Users Guide
VD の名前変更
仮想ディスクの名前の変更には、システム制御権限が必要です。仮想ディスクの名前には英数字、スペース、ダッシュ、およびア
ンダースコアのみを使用できます。最大文字数はコントローラによって異なります。多くの場合、最大文字数は 15 文字です。仮
想ディスク名の始めと終わりにスペースを使用することはできません。仮想ディスクの名前を変更するたびに、LC ログが作成さ
れます。
ディスク容量の編集
Online Capacity Expansion(オンライン容量拡張)(OCE) 機能によって、システムをオンラインにしたままで、選択した RAID レ
ベルのストレージ容量を増やすことができます。コントローラは、各 RAID アレイの末端に使用可能な新たな容量を設け、アレイ
上にデータを再配布します(再構成と呼ばれます)。
Online Capacity Expansion(オンライン容量拡張)(OCE) は、次の 2 通りの方法で行うことができます。
• 仮想ディスクの LBA を開始後に、仮想ディスクグループの最小の物理ドライブ上の空き容量が使用可能な場合は、仮想ディス
クの容量はその空き容量の範囲内で拡張可能です。このオプションにより、新たに増加した仮想ディスクのサイズを入力でき
るようになります。LBA の開始前にのみ使用可能な空き容量が、仮想ディスク内のディスクグループにある場合は、物理ドラ
イブに使用可能な容量があっても、同一のディスクグループ内での Edit Disk Capacity(ディスク容量の編集) は許可されませ
ん。
• 仮想ディスクの容量は、互換物理ディスクを既存の仮想ディスクグループに追加することでも拡張できます。このオプション
では、新たに増加した仮想ディスクのサイズを入力できません。特定の仮想ディスク上の既存の物理ディスクグループで使用
されているディスク容量、仮想ディスクの既存の RAID レベル、および仮想ディスクに追加された新規ドライブの数に基づい
て、新たに増加した仮想ディスクサイズが計算され、表示されます。
容量の拡張では、ユーザーが最終的な VD のサイズを指定できます。内部では、最終的な VD のサイズは PERC にパーセンテージで
伝達されます(このパーセンテージは、ローカルディスクが拡張できるアレイの空き容量のうち、ユーザーが使用する容量)。こ
のパーセンテージロジックのため、再設定完了後の最終 VD サイズは、ユーザーが可能な限り最大の VD サイズを最終 VD サイズと
して入力していない場合は、ユーザーが入力したサイズとは異なる可能性があります(パーセンテージは 100% を下回ることにな
ります)。ユーザーが可能な限り最大の VD サイズを入力した場合は、入力したサイズと再設定後の最終 VD サイズに違いは見ら
れません。
RAID レベルの移行
RAID レベルの移行(RLM)とは、仮想ディスクの RAID レベルを変更することです。iDRAC9 には、RLM を使用して VD サイズを
拡張するオプションがあります。RLM では、1 つの方法として、仮想ディスクの RAID レベルを移行することで、仮想ディスクの
サイズを拡張できます。
RAID レベルの移行とは、特定の RAID レベルの VD を別の RAID レベルに変換するプロセスです。VD を別の RAID レベルに移行し
た場合、その VD 上のユーザー データは、新しい構成のフォーマットに再配置されます。
この構成は、ステージングとリアルタイムの両方でサポートされます。
次の表に、ディスクを追加する場合とディスクを追加しない場合の双方で、VD の再設定(RLM)時に有効とされる VD レイアウ
トを示します。
表
54. 有効な VD レイアウト
ソース VD レイアウト ディスクを追加する場合の有効なターゲ
ット VD レイアウト
ディスクを追加しない場合の有効なター
ゲット VD レイアウト
R0(単一ディスク) R1 該当なし
R0 R5/R6 該当なし
R1 R0/R5/R6 R0
R5 R0/R6 R0
R6 R0/R5 R0/R5
OCE または RLM が実行中の場合に許可される操作
OCE/RLM を実行中の場合、次の操作が可能になります。
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ストレージデバイスの管理