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ソフトウェアの問題解決
Dell™ PowerEdge™ 2600システム インストール&トラブルシューティング
ソフトウェアのインストールと設定
ソフトウェアの使い方
システムには、一般にオペレーティングシステムの他に複数のアプリケーションプログラムがインストールされているため、ソフトウェアに起因する問題は簡単に特定できない場合があります。またソフト
ウェアのエラーは、ハードウェアの誤動作のように見えることもあります。
ソフトウェアの問題は、次のような原因で発生します。
l プログラムのインストールミス、または設定ミス
l 入力エラー
l ある種のアプリケーションプログラムとコンフリクトするデバイスドライバ
l デバイス間の割り込みコンフリクト
システム診断プログラムを実行することによって、システムの問題がソフトウェアに起因していることをチェックすることができます。すべてのテストグループのテストが問題なく完了した場合、問題はソフ
トウェアが原因である可能性が高いと考えられます。
本章では、ソフトウェアの問題を解析するためのいくつかの一般的なガイドラインを示します。特定のプログラムに関するトラブルシューティングの詳細は、ソフトウェアに付属のマニュアルを参照するか、
ソフトウェアのサポートサービスにご相談ください。
ソフトウェアのインストールと設定
プログラムを新たに入手したときは、システムのハードドライブにインストールする前に、ウイルススキャンソフトウェアを使用してファイルがウイルスに感染していないかどうかをチェックしてください。ウイ
ルスは使用可能なシステムメモリをすぐに使用し、ハードドライブに保存されているデータを損傷または破壊し、感染したプログラムのパフォーマンスに影響を与え続けます。数種類のウイルス検出プロ
グラムが市販されています。
プログラムをインストールする前に、付属のマニュアルをよく読み、プログラムの仕組み、必要なハードウェア、各種項目のデフォルト設定などを必ず確認してください。一般にプログラムには、インストー
ル手順が記載されたマニュアルとソフトウェアインストールルーチンが付属しています。
ソフトウェアのインストールルーチンによって、必要なプログラムファイルはシステムのハードドライブにコピーされます。インストール手順書には、プログラムを適切に実行するために、オペレーティング
システムの詳しい設定方法が記載されていることがあります。プログラムのインストールルーチンを始める前に、必ずインストール手順の説明を読んでください。
インストールルーチンを実行する際には、オペレーティングシステムの設定、使用しているシステムの種類、システムに接続されている周辺機器について、情報を入力するように求められるので、答えら
れるように準備しておいてください。
ソフトウェアの使い方
以下の項では、ソフトウェアの操作または設定の結果として発生する可能性のあるエラーについて説明します。
エラーメッセージ
エラーメッセージは、アプリケーションプログラム、オペレーティングシステム、またはシステムによって生成される可能性があります。システムによって生成されるエラーメッセージについては、「インジケ
ータ、メッセージ、およびコード」で詳しく説明しています。「インジケータ、メッセージ、およびコード」に示されていないエラーメッセージが表示された場合、オペレーティングシステム、またはアプリケーシ
ョンプログラムのマニュアルを調べてください。
入力エラー
間違ったときに特定のキーまたはキーの組み合わせが押されると、プログラムが予期せぬ動作をすることがあります。文字や値を入力するときは、アプリケーションプログラムに付属のマニュアルを参
照して、正しく入力します。
使用するプログラムをインストールするための操作環境を用意しておく必要があります。システムの操作環境のパラメータを変更するときには、プログラムの動作を左右する可能性があるということを忘
れないでください。操作環境の変更後、正常に動作しなくなったプログラムを再インストールしなければならない場合もあります。
プログラムのコンフリクト
プログラムの中には、そのプログラムを終了した後も設定情報の一部を残したままにするものがあります。その結果、別のプログラムが実行できなくなることがあります。システムを再起動すると、このよ
うなプログラムが問題の原因であるかどうか確認できます。
特定のサブルーチンを使用するプログラムであるデバイスドライバによって、システムに問題が発生する場合があります。例えば、モニタへのデータ転送方式が一様でない場合は、特定のビデオモード
やモニタ用のドライバプログラムが必要になることがあります。このような場合には、そのドライバプログラム専用の起動ファイルを作成するなどして、プログラムの実行方法を特別に用意しなければなら
ないこともあります。詳しくは、ソフトウェアの開発元までお問い合わせください。
割り込み要求コンフリクトの回避
ほとんどのPCIデバイスは別のデバイスとIRQラインを共有できます。しかし、同時に2つのデバイスが1つのIRQラインを使用することはできません。PCIデバイスがIRQラインを共有できなかったり、同時
に2つのデバイスが同じIRQラインを使用しようとすると、問題が発生する場合があります。このようなコンフリクトを回避するために、取り付けられている各拡張カードのマニュアルを参照してください。表
3-1を参照して、カードを使用可能なIRQラインの1つに設定します。
表3-1. IRQライン割り当てデフォルト値
IRQライン
使用先/使用可能