Dell™ PowerConnect™ 27XX システム ユーザーズガイド w w w. d e l l . c o m | s u p p o r t . d e l l .
メモ、注意、警告 メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明し ています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 ___________________ 本書の内容は予告なく変更されることがあります。 © 2006 すべての著作権は Dell Inc. にあります。 Dell Inc. の書面による許可のない複製は、いかなる形態においても厳重に禁じられています。 本書に使用されている商標:Dell、Dell OpenManage、DELL ロゴ、および PowerConnect は Dell Inc. の商標です。Microsoft は Microsoft Corporation の登録商標です。 本書では、必要に応じて上記以外の商標や会社名が使用されている場合がありますが、それらの商標や会社名は、一切 Dell Inc.
目次 1 はじめに システムの説明 . . . . . . . . . . . . . . . . 8 個の 1 ギガビットイーサネットポート . 16 個の 1 ギガビットイーサネットポート. 24 個の 1 ギガビットイーサネットポート + 2 個の SFP コンボポート . . . . . . . . . 48 個の 1 ギガビットイーサネットポート. 機能 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . MAC アドレス対応機能 . . . . . . . . . . レイヤ 2 の機能 . . . . . . . . . . . . . . VLAN 対応機能. . . . . . . . . . . . . . . CoS(クラスオブサービス)機能 . . .
3 Dell™ PowerConnect™ 27XX のインストール 設置に関する注意事項 . 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 27 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28 設置場所の要件 開梱 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 28 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 29 29 29 30 30 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30 安全 . . . . . . . . . . . . . . . . . 静電気に敏感なデバイスの取り扱い パッケージの内容 . . . . .
6 システム情報の設定 スイッチ情報の定義 . . . . . . . . . . スイッチステータスの表示 . . . . システムの IP アドレスの表示 . . インタフェースの設定の定義 . . . ジャンボフレームの表示 . . . . . VLAN メンバーシップの作成 . . . VLAN インタフェース設定の定義 . LAG メンバーシップの設定 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . システムファイルの管理 . . . . . . . . . .
目次
はじめに この『ユーザーズガイド』には、ウェブ管理のギガビットイーサネットスイッチである PowerConnect 2708、PowerConnect 2716、PowerConnect 2724、および PowerConnect 2748 の設置、設定、メンテナンスに必要な情報が記載されています。 これらのスイッチは、次のようなワークステーションおよびその他のネットワークデバイ スの接続に使用します。 • サーバー • ハブ(ワイヤレス LAN アクセスポイント) • ルーター PowerConnect デバイスは高性能エッジ接続を必要とするスモールオフィス / ホームオ フィス(SOHO)を主な対象としています。PowerConnect は、高性能ネットワーク接続 と最新のウェブマネジメント機能を必要とする、小規模企業や中規模企業に理想的なデバ イスです。PowerConnect のマネジメント機能は、運用管理工数の削減と、ネットワーク トラフィック制御の向上と改善を目的としています。 システムの説明 本項では、PowerConnect 2708、PowerConnect 2716、Powe
16 個の 1 ギガビットイーサネットポート PowerConnect 2716 の前面パネルを以下の図に示します。 図 1-2 PowerConnect 2716 の前面パネル PowerConnect 2716 スイッチは、16 個のギガビットイーサネット銅線ポートをサポート しています。 24 個の 1 ギガビットイーサネットポート + 2 個の SFP コンボポート PowerConnect 2724 の前面パネルを以下の図に示します。 図 1-3 PowerConnect 2724 の前面パネル PowerConnect 2724 スイッチは、24 個のギガビットイーサネット銅線ポートと、 2 個の SFP コンボポート(1000 BASE-SX または 1000 BASE-LX)をサポートしています。 48 個の 1 ギガビットイーサネットポート PowerConnect 2748 の前面パネルを以下の図に示します。 図 1-4 PowerConnect 2748 の前面パネル 8 はじめに
機能 概要 Head of Line ブロッキング防止 Head of Line(HOL)ブロッキングによって、同一の出力ポートリソースでのトラフィッ ク競合を原因とするトラフィック遅延とフレーム消失が生じます。HOL ブロッキングはパ ケットをキューに入れ、キュー先頭にあるパケットはキュー末尾のパケットより先に転送 されます。デフォルトでは、HOL ブロッキング防止機構がシステム全体で無効にされ、 QoS(クオリティオブサービス)、フロー制御、またはバックプレッシャがポートでアク ティブになっている場合を除いて、デバイスは常に HOL ブロッキング防止機構が働くよう に設定されています。 マネジメントモード • Unmanaged Mode(非管理モード)― ユーザー設定とは無関係に動作します。 システムには IP アドレスもウェブマネジメントインタフェースもなく、したがって、 管理できません。これがシステムのデフォルトです。非管理モードに入っている時に 管理モードボタンを押すと、スイッチは管理モードに切り替わり、IP アドレスはデ フォルトの 192.168.2.
オートネゴシエイション オートネゴシエイションによって、イーサネットスイッチは通知(アドバタイズ)動作 モードになります。オートネゴシエイション機能によってポイントツーポイントリンクセ グメントを共有する 2 台のイーサネットスイッチ間には情報を交換する手段が与えられ、 両方のイベント サーバースイッチはそれぞれの伝送能力のメリットを最大限に生かすよう に自動的に設定されます。ポート通知によって、システム管理者は、通知されたポートス ピードに設定することが可能です。 ジャンボフレームのサポート ジャンボフレームとは、MTU(最大転送単位)サイズが最大 10 K バイトのフレームです。 ジャンボフレーム機能は、同一データを少ないフレームで転送することでネットワークの 最適化を図ります。 この機能の最大の利点は、転送オーバーヘッドとホスト処理オーバーヘッドの削減を実現 できることです。ジャンボフレームはサーバーとサーバー間の転送に使用されます。 自動 MDI / MDX のサポート スイッチは RJ-45 ポートに接続されているケーブルがクロスかストレートかを自動的に識 別します。 エンドステーションの標準
MAC アドレス対応機能 MAC アドレスキャパシティのサポート PowerConnect 2708、2716、2724 スイッチは合計 8K の MAC アドレスを、 PowerConnect 2748 は合計 16K の MAC アドレスをサポートしています。 MAC アドレスの自動学習 スイッチは入力パケットに基づいて MAC アドレスを自動的に学習します。MAC アドレス はブリッジテーブルに格納されます。 MAC アドレスの自動エージング 指定された時間にわたってトラフィックが受信されない MAC アドレスは、期限切れで削 除されます。これはブリッジテーブルのオーバーフローを防止するためです。 管理モードとセキュアモードの VLAN 対応 MAC ベーススイッチング 管理モードまたはセキュアモードでは、スイッチシステムは常に VLAN 対応のブリッジ 処理を行います。送信先 MAC アドレスのみに基づいてフレームを転送するクラシックブ リッジング(IEEE 802.
VLAN 対応機能 VLAN のサポート VLAN は単一ブロードキャストドメインを構成するスイッチングポートの集合です。 パケットは、VLAN タグのいずれかに基づいて、または入力ポートとパッケージコン テンツとの組合せに基づいて、VLAN に属するものとして分類されます。パケットを 共有する共通属性は、同一 VLAN 内でグループ化が可能です。 ポートベースの仮想 LAN(VLAN) ポートベースの VLAN は、入力ポートに基づいて受信パケットを VLAN に分類します。 リンク集約 PowerConnect 2708/2716/2724/2748 スイッチは、最大 6 ポートの集約リンク(アグリ ゲーション)をサポートしています。6 つの集約リンクそれぞれを最大 4 つのメンバー ポートに定義して、単一のリンク集約グループ(LAG: Link Aggregated Group)を構成す ることが可能です。 この機能の利点は次のとおりです。 • リンクの物理的な障害に対するフォールトトレランス保護 • 広帯域接続 • 帯域粒度の改善 • 広帯域サーバー接続 LAG は、全二重方式動
CoS(クラスオブサービス)機能 PowerConnect 2708/2716/2724/2748 システムでは、トラフィッククラスサービスのさ まざまなサービスの定義が可能です。帯域のマネジメントと制御では、分類トラフィッ クに複数の優先キューを適用することが、基本的な仕組みとなります。スイッチはポー トあたり 4 個のキューをサポートしています。 同じサービスクラスに対応するパケットに対してユーザーが CoS を定義します。分類され たパケットはキューの 1 つに割り当てられます。PowerConnect 2708/2716/2724/2748 システムは、IPv4 情報(DSCP)に基づく分類に対応しています。 Class of Service(クラスオブサービス)802.1p のサポート IEEE 802.1p 信号方式は OSI のレイヤ 2 標準の 1 つで、データリンク / MAC サブレイヤで ネットワークトラフィックのマーキングと優先順付けを行います。802.1p トラフィックは 分類され、宛先に送信されます。いかなる帯域予約や制限も規定または強制されません。 802.1p は 802.
ポートのデフォルト設定 PowerConnect 2708/2716/2724/2748 デバイスのポートのデフォルト設定は、次のと おりです。 機能 デフォルト設定 フロー制御(ユーザー設定可能) オフ(入口で無効に設定) バックプレッシャ(ユーザー設定可能) オフ(入口で無効に設定) オートネゴシエイションスピード (ユーザー設定可能) 有効(1000 Mbps) オートネゴシエイションデュプレックス (ユーザー設定可能) 有効(全二重) MDIX(ユーザー設定不可) 14 はじめに オン(対応する銅線ポートのみ)
ハードウェアの説明 スイッチポートの構成 PowerConnect 2708/2716/2724/2748 前面パネルポートの説明 Dell™ PowerConnect™ 2708、2716、2724、2748 スイッチは、ネットワーク接続用の 10/100/1000 BASE-T ポートを前面パネルに備えています。 ギガビットイーサネットポートは 10、100、1000 Mbps のいずれかで動作します。各ポー トは、オートネゴシエイション、二重モード(半二重と全二重)、およびフロー制御を備え ています。コンボ 1000 Mbps オプティカルポートは 1000 Mbps の全二重モードでのみ動 作します。 以下に PowerConnect 2708/2716/2724/2748 スイッチの前面パネルと背面パネルの図を示 します。 図 2-1 PowerConnect 2708 の前面パネル 前面パネルには 8 個のポートがあり、上から下、左から右の順に、左上から 1 から 8 の番 号が振られています。各ポートにはポートの状態を示す LED(発光ダイオード)が付いて います。 前面パネルの左側には管理
図 2-2 PowerConnect 2708 背面パネル 図 2-3 PowerConnect 2716 の前面パネル 前面パネルには 16 個のポートがあり、上から下、左から右の順に、左上から 1 から 16 の番号が振られています。各ポートには、ポートの状態を示す LED があります。 前面パネルの左側には管理モード LED(Managed Mode)があり、イーサネットスイッチ の動作状態を示します。前面パネルの電源 LED(POWER)は、デバイスの電源が入ってい るかどうかを示します。前面パネル右側にある管理モード押しボタン(Managed Mode) を押すと、デバイスのデフォルト構成が復元されます。 図 2-4 PowerConnect 2716 背面パネル 16 ハードウェアの説明
図 2-5 PowerConnect 2724 の前面パネル 前面パネルには 24 個のポートがあり、上から下、左から右の順に、左上から 1 から 24 の番号が振られています。各ポートには、ポートの状態を示す LED があります。ファイ バー接続用に 2 個の SFP(Small Form-Factor Plugable)が設けられており、それぞれ ポート 23 と 24 と表記されています。2 個のコンボポートは、2 個の物理的接続を有す る論理ポートです。 • ツイストペア(TP)銅線ケーブル用の RJ-45 接続 • 高速 1000 BASE-SX または 1000 BASE-LX 接続を実現する、交換可能なオプティカル トランシーバ用 SFP ポート メモ:コンボポートで同時に使用できるのは、2 つの物理的な接続のうちの 1 つのみです。 ポート機能とポート制御は、使用する物理的接続によって決まります。システムはコンボ ポートに使用されるメディアを自動的に検出し、また、全制御インタフェース内の情報を 活用します。 メモ:システムは、デバイスをリセットすることなく RJ-45 から SFP
図 2-7 PowerConnect 2748 の前面パネル 前面パネルには 48 個のポートがあり、上から下、左から右の順に、左上から 1 から 48 の番号が振られています。各ポートには、ポートの状態を示す LED があります。 ファイバー接続用に 4 個の SFP(Small Form-Factor Plugable)が設けられており、 それぞれポート 45、46、47、48 と表記されています。4 個のコンボポートは、 2 個の物理的接続を有する論理ポートです。 • ツイストペア(TP)銅線ケーブル用の RJ-45 接続 • 高速 1000 BASE-SX または 1000 BASE-LX 接続を実現する、交換可能なオプティ カルトランシーバ用 SFP ポート メモ:コンボポートで同時に使用できるのは、2 つの物理的な接続のうちの 1 つのみです。 ポート機能とポート制御は、使用する物理的接続によって決まります。システムはコンボ ポートに使用されるメディアを自動的に検出し、また、全制御インタフェース内の情報を 活用します。 メモ:システムは、デバイスをリセットすることなく RJ-45 から
寸法 PowerConnect 2708 スイッチの寸法は次のとおりです。 • 縦幅 - 43.2 mm • 横幅 - 256 mm • 奥行 - 161.7 mm PowerConnect 2716 スイッチと PowerConnect 2724 スイッチの寸法は次のとおりです。 • 縦幅 - 43.2 mm • 横幅 - 330 mm • 奥行 - 230.50 mm PowerConnect 2748 スイッチの寸法は次のとおりです。 • 縦幅 - 43.2 mm • 横幅 ― 440 mm • 奥行 - 255 mm LED の定義 前面パネルには、リンク、電源、ファン、管理モードのそれぞれの状態を示す LED があります。.
管理モード LED PowerConnect 2708/2716/2724/2748 の前面パネルには、スイッチノードの監視と診断 テスト結果の表示を行う管理モード LED があります。管理モード LED の表示の意味は次 のとおりです。 表 2-2 管理モード LED の表示の意味 LED の色 説明 緑色の点滅 診断の実行中、ファームウェアの読み込み中、または管理モードの 移行中であることを示します。 緑色の点灯 スイッチが管理モードになっていることを示します。 黄色の点灯 診断が失敗しました。 黄色の点滅 有効なイメージがありません。 消灯 非管理モードまたはセキュアモードになっていることを示します (2748 のみ)。 ファン LED (2748 のみ) PowerConnect 2748 の前面パネルには、ファン LED があります。ファンステータス LED の表示の意味は次のとおりです。 表 2-3 ファン LED の表示の意味 LED の色 説明 緑色の点灯 すべてファンが正常に動作しています。 赤色の点灯 1 台または複数のファンに障害が発生しています。 ポ
図 2-9 RJ-45 銅線ポート 10/100/1000BASE-T の LED RJ-45 LED の表示の意味は次のとおりです。 表 2-4 RJ-45 銅線ポート 10/100/1000 BASE-T LED の表示 LED 色 説明 左側の LED 緑色の点灯 ポートは 1000 Mbps でリンクしています。 緑色の点滅 ポートは 1000 Mbps でデータを送信または受信しています。 黄色の点灯 ポートは 10 Mbps または 100 Mbps でリンクしています。 黄色の点滅 ポートは 10 Mbps または 100 Mbps でデータを送信または受信し ています。 消灯 ポートは現在動作していません。 緑色の点灯 ポートは現在、全二重モードで送信しています。 消灯 ポートは半二重モードで動作しています。 右側の LED SFP ポートの LED SPF LED の表示の意味は次のとおりです。 表 2-5 SFP LED の表示の意味 LED の色 説明 緑色の点灯 リンクが確立されています。 緑色の点滅 アクティビティが発生しています。
管理モードボタン PowerConnect 2708/2716/2724/2748 の前面パネルには、管理モードの押しボタンが あります。管理モードボタンは、管理モードと非管理(またはセキュア)モードの間を 切り替えるためのボタンです。非管理(またはセキュア)モードから管理モードに切り 替えると、スイッチの設定値が工場出荷時のデフォルト設定に戻ります。 非管理モードまたはセキュアモード(2748 のみ)で管理モードボタンを押すと、以下の 操作が実行されます。 • スイッチの IP アドレスが工場出荷時のデフォルト値(192.168.2.1)に設定される。 • サブネットマスクが 255.255.255.
10/100/1000 BASE-T ポート用の RJ-45 接続 10/100/1000 BASE-T ポートは、銅線ツイストペア用のポートです。 表 2-6 ポート、コネクタ、ケーブル コネクタ ポート / インタフェース ケーブル RJ-45 10/100/1000 BASE-T ポート カテゴリ 5 下図に RJ-45 ピンコネクタのピン番号を示します。 図 2-10 RJ-45 ピン番号 10/100/1000 BASE-T ポート 用 RJ-45 のピン番号の割り当てを次の表に示します。 表 2-7 10/100/1000 BASE-T イーサネットポート用 RJ-45 のピン番号の割り当て ピン番号 機能 1 TxRx 1+ 2 TxRx 1- 3 TxRx 2+ 4 TxRx 2- 5 TxRx 3+ 6 TxRx 3- 7 TxRx 4+ 8 TxRx 4- ハードウェアの説明 23
SFP ポート PowerConnect 2724 スイッチは SFP トランシーバコンボポート 2 個を、PowerConnect 2748 スイッチは SFP トランシーバコンボポート 4 個をサポートし、さまざまなファイ バーベースのモジュール(1000BASE-SX または 1000BASE-LX)に対応しています。コ ンボポートで同時に使用できるのは、2 つの物理的な接続のうちの 1 つのみです。システ ムは、デバイスをリセットすることなく RJ-45 から SFP へ(またはその逆へ)切り替える ことが可能です。システムはコンボポートに使用されているメディアを自動的に検出し、 制御インタフェース内のこの情報を活用します。 PowerConnect 2724 スイッチは SFP 診断をサポートしています。オプティカルトランシー バの各パラメータは、システム管理者からの監視が可能です。 メモ:RJ-45 と SFP ポートの両方が存在する場合、SFP ポートがアクティブポートとなり、 RJ-45 は無効となり、無視されます。 SFP インタフェースのピン接続 表 2-8 SFP ピン接続 24
11 レシーバグラウンド(トランスミッタグラウンドと共通) 12 レシーバ反転データ出力、AC 結合 13 レシーバ非反転データ出力、AC 結合 14 レシーバグラウンド(トランスミッタグラウンドと共通) 15 レシーバ電源 16 トランスミッタ電源 17 トランスミッタグラウンド(レシーバグラウンドと共通) 18 トランスミッタ非反転データ入力 19 トランスミッタ反転データ入力 20 トランスミッタグラウンド(レシーバグラウンドと共通) 電源コネクタ PowerConnect 2708/2716/2724/2748 スイッチの内部回路には AC 内部電源から電力が供給 されます。 内部電源コネクタ PowerConnect 2708、PowerConnect 2716、PowerConnect 2724、PowerConnect 2748 スイッチシステムは、スイッチの動作に必要な電源を、単一の内部電源から供給して います。内部電源が対応している入力電圧は 100 VAC と 240 VAC です。AC 電源コネク タはスイッチの背面パネルに設けられています。
ハードウェアの説明
Dell™ PowerConnect™ 27XX のインストール 本章では、開梱と設置の手順、および PowerConnect 2708、2716、2724、2748 デバイス のケーブルとポートの接続について説明します。 設置に関する注意事項 警告:以下に述べるどの手順を実行する場合も、『製品情報ガイド』に記載されている安全 にお使いいただくための注意を事前に通読し、注意に従ってください。 警告:本項に記載されている手順を実行する前に、以下の点に注意してください。 • サービスマークを確認し指示に従ってください。システムマニュアルに説明されてい るイーサネットデバイス以外には触れないでください。稲妻が描かれた三角形の記号 の付いたカバーを開けるか取り外すと、感電するおそれがあります。これらのコン ポーネントに手を触れる作業は、訓練を受けたサービス技術者だけが行ってください。 • イーサネットデバイスが水濡れしていないことを確認してください。 • イーサネットデバイスが暖房器具や熱源の近くにないことを確認してください。 • 火災や感電の原因になることがあるため、デバイスのハードウェア筐体内に
概要 PowerConnect 2708/2716/2724/2748 は、標準 1U 高さの筐体に収められた、19 インチ ラックに搭載可能なデバイスです。 PowerConnect スイッチの設置には、ハードウェア的な手続きとソフトウェア的な手続 きの両方が必要です。デバイスの物理的な設置とソフトウェア的な設定作業とを行って ください。 スイッチは、工場出荷時には非管理モードに設定されています。スイッチを非管理スイッ チとして使用する場合は、スイッチを接続するだけで使い始めることができます。設定は 不要です。スイッチを管理モードスイッチとして使用する場合は、管理モードに切り替え る必要があります。スイッチを管理モードに切り替える方法については、「Starting and Configuring the Dell™PowerConnect™ 2708/2716/2724/2748 for Managed Mode Operation」(Dell™PowerConnect™ 2708/2716/2724/2748 を起動して管理モードに設 定する方法)を参照してください。 設置場所の要件 PowerConn
開梱 メモ:デバイスを開梱する前に包装を点検し、損傷がある場合は速やかにデルに連絡してく ださい。 安全 警告:電源または他のいかなる部分においても、次のラベルが貼付されているカバーは取り 外さないでください。 図 3-1 警告ラベル 警告:このラベルが貼付されているコンポーネント内には、危険なレベルの電圧、電流、 またはエネルギーが存在します。これらのコンポーネントの内部には、修理可能な部品はあ りません。部品に問題があると思われる場合は、サービス技術者に問い合わせてください。 静電気に敏感なデバイスの取り扱い 注意:イーサネットスイッチシステムは、静電気によって損傷を受ける場合があります。 損傷を防ぐために、設置の準備が完了するまで、静電気に敏感なイーサネットスイッチは静 電保護が施された梱包袋の中に収納しておきます。できるだけ静電放電が発生しないように するために、次の注意事項に従ってください。 • できるだけ動かないで作業してください。人間が動くと人体の周りに静電気が蓄積さ れます。 • イーサネットスイッチを取り扱う場合は、端またはフレームを注意深く持ってください。 • イーサネッ
パッケージの内容 デバイスの梱包を解き、以下の同梱品が揃っていることを確認します。 • デバイス • AC 電源ケーブル • シール付きゴムパッド(デスクトップ設置用) • ラック取り付けキット(ラック取り付け用) • マニュアル CD • 製品情報ガイド デバイスの開梱 PowerConnect デバイスの開梱は、以下の手順で行います。 メモ:デバイスを開梱する前に包装を点検し、損傷がある場合は速やかにデルに連絡して ください。 メモ:ESD(静電防止)ストラップは同梱されていませんが、以下の作業時には装着をお勧 めします。 1 箱をきれいで平らな面に置きます。 2 箱を開けるか、箱の上部を取り外します。 3 デバイスを箱から慎重に取り出し、安定したきれいな平面に置きます。 4 すべての梱包材を取り除きます。 5 デバイスとアクセサリに損傷がないか点検します。損傷がある場合は、速やかにデル に連絡してください。 デバイスの設置 PowerConnect 2708/2716/2724/2748 デバイスは、以下に説明する手順で設置します。 デバイスの設置には、以
設置に関する注意事項 警告:以下に述べるどの手順を実行する場合も、『製品情報ガイド』に記載されている安全 にお使いいただくための注意を事前に通読し、注意に従ってください。 警告:本項に記載されている手順を実行する前に、以下の点に注意してください。 • デバイスを収容するラックまたはキャビネットが、不安定な状態あるいは転倒に至 らないよう、適切に固定されていることを確認してください。 • AC 電源が適切にアースされていることを確認してください。 • サービスマークを確認し指示に従ってください。システムマニュアルに記載されてい ないデバイスには触れないでください。稲妻が描かれた三角形の記号の付いたカバー を開けるか取り外すと、感電するおそれがあります。これらのコンポーネントに手を 触れる作業は、訓練を受けたサービス技術者だけが行ってください。 • 電源ケーブル、延長ケーブル、電源プラグに破損がないか確認してください。 • デバイスが水濡れしていないことを確認してください。 • デバイスが暖房器具や熱源の近くにないことを確認してください。 • 通風孔が塞がれていないことを確認してくださ
デバイスの設置 以下に説明する設置手順は PowerConnect 2708、2716、2724、2748 の各デバイスに適用 されます。本項では、単一のデバイスをスタンドアロンデバイスとして設置する方法を説 明します。 ラックへの設置 警告:デバイスをラックまたはキャビネットに設置する前に、デバイス本体からすべての ケーブルを取り外してください。 警告:複数のデバイスはラックの下から上の順に設置します。 次の手順に従ってデバイスをラックに設置します。 1 付属のラック取り付けブラケットを、デバイスのネジ穴とラック取り付けブラケット の取り付け穴の位置を揃えながら、デバイスの一方の側面に取り付けます。ブラケッ トの取り付け位置は、次の図を参照してください。 図 3-2 ラック取り付け用ブラケットの取り付け 32 2 付属のネジをブラケットの取り付け穴に挿入してドライバで締め付けます。 3 この手順を繰り返して、ラック取り付けブラケットをデバイスのもう一方の側面にも 取り付けます。 4 ブラケットのラック取り付け穴がラックのケージネジ穴位置に合うように、デバイス をラックに挿入します。 5
平らな場所へのデバイスの設置 デバイスをラックまたは壁面に取り付けない場合は、机上などの平らな面に設置します。 設置面はデバイスとケーブルの重量に耐えられる必要があります。 1 シャーシ底面の印が付いているそれぞれの場所に、デバイスに同梱されているシール 付きゴムパッドを貼り付けます。 2 両側に約 5 cm ずつ、背面に約 13 cm の隙間を確保して、デバイスを水平面に置 きます。 3 デバイスの通気が確保されていることを確認します。 壁面への取り付け 1 壁用取り付けブラケットを、デバイスのネジ穴と壁取り付けブラケットの取り付け 穴の位置を揃えて、デバイスの一方の側面に取り付けます。ブラケットの取り付け 位置は、次の図を参照してください。 図 3-3 壁面設置用ブラケットの取り付け Dell™ PowerConnect™ 27XX のインストール 33
2 付属のネジをラックの取り付け穴に挿入して、ドライバで締め付けます。 3 この手順を繰り返して、壁取り付けブラケットをデバイスのもう一方の側面にも取り 付けます。 4 デバイスを取り付ける壁面の位置にデバイスを合わせます。 5 壁面のデバイスを固定するネジ穴を設ける位置に印を付けます。 6 印を付けた位置をドリルで穴開けし、コンクリート用プラグ(別売)を穴に打ち 込みます。 7 ネジ(別売)を使用してデバイスを壁面に固定します。通気孔がふさがれていない ことを確認します。 図 3-4 壁面への取り付け 34 Dell™ PowerConnect™ 27XX のインストール
AC 電源の接続 1 アース端子付きの 1.
Dell™ PowerConnect™ 27XX のインストール
Dell™ PowerConnect™ 27XX の起動と設定 メモ:以下の手順を実行する前に本製品のリリースノートをお読みください。リリース ノートは support.dell.com からダウンロードしてください。 メモ:ユーザー関連のマニュアルは、デルサポートサイト support.dell.
デバイスの初期設定では以下を前提としています。 • 該当の PowerConnect デバイスはこれまでに設定されたことがなく、製品を受領 したときと同一の状態にある。 • PowerConnect デバイスが正常に起動している。 デバイスの設定を行う前にネットワーク管理者から以下の情報を入手してください。 • 管理対象デバイスの VLAN 1 インタフェースに割り当てる IP アドレス (デフォルトでは、管理モードではすべてのポートは VLAN 1 のメンバーです)。 • ネットワークの IP サブネットマスク。 • デフォルトルートを設定するデフォルトゲートウェイ(ネクストホップルーター) の IP アドレス。 デバイスは、デバイスの監視と設定が可能な HTML ページを出力する、埋め込みウェブ サーバー(EWS)をサポートしています。スイッチがサポートするブラウザは、Microsoft Internet Explorer V6.
1 User Name(ユーザー名)フィールドに admin と入力します。 2 Password(パスワード)フィールドは空白のままにしておきます(初回の管理 モードアクセスの場合)。 3 OK をクリックします。 ユーザー名とパスワードの変更については「ローカルユーザーデータベース」を参照し てください。 デバイスを最初に導入したとき(デバイスをデフォルト設定の状態のままで最初に接続 したあと)、新しい設定パラメータを用いてデバイスを再設定することをお勧めします。 システム固有の新しいパラメータを使って設定するには、以下の手順を実行します。 1 EWS から IP Addressing(IP アドレス指定)ウィンドウを開きます。 2 システム管理者から提供された情報のとおりに、IP アドレス、サブネットマスク、 デフォルトゲートウェイを入力します。 3 Apply Changes (変更の適用)をクリックします。 デバイスは新たに設定したパラメータで更新されます。 Dell™ PowerConnect™ 27XX の起動と設定 39
Dell™ PowerConnect™ 27XX の起動と設定
Dell OpenManage™ Switch Administrator の使い方 本項では、スイッチインタフェースの監視 HTML ページを提供する、埋め込みウェブサ ーバー(EWS)の概要について説明します。 インタフェースの概要 トップページのツリービュー - トップページの左側に配置されています。ツリービュ ーでは、機能と対応コンポーネントを階層的に広げて表示することが可能です。 図 5-1 Switch Status(スイッチステータス) Dell OpenManage™ Switch Administrator の使い方 41
次の表にウィンドウを構成するインタフェース要素と対応する番号をまとめています。 表 5-1 インタフェースコンポーネント コンポーネント 説明 1 ツリービューにはイーサネットスイッチの各機能 がリスト状に表示されます。ツリービューにはそれぞ れの機能に含まれるすべてのコンポーネントが表示さ れます。 2 イーサネットスイッチのビューには、スイッチポート、 現在の設定とステータス、テーブルの情報、機能コン ポーネントなどに関する情報が表示されます。 選択したオプションによって、イーサネットスイッ チのビューの下側に、イーサネットスイッチの他の 情報や、パラメータ設定に使用するダイアログボッ クスが表示されます。 イーサネットスイッチに関する情報とデルサポート サイトへのアクセスを提供する情報ボタンです。 3 OpenManage Switch Administrator ボタンの使い方 本項では Dell™ PowerConnect™ OpenManage Switch Administrator インタフェースに 表示されるボタンについて説明します。 情報ボタン 情報ボタンはオンラインサポー
表 5-2 情報ボタン ( 続き ) ボタン 説明 About (バージョン情報) バージョンとビルド番号、およびデルの著作権 情報が表示されます。 Log Out (ログアウト) アプリケーションからログアウトしてブラウザ のウィンドウを閉じます。 PowerConnect Switch Management のボタン PowerConnect Switch Management ボタンはスイッチ情報を簡単に設定する手段です。 利用可能な Switch Management ボタンは次の表のとおりです。 表 5-3 PowerConnect Switch Management ボタン ボタン Apply Changes (変更の適用) 説明 イーサネットスイッチに変更が適用されます。 Refresh(更新) イーサネットスイッチの情報の表示が更新されます。 Print(印刷) Network Management System(ネットワーク管 理システム)ページまたは表情報が印刷されます。 アプリケーションの起動 1 ウェブブラウザを開きます。 2 イーサネットスイッチの
デバイスのリセット Reset(リセット)ページでは、デバイスをリセットできます。Reset(リセット)ページ を開くには、ツリービューで Reset(リセット)をクリックします。 図 5-2 Reset(リセット) 44 1 Reset(リセット)をクリックします。確認メッセージが表示されます。 2 OK をクリックします。デバイスがリセットされます。 Dell OpenManage™ Switch Administrator の使い方
オンデマンドによる設定の表示 EWS は、オンデマンドのデータ表示を行うことでユーザーの待ち時間を短縮します。 システムが大量の設定データを取得する場合、データは複数のグループに分割されます。 システム管理者は、特定のインタフェースを選択するか、または Previous(前へ)および Next(次へ)のリンクを使用して、設定情報を詳しく調べることができます。 次の画面には、オンデマンドのデータ表示の例を示します。 図 5-3 オンデマンドのデータ表示の例 Dell OpenManage™ Switch Administrator の使い方 45
Dell OpenManage™ Switch Administrator の使い方
システム情報の設定 本項では、スイッチステータス機能、スイッチソフトウェアのダウンロード、スイッチパ ラメータの変更など、システムパラメータの定義に関する情報を説明します。 スイッチ情報の定義 スイッチステータスの表示 Switch Status(スイッチステータス)ページでは、製品名、ファームウェアバージョン、 システムの MAC アドレス、Asset Tag、サービスタグ、システム名称、位置名称、シリアル ナンバー、システム動作時間などのスイッチ全般情報の表示と設定を行います。このページ を開くには、ツリービューで Switch Status(スイッチステータス)をクリックします。 図 6-1 Switch Status(スイッチステータス) システム情報の設定 47
Product Name(製品名)- 製品の名称が定義されています。 Firmware Version(ファームウェアバージョン)- 製品ファームウェアのバージョンが 定義されています。 Boot Version(ブートバージョン)― デバイス上で動作しているブートバージョンが表 示されます。 MAC Address(MAC アドレス)- スイッチの MAC アドレスが定義されています。 Asset Tag(半角 0 ~ 16 文字)- ユーザー定義のスイッチ参照情報を定義します。 Service Tag(サービスタグ)- デバイスを修理する際に使用されるサービス参照番 号です。 System Name(システム名)(半角 0 ~ 32 文字)- ユーザー定義のスイッチ名を定 義します。 Location Name(位置情報)(半角 0 ~ 32 文字)- システムを設置している場所を定 義します。 Serial Number(シリアルナンバー)- 製造元によって定義された、デバイスの一意の シリアルナンバーです。System Up Time(システム動作時間)- スイッチを最後にリ セットしてからの経過時間
図 6-2 IP Address(IP アドレス指定) DHCP(DHCP)- ネットワーク設定を動的に取得するには DHCP クライアントを Enable (有効)にします。DHCP 設定のデフォルト値は Disable(無効)です。このフィールドで DHCP クライアントを有効にします。 IP Address(IP アドレス)- デバイスに割り当てる静的 IP アドレスを定義します。 Subnet Mask(サブネットマスク)- デバイスに割り当てる静的 IP アドレスのサブネ ットマスクを定義します。 Default Gateway(デフォルトゲートウェイ)- デバイスに割り当てるデフォルトゲ ートウェイアドレスを定義します。 DHCP IP Address(DHCP IP アドレス)- DHCP サーバーから受信した IP アドレスが表 示されます。 DHCP Mask(DHCP マスク)- DHCP サーバーから受信したサブネットマスクが表示さ れます。 DHCP Default Gateway(DHCP デフォルトゲートウェイ)- DHCP サーバーから受信 したデフォルトゲートウェイアドレスが
静的 IP アドレスの変更は、次の手順で行います。 1 IP Addressing(IP アドレス指定)ページを開きます。 2 DHCP(DHCP)設定フィールドが Disable(無効)であることを確認します。 3 IP Address(IP アドレス)、Subnet Mask(サブネットマスク)、Default Gateway(デフォルトゲートウェイ)の各フィールドに入力します。 4 Apply Changes (変更の適用)をクリックします。 システムの静的 IP アドレスパラメータがスイッチに適用されます。 5 新しい IP アドレスを使ってデバイスを再接続してください。 メモ:表示されている値は、この段階ではデバイスに設定されていません。 DHCP クライアントの設定は、次の手順で行います。 1 IP Addressing(IP アドレス指定)ページを開きます。 2 DHCP(DHCP)設定フィールドを Enable(有効)に変更します。 3 Apply Changes (変更の適用)をクリックします。 スイッチはデバイスの管理に使用する新しい動的 IP アドレス、サブ
インタフェースの設定の定義 ポート速度、ポートタイプ、およびポート動作属性などのポートパラメータは、Interface Configuration (インタフェースの設定)ページから設定します。このページを開くには、 ツリービューで Interface Configuration (インタフェースの設定)をクリックします。 図 6-3 Interface Configuration(インタフェースの設定) Interface(インタフェース)- インタフェースパラメータを定義する Port(ポート) または LAG(LAG)インタフェースタイプを指定します。 Interface Type(インタフェースのタイプ)- 適切なケーブル接続に必要な情報として、 ポートの最大スピードとポートのメディアタイプが定義されています。たとえば、 100M-Copper や 1000M-Fiber などです。 Admin Status(管理ステータス)- ポートを介したトラフィックの転送を有効または無 効にします。Up(動作中)を選択すると、トラフィックはポートを介して転送されます。 Down(停止中)を選択すると、トラフ
Admin Speed(管理スピード)- ポートに設定するレートです。ポートタイプによっ て利用可能なスピード設定オプションが異なります。Admin Speed(管理スピード)は、 設定対象ポートのオートネゴシエイションが無効の場合にのみ表示されます。 Current Port Speed(現在のポートスピード)- 毎秒あたりのビット数(bps)を単位と する、実際の同期ポートスピードです。 Admin Duplex(管理二重モード)- Full(全二重)は、スイッチインタフェースがデ バイスと他のステーションの間で同時双方向の送信をサポートしていることを示します。 Half(半二重)は、スイッチインタフェースがデバイスと他のステーション間で同時に 一方向のみの送信をサポートしていることを示します。 Current Duplex Mode(現在の二重モード)- 送信の同期ポート二重モードを表示 します。 Auto Negotiation(オートネゴシエイション)- ポートのオートネゴシエイションを有 効にします。オートネゴシエイション機能は、ポートが持つ送信レート、二重モード、 フロー制御容量の情報を相手パー
Current Flow Control(現在のフロー制御)- フロー制御の現在の設定が表示されます。 表示されるステータスは Enable(有効)、Disable(無効)、または Auto Negotiation (オートネゴシエイション)です。 MDI/MDIX ― ポートの MDI/MDIX のステータスが表示されます。ハブとスイッチの 配線は、故意にエンドステーションの配線と逆にすることで、ハブまたはスイッチをエン ドステーションに接続する場合に、ストレートスルーイーサネットケーブルを使用でき、 ケーブルのペアを適切に組み合わせることができます。2 台のハブまたはスイッチが互いに 接続しているか、2 台のエンドステーションが互いに接続している場合、適切なペアが接続 されるようにクロスケーブルが使用されます。可能なフィールド値は、以下のとおりです。 MDIX (Media Dependent Interface with Crossover) ― ハブおよびスイッチ用。 MDI (Media Dependent Interface) ― エンドステーション用。 Auto (自動)― ケーブルタイプを自動
図 6-4 Jumbo Frame(ジャンボフレーム) Jumbo Frames(ジャンボフレーム)- イーサネットスイッチのジャンボフレームを Enabled(有効)または Disabled(無効)に切り替えます。 Current(現在)- ジャンボフレームサポートに対する現在のステータスが表示されます。 After Reset(リセット後)- 次回の電源投入後のジャンボフレームステータスが表示 されます。 ジャンボフレームの有効化は、次の手順で行います。 1 Jumbo Frames(ジャンボフレーム)ページを開きます。 2 Jumbo Frames(ジャンボフレーム)フィールドで Enabled(有効)を選択します。 3 Apply Changes (変更の適用)をクリックします。 デバイスの電源を入れなおすと、ジャンボフレームが有効になります。 VLAN メンバーシップの作成 VLAN にポートを割り当てるためのポートテーブルは、VLAN Membership (VLAN メンバーシップ)ページに表示されます。ポート制御設定のトグル切換え操 作によって、ポートに VLAN メンバーシップ
図 6-5 VLAN Membership(VLAN メンバーシップ) ポートが取り得る値は以下のとおりです。 T - インタフェースは VLAN のメンバーです。このインタフェースによって転送さ れるすべてのパケットには、タグが付きます。パケットには VLAN 情報が含まれ ています。 U - インタフェースは VLAN のメンバーです。このインタフェースによって転送され るパケットには、タグは付きません。 空白 - インタフェースは VLAN のメンバーではありません。このインタフェースに 関連付けられたパケットは転送されません。 Show VLAN ID(VLAN ID の表示)- スイッチ内に定義されている VLAN ID のリストが 表示されます。 Create VLAN (VLAN の作成)- 定義されている特定の VLAN の ID を指定します。 VLAN Name(VLAN 名)- スイッチ内に新しい VLAN を定義します。 Remove VLAN(VLAN の削除)- 指定した VLAN がスイッチから削除されます。 VLAN の表示と作成 1 VLAN Membership(VLA
VLAN の削除は、次の手順で行います。 1 VLAN Membership(VLAN メンバーシップ)ページを開きます。 2 削除する VLAN を選択します。 3 Apply Changes (変更の適用)をクリックします。 指定した VLAN がスイッチから削除されます。 VLAN インタフェース設定の定義 VLAN Interface Settings(VLAN インタフェース設定)ページには、インタフェー スタイプ、フレームタイプ、PVID、入力フィルタリングなどのパラメータが表示されます。 このページを開くには、ツリービューで VLAN Interface Settings(VLAN インタフェ ース設定)をクリックします。 図 6-6 VLAN Interface Settings(VLAN インタフェース設定) Interface(インタフェース)- スイッチに設定されているポート、LAG、または VLAN のインタフェース番号を指定します。 PVID(1 ~ 4095)- VLAN ID をタグなしパケットに割り当てます。設定可能な値の範 囲は 1 ~ 4094 です。VLAN
Frame Type(フレームタイプ)- LAG によって受け入れられるパケットタイプを示 します。取り得る値は以下のとおりです。 Admit Tag Only(タグのみ承認)- インタフェースはタグ付きパケットのみを受け 入れます。 Admit All(すべて承認)- インタフェースはタグ付きパケットとタグなしパケット を受け入れます。 Ingress Filtering(入力フィルタリング)- インタフェースによる受信フィルタ機能の有 効と無効を切り替えます。入力フィルタリングは、入力ポート情報を含まないパケットを 破棄します。 VLAN インタフェース設定の更新 1 VLAN Interface Settings(VLAN インタフェース設定)ページを開きます。 2 インタフェースを選択します(ポートまたは LAG)。 3 Apply Changes(変更の適用)をクリックします。 スイッチに VLAN Port Settings(VLAN ポートの設定)のパラメータ変更が適用 されます。 LAG メンバーシップの設定 スイッチは、システムあたり 6 系統の LAG と、LAG あたり 4
Ports (ポート)- LAG に集約されているポートと、どの LAG に割り当てられているかが 表示されます。 LAG Group(LAG グループ)- LAG へのポート追加、および、ポートが属している特定の LAG の表示を行います。 LAG へのポート追加は、次の手順で行います。 1 LAG Aggregation Configuration(LAG 集約設定)ページを開きます。 2 ポート番号下のボタンをトグルして LAG 番号を割り当てます。 3 Apply Changes(変更の適用)をクリックします。 ポートが LAG に追加され、スイッチが更新されます。 システムファイルの管理 ファイルの管理セクションを使って、スイッチソフトウェア、イメージファイル、および 設定ファイルを管理します。ファイルは TFTP サーバーとの間でダウンロードまたはアップ ロードが可能です。これは、PowerConnect 2748 スイッチの設定のみに適用されます。 設定ファイルは、以下の設定ファイルで構成されています。 58 • Startup Configuration File (スタート
サーバーからのファイルダウンロード File Download(ファイルダウンロード)ページには、TFTP サーバーからファイルを ダウンロードするためのフィールドがあります。このページを開くには、ツリービューで File Download(ファイルダウンロード)をクリックします。 図 6-8 File Download(ファイルダウンロード) (PowerConnect 2708、2716、2724 スイッチの設定) TFTP Server IP Address(TFTP サーバー IP アドレス)- ファイルをダウンロードする TFTP サーバーの IP アドレスを指定します。 Source File Name (1-64 Characters) (ソースファイル名)(半角 1 ~ 64 文字)― ダウ ンロードするファイルを指定します。 Destination File(保存先ファイル)- ダウンロード後のファイルタイプを指定します。 指定可能なフィールド値は次のとおりです。 Software Image(ソフトウェアイメージ)- ソフトウェアイメージファイルが ダウンロードされます。 Boot Co
サーバーからのファイルダウンロード File Download(ファイルダウンロード)ページには、TFTP サーバーからファイルを ダウンロードするためのフィールドがあります。これは、PowerConnect 2748 スイッチ の設定のみに適用されます。このページを開くには、ツリービューで File Download (ファイルダウンロード)をクリックします。 図 6-9 File Download(ファイルダウンロード)(PowerConnect 2748 スイッチの設定) Firmware Download(ファームウェアのダウンロード)― ファームウェアファイルが ダウンロードされます。Firmware Download (ファームウェアのダウンロード)を選択 すると、Configuration Download(設定のダウンロード)フィールドは薄いグレー表 示になります。 Configuration Download (設定のダウンロード)― 設定ファイルがダウンロードさ れます。Configuration Download (設定のダウンロード)を選択すると、Firmware Download
Firmware Download(ファームウェアのダウンロード) Server IP Address(サーバーの IP アドレス)― ファームウェアファイルをダウンロー ドするサーバーの IP アドレスです。 Source File Name (1-159 Characters)(ソースファイル名)(半角 1 ~ 159 文字)― ダウンロードするファイル名を示します。 Destination File 名(宛先ファイル名)― ダウンロード後のファイルタイプを指定 します。可能なフィールド値は、以下のとおりです。 Software Image (ソフトウェアイメージ)― イメージファイルがダウンロード されます。 Boot Code (ブートコード)― ブートファイルがダウンロードされます。 メモ:イメージファイルは非アクティブイメージを上書きします。リセット後に非アクティ ブイメージをアクティブファイルとなるように指定し、ダウンロードに続いてデバイスをリ セットすることをお勧めします。イメージファイルのダウンロード中は、ダウンロードの進 行状況を表示するダイアログが開きます .
図 6-10 File Upload to Server(サーバーへのファイルアップロード) Upload via TFTP(TFTP 経由のアップロード)― TFTP サーバー経由のイメージのアップ ロードの開始が有効になります。 Upload via HTTP(HTTP 経由のアップロード)― http プロトコルを使用したイメージの アップロードの開始が有効になります。 Configuration Upload(設定のアップロード) Server IP Address(サーバーの IP アドレス)― 設定ファイルがアップロードされる宛先 のサーバーの IP アドレスです。 Destination File Name (1-159 Characters)(相手先ファイル名)(半角 1 ~ 159 文字) ― ファイルがアップロードされる宛先の設定ファイルのパスが示されます。 メモ:ユーザー定義設定ファイルのリストは、ユーザーがあらかじめバックアップ設定フ ァイルを作成してある場合にのみ、表示されます。たとえば、ユーザーが実行中の設定フ ァイルを BACKUP-SITE-1 という名称のユーザー定義設
ファイルのコピー Copy Files(ファイルのコピー)ページから、ファイルのコピーと削除が行え ます。これは、PowerConnect 2748 スイッチの設定のみに適用されます。 Copy Files(ファイルのコピー)ページを開くには、ツリービューで Copy Files (ファイルのコピー)をクリックします。 図 6-11 Copy Files(ファイルのコピー) Save Running Configuring to Backup(実行中の設定をバックアップに保存)― これ を選択すると、現在のデバイス設定がバックアップファイルに保存されます。 Restoring Save Configuration(保存された設定の復元)― 以前に保存したデバイスの 設定が復元されます。可能なフィールド値は、以下のとおりです。 Use Saved IP(保存 IP を使用)― これを選択すると、デバイス設定用の保存されていた IP アドレスが使用されます。 Use Current IP(現在の IP を使用)― これを選択すると、デバイス設定用の現在の IP アドレスが使用されます。 Default Use
Restore Configuration Factory Default(工場出荷時のデフォルト設定の復元)― これを選択すると、工場出荷時のデフォルト設定ファイルがリセットされるように指定 されます。選択を解除すると、現在の設定が保持されます。 ファイルのコピーは、次の手順で行います。 1 Copy Files(ファイルのコピー)ページを開きます。 2 Source(コピー元)と Destination (コピー先)を定義します。 3 Apply Changes(変更の適用)をクリックします。 4 ファイルがコピーされ、デバイスがアップデートされます。 工場出荷時のデフォルト設定への復元は、次の手順で行います。 1 Copy Files(ファイルのコピー)ページを開きます。 2 Restore Company Factory Defaults(工場出荷時のデフォルトの復元)をクリッ クします。 3 Apply Changes(変更の適用)をクリックします。 工場出荷時のデフォルト設定が復元され、デバイスがアップデートされます。 ローカルユーザーデータベース Local User
User Name (1-20 Characters)(ユーザー名)(半角 1 ~ 20 文字)- ユーザー定義の ユーザー名を定義します。ローカルユーザーデータベースのユーザー名は 1 ~ 20 文字の 長さです。 New(新規)- 新規のユーザー名をリストに追加します。 Level(レベル)- ユーザーアクセスレベルが表示されます。アクセスレベルは、 Read/Write(読み取り / 書き込み)または Read Only(読み取り専用)の 2 種類です。 各アクセスレベルそれぞれに 2 人のユーザーを定義することが可能です。 Password (0-32 Characters) (パスワード)(半角 0 ~ 32 文字)- ユーザー定義パ スワードを英数字で定義します。ローカルユーザーデータベースのパスワードは、最大で 32 文字です。最小パスワード長の規定はありません。 Confirm Password(パスワードの確認)- ユーザー定義パスワードを確認します。 パスワードは ***** のような形式で表示されます。 Remove(削除)- ユーザー名リストからユーザーを削除するには、チェックボックス
銅線ケーブルの内蔵ケーブルテスト 銅線ケーブルに対応した Integrated Cable Test(内蔵ケーブルテスト)ページには、 銅線ケーブルのテスト実行に関するフィールドがあります。ケーブルテストを行うと、 エラーが発生したケーブル位置、ケーブルテストを最後に実行した時間、発生したケーブ ルエラーの種類に関する情報が表示されます。ケーブル診断を実行すると、ポートに接続 されている銅線ケーブルの品質と特性がテストされます。長さ 120 m までのケーブルの テストが可能です。ケーブルテストは、Approximate Cable Length(概略ケーブル長) テストを除いて、ポートが動作していない状態で行われます。 このページを開くには、ツリービューで Integrated Cable Test(内蔵ケーブルテスト) をクリックします。 図 6-13 Integrated Cable Test(内蔵ケーブルテスト) Port (ポート)― 測定対象のケーブルが接続されているポートを指定します。 Test Result(テスト結果)- ケーブルのテスト結果が表示されます。結果の意味は次の とおりです。
内蔵ケーブルテスト機能は、次の手順で実行します。 1 Integrated Cable Test(内蔵ケーブルテスト)ページを開きます。 2 テストを行うポートを指定します。 表示される可能性のあるテスト結果は、No Cable(ケーブルなし)または Open Cable(ケーブル開放)のいずれかです。 3 Test Now(テスト実行)をクリックします。 銅線ケーブルのテストが実行され、Integrated Cable Test(内蔵ケーブルテスト) ページに結果が表示されます。 メモ:表示されるケーブル長は、50 m 未満、50 m ~ 80 m、80 m ~ 110 m、110 m ~ 120 m、 120 m 超のいずれかで、それぞれ概算値です。最大 20 m の誤差を含みます。 オプティカルトランシーバの診断 Optical Transceivers Diagnostics(オプティカルトランシーバの診断)ページには、 光ファイバーケーブルテストの実行に関するフィールドがあります。オプティカルトラン シーバの各パラメータは、システム管理者からの監視が可能です。 メモ:Optical Tr
Port(ポート)- 測定対象のケーブルが接続されているポートを指定します。 Temperature(温度)- トランシーバ温度の内部測定値です。 Voltage(電圧)- 電源電圧の内部測定値です。 Current(電流)- TX バイアス電流の測定値です。 Output Power(出力電力)- TX 出力電力の測定値で、単位は mW です。 Input Power(入力電力)- RX 入力電力の測定値で、単位は mW です。 Transmitter Fault(トランスミッタ障害)- TX の障害です。 Loss of Signal(信号損失)- ケーブルで信号損失(LOS)が発生していることを示 します。 Data Ready(データレディ)- オプティカルトランシーバが電源オンの状態にあり、 データ転送の準備が整っていることを示します。 オプティカルトランシーバ診断テスト結果は、次の手順で表示します。 1 Optical Transceiver Diagnostics(オプティカルトランシーバ診断)ページを 開きます。 2 テストを行う光ケーブルインタフェースを選択します。 3 show
図 6-15 Port Mirroring(ポートミラーリング) Destination Port(コピー先ポート)- ポートトラフィックのコピー先となるポート番号 を指定します。 Source Port(コピー元ポート)- トラフィックのコピー元となるポート番号を指定 します。 Type(タイプ)- コピー元ポートのタイプを Tx(トランスミッタ)、Rx(レシーバ)、 または Tx and RX(トランスミッタとレシーバ)のいずれかに指定します。 Status(ステータス)- ポートが現在監視されている(Active(アクティブ))か監視さ れていない(Ready(レディ))かを表示します。 Remove(削除)- コピー元ポートを削除するにはチェックボックスにチェックを入 れます。コピー元ポートのネットワークトラフィックはアクティブのまま維持されますが、 このポートに対してミラーリングセッションは実行されません。 ポートミラーリングセッションの追加は、次の手順で行います。 1 Port Mirroring(ポートミラーリング)ページを開きます。 2 ページ内の関連する各フィールドを入力します。
ストーム制御の有効化 レイヤ 2 のフレームが転送される場合、ブロードキャストフレーム、マルチキャスト フレーム、および不明なユニキャストフレームが、指定された VLAN 上の全ポートにフ ラッドされます。スイッチがネットワークリンク上で過度の量のブロードキャスト / マル チキャスト / 不明なユニキャストフレームに遭遇すると、ストーム制御機構がスイッチに 入力するフレームの量を制御します。 Storm Control(ストーム制御)ページからパケットストーム制御の設定を行います。 ストーム制御は、ポート単位で有効または無効に設定できます。パケットタイプとパケッ トの受信レートが Storm Control(ストーム制御)ページに表示されます。 PowerConnect 2708 のストーム制御の設定 PowerConnect 2708 スイッチは、受信ブロードキャスト / マルチキャスト / 不明なユニ キャストパケットレートをポート単位で測定し、定義したしきい値を超えると超過パケッ トを破棄します。ポートごとの計数定義のほか、ブロードキャストレートのしきい値には 設定可能な範囲が制限されています。 P
Port(ポート)- ストーム制御を有効にするポートを指定します。 Broadcast Control(ブロードキャスト制御)- スイッチのブロードキャストパケットタ イプの転送を Enable(有効)または Disable(無効)にします。 Broadcast Mode(ブロードキャストモード)- 指定したトラフィックタイプに基づい たブロードキャストストーム制御のモードを設定します。トラフィックタイプに対する 設定可能なオプションは、Unknown Unicast(不明なユニキャスト)、Multicast & Broadcast(マルチキャストとブロードキャスト)、Broadcast only(ブロードキャ ストのみ)のいずれかです。 Broadcast Rate Threshold (70-285000)(ブロードキャストレートしきい値) (70 ~ 285000)- ブロードキャストレートのしきい値を、毎秒あたりのパケット数を 単位として、70 ~ 285,000 の範囲で設定します。デフォルト値はゼロです。 PowerConnect 2708 のストーム制御ポートパラメータの変更は、次の手順で行いま
図 6-17 Storm Control(ストーム制御)(PowerConnect 2716/2724 スイッチの設定) Count Multicast with Broadcast(マルチキャストとブロードキャストの計数)- ブロードキャストとマルチキャストのトラフィックの計数が有効になります。Disable (無効)にすると、ブロードキャストトラフィックのみが計数されます。計数定義はデバイ ス全体で共通です。 Broadcast Rate Threshold (0-65535)(ブロードキャストレートしきい値)(0 ~ 65535) - ブロードキャストレートのしきい値を、毎秒あたりのパケット数を単位として、 0 ~ 65,535 の範囲で設定します。デフォルト値は 1,000 です。 Port(ポート)- ストーム制御を有効にするポートを指定します。 Broadcast Control(ブロードキャスト制御)- スイッチのブロードキャストパケット の転送を Enable(有効)または Disable(無効)にします。デフォルトは Disable (無効)です。 PowerConnect 2716/27
PowerConnect 2748 のストーム制御の設定 以下は、PowerConnect 2748 のストーム制御の説明です。 図 6-18 Storm Control(ストーム制御)ページ(PowerConnect 2748 スイッチの設定) Port(ポート)- ストーム制御を有効にするポートを指定します。 Broadcast Control(ブロードキャスト制御)- スイッチのブロードキャストパケットタ イプの転送を Enable(有効)または Disable(無効)にします。 Mode(モード)- 指定したトラフィックタイプに基づいたブロードキャストストーム制 御のモードを設定します。トラフィックタイプに対する設定可能なオプションは、 Unknown Unicast(不明なユニキャスト)、Multicast & Broadcast(マルチキャストと ブロードキャスト)、Broadcast only(ブロードキャストのみ)のいずれかです。 Rate Threshold (3.5K - 1000M)(レートのしきい値)(3.
システム情報の設定
サービス品質の設定 本項では、サービス品質(QoS)パラメーターの定義および設定について説明します。 サービス品質(QoS)の概要 QoS の実装は、音声、動画、リアルタイムトラフィックなどの特定のトラフィックに高 優先度キューを割り当て、他のトラフィックには低優先度キューを割り当てるような場 合に必要です。結果として、需要の高いトラフィックのフローが改善されます。このシス テムはポートあたり 4 個のキューをサポートしています。パケットの分類後、パケットは 出力キューの 1 つに割り当てられます。QoS の用語は次のとおりです。 • Classification(分類)― どのパケットフィールドを特定の値と一致させるかを指定 します。ユーザー定義の仕様に一致するすべてのパケットは同類として分類されます。 • Action(アクション)- 転送対象のパケットが、パケット情報および VPT (VLAN 優先度タグ)や DSCP (DiffServ Code Point)などのパケットフィールド値に基づい ている場合に、トラフィック管理を定義します。 VPT タグ分類情報 VLAN 優先度タグを使用
タグなしで到着するパケットには、ポートごとに設定されるデフォルトの VPT 値が割り 当てられます。割り当てられた VPT は egress キューへのパケットのマッピングに使用 されます。 DSCP 値は優先度キューにマッピングできます。DSCP マッピングは、システムごとに有 効になります。次の表は、出力キューの値にマッピングするデフォルトの DSCP を示した ものです。 表 7-2 出力キューへの DSCP マッピングのデフォルト値 DSCP 値 転送キューの値 0 ~ 15 q1(最低優先度) 16 ~ 31 q2 32 ~ 47 q3 48 ~ 63 q4(最高優先度) CoS サービス 特定の出力キューにパケットを割り当てた後で、キューに CoS サービスを割り当てること ができます。出力キューには、以下のいずれかの方法でスケジュール方式を設定します。 • Strict Priority(厳格優先度)- Strict Priority(SP)を使うことで、時間依存度の 低いアプリケーションよりも、ミッションクリティカルで時間依存のトラフィック に優先順位を付けることが可能に
図 7-1 CoS Settings(CoS の設定) Trust Mode(信頼モード)- 出力キューの決定に使用するパケット内のフィールドを 定義します。いかなるルールも定義されていない場合、定義済みの Cos または DSCP パケットフィールドを含むトラフィックは、選択した信頼モードに従ってマッピングさ れます。定義済みのパケットフィールドを持たないトラフィックは、ベストエフォー トキュー(q2)にマッピングされます。Trust Mode(信頼モード)のフィールド値は、 以下のとおりです。 None(なし)- すべてのトラフィックはベストエフォートキュー(q2)にマップ されます。 CoS(Cos)- IEEE802.
Strict Priority(厳格優先度)- キュー優先度に厳格に基づくトラフィックのスケジュ ーリング方式を指定します。これは各キューのデフォルト値です。 WRR(重み付けラウンドロビン)- 出力キューに割り当てた Weighted Round Robin (WRR)重みによってトラフィックのスケジューリング方式が指定されます。 Trust Mode(信頼モード)の設定 1 CoS Settings(CoS の設定)ページを開きます。 2 Trust Mode(信頼モード)フィールドを定義します。 3 Apply Changes (変更の適用)をクリックします。 イーサネットスイッチで Trust Mode(信頼モード)が有効になります。 CoS 値のキューへのマッピング CoS to Queue(キューへの CoS)ページには、トラフィックキューの CoS 設定を分類 するフィールドがあります。このページを開くには、ツリービューで CoS to Queue (キューへの CoS)をクリックします。 図 7-2 CoS to Queue(キューへの CoS) Class of Service
CoS 値のキューへのマッピング 1 Cos to Queue(キューへの CoS)ページを開きます。 2 出力キューに各 CoS 値を定義します。 3 Apply Changes (変更の適用)をクリックします。 CoS 値は出力キューにマッピングされ、スイッチが更新されます。 DSCP 値のキューへのマッピング DSCP to Queue(キューへの DSCP)ページには、特定の DSCP フィールドに出力キュー を定義するフィールドがあります。このページを開くには、ツリービューで DSCP to Queue(キューへの DSCP)をクリックします。 図 7-3 DSCP to Queue(キューへの DSCP) DSCP In(DSCP 受信)― 受信パケット内の DSCP フィールドの値です。 Queue(キュー)― 特定の DSCP 値を持つパケットを割り当てるキューです。値は 1 ~ 4 で、最小値が 1、最大値が 4 です。 DSCP 値のマッピングと優先度キューの割り当て 1 2 DSCP to Queue(キューへの DSCP)ページを開きます。 DSCP In(DSCP 受
サービス品質の設定
統計の表示 RMON 統計 リモート監視(RMON)は、ネットワークトラフィックの統計情報を提供する Simple Network Management Protocol(SNMP)の拡張版です。RMON は現在と過去の MAC レイヤ統計情報と制御オブジェクトを定義し、ネットワーク全体でリアルタイムな情報 キャプチャを可能にします。システムは、RMON に定義されている統計情報を収集する 手段と、ウェブマネジメントインタフェースを使用して結果を閲覧する手段を提供します。 システムには SNMP マネジメントインタフェースがありません。 メモ:PowerConnect™ 2708/2716/2724/2748 デバイスは、イーサネット統計情報に対して 1 つの RMON グループをサポートします。 RMON Statistics(RMON 統計)ページには、遠隔位置からネットワーク情報を閲覧する リンクが掲載されています。このページを開くには、ツリービューで RMON Statistics (RMON 統計)をクリックします。 図 8-1 RMON Statistics(RMON 統計) Interfac
Received Bytes (Octets)(オクテット受信バイト数)- システムが最後にリセットされ た以降にインタフェースが受信したオクテット数を示します。この値には不良パケットと FCS オクテットが含まれますが、フレーミングビットは含まれません。 Received Packets(受信パケット数)- システムが最後にリセットされた以降にインタ フェースで受信されたパケット数を示します。不良パケット、マルチキャストとブロード キャストパケットはこの値に含まれます。 Broadcast Packets Received(ブロードキャスト受信パケット数)- システムが最後 にリセットされた以降にインタフェースが受信した正しいブロードキャストパケット数を 示します。値にはマルチキャストパケットは含まれません。 Multicast Packets Received(マルチキャスト受信パケット数)- システムが最後に リセットされた以降にインタフェースが受信した正しいマルチキャストパケット数を示 します。 CRC & Align Errors(CRC とアラインのエラー)- システムが最後にリセットされた以降
用語集 この用語集に関連する技術用語をまとめています B BootP Bootstrap Protocol の略。ワークステーションで、その IP アドレス、ネットワーク上の BootP サーバーの IP アドレス、またはスイッチモジュールの起動イメージにロードされている設定ファイル を検出することが可能になります。 D DHCP クライアント DHCP を使ってネットワークアドレスなどの構成パラメータを取得するインターネットのホストです。 DSCP DiffServe Code Point(DSCP)。DSCP は、IP パケットに QoS 優先度情報のタグを付ける方法です。 H HOL Head of Line(ヘッドオブライン)の略。パケットはキューに入ります。キューの先頭にあるパケ ットは、行末のパケットより先に転送されます。 HTTP Hypertext Transfer Protocol の略。インターネットを介して、サーバーとクライアントの間で HTML 文書を送信します。 I ICMP Internet Control Message Protocol の略。処理エラーを報告する場合な
IEEE 802.
MDI Media Dependent Interface(メディア依存インタフェース)の略。エンドステーションに使用する ケーブルです。 MDIX Media Dependent Interface with Crossover(クロスオーバー付きメディア依存インタフェース)の略。 ハブとスイッチに使用するケーブルです。 P PING Packet Internet Groper の略。特定の IP アドレスが使用可能かどうかを確認します。パケットが別の IP アドレスに送信されて、応答を待ちます。このツールは基本的に、システム管理者がネットワーク接続 が完全な状態であることを確認するために使用します。PING は Internet Control Message Protocol (ICMP)のエコー機能を使用しています。 Q QoS Quality of Service(サービス品質)の略。QoS によってネットワーク管理者は、優先度、アプリケー ションタイプ、または送信元と送信先アドレスに応じて、ネットワークトラフィックのフォーワード方 法を決定することができます。 R RMON Remote
T TCP/IP Transmissions Control Protocol の略。2 台のホストが接続し、データストリームを交換できるように します。TCP はパケットの配信を保証します。また、パケットが送信された順序で受信されることを 保証します。 TFTP Trivial File Transfer Protocol の略。ファイルの転送にセキュリティ機能のない User Data Protocol (UDP)を使用します。 V VLAN Virtual Local Area Networks(仮想ローカルエリアネットワーク)の略。ハードウェアによる定義で はなくソフトウェアによって作成された、LAN(ローカルエリアネットワーク)を使った論理サブグ ループです。 WAN Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)の略。地理的に広いエリアにまたがるネットワ ークです。 あ イーサネット イーサネットは、IEEE 802.
か 管理モード ウェブインタフェースを介したスイッチの管理が可能になります。電源を入れなおしてもデバイスの設 定は保持されます。 ギガビットイーサネット ギガビットイーサネットの伝送速度は 1000 Mbps です。既存の 10/100 Mbps イーサネット標準との互 換性があります。 クラスオブサービス Class of Service(CoS)。CoS は 802.1p 優先度付け方式で、パケットに優先度情報のタグを付けます。 CoS 値 0 ~ 7 は、パケットのレイヤ 2 のヘッダーに追加されます。0 は優先度が最も低く、7 は優先度 が最も高くなります。 さ サーバー ネットワーク上の他のコンピュータにサービスを提供する中心的なコンピュータです。サービスには、 ファイルの格納やアプリケーションへのアクセスなどがあります。 サブネット サブネットワーク。サブネットは、ネットワークの中で共通のアドレスコンポーネントを共有する部 分です。TCP/IP ネットワークの場合、プレフィクスを共有する複数のイーサネットスイッチモジュ ールは、同一サブネットの一部となります。たとえば、プレフィクス 157.
た 帯域幅 一定の時間内に転送できるデータ量を指定します。デジタルスイッチモジュールの場合、帯域幅は 1 秒あたりのビット数(bps)または 1 秒あたりのバイト数で定義されます。 帯域幅の割り当て 特定のアプリケーション、ユーザー、またはインタフェースに割り当てられる帯域幅の量です。 ドメイン 共通のルールと手順でグループ化されている、ネットワーク上に存在するコンピュータおよびイーサ ネットスイッチモジュールのグループ。 トランキング リンク集約です。ポートのグループを関連付けて 1 つのトランク(集約グループ)を形成すること により、ポートの使用を最適化します。 な 二重モード データの同時送受信を許可します。二重モードには、次の 2 つのタイプがあります。 • 全二重モード- 電話などの双方向同期通信を許可します。両側から同時に情報を送信できます。 • 半二重モード- トランシーバなどの非同期通信を許可します。一度に片方からのみ情報を送信 できます。 入力ポート ネットワークトラフィックを受信するポートです。 は パケット パケット交換システムでやり取りされる情報のブロックです。 バック
フロー制御 低速のイーサネットスイッチモジュールと高速のイーサネットスイッチモジュールとの通信を実現す る仕組みで、すなわち、高速イーサネットスイッチモジュールにパケットの送信を抑制させます。 ブロードキャスト ネットワーク上のすべてのポートにパケットを送信する方法です。 ブロードキャストストーム 過剰な量のブロードキャストメッセージが、単一のポートからネットワークに同時に送信された状 態です。送信されたメッセージの応答がネットワークに蓄積され、ネットワークリソースのオーバ ーロードやネットワークのタイムアウトの原因となります。 ブロードキャストドメイン 指定した集合内にある任意のイーサネットスイッチモジュールから発信されたブロードキャストフレ ームを受信する、イーサネットスイッチモジュールの集合です。ルーターはブロードキャストフレー ムを転送しないため、ブロードキャストドメインをバインドします。 プロトコル イーサネットスイッチモジュールがネットワーク全体で情報を交換する方法を規定したルールの集 合です。 ベストエフォート トラフィックが優先度の最も低いキューに割り当てられ、パケットの受け渡しは保証されま
ま マスク IP アドレスの一部など、特定の値を包含または除外するフィルターです。 マルチキャスト 1 つのパケットのコピーを複数のポートに送信します。 や ユニキャスト あるパケットを特定のユーザーに送信する経路指定の形式です。 ら ルーター 異なるネットワークを接続するイーサネットスイッチモジュールです。複数のネットワーク間でパケッ トを転送します。ルーターは、レイヤ 3 レベルで動作します。 レイヤ 2 Data Link Layer あるいは MAC Layer のことです。クライアントまたはサーバーステーションの物理ア ドレスが含まれます。レイヤ 2 には処理する情報が少ないため、レイヤ 3 より迅速に処理されます。 わ ワイルドカードマスク どの IP アドレスビットを使用し、どのビットを無視するかを指定します。ワイルドスイッチモジュール マスク 255.255.255.255 は、重要なビットがないことを示します。ワイルドカード 0.0.0.0 は、すべて のビットが重要であることを示します。 たとえば、宛先 IP アドレスが 149.36.184.