Users Guide
IPMI プロトコルを使用した SOL
IPMI ベースの SOL ユーティリティと IPMItool は、UDP データグラムを使用してポート 623 に配信される RMCP+ を使用します。
RMCP+ は、改善された認証、データ整合性チェック、暗号化、および IPMI 2.0 の使用中に複数の種類のペイロードを伝送する機
能を提供します。詳細については、
http://ipmitool.sourceforge.net/manpage.html を参照してください。
RMCP+ は、認証のために 40 文字の 16 進数文字列(文字 0~9、a~f、および A~F)暗号化キーを使用します。デフォルト値は
40 個のゼロから成る文字列です。
iDRAC への RMCP+ 接続は、暗号化キーを使用して暗号化する必要があります(キージェネレータキー)。iDRAC ウェブインタフ
ェースまたは iDRAC 設定ユーティリティを使用して、暗号化キーを設定できます。
管理ステーションから IPMItool を使用して SOL セッションを開始するには、次の手順を実行します。
メモ: 必要に応じて、iDRAC 設定 > サービス を選択して、デフォルトの SOL タイムアウトを変更できます。
1. 『Dell Systems Management Tools and Documentation』DVD から IPMITool をインストールします。
インストール手順については、『ソフトウェアクイックインストールガイド』を参照してください。
2. コマンドプロンプト(Windows または Linux)で、次のコマンドを実行し、iDRAC から SOL を開始します。
ipmitool -H <iDRAC-ip-address> -I lanplus -U <login name> -P <login password> sol activate
このコマンドで、管理ステーションが管理下システムのシリアルポートに接続されます。
3. IPMItool から SOL セッションを終了するには、~ を押して . (ピリオド)を押します。
メモ:
SOL セッションが終了しない場合は、iDRAC をリセットし、起動が完了するまで最大 2 分間待ちます。
メモ: Windows OS を実行しているクライアントから Linux OS を実行しているホストに長い入力テキストをコピーしてい
る間に、IPMI SOL セッションが終了することがあります。セッションが突然終了しないようにするには、長いテキストを
UNIX ベースの改行に変換します。
メモ: RACADM ツールを使用して作成された SOL セッションが存在する場合は、IPMI ツールを使用して別の SOL セッショ
ンを開始すると、既存のセッションに関する通知とエラーは表示されません。
SSH または Telnet プロトコルを使用した SOL
セキュアシェル(SSH)および Telnet は、iDRAC へのコマンドライン通信の実行に使用されるネットワークプロトコルです。これ
らのインタフェースのいずれかを介して、リモートの RACADM コマンドおよび SMCLP コマンドを解析できます。
SSH は Telnet よりもセキュリティが強化されています。iDRAC では、パスワード認証を伴う SSH バージョン 2 のみをサポートし
ており、これがデフォルトで有効になっています。iDRAC は、同時に最大
2 4 の SSH セッションと 2 の Telnet セッションをサポ
ートします。Telnet はセキュアプロトコルではないため、SSH を使用することをお勧めします。Telnet は、SSH クライアントをイ
ンストールできない場合、またはネットワークインフラストラクチャがセキュアな場合にのみ使用するようにしてください。
メモ
: MX プラットフォームでは、1 つの SSH を iDRAC 通信に使用します。すべてのセッションを使用している場合は、1 つ
のセッションが解放されるまで、iDRAC は起動しません。
管理ステーションで PuTTY または OpenSSH などの SSH および Telnet ネットワークプロトコルをサポートするオープンソースプロ
グラムを使用して、iDRAC に接続します。
メモ
: Windows では、VT100 または ANSI ターミナルエミュレータから OpenSSH を実行します。Windows コマンドプロン
プトで OpenSSH を実行しても、すべての機能を使用できません(つまり、一部のキーが応答せず、グラフィックが表示され
ません)。
SSH または Telnet を使用して iDRAC と通信する前に、次の操作を行うようにしてください。
1. シリアルコンソールを有効化するよう BIOS を設定。
2. iDRAC に SOL を設定。
3. iDRAC ウェブインタフェースまたは RACADM を使用して、SSH または Telnet を有効化。
Telnet(ポート 23) /SSH(ポート 22)クライアント <−−> WAN 接続 <−−> iDRAC
シリアルからネットワークへの変換が iDRAC 内で行われるため、SSH または Telnet プロトコルを使用する IPMI ベースの SOL
では追加のユーティリティが必要ありません。使用する SSH または Telnet コンソールは、管理下システムのシリアルポートか
ら到着するデータを解釈し、応答することができる必要があります。シリアルポートは通常、ANSI ターミナルまたは VT100/
VT220 ターミナルをエミュレートするシェルに接続します。シリアルコンソールは、自動的に SSH または Telnet コンソールに
リダイレクトされます。
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iDRAC 通信のセットアップ