Users Guide
図 2. Active Directory オブジェクトの標準的なセットアップ
関連オブジェクトは、必要に応じて多くも少なくも作成できます。ただし、少なくとも 1 つの関連オブジェクトを作成する必要が
あり、iDRAC との認証および承認用に Active Directory を統合するネットワーク上の iDRAC ごとに、1 つの iDRAC デバイスオブジ
ェクトが必要です。
関連オブジェクトは、必要な数だけのユーザーおよび / またはグループの他、iDRAC デバイスオブジェクトにも対応できます。た
だし、関連オブジェクトには、関連オブジェクトにつき 1 つの権限オブジェクトしか含めることができません。関連オブジェクト
は、iDRAC デバイスに対して権限を持つユーザーを連結します。
ADUC MMC スナップインへの Dell 拡張では、同じドメインの権限オブジェクトと iDRAC オブジェクトのみを関連オブジェクトに
関連付けることができます。Dell 拡張で、他のドメインのグループまたは iDRAC オブジェクトを関連オブジェクトの製品メンバー
として追加することはできません。
別のドメインからユニバーサルグループを追加するときは、ユニバーサルスコープを持つ関連オブジェクトを作成します。Dell
Schema Extender ユーティリティによって作成されるデフォルトの関連オブジェクトは、ドメインローカルグループであり、他の
ドメインのユニバーサルグループとは連動しません。
任意のドメインのユーザー、ユーザーグループ、またはネストされたユーザーグループを関連オブジェクトに追加できます。拡張ス
キーマソリューションは、Microsoft Active Directory によって許可されている複数のドメイン間でのすべてのユーザーグループタイ
プおよびユーザーグループネストをサポートします。
拡張スキーマを使用した権限の蓄積
拡張スキーマ認証のメカニズムは、異なる関連オブジェクトを介して同じユーザーに関連付けられた異なる権限オブジェクトから
の権限の蓄積をサポートします。言い換えれば、拡張スキーマ認証は権限を蓄積して、このユーザーに関連付けられている異なる
権限オブジェクトに対応する、割り当てられたすべての権限のスーパーセットを同じユーザーに許可します。
次の図は、拡張スキーマを使用して権限を蓄積する例を示しています。
図 3. ユーザーのための権限の蓄積
この図は、A01 と A02 の 2 つの関連オブジェクトを示しています。ユーザー 1 は、両方の関連オブジェクトを介して iDRAC2 に関
連付けられています。
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ユーザーアカウントと権限の設定