Users Guide
システムの機能
お使いのシステムには、次の機能が搭載されています。
l 内部動作速度が1.4 GHz以上で、256 KBのL2キャッシュおよび512 KBまたは1 MBのL3キャッシュ(L2とL3のキャッシュサイズは、マイクロプロセッサの速度による)を搭載し、フロントサイド(外
部)バス速度が400 MHzのIntel Xeonプロセッサが最大4つ。
l マイクロプロセッサを2つ以上搭載したシステムで利用可能なSMPのサポート。SMPは、独立した複数のマイクロプロセッサ間で処理を分けることにより、システム全体の性能を飛躍的に向上させ
ます。この機能を活用するには、マルチプロセッシング対応のオペレーティングシステムを使用する必要があります。
l 16個のメモリモジュールソケットにDDR SDRAMメモリモジュールを組み合わせて取り付けることによって、最大16 GBにアップグレード可能な最小512 MBのシステムメモリ。メモリモジュールソケ
ットは2つのライザカード上にあり、各カードには8つのソケットが付いています。
システムには、冗長メモリの機能もあります。メモリバンクに障害が発生した場合にフェールオーバーメモリバンクをシステムに提供します。また4つのメモリバンクをミラーセットに分割するメモリ
ミラーもシステムに提供します。
l ホットプラグ対応SCSIバックプレーン(バックプレーンは2 + 3に分割可能)に接続された1インチの内蔵Ultra3 SCSIハードドライブを最大5台サポート。
l システムBIOS、ビデオBIOS、およびSCSI BIOS用の1 MBフラッシュ。
l シングル、1.44 MB、3.5インチディスケットドライブが1台。
l 24X IDE CDまたはDVDドライブが1台。
l 1 + 1冗長構成において、ホットプラグ対応の900 W電源装置が2台。
l 冗長電源ラインソリューションを有効にする冗長電源モジュール。モジュールへの入力装置として2つの電源入力装置を利用できます。システムはこれらの入力装置のどちらからでも動作させる
ことが可能で、電力回路の不良または中断のイベントの際に、不良な電源から正常な電源に自動的に切り換えます。電力パススルーモジュールは冗長電力が必要でない場合、冗長電源モジュ
ールの位置で使用することができます。
l ホットプラグ対応冗長システム冷却ファンが6台。
l トップカバーが開けられた場合に、適切なシステム管理ソフトウェアに信号を送るイントリュージョンスイッチ。
表1-5.拡張スロットインジケータコード
インジケータ
状態
オフ
拡張スロットの電源がオフです。対処する必要はありません。
緑色
拡張スロットの電源がオンです。対処する必要はありません。
緑色が速く点滅
アプリケーションプログラムまたはドライバが、拡張スロットを識別中です。対処する必要はありません。
橙色がゆっくり点滅
拡張カードに障害があるか適切に接続されておらず、カードへの電力供給に問題が発生しています。
橙色に2回点滅し停止します。次に
このパターンが繰り返されます。
拡張カードはホットプラグ接続されていて、同じPCIバス上のその他のカードより動作速度が遅くなっています。拡張カードを動作スピードが遅いほうの拡張カード
と交換する場合、システムの電源を切ってから交換するカードを取り付ける必要があります。あるいはカードを互換動作速度でバスに取り付けることができます。
メモ:追加のマイクロプロセッサを取り付けシステムをアップグレードする場合、システムを購入された会社からマイクロプロセッサアップグレードキットを購入する必要があります。Intel
Xeonマイクロプロセッサには、増設用として正しく機能しないバージョンのものもあります。アップグレードキットには、正しいバージョンのマイクロプロセッサ、およびアップグレードを実行
するための手順書が入っています。すべてのマイクロプロセッサは、内部動作周波数およびキャッシュ容量が同じでなければなりません。
メモ:1つのメモリバンク内のメモリモジュールは、すべて容量と種類が同じでなければなりません。
メモ:3つか4つの同一メモリバンク(メモリモジュールが12または16)がシステムに取り付けられている場合に、スペアバンクメモリはサポートされます。4つの同一メモリバンクがシステム
に取り付けられている場合に、メモリミラーはサポートされます。両方の機能とも、BIOSセットアップで有効/無効にする必要があります。両方の機能を同時に有効にすることはできませ
ん。詳細は、「セットアップユーティリティの使い方」を参照してください。