Users Guide
メモ:
• コントローラキャッシュのコントローラ不揮発性キャッシュおよびバッテリバックアップは、コントローラがサポートで
きる読み取りポリシーまたは書き込みポリシーに影響します。すべての PERC にバッテリとキャッシュが搭載されている
とは限りません。
• 先読みおよびライトバックにはキャッシュが必要になります。つまり、コントローラにキャッシュがない場合は、ポリシ
ーの値を設定することはできません。
同様に、PERC にキャッシュがあってもバッテリがなく、ポリシーがキャッシュへのアクセスを必要とする設定になって
いる場合、ベースの電源がオフになるとデータロスが生じる恐れがあります。そのため、一部の PERC ではこのポリシー
は許可されません。
したがって、PERC に応じてポリシーの値が設定されます。
仮想ディスクの削除
仮想ディスクを削除すると、仮想ディスクに常駐するファイルシステムおよびボリュームなどの情報がすべて破壊され、コントロ
ーラの設定からその仮想ディスクが削除されます。仮想ディスクを削除する場合、コントローラに関連する最後の仮想ディスクが
削除されると、割り当てられたグローバルホットスペアがすべて自動的に割り当て解除される可能性があります。ディスクグルー
プの最後の仮想ディスクを削除すると、割り当てられている専用ホットスペアすべてが自動的にグローバルホットスペアになりま
す。
グローバルホットスペアの仮想ディスクをすべて削除すると、そのグローバルホットスペアは自動的に削除されます。
仮想ディスクを削除するには、ログインおよびサーバー制御の権限を持っている必要があります。
この操作が許可されている場合、起動用仮想ドライブを削除できます。この操作はサイドバンドから実行されるため、オペレーテ
ィングシステムには依存しません。そのため、仮想ドライブを削除する前に警告メッセージが表示されます。
仮想ディスクを削除した直後に、削除したディスクと特性がすべて同じ新規仮想ディスクを作成した場合、コントローラは最初の
仮想ディスクが全く削除されなかったかのようにデータを認識します。この状況では、新しい仮想ディスクを再作成した後に古い
データが必要ない場合は、仮想ディスクを再初期化します。
仮想ディスク整合性のチェック
この操作は、冗長(パリティ)情報の正確さを検証します。このタスクは冗長仮想ディスクにのみ適用されます。必要に応じ
て、整合性チェックタスクで冗長データが再構築されます。仮想ドライブに劣化ステータスがある場合、整合性チェックによって
仮想ディスクを準備完了ステータスに戻せる場合があります。ウェブインタフェースまたは RACADM を使用して整合性チェック
を実行できます。
整合性チェック操作をキャンセルすることもできます。整合性チェックのキャンセルは、リアルタイムの操作です。
仮想ディスクの整合性をチェックするには、ログインおよびサーバー制御の権限を持っている必要があります。
メモ:
整合性チェックは、RAID0 モードでドライバをセットアップしている場合はサポートされません。
仮想ディスクの初期化
仮想ディスクの初期化で、ディスク上のデータはすべて消去されますが、仮想ディスク設定は変更されません。使用前に設定され
た仮想ディスクは初期化する必要があります。
メモ:
既存の構成を再作成している時に仮想ディスクの初期化を行わないでください。
高速初期化または完全初期化を実行することも、初期化操作をキャンセルすることもできます。
メモ
: 初期化のキャンセルは、リアルタイムの操作です。RACADM は使用せず、iDRAC ウェブインタフェースのみを使用し
て、初期化をキャンセルできます。
高速初期化
高速初期化操作で、仮想ディスク内のすべての物理ディスクが初期化されます。物理ディスク上のメタデータが更新され、それに
より、すべてのディスク容量が今後の書き込み操作に使用できるようになります。この初期化タスクは、物理ディスク上の既存
の情報が消去されないため、すぐに完了できますが、今後の書き込み操作により、物理ディスクに残された情報が上書きされま
す。
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ストレージデバイスの管理