Users Guide
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RAID コントローラの設定
Dell™PowerEdge™拡張 RAID コントローラ 4/SC、4/DC および 4e/DC ユーザーズガイド
SCSI 物理ドライブの設定
物理デバイスのレイアウト
デバイスの構成
ハードウェアターミネータの設定
アレイの設定
RAID レベルの割り当て
記憶領域の最適化
アレイの設定計画
本項では、物理ドライブ、アレイ、および論理ドライブの設定方法について説明します。また、物理ドライブおよび論理ドライブの設定リストを作成できる表も掲載しています。
SCSI 物理ドライブの設定
SCSI ハードドライブは、アレイ内で論理ドライブを構成し、選択する RAID レベルをサポートしている必要があります。
RAID アレイに SCSI デバイスを接続および設定する場合は、次のガイドラインに従ってください。
l 1 つのアレイの中には、最大 28 の物理ドライブを設置できます。
l コントローラの効率を最大化するために、同じサイズおよびスピードのドライブを使用してください。
l 冗長アレイの故障ドライブを交換する場合、交換ドライブは、アレイ(RAID 1、5、10、および 50)内の最小ドライブと同等またはそれ以上の容量を備えていることを確認してください。
RAID 1 または RAID 5 を実装する場合、ストライプおよびミラーを構成するために、ディスク領域がスパンされます。スパンサイズは変更可能であり、異なるサイズのディスクを接続できます。ただし、
アレイ内で最大のディスクの一部が使用できず、ディスク領域の無駄が生じる可能性もあります。例として、表 4-1 に示されるディスク構成の RAID 1 アレイについて検討します。
表 4-1 RAID 1 アレイの記憶領域
この例では、ディスク A とディスク B の 20 GB 分が完全に一杯になるまで、2 台のディスクにデータがミラーリングされます。これで、ディスク B に 10 GB のディスク領域が残ることになります。アレ
イには、このディスク領域に対応する冗長データ用のディスク領域がないので、このディスクの空き領域にデータを書込むことはできません。
表 4-2 は、RAID 5 アレイの例を示します。
表 4-2 RAID 5 アレイの記憶領域
この例では、ディスク A、B、および C の各 40 GB 分が完全に一杯になるまで、3 台のディスクにデータがストライピングされます。これで、ディスク C に 20 GB のディスク領域が残ることになりま
す。アレイには、このディスク領域に対応する冗長データ用のディスク領域がないので、このディスクの空き領域にデータを書込むことはできません。
メモ: RAID レベル 10 および 50 の場合は、より大きなアレイの余分の領域にデータを保存できるので、異なるサイズのアレイを使用できます。
ディスク
ディスク
サイズ
RAID 1 アレイ用の論理ドライブで
使用される記憶領域
未使用のままの記憶領域
A
20 GB
20 GB
0
B
30 GB
20 GB
10 GB
ディスク
ディスク
サイズ
RAID 5 アレイ用の論理ドライブで
使用される記憶領域
未使用のままの記憶領域
A
40 GB
40 GB
0 GB
B
40 GB
40 GB
0 GB
C
60 GB
40 GB
20 GB