Users Guide

RACADM を使用した電源制御操作の実行
電源操作を実行するには、serveraction コマンドを使用します。
詳細については、dell.com/idracmanuals にある『iDRAC RACADM コマンドラインインタフェースリファレンスガイド』を参照してください。
電源上限
高負荷のシステムがデータセンターに示す AC および DC 電力消費量の範囲を対象とする電力しきい値の限界を表示することができます。これ
はライセンスが必要な機能です。
ブレードサーバーの電源上限
PowerEdge M1000e または PowerEdge VRTX シャーシのブレードサーバーに電源が投入される前に、iDRAC CMC に電源要件を提示し
ます。これはブレードが消費できる実際の電力よりも高く、限られたハードウェアインベントリ情報に基づいて計算されています。サーバーの起動
後、
iDRAC はサーバーによって実際に消費される電力に基づいて要件よりも低い電力範囲を要求する場合があります。電力消費量が徐々に
増え、サーバーが最大割り当て量に近い電力を消費している場合、iDRAC は潜在的最大消費電力の増加を要求する場合があり、これによっ
てパワーエンベロープが増加することになります。
iDRAC は、CMC に対する潜在的最大消費電力の要求のみを増加させます。消費が減少して
も、iDRAC は潜在的最小電力を減少させる要求は行いません。iDRAC は、電力消費量が CMC によって割り当てられた電力を超える場合、
より多くの電力を要求し続けます。
その後、システムに電源が投入されて初期化され、iDRAC は、実際のブレードの構成に基づき、新しい電源要件を計算します。CMC が新しい
電力要求の割り当てに失敗した場合でも、ブレードは電源オンのままです。
CMC は優先順位の低いサーバーの未使用電力を回収し、回収された電力を優先順位の高いインフラストラクチャモジュールまたはサーバーに
割り当てます。
十分な電力が割り当てられていない場合は、ブレードサーバーの電源はオンになりません。ブレードに十分な電力が割り当てられている場合、
iDRAC はシステムに電源を投入します。
電力上限ポリシーの表示と設定
電力上限ポリシーを有効にすると、システムに対するユーザー定義の電源上限が施行されます。電力上限ポリシーを有効にしない場合は、デフ
ォルトで実装されたハードウェアの電源保護ポリシーが使用されます。この電源保護ポリシーは、ユーザー定義のポリシーの影響を受けません。シ
ステムパフォーマンスは、電力消費量が指定されたしきい値付近に維持されるよう、動的に調整されます。
実際の電力消費量は、軽い負荷では少なかったり、パフォーマンス調整が完了するまでに一時的にしきい値を超える場合があります。たとえば、
あるシステム設定では、最大電力消費は 700 W であり、最小電力消費量は 500 W ですが、電力バジェットしきい値を指定して有効にし、現
在の 650 W から 525 W に減少させることができます。これ以降、システムのパフォーマンスは、動的に調整され、電力消費量がユーザー指定の
しきい値である
525 W を超えないように維持されます。
電力上限値が推奨される最小しきい値よりも低く設定されると、iDRAC は要求された電力上限を維持できないことがあります。
この値は、ワット、BTU/時、または推奨される電力上限に対する割合%で指定できます。
BTU/ 時間で電力上限しきい値を設定する場合、ワットへの変換は、最も近い整数値に四捨五入されます。ワットから BTU/ 時間にもどして電
力上限しきい値読み取る時も、その変換は同様の方法で四捨五入されます。この結果、書き込み値と読み取り値は、名目上異なる場合があ
ります。たとえば、
600 BTU/ 時に設定されたしきい値が読み戻されると、601 BTU/ 時になります。
ウェブインタフェースを使用した電源上限ポリシーの設定
電力ポリシーを表示し、設定するには、次の手順を実行します。
1. iDRAC ウェブインタフェースで、概要サーバー電源 / 電源設定電源設定 と移動します。電源設定 ページが表示されま
す。
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