Concept Guide
ジョブ管理
Lifecycle Controller では、「ジョブ」と呼ばれるシステム管理タスクの作成、スケジュール、追跡、および管理を行うことが
できます。
単一ジョブまたは一連のジョブは、直ちに実行することも、または後で実行されるようにスケジュールすることもできます。
複数のジョブは、ジョブの実行順に表示されます。スケジュールされた開始時刻にシステムを再起動する必要がある場合は、
再起動ジョブをリストに追加するようにしてください。
Remote Services は Lifecycle Controller ジョブを管理するために次の機能を提供します。
• ジョブの作成 — 設定を適用するために特定の種類のジョブを作成します。
• ジョブおよびジョブキューのスケジュール — SetupJobQueue() メソッドを使って、複数のジョブを 1 度の再起動で実行
します。開始時刻を設定しないでジョブを作成した場合、SetupJobQueue() メソッドを使って実行のスケジュールと順序
を設定します。ジョブが指定された時刻における実行のためにセットアップされます。
• ジョブの削除 — 指定した既存のジョブを削除、またはすべてのジョブを一括削除します。
• すべてのジョブの報告 — 単一コマンドを使ってすべてのジョブを報告します。
• スケジュールされたジョブの報告 — JobStatus = Scheduled の選択フィルタを使用して、スケジュールされたすべてのジ
ョブのレポートを生成します。
ジョブタイプ
ジョブには、システムによって作成されたジョブ(黙示的)とユーザーが作成したジョブ(明示的)の 2 種類があります。
• システム作成ジョブは、特定の Remote Service タスクを実行するときに作成されます。例えば、ハードウェアインベント
リのエクスポート、ライセンスのエクスポート、持続ストレージパーティションの作成などの
Remote Services の機能は
ジョブを作成し、ジョブ ID を返します。ジョブステータスのポーリングは、タスクの完了ステータスを特定します。
• CreateTargetedConfigJob、CreateRebootJob、および InstallFromURI などのユーザー作成ジョブは、RAID、NIC、および
BIOS などにユーザー設定を適用するために使用します。ユーザー作成ジョブは即時に実行するか、または決められた時
間に実行するようにスケジュールすることができます。
メモ: FIPS が有効になっている場合、vFlash SD カードの設定、vFlash へのサーバープロファイルのエクスポートまた
はバックアップ、または vFlash を使用したサーバープロファイルのインポートなどの vFlash SD カードに関連のある操
作は実行できません。
表
1. システムおよびユーザー作成のジョブ
システム作成のジョブ ユーザー作成のジョブ
• 工場出荷時設定のエクスポート
• ハードウェアインベントリのエクスポート
• Lifecycle ログのエクスポート
• vFlash (初期化)
• vFlash (パーティションの作成)
•
vFlash (パーティションのフォーマット)
• vFlash (パーティションの連結)
• vFlash (パーティションの分離)
• vFlash (パーティションからのデータのエクスポート)
• vFlash (イメージを使用したパーティションの作成)
• RAID 設定
• BIOS 設定
• NIC 設定
• FC-HBA 設定
• iDRAC 設定
• システム設定
• ソフトウェアアップデート(BIOS、NIC、RAID 等)
• 再起動
システムステータス
この機能は、リアルタイムの CEM 状態、ホストシステム状態およびリモートサービスの状態を含む Remote Services API の
全体の状態をリモートで取得するために使用されます。
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