Users Guide
メモ: Lifecycle Controller を使用して作成できる仮想ディスクは 1 つのみです。複数の仮想ディスクを作成するには、オプシ
ョン ROM を使用します。オプション ROM にアクセスするには、起動中または POST 中に <Ctrl> <R> を押します。
RAID コントローラの選択
View Current RAID Configuration and Select Controller(現在の RAID 設定の表示とコントローラの選択) ページには、システム
に接続されているサポート対象 RAID コントローラがすべて表示されます。仮想ディスクを作成する RAID コントローラを選択し
て、Next(次へ) をクリックします。
RAID レベルの選択
仮想ディスクの RAID レベル を選択します。
● RAID 0 — 複数の物理ディスク全体にデータをストライプします。RAID 0 は、冗長データを保持しません。RAID 0 仮想ディスク
で 1 台の物理ディスクが故障すると、データを再構築する方策はありません。RAID 0 では、読み取りと書き込みのパフォーマン
スは向上しますが、データの冗長性はありません。
● RAID 1 — 1 つの物理ディスクから別の物理ディスクにデータのミラーまたは複製を行います。物理ディスクが 1 台故障した場
合、もう一方のミラーのデータを使用してデータを再構築できます。RAID 1 では、読み取りパフォーマンスとデータの冗長性は
優れていますが、書き込みパフォーマンスは普通です。
● RAID-5 - 物理ディスク間でデータをストライプし、パリティ情報を使用してデータの冗長性を維持します。物理ディスクが 1 台
故障した場合に、パリティ情報を使用してデータを再構築できます。RAID 5 は、読み取りパフォーマンスとデータの冗長性が優
れていますが、書き込みパフォーマンスは遅くなります。
● RAID-6 - 物理ディスク間でデータをストライプし、2 組のパリティ情報を使用してデータの冗長性を強化します。物理ディスク
が 1 台または 2 台故障した場合に、パリティ情報を使用してデータを再構築できます。RAID 6 では、優れたデータ冗長性と読み
取りパフォーマンスが提供されますが、書き込みのパフォーマンスは低下します。
● RAID 10 — ミラー化された物理ディスクとデータストライピングの組み合わせです。物理ディスクが 1 台故障した場合、ミラー
リングされたデータを使用してデータを再構築できます。RAID 10 は、読み取りおよび書き込みパフォーマンスと、データの冗長
性が優れています。
メモ: iDRAC、OMSA、または PERC CLI を介してシングル スパン上にすべてのディスクが構成された RAID 10 とは異なり、
Lifecycle Controller で作成された RAID 10 VD は、スパンごとに 2 つのディスクしかサポートしません。したがって、LC で
作成された RAID 10 VD の拡張は許可されません。
● RAID 50 - 単一アレイで複数の RAID 5 セットを使用するデュアルレベルアレイアレイ全体のデータを損失せずに、各 RAID 5 で
1 台の物理ディスクが故障する可能性があります。RAID 50 は書き込みパフォーマンスが向上しますが、物理ディスクに障害が
発生して再構築が行われると、そのパフォーマンスが低下したり、データまたはプログラムのアクセス速度が低下したり、アレ
イ上の転送速度が影響を受けます。
● RAID 60 - RAID 0 のストレートブロックレベルストライピングを RAID 6 の分散ダブルパリティと組み合わせています。RAID
60 を使用するには、8 台以上の物理ディスクがシステムに必要です。1 つの RAID 60 セット上で 1 台の物理ディスクの再構築中
に障害が発生しても、データの損失にはつながりません。いずれかのスパン上で 3 台以上の物理ディスクが故障しないとデータ
損失は発生しないため、フォールト トレランスの点で RAID 60 は向上しています。
メモ: コントローラの種類によっては、一部の RAID レベルがサポートされていません。
異なる RAID レベルの最小ディスク要件:
表 11. RAID レベルとディスク数
RAID レベル 最小ディスク数
0 1*
1 2
5 3
6 4
10 4
50 6
設定 43