- 索引
/connectivity/local-com/
local ロール コンテキストには、現在のクラスター内のダイレクター間通信に関する構成情報が含まれています。
ローカルの役割には、関連づけられたプロパティはありません。
バックエンド ネットワークの管理とモニタリング
高可用性のために、各ダイレクターには各ストレージ ボリュームへのパスを複数割り当てる必要があります。ネットワークの混雑
状態やアレイの問題といった環境の問題は、これらのパスの可用性とパフォーマンスに影響を与える可能性があります。詳細につ
いては、[メトロ ノード向けのベスト プラクティス ドキュメント]を参照してください。メトロ ノードは各バックエンド IT Nexus
のレイテンシーを監視しますが、バックエンド パスのパフォーマンスを低下させる可能性があります。メトロ ノードには、パフォ
ーマンス インパクトを制限するためのメカニズムがいくつかあります。
高レイテンシーによるバックエンド IT Nexus のサービス停止
ITL(IT Nexus 上のイニシエーター-ターゲット-LUN)における I/O の完了に 1 秒よりも時間がかかってしまう場合は、ITL と IT によ
り、ITL に許可されたコマンド制限を 5 から 1 に減少させるペナルティが発生します。ITL の累積ペナルティが 2 秒を超えると、ITL
におけるコマンド制限はゼロに減り、この ITL 上ではこれ以上コマンドが許可されなくなります。高レイテンシーが原因で、IT
Nexus 上の 20 個を超える ITL でペナルティが発生している場合、IT Nexus に「degraded」のマークが付き、メトロ ノードはパフォー
マンスが改善されるまでホストベースの I/O に対する IT Nexus の使用を自動的に停止します。
メモ: 論理ユニットへ最後に使用できたパスに「degraded」のマークが付いている場合は、それをサービスから除外することはで
きず、LU に対する一度に 1 件の I/O を許可するペナルティが適用されます。ダイレクターごとに論理ユニットあたり 1 個の ITL
が、コマンドの受信を続行します。パフォーマンスが改善されると、メトロ ノードは論理ユニットに対してデフォルトの未処
理 I/O 数のリストアを自動的に行います。
縮退しているバックエンド IT Nexuse は、VPlexcli コマンド(back-end degraded list)を使用して監視できます。詳細につい
ては、
メトロ
ノ
ー
ド向けの
CLI
リファレンス
ガイド
を参照してください。継続的な高レイテンシーが原因で、IT Nexus に
「degraded」のマークが付いた場合にこのコマンドを使用すると、[Degraded performance]として縮退の理由をリスト表示できま
す。
縮退している IT Nexus が正常に戻ったことが確認できた場合は、VPlexcli コマンド(back-end degraded recover)を使用し
てその使用を手動で復元することもできます。
不安定なパフォーマンスによるバックエンド IT Nexus の分離
バックエンドの IT パスで 30 分以内に縮退と縮退からの回復を 3 回繰り返したことが確認された場合、IT Nexus は不安定と見なさ
れ、メトロ ノードはホストベース I/O のための IT Nexus の使用を自動的に停止します。この状態で VPlexcli コマンド(back-end
degraded list)を使用すると、[Isolated due to unstable performance]という縮退理由をリスト表示します。
この場合、ユーザーが VPlexcli コマンド(back-end degraded recover)を使用して手動で復元するまで、IT Nexus は縮退状態
のままになります。また、しきい値がそのデフォルト値である 4 時間に到達した場合にも、その後、リカバリー プロセスによる正
常性チェックの際、縮退から回復する前(およびパフォーマンス テストに合格した場合はホストベースの I/O を再処理するパスを
自動で再度有効にする前)に、IT Nexus に[performance degraded]のマークが付きます。断続的なレイテンシーの問題が IT Nexus
で継続していて、ユーザーが根本原因に対処できない場合、根本にある問題が解決するまではメトロ ノード カスタマー サービスか
ら IT Nexus に手動で「degraded」のマークを付け、そのパスを使用しないように取り除いておくことをお勧めします。
LDAP
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)は、IP(インターネット プロトコル)ネットワークでの分散ディレクトリ情報サービ
スのアクセスと管理のためのアプリケーション プロトコルです。ディレクトリー サービスは、階層構造のレコード セットをまとめ
たものです。LDAP は、クライアントサーバー モデルのプロトコルです。
WAN ネットワークの構成 57