Reference Guide
はじめに 19
小数点以下
3
桁を使ってもう一度入力すると、別のエラーメッセージが表示さ
れます。
エラー ! 電圧プローブの最小警告しきい値は 11.400 ~ 12.480 である
必要があります。
変更後のコマンド:
omconfig chassis volts index=3 minwarnthresh=11.500
メッセージ:
電圧プローブの警告しきい値は正常に設定されました。
CLI を使ったスクリプトと比較
Server Administrator CLI
によって、システム管理者はオペレーティングシ
ステムに対してバッチプログラムを書き込めるようになります。多くのシステ
ムを有する企業では、システム管理者が設定スクリプトを使用して、システム
の主要コンポーネントの警告しきい値を指定したり、警告やエラーイベントが
発生した場合にシステムに実行させる一連の操作を指定します。最悪の場合は、
システム管理者がスクリプトを作成してシステムをシャットダウンすると、被
害を防ぐことができます。その後で、スクリプトを多数の管理システムに同時
に配信して実行することができます。このシナリオでは、会社が大量のシステ
ムを購入した場合でも円滑に設定でき、再設定が必要な既存のシステムに新し
いシステム管理ポリシーを実装する場合も容易にできます。
新しく購入した多数のシステムに詳細なアセット情報を自動入力するためにも、
同様のシナリオが使用されます。システムの製造元やリース会社、サポートの
外部委託の有無、システムの保険会社名、減価償却方法などの情報の大半は同
じです。すべてのシステムに共通する変数はスクリプト化されて、管理対象シ
ステムのすべてに送信され、実行されます。システム固有の資産情報はグルー
プとしてスクリプト化され、実行するためにその管理対象ノードに送信されま
す。たとえば、スクリプトを使うと、所有者、主要ユーザーの電話番号、管理
タグなどの固有の変数をすべて指定できます。固有の値を自動入力するための
スクリプトは、システムのコマンドラインから
1
つずつ設定するのでなく、す
べての固有変数を一度に設定します。
多くの場合、
CLI
は、特定のタスクを念頭に置いたユーザーがシステム情報を
迅速に取得するのに役立ちます。
CLI
は、システムコンポーネントすべての包
括的な概要を確認したい場合や、その情報を今後のシステム状態と比較する目
的でファイルに保存する場合に理想的です。
CLI
コマンドを使うと、システム管理者はバッチ
プログラムやスクリプトを作成
して、特定の時間に実行することができます。このようなプログラムが実行され
ると、システム高使用時とシステム最低使用時のファン
RPM
の比較など、特定
コンポーネントに関するレポートをキャプチャできます。コマンド結果は、後ほ
ど分析するため、ファイルに転送されます。システム管理者は、レポートを利用
して、使用パターンを調整したり、新規システムリソースの購入を正当化したり、
問題のあるコンポーネントの状態を監視するための情報を入手できます。