Users Guide
有効なコマンドが実行されると、結果として次のメッセージが表示されます。
Chassis info set successfully.
(シャーシ情報は正常に設定されました。)
シャーシによっては、異なる名前を割り当てることができます。 メインシステムシャーシの名前を変更することはできません。 下の例では、シャーシ 2 の名前をstorscsi1 からstorscsiaに変更
します。
omconfig chassis info index=2 name=storscsia
他のコマンドでは、シャーシ 2(メイン シャーシ=0)がない場合、CLI によってエラーメッセージが表示されます。 CLI では、存在するシステム構成に対してのみコマンドを実行できます。
omconfig chassis leds
omconfig chassis leds コマンドを使って、シャーシフォールト LED またはシャーシ識別 LED が点滅する時間を指定して、システムの ハードドライブの LED をクリアすることができます。
表5-10 は、コマンドの有効なパラメータを表示しています。
表 5-10.omconfigchassisleds
omconfig chassis memorymode
omconfig chassis memorymode コマンドを使用して、メモリエラーが発生したときにシステムのメモリで使用する冗長性モードを指定します。
冗長メモリを使うと、現在使用中のモジュールに許容できないエラーが検出されたときに、システムを使用できる他のメモリモジュールに切り替えることができます。 omconfig chassis
memorymode コマンド を使用すると、冗長性を無効にすることができます。冗長性を無効にすると、システムが使用しているモジュールにエラーが発生したときに、使用できる他のメモリモジュー
ルに切り替えないようにシステムに指示を出すことになります。 冗長性を有効にする場合、スペア、ミラー、および RAID の中から選択する必要があります。
スペアモードを使用すると、訂正可能なメモリイベントが検出されたときにシステムメモリのバンクが無効になり、スペアバンクが有効になって、オリジナルバンクのデータがすべてスペアバンクにコピ
ーされます。 スペアバンクには、少なくとも 3 つの同一メモリのバンクが必要です。オペレーティングシステムはスペアバンクを認識しません。
ミラーモードは、訂正不可能なメモリイベントが検出されたときに、メモリの冗長コピーに切り替えます。 ミラーリングされたメモリに切り替えた後、システムは次回再起動時までオリジナルのシステム
メモリに切り替わりません。 このモードではオペレーティングシステムはインストールされているシステムメモリの半分を認識しません。
RAID モードでは、メモリチェックとエラー回復のレベルが向上しますが、メモリ容量が低下します。
表5-11 は、コマンドの有効なパラメータを表示しています。
表 5-11.omconfigchassismemorymode
omconfig chassis remoteaccess
omconfig chassis remoteaccess コマンドを使用して次を設定します。
l ローカルエリアネットワーク(LAN)上のリモートアクセス。
l インストールされている BMC または RAC 用のシリアルポート。
「名前=値」 のペア 1
「名前=値」 のペア 2
説明
index=<n>
NA
LED が存在するシャーシ番号(デフォルトはメインシステムシャーシであるシャーシ 0)。
led=fault
severity=warning | critical
警告イベントまたは重要イベントの発生時に、LED を点滅するように選択します。
led=hdfault
action=clear
ハードドライブのフォールト数を 0 に戻します。
led=identify
flash=off | on
time-out=<n>
シャーシ識別 LED をオフまたはオンに設定します。 LED が点滅するタイムアウト値を秒数で設定します。
「名前=値」 のペア 1
説明
index=<n>
メモリモジュールが常駐するシャーシ番号(デフォルトはメインシステムシャーシのシャーシ 0 です)。
redundancy=spare | mirror |
disabled | raid5
Spare は訂正可能なメモリイベントを持つメモリモジュールを無効にし、エラーがあったモジュールのデータをスペアバンクにコピーします。
Disabled は、訂正不可能なメモリイベントが検出されたときにシステムでその他のメモリモジュールを使用しないことを示します。
Mirror は、エラーのあったモジュールに訂正不可能なメモリイベントが検出された場合、システムをミラーリングされたメモリのコピーに切り替えます。ミラ
ーモードでは、オペレーティングシステムはシステムが再起動されるまでオリジナルのモジュールに戻りません。
RAID5 はシステムメモリの設定方法です。 これは理論的には、ハードドライブのストレージシステムで使用される RAID 5 モードに似ています。このメモ
リモードでは、メモリチェックとエラー回復のレベルが向上しますが、メモリ容量が低下します。 サポートしている RAID モードは、循環パリティの RAID レ
ベル 5 ストライピングです。
メモ: このコマンドは、PowerEdge x8xx および x9xx のシステムにのみ適用可能です。