Dell EMC NVDIMM-N パーシステント メモリー ユーザー ガイド Dec 2020 Rev.
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 ©2017 - 2020 Dell Inc.またはその関連会社。All rights reserved.(不許複製・禁無断転載)Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc.
目次 章 1: はじめに..................................................................................................................................5 章 2: 変更リスト.............................................................................................................................. 6 章 3: NVDIMM-N の概要...................................................................................................................7 通常の動作..........................................................................................
ブロックモード.............................................................................................................................................................36 DAX モード.....................................................................................................................................................................36 ストレージ スペース サポート....................................................................................................................................37 動作および診断のロギング情報......
1 はじめに DellEMC の NVDIMM-N 永続メモリは、革新的なストレージクラスメモリ技術で、従来のストレージ技術よりも飛躍的にパフォーマ ンスを向上させます。各 NVDIMM-N は 16 GB の不揮発性メモリを搭載し、標準 288 ピン DDR4 DIMM の同一フォームファクタで す。NVDIMM-N は標準 CPU メモリスロットに設置されるので、データがプロセッサの近くに配置されます。DDR4 データ速度 2666 MT/s で動作でき、NVDIMM-N はメモリバスの特性である高帯域幅と超低レイテンシを最大限に活用します。比較のため、下 の表に DDR4 のおよそのデータアクセス時間と他のサーバストレージメディアとの対比を示します。 表 1.
2 変更リスト 表 2. 変更リスト バージョン 変更内容 A00 元のバージョン A01 ESXi 6.7 のサポート情報が追加されました。適用されなくなった Linux 正誤表を削除し ました。ドキュメントの残りの部分を編集して、分かりやすくしてあります。 A02 モジュラー型サーバー固有の情報、R840 と R940xa のサポート、BBU LED の挙動の変更 が追加され、ドキュメントの残りの部分を編集して分かりやすくしてあります。 RHEL 7.5 でサポートされている NVDIMM-N A03 最低限のサポート プラットフォーム ファームウェア バージョンが追加されました Windows 2019、RHEL 7.6、および ESXi 6.7 U1 をサポートします。 Windows 2019 新機能と NVDIMM-N RO の挙動 RHEL 7.
3 NVDIMM-N の概要 以下の図は、NVDIMM-N の概要として、メインコンポーネントとシステムインタフェースを示しています。NVDIMM-N の中核をな すのは DDR 4 DRAM デバイスで、NVDIMM-N が RDIMM として動作できるようにします。NVDIMM-N でデータの保持を可能にす るコンポーネントは、コントローラ、フラッシュ、電圧レギュレータで、これらも DIMM に統合されています。 図 1.
図 2. NVDIMM-N の通常の動作 フラッシュへのバックアップ サーバーのシャットダウン、コールド リブート、または電源喪失が発生した場合、NVDIMM-N コントローラーに保存信号が送信さ れることで、その DRAM のコンテンツがすべてオンボード フラッシュ ストレージにバックアップされます。NVDIMM-N 保存イベ ントは、サーバーの電源がオフになろうとしていて、NVDIMM-N への電源喪失が差し迫っている場合にいつでもトリガーされます。 バックアップ処理を完了するには、約 1 分かかります。この期間は、サーバーにインストールされている NVDIMM-N の数に依存し ません。これは、保存がすべての NVDIMM-N で並行して行われるためです。 バッテリーは NVDIMM-N にバックアップ電源を供給するため、電源喪失後もバックアップ オペレーションを完了できます。保存操 作が完了すると、バッテリーが非アクティブになり、サーバーおよび NVDIMM-N の電源を完全にオフにすることができます。 図 3.
フラッシュからの復元 サーバの電源投入時に、BIOS で NVDIMM-N の DRAM が再初期化されます。BIOS は、NVDIMM-N コントローラに SMBus マネジメ ントインタフェースを使用して、DRAM の内容をフラッシュから復元するよう命令します。復元処理が完了するまで約 1 分かかり ます。復元はすべての NVDIMM-N で同時に行われるため、この期間は、サーバに取り付けられている NVDIMM-N の数には依存し ません。BIOS は NVDIMM-N をサーバ OS に永続メモリとして公開します。永続メモリは、通常の OS の動作に必要なシステムメ モリとは区別されます。永続メモリの OS によるサポートの詳細については、対応する OS の項を参照してください。 図 4.
4 ハードウェア トピック: サーバー ハードウェア構成 モジュラー型シャーシ ハードウェアの構成 NVDIMM-N モジュールの詳細 バッテリー 最小限のプラットフォーム ファームウェア バージョン • • • • • サーバー ハードウェア構成 NVDIMM-N は現在、T640、R640、R740/R740XD、R840、R940、R940xa、MX740c、MX840c の PowerEdge サーバーでサポートさ れています。各サーバーでは、1x から最大 12x 16GB の NVDIMM-N がサポートされており、合計で最大 192GB のパーシステント メ モリー容量がサポートされています。次の表 1 は、2 ソケット サーバー構成で検証済みで、完全にサポートされている NVDIMM-N の 構成を示しています。R840、R940、R940xa、MX840c PowerEdge サーバーでの 4 ソケット構成では、NVDIMM-N は CPU 1 と CPU 2 のメモリー スロットでのみサポートされています。次の表 2 は、R840、R940、R940xa、MX840c の 4 ソケット
表 3.
表 3. サポートされる NVDIMM-N 構成、2 ソケット (続き) NVDIMM-N NVDIMM-N の容量 RDIMM RDIMM DIMM の装着位置 容量 NVDIMM-N:A7-A12、B7B12 12x 192GB 12x 32GB 384GB RDIMM:A1~A6、B1~ B6 NVDIMM-N:A7-A12、B7B12 注:他の構成は機能しますが、完全には検証されておらず、現在 DellEMC でサポートされていません。 図 6. MX740c メモリーのレイアウト 表 4.
表 4.
表 4. サポートされる NVDIMM-N 構成、R940、MX840c 4 ソケット 4 ソケット (続き) NVDIMM-N NVDIMM-N の容量 RDIMM RDIMM DIMM の装着位置 容量 12x 192GB 24x 32GB 768 GB RDIMM:A1~A6、B1~ B6、C1~C6、D1~D6 NVDIMM-N:A7-A12、B7B12 12x 192GB 36x 32GB 1152GB RDIMM:A1~A6、B1~ B6、C1~C12、D1~D12 NVDIMM-N:A7-A12、B7B12 メモ: 1. NVDIMM-N は、CPU ソケット 3 および 4 のメモリー スロットでサポートされていません 2.
図 7. NVDIMM-N 表 5.
表 6.
図 9. R740 バッテリーの取り付け手順 メモ: バッテリーを取り付ける位置は、サーバーごとに異なります。手順については、お使いのサーバーの『設置およびサービス マニュアル』を参照してください。 最小限のプラットフォーム ファームウェア バージョン PowerEdge サーバーで NVDIMM-N モジュールを機能させるには、次のような最小限のプラットフォーム ファームウェア バージョン が必要です。 ● BIOS:1.1.7 ● iDRAC:3.00.00.
5 BIOS トピック: • • NVDIMM-N の BIOS 構成設定 BIOS エラーメッセージ NVDIMM-N の BIOS 構成設定 このセクションでは、NVDIMM-N の操作に影響を与える BIOS セットアップ オプションのみに焦点を当てています。すべてのセッ トアップ オプションの詳細については、各サーバーの『設置およびサービス マニュアル』を参照してください。パーシステント メモ リー BIOS 設定は、BIOS システム セットアップを起動することによって構成できます。次の BIOS 画面で F2 を押して、BIOS シス テム セットアップに入ります。 図 10.
図 11.
図 12. [パーシステント メモリー]画面 次の表では、BIOS セットアップ画面で使用可能な各オプションについて記載されています。 表 7.
表 7.
図 13.
この NVDIMM-N モジュールは読み取り専用モードに設定されます。システムの入力電源を切り、NVDIMM-N モジュールを再装着し て、サーバーを再起動します。問題が解決されない場合は、メッセージで識別された障害のあるメモリモジュールを交換します。 UEFI0302[位置]にある NVDIMM-N で、エネルギー ソース ポリシー エラーを設定します。 この NVDIMM-N モジュールは読み取り専用モードに設定されます。システムの入力電源を切り、NVDIMM-N モジュールを再装着し て、サーバーを再起動します。問題が解決されない場合は、メッセージで識別された障害のあるメモリモジュールを交換します。 UEFI0302[位置]にある NVDIMM-N のファームウェア操作エラーです。 この NVDIMM-N モジュールは読み取り専用モードに設定されます。システムの入力電源を切り、NVDIMM-N モジュールを再装着し て、サーバーを再起動します。問題が解決されない場合は、メッセージで識別された障害のあるメモリモジュールを交換します。 UEFI0302*[位置]にある NVDIMM-N の永続性喪失エラーで
6 iDRAC NVDIMM-N 管理 トピック: • • • iDRAC グラフィカルユーザーインタフェース リモート管理 NVDIMM-N エラー報告 iDRAC グラフィカルユーザーインタフェース 次の図は、サーバをリモートで管理する場合の iDRAC Web GUI ダッシュボードを示しています。 図 14.
図 15. NVDIMM-N のステータス メモ: 1. すべての NVDIMM-N のエラーは OS に報告され、サーバのシステムイベントログに記録されます。NVDIMM-N の正常性ス テータスは現時点では、NVDIMM-N の Correctable Error Threshold Exceeded(修正可能なエラーのしきい値を超過)と Uncorrectable Error(修正不可能なエラー)ステータスのみを反映します。その他のエラーは OS に報告されてログに記録さ れますが、iDRAC/OM NVDIMM-N Health Status(iDRAC/OM NVDIMM-N の正常性ステータス)には反映されません。 2.
図 16.
表 10.
表 10.
7 NVDIMM-N によるサーバの動作 NVDIMM-N が取り付けられていると、サーバの動作がわずかに変化します。この項では、サーバのシャットダウン時と起動時にみ られる違いを説明します。また、サーバが自動的にシャットダウンされ、NVDIMM-N DRAM データをフラッシュに確実に保存する シナリオについても説明します。 トピック: • • • シャットダウン Boot(起動) 自動シャットダウンと保存 シャットダウン サーバーの電力サイクル全体で NVDIMM-N データを保持するには、NVDIMM-N のオン ボードフラッシュに DRAM データを保存す る必要があります。この保存は、NVDIMM-N に電源喪失を引き起こす可能性のあるイベントによってトリガーされます。電源が喪 失した場合、および電源喪失が発生したときに、少なくとも 1 個の NVDIMM-N を有するサーバーの電源がオンになっている場合、 MX7000 でシャーシ全体がシャットダウンされます。保存中、サーバーは NVDIMM-N の電源を維持し、電源喪失時には、バッテリ ーを使用してバックアップ電源を供給します。サーバーは低
サーバー BIOS は、起動時にオンボード フラッシュから NVDIMM-N DRAM データを復元します。BIOS では、NVDIMM-N バッテリー が取り付けられており、電源喪失時の保存イベントのために十分に充電されていることが確認されます。BIOS では、取り付けられ ているサーバーの電源装置が、サーバー構成に十分なサイズであることも確認されます。これは、電源喪失後、バッテリーの電力に 切り替わるまでサーバーを保持するのに PSU が十分な電力を供給できるようにするためです。BIOS で、バッテリーおよび PSU が NVDIMM-N をサポートするのに十分な電力を備えていることを確認したら、NVDIMM-N を準備し、サーバーが OS を起動すること を許可します。 BIOS で問題が検出された場合、画面に F1/F2 エラー メッセージ表示され、NVDIMM-N が読み取り専用モードにロックされます。こ の時点で OS はまだ NVDIMM-N データを読み取ることができますが、変更は破棄されます。NVDIMM-N を通常のオペレーションに 復元させるには、問題を修正してサーバーを再起動する必要が
8 DIMM 構成の変更 Dell EMC では、サーバーのメモリー構成に何らかの変更を加える前に、NVDIMM-N データのコンテンツを外部ストレージにバック アップすることをお勧めします。これは、NVDIMM-N と RDIMM の両方に適用されます。各メモリー スロットとメモリー構成に固 有のメモリー エラー訂正(ECC)アルゴリズムのため、NVDIMM-N により、メモリー構成の変更後にエラーが生成される場合があ ります。サーバー DIMM 構成が変更された場合は、使用する前に BIOS セットアップで NVDIMM-N を消去して、工場出荷時のデフ ォルトにリセットすることをお勧めします。 DIMM(RDIMM および NVDIMM-N の両方)を移動させる必要がある場合、またはシステム ボードを交換する必要がある場合は、 すべての DIMM を元のサーバーとまったく同じスロットに再装着させる必要があります。サポートされている唯一の移行シナリオ は、システム ボード間のスロットの交換です。Dell EMC は、BIOS NVDIMM の設定を同一にすることも推奨します。 DIMM 構成の変更 3
9 Windows トピック: • • • • • • BIOS の要件 セット アップ Windows ドライバー Windows Server 2016 のストレージ クラス メモリー Windows Server 2019 のストレージ クラス メモリー Windows 正誤表 BIOS の要件 Windows 2016 と 2019 のどちらでも、NVDIMM モジュールを問題なく使用するには、最低で 1.6.
デバイス マネージャー 次の画像は、Windows Server 2016 での NVDIMM-N ルート デバイスおよび NVDIMM-N ディスク インスタンスの Windows デバイス マネージャー ビューを示しています。 図 18. NVDIMM-N ルート デバイスおよび NVDIMM-N ディスク インスタンスの Windows デバイス マネージャー ビュー 適切な NVDIMM-N ディスクの識別 Windows PowerShell およびデバイスマネージャでの NVDIMM-N ディスクプロパティは、物理的な NVDIMM-N モジュールを一意に 識別するために使用できる情報を提供します。 PowerShell の使用: 図 19.
表 11.
図 20. デバイスマネージャ GUI の使用 上記の位置情報は、次の表を使用して物理的なシルクスクリーンに変換できます。 表 12.
表 12. DIMM スロットの位置 (続き) 場所 DIMM スロットの位置 337 B12 NVDIMM-N の正常性ステータスとプロパティ NVDIMM-N の正常性ステータスは、次の PowerShell コマンドを使用して照会できます。 図 21. NVDIMM-N の正常性ステータスとプロパティ Windows のネイティブドライバでさまざまな正常性イベントを処理できます。さまざまな正常性条件の詳細については、Windows のマニュアル(https://docs.microsoft.
ストレージ スペース サポート Windows Server 2016 では、非常に高速な入出力(I/O)操作を可能にする NVDIMM-N デバイスがサポートされています。このよう なデバイスの魅力的な使用方法の一例は、低い書き込みレイテンシーを実現するためのライトバック キャッシュとしての使用する ことです。Microsoft ブログでは、ミラーされた NVDIMM-N のライトバック キャッシュを仮想ドライブとして使用して、ミラー ス トレージ スペースをセット アップする方法が説明されています。NVDIMM-N のストレージ スペース構成をセットアップするには、 「NVDIMM-N ライトバック キャッシュを使った記憶域スペースの構成」を参照してください。 動作および診断のロギング情報 NVDIMM-N バスドライバ scmbus.
ドライバー アーキテクチャの概要 Windows Server のパーシステント メモリーに関連するデバイス オブジェクトには、物理 NVDIMM と、物理ドライバー上の論理パ ーシステント メモリー ディスクの 2 種類があります。 デバイス マネージャーでは、物理 NVDIMM は「メモリー デバイス」の下に表示され、論理ディスクは「パーシステント メモリー ディ スク」の下に表示されます。 図 25. デバイス マネージャー すべての NVDIMM-N デバイスは、nvdimm.sys ドライバーによって制御されていますが、論理ディスクは pmem.sys ドライバーによ って制御されています。両タイプのデバイス オブジェクトは、パーシステント メモリー用のバス ドライバーである scmbus.
図 27. PMEM 未使用領域、PMEM 物理デバイス、および PMEM ディスクのリスト 図 28.
PowerShell Cmdlets #Get-PmemDisk ● 1 つ、または複数の論理パーシステント メモリー ディスクを返します。 ● 返されるオブジェクトには、サイズ、原子性のタイプ、正常性ステータス、基盤となる物理デバイスに関する情報が含まれてい ます。 #Get-PmemPhysicalDevice ● 1 つ、または複数の物理パーシステント メモリー デバイス(NVDIMM)を返します。 ● 返されるオブジェクトには、サイズ、RFIC、デバイスの場所、正常性/動作ステータスに関する情報が含まれています。 #New-PmemDisk ● 指定された未使用の領域から新しいディスクを作成します。 ● ラベルを書き出してネームスペースを作成し、SCM スタックを再構築して新しい論理デバイスを公開します。 ● オプション パラメーター ○ FriendlyName は、パーシステント メモリー ディスクに分かりやすい名前を付けます。デフォルトは「PmemDisk」です ○ AtomicityType では、BTT を設定できます。デフォルトは「none」です #Remove-PmemDisk ●
図 29. デバイス マネージャーのインターリーブ パーシステント メモリー ディスク 図 30.
Windows Server 2019 で Windows Server 2016 RTM のように NVDIMM を管理するには、レジストリー エントリーを変更する必要が あります。 詳細については、https://support.microsoft.
10 Linux NVDIMM-N ハードウェアは、バージョン 7.3、7.4、7.5、7.6 の RHEL でサポートされています。 トピック: • • • • • • • • PMEM(パーシステント メモリー)デバイスの識別と設定 取り付け 既存のファイルシステムの検証 読み取り専用モードの NVDIMM-N インタリーブ 管理ユーティリティー RHEL 7.6 の機能 Linux 正誤表 PMEM(パーシステント メモリー)デバイスの識別と設定 OS の実行中に、NVDIMM-N が正しく装着されていることを確認します。 root ユーザーに移動 $ su NVDIMM-N が、/dev/pmem0、/dev/pmem1、…/dev/pmemN と表示されているかどうかを確認します。ここで、N は自然数です。 # ls /dev/pmem* NVDIMM-N デバイス/dev/pmem0 から/dev/pmemN のサイズを確認します # lsblk すべての pmemN デバイスに対して xfs ファイル システムを作成します # mkfs.
dd コマンドを使用して、RHEL ISO を USB スティックにダンプします。 # dd if=/home/dell/RHEL7.3.iso of=/dev/sdb bs=4M conv=noerror,sync BIOS は、USB から Linux カーネルを起動します。 画面の手順に従って、RHEL のインストールを完了します。 インストールの完了後、サーバーを再起動します。 インストール手順の詳細については、https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/html/ Installation_Guide/index.
OS の起動時に、 $ su CPU0 の 6 個の NVDIMM-N が/dev/pmem0 と表示され、CPU1 の 6 個の NVDIMM-N が/dev/pmem1 と表示されます。 # ls /dev/pmem* /dev/pmem0 と/dev/pmem1 のサイズを表示させると、各 NVDIMM-N は 16 GB であるため、それぞれ約 6 x 16 GB = 96GB となるは ずです。 # lsblk /dev/pmem0 と/dev/pmem1 用に xfs ファイル システムを作成します # mkfs.
OS が起動したら、次のコマンドを実行します。 $ su /dev/pmem0 と /dev/pmem1 をマウントします。 # mount -t xfs -o dax /dev/pmem0 /mnt/nvdimm0 /dev/pmem0 と /dev/pmem1 で書き込み可能かどうかを確認するには、次のコマンドを実行します。 # touch /mnt/nvdimm0/write.txt # shutdown 管理ユーティリティー 管理ユーティリティー「ndctl」と「mdadm」 1. 2. 3. 4.
mdadm NVDIMM-N にソフトウェア RAID を作成します。 /dev/pmem0 ~/dev/pmem5 に 6 つのデバイスがあるとします。 ディレクトリ /mnt/md0 /mnt/md1 /mnt/md2 /mnt/md5 /mnt/md6 を作成します。 $ mkdir -p /mnt/md0 RAID 0 を作成します。 $ mdadm --create --verbose /dev/md0 --level=0 --raid-devices=6 /dev/pmem0 /dev/pmem1 /dev/ pmem2 /dev/pmem3 /dev/pmem4 /dev/pmem5 $ cat /proc/mdstat $ mkfs.
次のコマンドを実行して、ネームスペースを作成します。このコマンドがデフォルトで使用されている場合、/dev/pmem デバイス が作成されます。他のモードでネームスペースを作成するには、https://www.mankier.com/1/ndctl-create-namespace のリンクを参 照してください。 このコマンドは、システムに接続されている NVDIMM-N モジュールの数と同じ回数だけ実行する必要があります。 ● $ ndctl create-namespace ndctl ユーティリティーの使用方法に関する詳細については、https://docs.pmem.io/ndctl-user-guide にあるユーザー ガイドを参照し てください。 Linux 正誤表 次に示す正誤表は RHEL 7.6 に影響します。 ● ndctl ユーティリティーの作業を行うためのパッチは、https://access.redhat.com/solutions/3920221 からダウンロードできます。 ● Red Hat Enterprise Linux 7.
11 ESXi トピック: • • • • • • • セット アップ ストレージ NVDIMM 対応のサポート対象ゲスト OS 全体的な正常性ステータス 動作と診断ログの情報 NVDIMM-N エラー ESXi エラッタ セット アップ ESXi バージョン 6.7 から、NVDIMM-N ハードウェアがサポートされています。NVDIMM-N デバイスは、自動生成されたネームスペ ースを使用した起動時に検出されます。すべての NVDIMM-N デバイスは、ESXi 仮想マシンでアクセスできるように、単一の論理 メモリー アレイに容量をプールします。 現在、ESXi 6.7U1 では NVDIMM-N ハードウェアがサポートされています。特徴と機能は ESXi 6.7 と一致しているはずです ファームウェア要件: 表 13. ファームウェア要件 ファームウェ ア 必要最低限のバージョン T640、R640、R740、R740XD、 R940 R840、R940xa MX740c、MX840c iDRAC 3.15.15.15 3.19.19.19 3.20.20.20 BIOS 1.
ストレージ モジュール 下の図は、左のメニュー バーの[ストレージ]見出しの下の[永続メモリ]タブに、NVDIMM-N デバイスがどのように表示される かを示しています。最初の列には、NVDIMM-N を一意に識別する ID が表示されます。トラブルシューティングの際にはこの情報 が必要になります。次の列には、空き容量が表示されます。完全にマップされ、正しく動作しているすべての NVDIMM-N デバイ スには、「0 B」が表示されるはずです。正常性は[正常]である必要があります。正常性セクションの詳細な説明については、後述 の「全体の正常性ステータス」に記載されています。 ID からホスト システムでの物理 NVDIMM-N への変換については、次の表に示されています。 表 14.
図 31. 名前空間 インタリーブ セット BIOS F2 セットアップでインタリーブが無効になっている場合、次の GUI に表示されているように、各 NVDIMM-N は個々のインタ リーブ セットに含まれます。 図 32. インタリーブが無効の場合のインタリーブ セット インタリーブが BIOS F2 セットアップで有効になっている場合には、NVDIMM-N の合計容量は、CPU ソケットに基づいて複数の プールに分割されます。合計 2 つのインタリーブ セットが表示されます。CPU ソケットの合計容量は 1 つのインタリーブ セット として表示されます。 図 33.
データストア これは、ESXi にアクセスできる従来のストレージとパーシステント メモリー データストアに関する情報が含まれるデータストア領 域です。 メモ: PMEM データストアは、システムで ESXi によって NVDIMM-N が検出された後の最初のシステム起動時に作成されます。 このデータストアはその時点で固定されており、その後、NVDIMM-N モジュールが追加されても拡張されません。 データストアを拡張するには、次のようにします。 1. 2. 3. 4. 5. データを移行させます。 BIOS F2 セットアップを起動します。 このガイドのセクション 5 に示されているパーシステント メモリーを選択します。 システム内のすべての NVDIMM-N モジュールについて、工場出荷時のデフォルトおよびセキュア消去を選択します。 プロンプトに従って再起動し、ESXi に進んでください。これで、追加の NVDIMM-N モジュールが検出されます。 図 34.
表 15. NVDIMM-N モジュールの正常性ステータス (続き) ステータス アクション メンテナンスが必要 NVDIMM-N ステータスのトラブルシューティング手順については、ESXi、SEL、 Lifecycle のログを参照してください。 電力損失時にすべてのデータが消失 1. システムをシャットオフしないでください。できるだけ早く、NVDIMM-N から別 の場所にデータを移行してください。 2. NVDIMM-N データを正常に移行した後、ESXi、SEL、Lifecycle のログで手順を参 照して、NVDIMM-N ステータスのトラブルシューティングを実行してください。 3.
図 36. NVDIMM 名前空間 NVDIMM-N エラー NVDIMM-N モジュールにエラーが発生すると、たいていの場合、システム レベルの動作により不良 NVDIMM-N モジュールが読み 取り専用の状態になります。この結果、不良 NVDIMM-N モジュールにマップされていない VM も含めて、システム内のいずれかの NVDIMM-N モジュールにマップされているすべての VM の電源が入らなくなります。NVDIMM-N にエラーがあるというフラグが 付けられた場合は、その NVDIMM-N の問題を解決してから、PMEM データストアに接続している VM に再度アクセスを試みてく ださい。データの移行および影響を受けた VM へのアクセスの回復の詳細については、ESXi のドキュメントを参照してください。 図 37. NVDIMM-N エラー 次のようなエラーが発生した場合に ESXi Web Client に表示される全体的な正常性ステータス メッセージについては、次の表を参照 してください。 表 16.
前述のエラー メッセージすべてについて、本ユーザー ガイドのセクション 5 および 6 に記載されているシステム イベントログと Lifecycle Controller ログにも同等なメッセージが記録されます。 ESXi エラッタ 現在のところ、ありません ESXi 55
12 一般的な正誤表 NVDIMM-N は 14G 製品では PPR をサポートしていません。修正可能なエラー ログ コードでは RDIMM および NVDIMM-N が区別 されません。その結果、エラー メッセージ"MEM0802 -The memory health monitor feature has detected a degradation in the DIMM installed in DIMM.