Users Guide
Table Of Contents
- Dell Lifecycle Controller GUI v2.40.40.40 ユーザーズガイド
- はじめに
- Lifecycle Controller の使用
- オペレーティングシステムの導入
- 監視
- ファームウェアアップデート
- 設定
- 保守
- 使いやすいシステムコンポーネント名
- セットアップユーティリティとブートマネージャの使用
- トラブルシューティングとよくあるお問い合わせ(FAQ)
現在の RAID 設定の表示
[現在の RAID 設定の表示とコントローラの選択] ページは、システムに接続された対応 RAID コントローラ上にすでに設定されて
いるすべての仮想ディスクの属性を表示します。これには 2 つのオプションがあります。
● 既存の仮想ディスクを変更せずに受け入れます。このオプションを選択するには、[戻る] をクリックします。既存の仮想ディ
スクにオペレーティングシステムをインストールする必要がある場合、仮想ディスクのサイズと RAID レベルが正しいことを確
認してください。
● [RAID 設定] ウィザードを使用して、既存仮想ディスクをすべて削除し、新しい起動デバイスとして使用する新規の仮想ディ
スクを 1 つ作成します。このオプションを選択するには、[次へ] をクリックします。
メモ: RAID 0 は、データ冗長性およびホットスペアを提供しません。他の RAID レベルはデータ冗長性を提供し、ディスク
ドライブ障害時のデータの再構成が可能になります。
メモ: Lifecycle Controller を使用して作成できるのは 1 つの仮想ディスクのみです。複数の仮想ディスクを作成するには、オ
プション ROM を使用します。オプション ROM にアクセスするには、起動中または POST 中に <Ctrl> <R> を押します。
RAID コントローラの選択
[現在の RAID 設定の表示とコントローラの選択] ページには、システムに接続されている対応 RAID コントローラのすべてが表示
されます。仮想ディスクを作成する RAID コントローラを選択して、[次へ] をクリックします。
RAID レベルの選択
仮想ディスクの [RAID レベル] を選択します。
● [RAID 0] — 複数の物理ディスク全体にデータをストライプします。RAID 0 は、冗長データを保持しません。RAID 0 仮想ディ
スクで 1 台の物理ディスクが故障すると、データを再構築する方策はありません。RAID 0 は、冗長性なしで、良好な読み取り
および書き込みパフォーマンスを提供します。
● [RAID 1] — 1 つの物理ディスクから別の物理ディスクにデータのミラーまたは複製を行います。 1 台の物理ディスクが故障す
ると、ミラーのもう一方からのデータを使用してデータを再構築することができます。RAID 1 は、良好なデータ冗長性を持ち、
良好な読み取りパフォーマンスと平均的な書き込みパフォーマンスを提供します。
● [RAID 5] — 複数の物理ディスク全体にデータをストライプし、パリティ情報を使用して冗長データを維持します。 1 台の物理
ディスクが故障した場合、パリティ情報を使ってデータを再構築することができます。RAID 5 は、良好なデータ冗長性および良
好な読み取りパフォーマンスを提供しますが、書き込みパフォーマンスは遅くなります。
● [RAID 6] — 複数の物理ディスク全体にデータをストライプし、2 つのパリティ情報を使用することによって、さらなるデータ
冗長性を提供します。1 台または 2 台の物理ディスクが故障した場合、パリティ情報を使ってデータを再構築することができま
す。RAID 6 は、良好なデータ冗長性および良好な読み取りパフォーマンスを提供しますが、書き込みパフォーマンスは遅くなり
ます。
● [RAID 10] — ミラー化された物理ディスクとデータストライピングの組み合わせです。1 台の物理ディスクが故障した場合、デ
ータはミラー化されたデータを使って再構築できます。RAID 10 は、良好なデータ冗長性をもち、良好な読み取りおよび書き込み
パフォーマンスを提供します。
● [RAID 50] — 複数の RAID 5 セットを 単一のアレイで使用するデュアルレベルアレイです。RAID 5 のそれぞれで 1 台の物理デ
ィスクが故障しても全アレイでのデータ損失は発生しません。RAID 50 では書き込みパフォーマンスが向上されますが、物理デ
ィスクが故障し、再構築が実行されるときには、パフォーマンスが低下し、データまたはプログラムアクセスが遅くなり、アレ
イの転送速度が影響を受けます。
● [RAID 60] — RAID 0 のストレートブロックレベルストライピングと RAID 6 の分散ダブルパリティの組み合わせです。RAID 60
を使用するには、システムに少なくとも 8 台の物理ディスクが必要です。1 つの RAID 60 セットで 1 台の物理ディスクが再構築
されている間に不具合が発生しても、データ損失にはつながりません。RAID 60 ではフォールトトレランスが強化されており、
いずれかのスパンで 2 台を超える物理ディスクが故障しない限り、データ損失は発生しません。
メモ: コントローラの種類によっては、一部の RAID レベルがサポートされていません。
異なる RAID レベルの最小ディスク要件:
表 12. RAID レベルとディスク数
RAID レベル 最小ディスク数
0 1*
46 設定