Users Guide
RAID 構成について
この項では、コンピュータのご購入時に選択された可能性のある RAID 構成の概要について説明します。コンピュータ業界では異なる使用目的のために多数の RAID 構成があります。お使いの
OptiPlex コンピュータの、Dell ミニタワーおよびデスクトップモデルは、RAID レベル 0 および RAID レベル 1 をサポートします(スモールフォームファクターモデルでは RAID はサポートされていま
せん)。RAID レベル 0 構成は高性能プログラム用に、また RAID レベル 1 構成は、高度なレベルのデータ統合を必要とする場合にお勧めします。
お使いのコンピュータに搭載されている NVIDIA RAID コントローラは、2 つの物理ドライブを使用する RAID レベル設定のみを構成できます。大きいほうのドライブに未割り当ての(つまり使用できな
い)領域が生じないようにするためには、同じサイズのドライブを使用することが必要です。
RAID の動作の検証
お使いのコンピュータは、オペレーティングシステムをロードする前の起動時に RAID 構成に関連する情報を表示します。RAID が設定されていない場合には、お使いのコンピュータに取り付けられてい
る物理ドライブのリストに続き、RAID Volumes(RAID ボリューム)の下にメッセージ、none defined(未定義)が表示されます。RAID ボリュームが認識されている場合は、Status(ステータス)フ
ィールドで、現在の RAID 構成の状況を確認することができます。Status(ステータス)フィールドには、次の状態についての情報があります。
l Normal(正常)- お使いの RAID 構成は、正しく機能しています。
l Degraded(低下)- お使いのハードディスクドライブの 1 つに障害があります。コンピュータは起動可能ですが、RAID は機能しておらず、データは他のドライブにコピーされません。
l Rebuild(再構築)- 低下状態に続き、コンピュータはセカンダリハードディスクドライブへの交換および接続を検出し、次回オペレーティングシステムがロードされるときに RAID 構成を自動的
に回復します。
RAID レベル 0 構成
RAID レベル 0 構成は、データストライピングというストレージ技術を使用して、高いデータアクセス速度を提供します。データストライピングとは、連続するデータセグメント(ストライプ)を複数の物理ドラ
イブに順次書き込むことで、大容量の仮想ドライブを作成する方法です。データストライピングにより、1 台のドライブでデータを読み込む間に、別のドライブで次のブロックの検索と読み込みができま
す。
スリープモード
ウェイクアップの方法(Windows XP)
スタンバイ
l 電源ボタンを押す
l オートパワーオン
l マウスを動かすかクリックする
l キーボードで入力する
l USB デバイスアクティビティ
l 電源管理イベント
休止状態
l 電源ボタンを押す
l オートパワーオン
l 電源管理イベント
シャットダウン
l 電源ボタンを押す
l オートパワーオン
l 電源管理イベント
メモ: 電源管理の詳細に関しては、オペレ―ティングシステムのマニュアルを参照してください。
注意: データを失わずに RAID 構成を変換するために移行オプションを使用するには、ドライブにオペレーティングシステムがロードされる前に、ハードディスクドライブが、単一ドライブの
RAID 0 アレイとしてセットアップされている必要があります(手順に関してはNVIDIA MediaShield ROM ユーティリティの使い方を参照してください)。
メモ: RAID レベルは、階層を示すものではありません。RAID レベル 1 構成は、RAID レベル 0 構成より本質的に優れても劣ってもいません。
メモ: RAID 搭載のデルコンピュータを購入した場合には、同じサイズの 2 個のハードディスクドライブで構成されています。
注意: RAID レベル 0 構成はデータの冗長性を提供しないので、1 つのドライブが故障した場合、すべてのデータが失われます。RAID レベル 0 構成を使用する場合は、データを保護するた
めに定期的にバックアップを行ってください。