Users Guide
l Include in BIOS Scan(BIOS Scanの実行) ― システム起動時に、システムBIOSがこのデバイスを走査するかどうかを設定できます。デフォルトはYesです。
Advanced Configuration Settings(詳細設定)
ホストアダプタの詳細設定は、どうしても必要な場合を除いて変更しないでください。これらの値は前もって設定されており、値を変更するとSCSIデバイス間でコンフリクトが発生する可能性があります。
l Reset SCSI Bus at IC Initialization(IC初期化時のでのSCSIバスのリセット) ― コントローラが初期化されたときに、SCSIバスをリセットします。デフォルトはEnabledです。
l Display <Ctrl><a> Message During BIOS Initialization(BIOS初期化時の<Ctrl><a>メッセージの表示) ― システム起動時に「Press <CTRL><A> for SCSISelect (TM)
Utility!」というメッセージを表示するかどうかを指定します。デフォルト設定はEnabledです。この設定が無効の場合でも、ホストアダプタBIOSのタイトルが表示された直後に<Ctrl><a>を同時
に押せば、SCSISelectユーティリティを実行することができます。
l Extended BIOS Translation For DOS Drives > 1 GB(1 GBを超えるDOSドライブでの拡張BIOS変換) ― 容量が1 GBを超えるSCSIハードドライブで拡張変換方式を使用するかどうかを
指定します。デフォルト設定はEnabledです。
SCSIホストアダプタの標準のトランザクションスキームでは、アクセス可能な最大容量は1 GBです。1 GBを超えるハードドライブをサポートするために、78xxシリーズのホストアダプタには、MS-
DOS® 環境で各パーティションサイズが2 GB以内で、かつ、全体が8 GBまでのハードドライブをサポートする拡張トランザクションスキームが用意されています。
Novell NetWareなど、別のオペレーティングシステムを使用する場合には、Extended BIOS Translationの設定を有効にする必要はありません。
ハードドライブを、1 GBを超えるパーティションに分割する場合、通常どおり、MS-DOS fdiskユーティリティを使用します。拡張BIOS変換方式のもとではシリンダのサイズが8 MBまで増加するた
め、パーティションのサイズは8 MBの倍数で設定しなければなりません。8 MBの倍数でないサイズを指定すると、fdiskは最も近い8 MBの倍数にサイズが切り上げられます。
l Silent/Verbose Mode(サイレント/冗長モード)-システム起動時のホストアダプタの情報を表示します。デフォルトはVerboseです。
l Host Adapter BIOS(ホストアダプタBIOS) ― ホストアダプタBIOSの使用可否を指定します。デフォルト設定はEnabledです。
ホストアダプタに接続されたSCSIハードドライブからシステムを起動する場合、ホストアダプタBIOSを有効にしなければなりません。 SCSIバス上の周辺機器(CDドライブなど)がすべてデバイスド
ライバによって制御されていてBIOSが不要な場合、ホストアダプタBIOSを無効にします。
l Domain Validation(ドメイン検証) ― テストが成功するまで速度を受け入れないようにホストアダプタに指示します。使用するデバイスがその速度に対応可能であることを確認後、ホストアダ
プタはWrite Bufferコマンドをデバイスに送ります。データ転送は、最初は最大速度で実行されます。開始プログラムは、データの読み込みとテストをおこない、パリティかCRCエラーかを特定
します。テストに失敗すると、低い速度を設定しテストを再度おこないます。このようにして、データ転送をおこなう前に、最適な速度が決定されます。デフォルトはEnabledです。
l Support Removable Disks Under BIOS As Fixed Disks(BIOSのもとで交換可能ディスクを固定ディスクとしてサポート) ― ホストアダプタBIOSによってサポートされる交換可能ドライ
ブを指定します。デフォルトはBoot Onlyです。次のような選択肢があります。
¡ Boot Only(起動のみ) ― 起動デバイスとして指定された交換可能ドライブだけがハードドライブとして取り扱われます。
¡ All Disks(すべてのディスク) ― BIOSによってサポートされるすべての交換可能ドライブがハードドライブとして取り扱われます。
¡ Disabled(無効) ― どの取り外し可能メディアドライブもハードドライブとして取り扱われません。この場合、ドライブはBIOSによって制御されないため、ソフトウェアドライバが必要です。
l BIOS Support For Bootable CD-ROM(起動CD-ROMに関するBIOSサポート) ― CDドライブからの起動をホストアダプタBIOSでサポートするかどうかを指定します。デフォルト設定は
Enabledです。
l BIOS Support For Int 13 Extensions(Int 13拡張機能に関するBIOSサポート) ― 1024を超えるシリンダを持つディスクをホストアダプタBIOSでサポートするかどうかを指定します。デフォ
ルト設定はEnabledです。
SCSIディスクユーティリティの使い方
SCSIディスクユーティリティにアクセスするには、SCSISelectの起動時に表示されるメニューからSCSI Disk Utilitiesを選択します。このオプションを選択すると、SCSISelectによってただちにSCSIバス
が検索され(取り付けられたデバイスを確認するため)、すべてのSCSI IDと個々のIDに割り当てられたデバイスのリストが表示されます。
特定のIDとデバイスを選択すると、Format DiskオプションとVerify Disk Mediaオプションがあるメニューが表示されます。
l Format Disk ― ハードディスクドライブの低レベルフォーマットをおこなうためのユーティリティが起動されます。ほとんどのSCSIディスクドライブは工場からの出荷時にフォーマットされてお
り、再フォーマットする必要はありません。Adaptec Format Diskユーティリティは、ほとんどのSCSIハードディスクドライブと互換性があります。
l Verify Disk Media(ディスクメディアの検査) ― ハードディスクドライブのメディアに障害がないかどうかを検査するユーティリティが起動されます。メディア上に不良ブロックが検出されると、
それらのブロックを再割り当てするよう促すメッセージが表示されます。Yesを選択すると、それらの不良ブロックが以後使用されなくなります。<Esc>を押せば、いつでもユーティリティを終了でき
ます。
SCSISelectの終了
SCSISelectを終了するには、終了のメッセージが表示されるまで<Esc>を押します。(78xxシリーズのホストアダプタの設定を変更した場合は、終了する前に変更内容を保存するように求められます。)
SCSISelectを終了する場合は、表示されたプロンプトでYesを選択した後、任意のキーを押してシステムを再起動します。SCSISelectで変更した設定は、システムの起動後に有効になります。
(SCSISelectを終了しない場合は、このプロンプトでNoを選択します。)
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注意:トランザクションスキームを変更する前に、ハードドライブをバックアップしてください。トランザクションスキームを変更すると、ドライブのデータはすべて消去されます。
メモ:SCSISelectのいくつかのオプションは、ホストアダプタBIOSをEnabledに設定しないと使用できません。
注意:交換可能SCSIデバイスがホストアダプタBIOSによって制御されている場合、ドライブの使用中にメディアを取り出さないでください。ドライブからメディアを取り出すと、データを損失する恐
れがあります。ドライブの使用中にメディアを取り出したい場合は、交換可能デバイスのドライバをインストールし、このオプションをDisabledに設定してください。
注意:Format Diskオプションを実行すると、ハードドライブ上のデータはすべて消去されます。