Dell™ PowerEdge™ 6650システム ユーザーズガイド システムの概要 『Dell OpenManage Server Assistant CD』の使い方 セットアップユーティリティの使い方 仕様 I/Oポートおよびコネクタ SCSIドライバのインストールと設定 コンソールリダイレクションの使い方 用語集 メモ、注意、警告 メ モ: 操作上、知っておくと便利な情報が記載されています。 注 意 : ハードウェアの破損またはデータを損失する可能性があることを示します。また、その問題を回避するための方法も示されています。 警 告 : 物 的 損 害 、け が ま た は死 亡の原 因と な る可 能 性があることを示し ま す。 こ の マ ニ ュ ア ル の内容 は 予 告な し に変 更さ れ る こ と が あ り ま す。 © 2 0 0 2す べ て の著 作権 は Dell Computer Corporationに あ り ま す。 Dell Computer Corporationからの書面による許可なしには、いかなる方法においても本書の複写、転載を禁じます。 本書に使用されている
目次ページに戻る 仕様 Dell™ PowerEdge™ 6650システム ユーザーズガイド マイクロプロセッサ 拡張バス メモリ ドライブ ポートおよびコネクタ ビデオ 電源 サイズと重量 環境 マイクロプロセッサ マイクロプロセッサのタイプ 内部動作周波数が1.4 GHz以上のIntel® Xeon™ プロセッサを最大4 台 フロントサイドバス(外部)速度 400 MHz 内部キャッシュ 1.4 GHzの、256 KB L2キャッシュおよび 512 KB L3キャッシュ 1.5 GHzの、256 KB L2キャッシュおよび512 KB L3キャッシュ 1.
電源 システム熱散逸 最大3073 BTU/時 電源装置: ワット数 1 + 1冗長構成において900 Wの電源装置が最大2台(900ワット利用 可能) 電圧 100~240 VAC、50/60 Hz、9~4.5 A 最大流入電流 通常のラインコンディションのもと、システムの操作可能範囲を越え て、入電量が電源装置に1台につき10 ms 以下で55 Aに達すること があります。 システムバッテリ CR2032 3.0 Vリチウムコインセル サ イ ズ と重 量 高さ 17.3 cm 幅 44.2 cm 奥行き 68.6 cm 重さ 43.1 kg、最大構成 環境 動作時 10°~ 35℃ 保管時 -40°~ 65℃ 相対湿度: 動作時 1時間当たり10%の湿度変化で、20 %から80 %(結露しないこと) 保管時 5 %~95 %(結露しないこと) 最大振動: 動作時 15分間に3~200 Hzで0.25 G 保管時 15分間に3~200 Hzで0.
目次ページに戻る I/Oポートおよびコネクタ Dell™ PowerEdge™ 6650システム ユーザーズガイド 背面パネル シリアルポート キーボードおよびマウスコネクタ ビデオコネクタ USBコネクタ 内蔵NICコネクタ 本章では、システムのI/Oポートおよびコネクタについて説明します。 背面パネル システムのI/Oポートとコネクタは、キーボード、マウス、モニタなどの外付けデバイスとシステムが通信するためのゲートウェイです。 図B-1では、背面パネルのI/Oポートとコネクタを識別します。 図B- 1 . 背 面パ ネ ル のI / Oポートおよびコネクタ シリアルポート 内蔵シリアルポートには、背面パネルに9ピンDサブミニチュアコネクタが採用されています。このポートは、シリアルデータ転送方式(1本のデータ線を通して1ビットずつデータを送る転送方式)の外付け モデム、プリンタ、プロッタ、マウスなどのデバイスに対応します。 ほとんどのソフトウェアでは、COM(通信を意味する)という簡略用語が使われ、シリアルポートに対して番号が割り当てられます。システム内蔵シリアルポートに割り当てられているデフォルト
表B- 1 . シリアルポートコネクタのピン番号 の割り 当て ピン シグナル I/O 定 義 1 DCD I データキャリア検出 2 SIN I シリアル入力 3 SOUT O シリアル出力 4 DTR O データ端末準備完了 5 GND ― シグナルアース 6 DSR I データセット準備完了 7 RTS O 送信要求 8 CTS I 送信クリア 9 RI I リングインジケータ ― シャーシアース シェル ― シリアルまたはパラレルポートを搭 載する拡張カードの追加 拡張カードを取り付けると、システムは自動的にシリアルポートを設定します。この機能を使って、内蔵ポートと同じ割り当てのシリアルポートを搭載する拡張カードを再設定せずに追加できます。システ ムが拡張カードのシリアルポートを検出すると、内蔵ポートは別の利用可能なポートに再マップ(再割り当て)されます。 新しいCOMポートおよび再マップされたCOMポートは、次のような同一のIRQ設定を共有します。 COM1、COM3: I R Q 4(共有設定) これらのCOMポー
表B- 2 . キーボードコネクタのピン番号の 割り 当て ピン シグナル I/O 定 義 1 KBDATA I/O キーボードデータ 2 NC ― 接続なし 3 GND ― シグナルアース 4 FVcc ― ヒューズ供給電圧 5 KBCLK I/O キーボードクロック 6 NC ― 接続なし ― シャーシアース シェル ― マウスコネクタ 次は、マウスコネクタのピン情報です。図B-4には、マウスコネクタのピン番号を示します。表B-3 では、マウスコネクタのピン割り当て、およびインタフェースシグナルを定義します。 図B- 4 . マウスコネクタのピン番号 表B- 3 . マウスコネクタのピン番号の割 り 当て( 背 面パ ネ ル) ピン シグナル I/O 定 義 1 MSDATA I/O マウスデータ 2 NC ― 接続なし 3 GND ― シグナルアース 4 FVcc ― ヒューズ供給電圧 5 MSCLK I/O マウスクロック 6 NC ― 接続なし ― シャーシアース シェル ― ビデ
表B- 4 . ビデオコネクタのピン番号の割り 当て ピン シグナル I/O 定 義 1 RED O 赤色ビデオ 2 GREEN O 緑色ビデオ 3 BLUE O 青色ビデオ 4 NC ― 接続なし 5~8、1 0 GND ― シグナルアース 9 VCC ― VCC 11 NC ― 接続なし 12 DDCデータアウト O モニタ検出データ 13 HSYNC O 水平同期化 14 VSYNC O 垂直同期化 15 DDCクロック アウト O モニタ検出クロック シェル ― ― シャーシアース USBコネクタ お使いのシステムには、USB対応デバイスを接続するためのUSBコネクタが、正面コントロールパネルに1つ、背面パネルに2つ組み込まれています。 注 意 : チャネル当たりの最大電流500 mA、または+5 Vを消費するUSBデバイスおよび USBデバイスの組み合わせは接続しないでください。この限界値を超えるデバイスを接続 すると、USBポ ートがシャットダウンすることがあります。USBデバイスの最大電流値について
ネットワークケーブル要 件 お使いのシステムのRJ45 NICコネクタは、UTP Ethernetケーブル用に設計されており、RJ45互換の標準プラグがついています。UTPケーブルの一方の端をNICコネクタの所定の位置にカチッと鳴るまで 押し入れ、しっかりと接続します。ケーブルのもう一方の端はネットワーク設定に基づき、RJ45ジャックウォールプレート、またはUTP集線装置、またはハブ上のRJ45ポートに接続します。10 Base-T、 100 Base-TX、および1000 Base-Tネットワークの以下のケーブル要件に従ってください。 注 意 :回線妨害を防ぐために、音声およびデータ回線は別のシースで保護する必要があります。 l カテゴリ5以上のワイヤおよびコネクタを使用します。 l ケーブルの最大長(システムからハブまで)は、100 mです。 l ネットワーク操作のガイドラインは、IEEE 802.
目次ページに戻る SCSIドライバのインストールと設定 Dell™ PowerEdge™ 6650システム ユーザーズガイド SCSISelectユーティリティ この付録では、システムに付属のSCSIデバイスドライバのインストール方法と設定方法について説明します。このSCSIデバイスドライバは、システム基板上のSCSIコントローラと連携して動作するように 設計されています。SCSIチャネルは、内蔵または外付けテープバックアップデバイスとして使用することができます。 オプションのRAIDコントローラを使用している場合、SCSIデバイスドライバのインストールについては、RAIDコントローラのマニュアルを参照してください。 ディスケットドライブ、CDドライブ、テープドライブなどのハードウェアデバイスの取り付け手順については、『インストール&トラブルシューティング』の「ドライブの取り付け」を参照してください。SCSIデバイ スを取り付けたら、SCSIデバイスドライバをインストールして設定し、オペレーティングシステムと通信できるようにします。 次のオペレーティングシステムに対応したSCSIデバイスドライバが提供されて
Enable Disconnection Yes (Enabled) Send Start Unit Command Yes (Enabled) Enable Write Back Cache Yes、No、または N/C BIOS Multiple LUN Support No (Enabled) Include in BIOS Scan Yes (Enabled) 詳細設定: Reset SCSI Bus at IC Initialization Enabled Display Message During BIOS Initialization Enabled Extended BIOS Translation For DOS Drivers > 1 GB Enabled Silent/Verbose Mode Verbose Host Adapter BIOS Enabled Domain Validation Enabled Support Removable Disks Under BIOS As Fixed Disks Boot O
l Include in BIOS Scan(BIOS Scanの実行) ― システム起動時に、システムBIOSがこのデバイスを走査するかどうかを設定できます。デフォルトはY e sです。 Advanced Configuration Settings(詳細設定) ホストアダプタの詳細設定は、どうしても必要な場合を除いて変更しないでください。これらの値は前もって設定されており、値を変更するとSCSIデバイス間でコンフリクトが発生する可能性があります。 l Reset SCSI Bus at IC Initialization(IC初期化時のでのSCSIバスのリセット) ― コントローラが初期化されたときに、SCSIバスをリセットします。デフォルトはE n a b l e dです。 l Display Message During BIOS Initialization(BIOS初期化時のメッセージの表示) ― システム起動時に「Press for SCSISelect (TM) Utility!」というメッセージを表示するかどうかを指定します
目次ページに戻る コンソールリダイレクションの使い方 Dell™ PowerEdge™ 6650システム ユーザーズガイド 最低ハードウェアおよび接続要件 ソフトウェア要件 システムでのコンソールリダイレクションの設定 クライアントシステムでのコンソールリダイレクションの設定 システムの再起動 特殊キーの設定 コンソールリダイレクションを使用すると、シリアルポートを介してキーボード入力とテキスト出力をリダイレクトすることによって、リモートロケーションからサーバを保全することができます。グラフィック出 力はリダイレクトされません。コンソールリダイレクションはBIOS設定やRAID設定のセットアップなどのタスク用に、MS-DOS® 環境下で使用することができます。通常の取り付けでは、システムは共有 モデムを使用して複数のシステムに接続できるポートコンセントレータに接続されます。モデムまたは他のリモート接続を使ってポートコンセントレータにログインしたら、コンソールリダイレクションでどの システムを管理するかを選ぶことができます。本項では、ヌルモデムケーブルを使ってシステムを接続するという最も簡単な接続について説明
1. ス タ ー トボタンをクリックし、プ ロ グ ラ ム→ア ク セ サ リ→通 信とポイントしてから、H y p e r T e r m i n a lをクリックします。 2. 新しい接続用の名前を入力し、アイコンを選びます。 3. O Kをクリックします。 4. Connect toプルダウンメニューからクライアントシステムで利用できるCOMポートを選び、O Kをクリックします。 利用できるCOMポートがなく、システムをお持ちでない場合、クライアントシステムについてテクニカルサポートに連絡する必要があります。 利用可能なCOMポートを選ぶと、COMポートのプロパティウィンドウが表示されます。 5. B i t s p e r s e c o n dを選びます。 コンソールリダイレクションは、9600、19.2 K、57.6 K、または115.2 K bpsをサポートします。 6. D a t a b i t sを8に設定します。 7. P a r i t yをN o n eに設定します。 8. Stop bitsを1に設定します。 9.
下矢印 [ b VT100/220 右矢印 [ c VT100/220 左矢印 [ d VT100/220 F1 op VT100/220 F2 oq VT100/220 F3 or VT100/220 F4 os VT100/220 F5 ot VT100 F6 ou [ 1 7 ~ VT100 VT100/220 F7 ov [ 1 8 ~ VT100 VT100/220 F8 ow [ 1 9 ~ VT100 VT100/220 F9 ox [ 2 0 ~ VT100 VT100/220 F10 oy [ 2 1 ~ VT100 VT10
h h m m 2 2 目次ページに戻る
目次ページに戻る システムの概要 Dell™ PowerEdge™ 6650システム ユーザーズガイド 前面ベゼルインジケータ 正面パネルインジケータおよびその機能 背面パネルインジケータおよびその機能 システムの機能 ソフトウェアの機能 サポートされているオペレーティングシステム 電源保護デバイス その他のマニュアル テクニカルサポートを受けるには お使いのシステムは、新しいレベルの機能および拡張性を提供する高性能な企業向けサーバです。最大で4つのIntel® Xeon™ マイクロプロセッサおよび16 GBのシステムメモリ、同様にホットプラグ対応 の冗長ハードドライブ、拡張スロット、電源装置、システムファンを搭載しています。 本章では、主要なハードウェアとソフトウェアの機能、およびシステムの正面パネルと背面パネルにあるインジケータについて説明します。また、システムをセットアップする際に必要なその他のマニュア ルの情報や、テクニカルサポートへの連絡方法についても説明します。 前面ベゼルインジケータ システムのベゼルには、ベゼルが取り付けられている際にシステムの状態を示すインジケータが組み込まれています(図
電源ボタンは、電源装置の電源のオン/オフに使用し、一方NMIボタンはデバッギングに使用します(詳細は、『インストール&トラブルシューティング』を参照)。 メ モ:電源ボタンを使ってシステムの電源を切る際に、システムがACPI対応オペレーティングシステム(Microsoft® Windows® 2000など)を実行している場合、システムは電源が切れる前に適切 なシャットダウンをおこないます。システムがACPI対応オペレーティングシステムを実行していない場合、電源ボタンを押すと電源は直ちに切れます。 LCD状態メッセージ システムの前面ベゼルインジケータは、システムが適切に動作しているか、あるいはシステムが注意を必要としているかを示します(図1-1参照)。ステータスインジケータと警告インジケータの両方また はどちらか一方がエラー状態を示している場合、ベゼルを開き、LCDによって示される詳細を参照してください。 LCDには、5つの英数字からなる行が2つ表示されます。表示コードは2つの色の組み合わせで示されます。 l 青の背景に白文字 ― 情報のみ。対処する必要はありません。 l 黒の背景に橙色の文字 ― シ
ドライブベイが空、挿入または 取り外し可 オフ ドライブの動作、ドライブオンライン準備中 緑色に点灯 ドライブの識別 1秒間に4回緑色が点滅 ドライブ取り外し準備中 同じ間隔で1秒間に2回緑色が点滅 ドライブ再構築中 異なる間隔で1秒間に2回緑色が点滅 ドライブに障害発生 1秒間に4回橙色が点滅 ドライブの障害予測 緑色、次に橙色に点滅し、それから消灯 ― このパターンが2秒ごとに繰り返し メ モ:ドライブビジーインジケータは、ハードドライブがSCSIバス上でアクティブであるかどうかを示します。このインジケータはハードドライブによって制御されています。 背面パネルインジケータおよびその機能 図1-4に、システムの背面パネルインジケータおよび機能を示します。 メ モ:背面パネルのシステム状態インジケータには、状態インジケータと同じ機能があります。システムが正常に動作している場合、背面パネルインジケータは青色です。システムが注意を必要 とする場合、橙色のインジケータが点滅します。 図1 - 4 . 背 面パ ネ ル の機 能 電 源装置インジケータコード 各ホットプラグ対応電源装
表1 - 3 . 電 源装置インジケータコード インジケータ インジケータコード 状態(背面パネル) 緑色は、AC電力が電源装置に存在することを示します。 パワーオン 緑色は、電源装置が動作可能であることを示します。 障害 赤色は、電源装置の問題(ファン障害、電圧エラーなど)を示します。 AC電源接続 緑色は、AC電力が電源装置に供給されており、システムがAC電源に接続されていることを示します。 NICインジケータコード 各NICには1つのインジケータがあり、ネットワーク動作およびリンク状態を示します。図1-6に、インジケータの位置を示します。表1-4に、各インジケータの状態を一覧表示します。 図1 - 6 . N I Cインジケータ 表1 - 4 . N I Cインジケータコード イ ン ジ ケ ー タ 状態 オフ NICがネットワークに接続されていません。 緑色 NICが有効なリンクパートナーに接続されています。 橙色の点滅 ネットワークデータが送信または受信されています。 拡張スロットインジケータコード インジケータは、各PCIホットプラグ対応拡張スロットの横にあります(
表1 - 5 . 拡張スロットインジケータコード インジケータ 状態 オフ 拡張スロットの電源がオフです。対処する必要はありません。 緑色 拡張スロットの電源がオンです。対処する必要はありません。 緑色が速く点滅 アプリケーションプログラムまたはドライバが、拡張スロットを識別中です。対処する必要はありません。 橙色がゆっくり点滅 拡張カードに障害があるか適切に接続されておらず、カードへの電力供給に問題が発生しています。 橙色に2回点滅し停止します。次に このパターンが繰り返されます。 拡張カードはホットプラグ接続されていて、同じPCIバス上のその他のカードより動作速度が遅くなっています。拡張カードを動作スピードが遅いほうの拡張カード と交換する場合、システムの電源を切ってから交換するカードを取り付ける必要があります。あるいはカードを互換動作速度でバスに取り付けることができます。 システムの機能 お使いのシステムには、次の機能が搭載されています。 l 内部動作速度が1.
l ホットプラグ対応拡張スロットが8つ(64ビットの100 MHzフルレングスPCIまたはPCI-Xスロットが7つ、32ビットの33 MHz PCIスロットが1つ)。 l ATI RAGE XLビデオコントローラ搭載の内蔵VGA互換ビデオサブシステム。このビデオサブシステムには、8 MBのSDRAMビデオメモリが組み込まれています(アップグレード不可)。最大解像 度は、256色の1600×1200です。 l 内蔵SCSIハードドライブまたは内蔵テープドライブ用の、シングルチャネルUltra3内蔵SCSIコントローラ。 l 内蔵および外付けストレージの両方に接続するためのオプションのデュアルまたはクワッドチャネルRAIDコントローラ。 l お使いのシステムにリモート管理機能を提供するオプションのリモートアクセスカード。リモートアクセスカードを使用すると、システムがダウンしている場合でも、モデムまたはネットワーク接続を 介してシステムを管理および監視することができます。 l Ethernetインタフェースを提供する、2つの内蔵10/100/1000 Mbps NIC。 l 重要なシステム
l 『システムのセットアップ』シートでは、システムをセットアップする一般的な手順を説明しています。 l 『システム情報ガイド』では、安全および認可機関に関する情報を説明しています。保証に関する情報は、『サービス&サポートのご案内』を参照してください。 l 『ラックインストールガイド』では、ラックの梱包の解き方、セットアップ方法、およびシステムのラックへの取り付け方法について説明しています。 l 『インストール&トラブルシューティング』では、システムのインストール、トラブルシューティング、およびアップグレードの方法を説明しています。 l システム管理ソフトウェアのマニュアルでは、システム管理ソフトウェアの機能、必要条件、インストール、および基本操作について説明しています。このソフトウェアが発行するアラートメッセー ジについては、ソフトウェアのオンラインヘルプを参照してください。 l オペレーティングシステムソフトウェアをシステムといっしょに購入された場合、オペレーティングシステムのマニュアルが付属しています。このマニュアルには、オペレーティングシステムソフトウ ェアのインストール方法、設定
目次ページに戻る 『Dell OpenManage Server Assistant CD』の使い方 Dell™ PowerEdge™ 6650システム ユーザーズガイド 『Dell OpenManage Server Assistant CD』の起動 CDの操作 システムのセットアップ ユーティリティパーティション 管理タグ設定ユーティリティ 『Dell OpenManage Server Assistant CD』には、ユーティリティ、診断プログラム、ドライバなどお使いのシステムを最適に設定するために役立つアイテムが含まれています。『Dell OpenManage Server Assistant CD』で利用できるいくつかの機能は、ハードドライブにインストールされている起動ユーティリティパーティションでも利用できます。この章では、『Dell OpenManage Server Assistant CD』の使 い方を説明します。また、ユーティリティパーティションおよびそのオプションについても説明します。 『Dell OpenManage Server Assistant CD』の起動 Dell Ope
ユーティリティパーティション ユーティリティパーティションはハードドライブ上の起動パーティションであり、システム設定や診断ユーティリティを含んでいます。実装されるとパーティションが起動し、パーティションのユーティリティの 実行環境が用意されます。ユーティリティパーティションが起動しない場合、非MS-DOS®パーティションとして指定されます。 メ モ:ユーティリティパーティションで用意されているMS-DOS機能は限られており、汎用のMS-DOSパーティションとして使うことはできません。 ユーティリティパーティションを起動するには、システムの電源を入れるか、再起動します。POSTの間、次の画面が表示されます。 F10 = Utility Mode ユーティリティパーティションでは、テキストベースのインタフェースによってパーティションのユーティリティを実行します。矢印キーを使ってオプションをハイライト表示してからを押しても、また、 メニューオプション番号を入力しても、メニューオプションを選択できます。ユーティリティパーティションを終了するには、Utility Partitionメインメニューから
表2 - 2 . 管 理タグコマンドラインオプション 管 理タグオプション 説明 /d 管理タグ番号を削除します。 /? 管理タグ設定ユーティリティのヘルプ画面を表示します。 目次ページに戻る
目次ページに戻る セットアップユーティリティの使い方 Dell™ PowerEdge™ 6650システム ユーザーズガイド セットアップユーティリティの起動 セットアップオプション システムパスワード機能の使い方 セットアップパスワード機能の使い方 パスワードを忘れたとき システムの電源を入れる度に、システム基板のNVRAMに格納されているシステム設定情報のハードウェアリストに対して、現在コンピュータに取り付けられているハードウェアの構成が比較されます。 システムによって不一致が検出されると、不適切な設定があることを知らせるエラーメッセージが生成されます。次に、設定を修正するために、セットアップユーティリティを起動するように尋ねるプロンプ トが表示されます。 セットアップユーティリティは次のような場合に使用できます。 l システムに対してハードウェアの追加、変更、または取り外しを実行した後に、システム設定情報を変更する場合 l システムの時刻または日付の変更など、ユーザーが選択可能な項目を設定または変更する場合 l システムの内蔵デバイスを有効または無効にする場合 システムのセットアップが終了し
セットアップオプション 次の項では、セットアップユーティリティ画面上の各オプションの概要について説明します。 メイン画面 セットアップユーティリティが実行されると、メインプログラム画面が表示されます(図3-1参照)。 図3 - 1 . メインセットアップユーティリティ画面 次のオプションまたは情報領域が、メインのSystem Setup画面上に表示されます。 l S y s t e m T i m e ― システムの内部時計の時刻をリセットします。 l System Date ― システムの内蔵カレンダーの日付をリセットします。 l D i s k e t t e D r i v e A : ― システムのディスケットドライブの種類を表示します。 l System Memory ― システムメモリの容量を表示します。このオプションには、ユーザーが選択できる設定はありません。 l V i d e o M e m o r y ― ビデオメモリの容量を表示します。このオプションには、ユーザーが選択できる設定はありません。 l CPU Information ― マイクロプロセッサに関連し
l Power Button ― この機能がE n a b l e dに設定されている場合、Microsoft® Windows® 2000またはAPCI仕様に対応したその他のオペレーティングシステムを実行している場合、電源ボタンを 使用して、システムをオフにしたりシャットダウンすることができます。このオプションがDisabledに設定されていると、電源ボタンを使用してシステムの電源を切ることはできません。 メ モ:Power ButtonオプションがD i s a b l e dに設定されていても、電源ボタンを使ってシステムの電源を入れることは可能です。オプション設定がD i s a b l e dに変更されている場合、次に 起動するまで有効にはなりません。電源ボタンはPOSTの間はずっと有効で、OSが起動する直前に無効になります。 l NMI Button ― 特定のオペレーティングシステムを実行している場合に、ソフトウェアとデバイスドライバのトラブルシューティングを実行します。ボタンはコントロールパネルケースの小さな穴 の後ろに保護されていて、ぺーパークリップを挿入することによってアクティブにする
を押してセットアップユーティリティを終了すると、E x i t画面が次のオプションを表示します。 l Save Changes and Exit(変更を保存して終了) l Discard Changes and Exit(変更を保存せずに終了) l Return to Setup(セットアップへ戻る) システムパスワード機能の使い方 注 意 :パスワード機能は、システム内のデータに対して基本的なセキュリティを提供しますが、決して万全ではありません。より強固なセキュリティが必要なデータについては、データ暗号化プロ グラムなどの保護機能をご自身でご用意ください。 ご使用のシステムは、出荷時にはシステムパスワードが設定されていません。システムのセキュリティが必要な場合、必ずシステムパスワード保護機能を有効にした状態でシステムを操作してくださ い。 セットアップユーティリティを使用すると、いつでもシステムパスワードを設定できます。システムパスワードを設定すると、パスワードを知っているユーザーだけがシステムを完全に使用できるようになり ます。 System PasswordオプションがE n a
Enter password:(** 間違ったパスワード ** パスワードを入力してください。) 2回目も誤ったシステムパスワードまたは不完全なシステムパスワードを入力すると、同じメッセージが表示されます。 システムパスワードを3回間違えると、それ以降は以下のメッセージが表示されます。 ** Incorrect password. ** Number of unsuccessful password attempts: 3 System halted! Must power down.
システムまたはセットアップパスワードを忘れると、訓練を受けたサービス技術者がシステムシャーシを開き、パスワードジャンパの設定を変更してパスワードを無効にしてから、現在のパスワードを消去 するまで、システムを操作したり、セットアップユーティリティの設定を変更できません。この手順は、『インストール&トラブルシューティング』に記載されています。 目次ページに戻る
目次ページに戻る 用語集 Dell™ PowerEdge™ 6650システム ユーザーズガイド 次のリストでは、システムのマニュアルで使用される技術用語、略語の意味を示します。 A ampere(アンペア) AC alternating current(交流) ACPI Advanced Configuration and Power Interface(電源管理規格の1つ) ANSI American National Standards Institute(米国規格協会) ASCII American Standard Code for Information Interchange(情報交換用米国標準コード) BIOS basic input/output system(基本入出力システム)。システムのBIOSは、フラッシュメモリチップに格納された複数のプログラムからなります。BIOSは、下記の事項を制御します。 l キーボードやビデオアダプタなど、マイクロプロセッサと周辺機器との間のコミュニケーション l システムメッセージなどの付属機能 bps bits per second
Deutsche Industrie Norm(ドイツ工業品標準規格) DMA direct memory access(ダイレクトメモリアクセス)。DMAチャネルを使うと、RAMとデバイス間でのデータ転送がマイクロプロセッサを介さずにおこなえるようになります。 DMI Desktop Management Interface(デスクトップ管理インタフェース)。DMIは、システムのソフトウェアとハードウェアの管理を可能にします。DMIは、オペレーティングシステム、メモリ、周辺機器、拡張カー ド、および管理タグなどのシステムコンポーネントに関する情報を修正します。システムコンポーネントに関する情報は、MIFファイルとして表示されます。 DRAC Dell™ Remote Access Card(Dellリモートアクセスカード) DRAM dynamic random-access memory(ダイナミックランダムアクセスメモリ)。通常、システムのRAMはDRAMチップだけから構成されます。DRAMチップは電荷を長くは保持できないため、システムの各 DRAMマイクロプロセッサは定期的にリフレッシュされま
g gram(グラム) G gravities(重力) GB gigabyte(ギガバイト)。1 GBは1,024 MB(1,073,741,824バイト)です。 h hexadecimal(16進法)。システムのRAMのアドレスやI/Oメモリのデバイス用アドレスを指定するために使われる、16を基数とする記数法です。例えば、0から16までの10進数は16進法では、0、1、2、3、 4、5、6、7、8、9、A、B、C、D、E、F、10のように表されます。テキスト内では、数字の後にhを付けます。 Hz hertz(ヘルツ) I/O input/output(入出力)。キーボードは入力デバイスであり、プリンタは出力デバイスです。一般に、I/O動作はコンピュータ計算とは区別することができます。例えば、プログラムがドキュメントをプリンタに 送るときが出力動作、用語のリストをソートするときがコンピュータ計算です。 ID identification(識別) IDE integrated drive electronics IPMI intelligent platform management inter
pound(ポンド) LED light-emitting diode(発光ダイオード)。LEDは、電流が通過すると点灯する電子装置です。 m meter(メートル) mA milliampere(ミリアンペア) MAC Media Access Control(メディアアクセス制御) mAh milliampere-hour(ミリアンペア時) Mb megabit(メガビット) MB megabyte(メガバイト)。1メガバイトは、1,024キロバイトまたは1,048,576バイトです。ただし、ハードドライブの容量を表す場合は、通常、概数にして100万バイトとします。 M B/ 秒 megabytes per second(1秒あたりのメガバイト数) Mbps megabits per second(1秒あたりのメガビット数) MBR master boot record(マスタブートレコード) MHz megahertz(メガヘルツ) mm millimeter(ミリメートル) MPEG Motion Picture Experts Group。MPEGはデジタルビデオファイルフ
NT File System(NTファイルシステム)。Windows NTのオペレーティングシステムのオプションです。 NVRAM nonvolatile random-access memory(不揮発性ランダムアクセスメモリ)。システムの電源を切っても、内容は失われません。NVRAMは、日付、時刻、システム設定情報の保持に使用されます。 OTP one-time programmable(一回限りプログラム可能) PCI Peripheral Component Interconnect(周辺機器相互接続)。Intel Corporationによって開発された標準ローカルバスの規格です。 P C I- X peripheral component interconnect extended(周辺コンポーネント拡張相互接続)。PCI-Xは、PCIと類似した高度なバステクノロジーです。エラー管理を向上させ、マイクロプロセッサとPCIアダプタカード 間のデータ転送速度を速くします。 PDB power distribution board(配電基板) PGA pin grid array(ピングリッ
second(秒) SEC single-edge contact(単一エッジコンタクト) SEL system event log(システムイベントログ) SIMM single in-line memory module(シングルインラインメモリモジュール)。DRAMチップを組み込んだ小型回路基板で、システム基板に接続されます。 SMART Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology。システムBIOSにエラーや障害があった場合に、ハードドライブが報告し、画面にエラーメッセージを表示するための技術です。この技術を利用する には、SMART準拠のハードドライブおよびシステムBIOSのサポートが必要です。 SMP symmetric multiprocessing(対称型多重処理)。SMPは、高バンド幅リンクを経由して接続され、オペレーティングシステムによって管理される2つ以上のマイクロプロセッサ(各マイクロプロセッサは同じ I/Oデバイスへアクセス)を搭載したシステムです。これはパラレルプロセッシングと大きく異なり、フロントエンドマイクロプロセ
video graphics array(ビデオグラフィックス配列)。VGAとSVGAは、従来の規格よりも高解像度の色表示機能を持つビデオアダプタに関するビデオ規格です。 特定の解像度でプログラムを表示するには、ディスプレイが解像度をサポートし、適切なビデオドライバをインストールしなければなりません。また、プログラムで表示できるカラーの数は、モニタやビデ オドライバの機能と、ビデオアダプタにインストールされたビデオメモリ容量に応じて異なります。 V G A対 応コネクタ VGAビデオアダプタが内蔵された一部のシステム上では、VGA対応コネクタを使用すると、ビデオアクセラレータなどの拡張アダプタをシステムに追加することができます。VGA対応コネクタは、V G Aパ ス ス ル ー コ ネ ク タとも呼ばれます。 VRAM video random-access memory(ビデオランダムアクセスメモリ)。ビデオアダプタの中には、VRAMチップ(またはVRAMとDRAMの組み合わせ)を使用してビデオ性能の向上を図っているものがありま す。VRAMはデュアルポートであるため、ビデオアダプタを通じて、画面の更新
キーの組み合わ せ コマンドを送るために同時に押す複数のキー。例えば、のキーの組み合わせを押すと、システムを再起動できます。 起 動ルーチン システムを起動すると、すべてのメモリのクリア、デバイスの初期化、およびオペレーティングシステムのロードがおこなわれます。オペレーティングシステムが正常に応答する場合は、 を押してシステムを再起動できます(ウォームブートともいいます)。オペレーティングシステムが応答しない場合は、リセットボタンを押すか、システムの電源を一度切ってから入れなおすことによって、 システムを再起動(コールドブート)しなければなりません。 起 動ディスケット システムを起動ディスケットから起動することができます。起動ディスケットを作成するには、ディスケットをディスケットドライブに挿入して、コマンドラインプロンプトにsys a:と入力し、を押しま す。システムがハードドライブから起動しない場合は、この起動ディスケットを使用してください。 キャッシュ データを高速検索できるように、データまたは命令のコピーを保持するため
ジャンパを使用すれば、プリント基板の回路構成を簡単に変更できます。 周囲 温度 システムが置かれている場所や部屋の温度。室内温度とも呼ばれます。 周辺機 器 システムに接続される内蔵装置または外付け装置(プリンタ、ディスクドライブ、キーボードなど)。 上 位メ モ リ領 域 640 KBから1 MBの間にある384 KBのRAM。システムにIntel386以降のマイクロプロセッサが搭載されている場合は、メ モ リ マ ネ ー ジ ャと呼ばれるユーティリティを使用して上位メモリ領域内にUMBを作 成し、デバイスドライバやメモリ常駐型プログラムをそのUMBにロードすることができます。 シリアルポート 一般的には、モデムをシステムに接続するのに使用されるI/Oポート。システムのシリアルポートには、通常、9ピンのコネクタが使われます。 診断プログラム システム用の総合テストセット。診断プログラムの使用方法についての詳細は、『インストール&トラブルシューティング』を参照してください。 スイッチ システム基板上で、スイッチはシステムのさまざまな回路や機能を制御します。これらのスイッチはDIPスイッチとして知ら
バックアップバッテリ バックアップバッテリはシステムの電源が切られている間、システム設定、日付および時刻の情報をメモリの特別なセクション内に保持します。 ビープコード システムのスピーカーから流れるビープ形式の診断メッセージ。例えば、1つ目のビープ音、次に2つ目のビープ音、そして3つ目の連続したビープ音が聞こえた場合、ビープコードは、1-1-3です。 ビット システムが認識する情報の最小単位。 ビデオアダプタ モニタと連携してシステムのビデオ機能を実現するための論理回路。ビデオアダプタが持つ機能の種類は、特定のモニタが持つ機能とは異なる場合があります。通常、ビデオアダプタには、一般的なア プリケーションプログラムやオペレーティングシステムを、様々なビデオモードで表示するためのビデオドライバが付属しています。 いくつかのDellシステムでは、システム基板にビデオアダプタが組み込まれています。また、拡張カードコネクタに差し込む数多くのビデオアダプタカードが利用できます。 ビデオアダプタには、システム基板のRAMから独立したメモリがしばしば組み込まれています。ビデオメモリの量と、アダプタに付いてくるビデオドラ
メモリアドレス システムのRAM内で16進法で表される特定の位置。 メモリモジュール DRAMチップを組み込んだ小型回路基板で、システム基板に接続されます。 ユーティリティ メモリ、ディスクドライブ、プリンタなどのシステム資源を管理するためのプログラム。 読み取り 専用ファイル 読み取り専用ファイルとは、編集や消去が禁止されているファイルのことを言います。ファイルは、下記の場合に読み取り専用になります。 l 読み取り専用アトリビュートがOnになっている場合。 l 物理的に書き込みが禁止されているディスケット、または書き込み禁止ドライブ内のディスケット上にファイルが存在する場合。 l ファイルがディレクトリの中のネットワーク上にあり、システム管理者が読み取り権だけを許可している場合。 リアルモード 80286以降のマイクロプロセッサによってサポートされる動作モード。リアルモードは、8086マイクロプロセッサのアーキテクチャをシュミレートする動作モードです。 ローカルバス ローカルバス拡張機能を持つシステムは特定の周辺機器(ビデオアダプタ回路など)が従来の拡張バスを持つシステムよりも高速に動作