Users Guide
表2-3 は、 表2-2で使用した特権レベルの略語の意味を説明しています。
表 2-3ServerAdministratorユーザー特権レベルの凡例
認証
Server Administrator 認証スキームは、正しいアクセスタイプが正しいユーザー特権に割り当てられていることを確認します。さらに、コマンドラインインタフェース(CLI)を起動したとき、現在のプロ
セスが実行しているコンテキストを Server Administrator 認証スキームが検証します。この認証スキームによって、Server Administrator ホームページからアクセスしたか CLI からアクセスし
たかにかかわらず、Server Administrator のすべての機能が正しく認証されるようになります。
Microsoft Windows 認証
対応する Microsoft®Windows®オペレーティングシステムでは、Server Administrator 認証に Integrated Windows Authentication(旧名称:NTLM)が使われます。この認証システ
ムは、Server Administrator のセキュリティをネットワークの全体的なセキュリティスキームに組み込むことができます。
Red Hat Enterprise Linux および SUSE Linux Enterprise Server 認証
対応の Red Hat®Enterprise Linux®および SUSE®Linux Enterprise Server オペレーティングシステムでは、Server Administrator 認証は PAM(Pluggable Authentication
Modules)ライブラリに基づいた様々な認証方法を用いています。ユーザーは、LDAP、NIS、Kerberos、Winbind などの異なるアカウント管理プロトコルを使用して、ローカルまたはリモートで
Server Administrator にログインすることができます。
VMware ESX Server 3 および 4
ESX Server は、ユーザーが ESX Server ホストにアクセスする際、認証に PAM(Pluggable Authentication Modules)の仕組みを使用します。VMware サービスの PAM 設定は、認証モジ
ュールへのパスを格納する /etc/pam.d/vmware-authd にあります。
ESX Server のデフォルトインストールでは、Linux と同様に、/etc/passwd 認証を用います。ただし、他の認証メカニズムを使用するように ESX Server を設定することも可能です。
VMware ESX Server 3i および 4i
ESXi は、vSphere/VI クライアントまたは SDK を使用して ESXi ホストにアクセスするユーザーを認証します。ESXi のデフォルトインストールでは、認証にローカルパスワードデータベースを使用し
ます。ESXi と Server Administrator の認証トランザクションは、vmware-host プロセスとの直接インタラクションでもあります。サイト上で認証が効率的に動作するようにするには、ユーザー、グ
ループ、権限、および役割のセットアップ、ユーザー属性の設定、独自の証明書の追加、SSL の使用有無の決定などの基本的なタスクを行ってください。
暗号化
管理下システムの身元を確認して保護するため、Server Administrator には SSL(Secure Socket Layer)技術を使用したセキュア HTTPS 接続を使ってアクセスします。対応の Microsoft
Windows、Red Hat Enterprise Linux、および SUSE Linux Enterprise Server オペレーティングシステムでは、ユーザーが Server Administrator ホームページにアクセスしたときにソ
ケット接続を介して転送されるユーザー資格情報やその他の機密データを JSSE(Java
™
Secure Socket Extension)を使用して保護します。
ユーザー特権の割り当て
重要なシステムコンポーネントのセキュリティを確保するには、Dell OpenManage ソフトウェア をインストールする前に すべての Dell
™
OpenManage
™
に正しくユーザー特権を割り当てる必要
があります。 新しいユーザーは、オペレーティングシステムのユーザー特権で Dell OpenManage ソフトウェアにログインできます。
U
ユーザー
P
パワーユーザー
A
管理者
EA
昇格システム管理者
注意: 重要なシステムコンポーネントへのアクセスを保護するには、Dell OpenManage ソフトウェアにアクセスできるユーザーアカウントのすべてにパスワードを割り当てる必
要があります。パスワードを割り 当てられていないユーザーは、 オペレーティングシステムの制約を受けるため、Windows Server 2003 を実行 しているシステムでは Dell
OpenManage ソフトウェアにログインできません。
注意: 重要なシステムコンポーネントへのアクセスを保護するには、対応 Windows オペレーティングシステムのゲストアカウントを無 効にします。リモートスクリプトがその名
前を使ってアカウントを有効にすることを防ぐために、アカウントの名前を変更することをお勧めします。
メモ: 各対応オペレーティングシステムで、ユーザーの作成とユーザー特権の割り当てる手順は、オペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
メモ: OpenManage ソフトウェアにユーザーを追加したいときは、まず新規ユーザーをオペレーティングシステムに追加します。OpenManage ソフトウェア内で新規ユーザーを作成する必
要はありません。