Service Manual

USB Power Delivery
USB PD の仕様もまた USB Type-C と密接に関連しています。現在、スマートフォンやタブレットなどのモバイル デバイスでは USB 接続を充電に使用す
ることが多くなっています。
USB 2.0 の接続は最大 2.5 ワットの電力を供給できます。携帯電話はこれで充電できますが、その程度の電力しかありませ
ん。たとえば、ノートパソコンでは最大 60 ワットが必要になる場合があります。USB Power Delivery の仕様では、この電力供給が 100 ワットにまで拡大
します。双方向のため、デバイスは送電と受電の両方が可能です。そして、デバイスがデータを送信しているときも接続を介して同時に電力を送ることが
できます。
このため、ノートパソコン専用の充電ケーブルがすべて不要になり、あらゆるデバイスの充電を標準の USB 接続経由で行えるようになります。現在スマー
トフォンなどの携帯端末の充電に使用されているポータブル バッテリ パックから、ノートパソコンを充電することができます。電源ケーブルがつながれている
外部ディスプレイにノートパソコンを接続して、ノートパソコンを外部ディスプレイとして使用しているかのように、その外部ディスプレイからノートパソコンに充
電することもできます。こうしたことのすべてが、
1 個の小さな USB Type-C 接続で実現します。そのためには、デバイスとケーブルが USB Power Delivery
に対応する必要があります。USB Type-C 接続を用意するだけでそうしたことが実現するわけでは必ずしもありません。
USB Type C および USB 3.1
USB 3.1 は新しい USB 規格です。USB 3 の理論上の帯域幅は、USB 3.1 Gen 1 の時点では同じ 5 Gbps ですが、USB 3.1 Gen 2 の帯域幅は 10
Gbps
になっています。帯域幅が倍であり、第 1 世代の Thunderbolt コネクタと同等の高速度です。USB Type-C USB 3.1 と同じではありません。
USB Type-C はコネクタの形状にすぎず、基盤となるテクノロジーは USB 2 にも USB 3.0 にもなりえます。たとえば、Nokia N1 Android タブレットでは
USB Type-C コネクタが使用されていますが、基盤となるテクノロジーはすべて USB 2.0 であり、USB 3.0 ですらありません。ただし、これらのテクノロジー
は密接に関連しています。
DisplayPort over USB Type-C の利点
フル DisplayPort A/Vオーディオ/ビデオパフォーマンス60 Hz で最大 4K
リバーシブル プラグの向きとケーブルの向き
VGA、アダプタ付 DVI との下位互換性
SuperSpeed USBUSB 3.1データ
HDMI 2.0a をサポートし、前のバージョンと下位互換性があります
HDMI 2.0
このトピックでは、HDMI 2.0 とその機能について利点と合わせて説明します。
HDMI高精細度マルチメディアインタフェースは、業界から支持される、非圧縮、全デジタルオーディオ / ビデオインタフェースです。HDMI は、DVD
レーヤーや
A/V レシーバーなどの互換性のあるデジタルオーディオ / ビデオソースと、デジタル TVDTVなどの互換性のあるデジタルオーディオ / ビデオ
モニタ間のインタフェースを提供します。HDMI の対象とされる用途はテレビおよび DVD プレーヤーです。主な利点は、ケーブルの削減とコンテンツ保護プ
ロビジョニングです。
HDMI は、標準、拡張、または高解像度ビデオと、単一ケーブル上のマルチチャンネルデジタルオーディオをサポートします。
HDMI 2.0 の機能
HDMI イーサネットチャネル - 高速ネットワークを HDMI リンクに追加すると、ユーザーは別のイーサネットケーブルなしで IP 対応デバイスをフル活用
できます。
オーディオリターンチャネル - チューナー内蔵の HDMI 接続 TV で、別のオーディオケーブルの必要なくオーディオデータ「アップストリーム」をサラウンド
オーディオシステムに送信できます。
3D - メジャー 3D ビデオ形式の入力 / 出力プロトコルを定義し、本当の 3D ゲームと 3D ホームシアターアプリケーションの下準備をします。
コンテンツタイプ - ディスプレイとソースデバイス間のコンテンツタイプのリアルタイム信号伝達によって、TV でコンテンツタイプに基づく画像設定を最適
化できます。
追加のカラースペース - デジタル写真やコンピュータグラフィックスで使用される追加のカラーモデルに対するサポートを追加します。
テクノロジとコンポーネント
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