Owners Manual

CMC は、実際の周囲温度と内部温度を測定して、冷却ファンの監視と自動制御を行います。
CMC は総合的なエンクロージャのインベントリを提供し、ステータス / エラーを報告します。
CMC フェイルセーフモード。詳細については、CMC フェイルセーフモード」を参照してください。
CMC には、以下の設定を一元的に行うメカニズムが備わっています。
エンクロージャのネットワークおよびセキュリティの設定
電源の冗長性と電力の上限値設定
I/O スイッチと iDRAC ネットワークの設定
サーバーブレード上の最初の起動デバイス
I/O モジュールとブレードの間の I/O ファブリックの一貫性をチェックし、システムのハードウェア
を保護するために、必要に応じてコンポーネントを無効にします。
ユーザーアクセスセキュリティ
メモ: シャーシ管理はデータネットワークから分離することをお勧めします。デルでは、お使いの環
境への統合が適切でないシャーシの動作可能時間をサポートまたは保証いたしません。データネッ
トワーク上で発生する可能性のあるトラフィックにより、内部管理ネットワークの管理インタフェ
ースがサーバー向けのトラフィックで飽和状態になってしまい、CMC および iDRAC 通信の遅延が
発生する結果となる場合があります。このような遅延は、稼動している iDRAC CMC がオフライ
ンとして表示するといったような予測不能なシャーシ動作の原因となる可能性があり、それがさら
に別の好ましくない動作を引き起こす場合があります。管理ネットワークを物理的に分離すること
が難しい場合は、
CMC iDRAC のトラフィックを別々の VLAN に分けるという方法もあります。
CMC と個々の iDRAC ネットワークインタフェースは、racadm setniccfg コマンドで VLAN を使用
するように設定することができます。詳細については、
support.dell.com/manuals Dell Chassis
Management Controller の『Administrator Reference Guide(管理者リファレンスガイド)を参
照してください。
CMC フェイルセーフモード
冗長 CMC によるフェイルオーバー保護と同様、M1000e エンクロージャでもフェイルセーフモードによっ
てブレードと
I/O モジュールを障害から保護することができます。フェイルセーフモードは、シャーシを制
御している CMC がない時に有効になります。CMC のフェイルオーバー中、または単一の CMC 管理が失わ
れている間には、次の状態が発生します。
新たに取り付け足したブレードの電源を入れることができない
既存のブレードへのリモートアクセスができない
コンポーネントの熱保護のため、シャーシの冷却ファンが 100% 稼動
CMC の管理が復旧するまで、電力消費制限のためにブレードのパフォーマンスが低下
CMC 管理の喪失につながる状況のいくつかを以下に示します。
状態 説明
CMC の取り外し シャーシの管理は、CMC の取り付け、またはスタンバイ CMC へのフェイルオーバー
後に再開されます。
CMC ネットワーク
ケーブルの取り外
しまたはネットワ
ーク接続の喪失
シャーシの管理は、シャーシがスタンバイ CMC にフェイルオーバーした後に再開さ
れます。ネットワークフェイルオーバーは冗長
CMC モードでのみ有効です。
CMC のリセット シャーシの管理は、CMC が再起動した後、またはシャーシがスタンバイ CMC にフェ
イルオーバーした後に再開されます。
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