Dell™ PowerEdge™ Expandable RAID Controller 5/i および 5/E ユーザーズガイド Model UCP-50 および UCP-51 w w w. d e l l . c o m | s u p p o r t . d e l l .
Dell™ PowerEdge™ Expandable RAID Controller 5/i および 5/E ユーザーズガイド モデル UCP-50 および UCP-51 w w w. d e l l . c o m | s u p p o r t . d e l l .
メモ、注意、警告 メモ: システムを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアやデータの損傷の可能性について警告し、その問題を回避するための方法を説明して います。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 メモ: 米国における販売条件、デル製品の保証および返品、輸出規制、ソフトウェア使用許諾契約、安全、 環境、および人間工学に関する注意、規制情報、およびリサイクル情報の詳細については、システムに付属 の『製品情報ガイド』を参照してください。 ____________________ 本書の内容は予告なく変更されることがあります。 © 2006-2007 すべての著作権は Dell Inc. にあります。 Dell Inc. の書面による許可のない複製は、いかなる形態においても厳重に禁じられています。 本書に使用されている商標:Dell、DELL ロゴ、PowerEdge、PowerVault、Dell Precision、および OpenManage は Dell Inc.
目次 警告: 安全にお使いいただくための注意 安全について:全般 . . . . . . . . 9 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9 安全について:システム内部の作業を行う場合 静電気障害への対処 . . . . . . . . . . . . 9 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10 安全について:バッテリーの廃棄 . 1 概要 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 10 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11 ユーザーズガイドの内容 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . PERC 5 コントローラについて PCI アーキテクチャ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
バッテリーの管理 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 書き込みキャッシュポリシーについて . . . . . . . . ライトバックとライトスルー . . . . . . . . . . . . . ファームウェアによるキャッシュの管理. . . . . . . ライトバックが用いられる状況 . . . . . . . . . . . ライトスルーが用いられる状況 . . . . . . . . . . . Forced Write-Back With No Battery(バッテリーがない 場合にライトバックを強制)が用いられる状況 . . . RAID 設定情報 . . . . . . . 21 22 22 22 22 . . . . . . . 23 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 23 フォールトトレランス機能 パトロールリード . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
4 ドライバのインストール ドライバディスケットの作成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 41 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 41 Microsoft OS のインストール中にドライバをインス トールする方法 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 新しい RAID コントローラ用に Windows Server 2003、 Windows Vista、Windows 2000、または XP バージ ョンのドライバをインストールする方法. . . . . . . . . . . . . . 既存の Windows 2000、Windows Server 2003、Windows XP、 または Windows Vista ドライバをアップデートする方法 43 . . . . . . . . . . 44 . . . . . . . . . . . . 45 ドライバディスケットの作成 . . . . . .
BIOS 設定ユーティリティのメニューオプション . . . . . . . . . . . . Virtual Disk Management (VD Mgmt)(仮想ディスクの管理). . Physical Disk Management (PD Mgmt)(物理ディスクの管理). 物理ディスクの操作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Controller Management (Ctrl Mgmt)(コントローラの管理) . . コントローラ管理ディスクの操作 . . . . . . . . . . . . . . 異種構成表示 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 仮想ディスクのセットアップ . . . 56 59 60 60 61 61 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 62 仮想ディスクの作成 . . . . . . . . . . . . . . . . . 仮想ディスクの初期化 . . . . . . . . . .
SMART エラー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . PERC 5 Post エラーメッセージ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Red Hat Enterprise Linux OS のエラー 86 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 88 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 88 付録:認可機関の情報 認可機関の情報 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 89 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 89 FCC に関する注意事項(米国内のみ). FCC クラス A . FCC クラス B . . . . . . . . . . . . . . . . . .
8 目次
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概要 Dell™ PowerEdge™ Expandable RAID Controller(PERC)5 シリーズのコントローラには、 RAID 制御機能が備わっています。PERC 5 SAS(Serial Attached Small Computer System Interface)RAID コントローラは、SAS デバイスとデル認定の SATA デバイスをサポートし ています。PERC 5 シリーズのコントローラは、信頼性が高く、高性能で、フォールトトレラ ントなディスクサブシステムの管理が行えます。 ユーザーズガイドの内容 本ユーザーズガイドでは、以下のトピックについて説明しています。 • PERC 5 コントローラと RAID の機能に関する基本情報 • PERC 5 コントローラの機能について • ハードウェアの取り付けとバッテリーの管理 • OS ドライバのインストール手順 • RAID の構成と管理 • トラブルシューティング情報 • 認可機関の情報 PERC 5 コントローラについて 以下のリストでは、各種のコントローラについて説明しています。 • x4
PCI アーキテクチャ PERC 5 コントローラは PCI-E x8 ホストインタフェースをサポートしています。PCI-E は、CPU の速 度低下を招かずにデータ転送を増やすことができるように設計された高性能 I/O バスアーキテク チャです。PCI-E は PCI 仕様を超えており、デスクトップ、ワークステーション、モバイル、サー バー、通信、および組み込みデバイスなど、さまざまなシステムの総合 I/O アーキテクチャとし て設計されています。 サポートされている OS PERC 5 コントローラでは、以下の OS がサポートされています。 • Microsoft® Windows® 2000 Server シリーズ • • Windows Server® 2003(Standard、Enterprise、および Small Business Servers を含む) Windows Server 2003 DataCenter • Windows XP • Windows Vista™ • Red Hat® Enterprise Linux® 3、Red Hat Enterpris
RAID レベルの概要 RAID 0 では特に、データの冗長性を必要としない環境で大きなファイルを扱う際に、ディスクスト ライピングを使用して高いデータスループットを実現します。 RAID 1 ではディスクミラーリングを使用し、1 台の物理ディスクに書き込まれるデータが同時に別 の物理ディスクにも書き込まれます。このタイプの RAID は、大容量を必要としない代わりにデー タの完全な冗長性を必要とする小型のデータベースその他のアプリケーションに適しています。 RAID 5 では、すべての物理ディスクにまたがるディスクストライピングとパリティデータ(分散パ リティ)が使用され、特に小さなランダムアクセスを対象に高いデータスループットとデータの冗 長性が実現します。 RAID 10 は RAID 0 と RAID 1 の組み合わせで、ミラースパンにまたがっるディスクストライピン グが利用されます。RAID 10 では高いデータスループットとデータの完全な冗長性が実現します。 RAID 50 は RAID 0 と RAID 5 の組み合わせで、分散データパリティとディスクストライピングが利 用されます。システムの可
ディスクミラーリング ミラーリング(RAID 1)では、1 台のディスクに書き込まれるデータが同時に別のディスクにも 書き込まれます。あるディスクに障害が発生しても、別のディスクを使用してシステムの動作を 続行し、障害の発生した物理ディスクをリビルドできます。ディスクミラーリングの最も大きな 利点は、100 % のデータ冗長性が実現することです。ディスクの中身が 2 台目のディスクに完全 に書き込まれるため、1 台のディスクに障害が発生しても問題とはなりません。両方のディスクに 常に同じデータが格納されているからです。どちらの物理ディスクも動作物理ディスクとして機能 します。 ディスクミラーリングは 100% の冗長性を実現しますが、システム内の各物理ディスクを複製しな ければならないため、高価になります。ディスクミラーリングの一例を 図 1-2 に示します。 メモ:ミラーリングされた物理ディスクは、読み込みの負荷分散により、読み込みのパフォーマンス を高めることができます。 図 1-2 ディスクミラーリング(RAID 1)の例 ストライプエレメント 1 ストライプエレメント 2 ストライプエレメント 3
図 1-3 分散パリティ(RAID 5)の例 セグメント 1 セグメント 7 セグメント 13 セグメント 19 セグメント 25 パリティ (26 ~ 30) セグメント 2 セグメント 8 セグメント 14 セグメント 20 パリティ (21 ~ 25) セグメント 26 セグメント 3 セグメント 9 セグメント 15 パリティ (16 ~ 20) セグメント 21 セグメント 27 セグメント 4 セグメント 10 パリティ (11 ~ 15) セグメント 16 セグメント 22 セグメント 28 セグメント 5 パリティ (6 ~ 10) セグメント 11 セグメント 17 セグメント 23 セグメント 29 パリティ (1 ~ 5) セグメント 6 セグメント 12 セグメント 18 セグメント 24 セグメント 30 メモ:パリティはアレイ内のすべてのドライブに分散しています。 メモ:パリティはディスクグループ内の複数の物理ディスクに分散しています。 概要 15
16 概要
PERC 5 の機能 本項では、設定オプション、ディスクアレイのパフォーマンス、ハードウェア仕様、RAID 管理 ユーティリティ、および OS のソフトウェアドライバなど、Dell™ PowerEdge™ Expandable RAID Controller(PERC)5 シリーズのコントローラの機能について説明します。 PERC 5 コントローラの機能 本項では、PERC 5 コントローラのハードウェア構成の機能について説明します。コントローラ の各構成の比較を 表 2-1 に示します。 表 2-1 PERC 5 コントローラの比較 仕様 PERC 5/E アダプタ PERC 5/i アダプタ RAID レベル 0, 1, 5, 10, 50 0, 1, 5, 10, 50 0, 1, 5, 10, 50 ポートあたりの エンクロージャ数 3 台まで - - ポート 2 x4 外部ワイドポート 2 x4 内部ワイドポート 2 x4 内部ワイドポート プロセッサ Intel XScale テクノロジ に基づく Intel® IOP333 I/O プロセッサ Intel
表 2-1 PERC 5 コントローラの比較 (続き) 仕様 PERC 5/E アダプタ PERC 5/i アダプタ PERC 5/i Integrated 各ディスクグル ープの最大仮想 ディスク数 各ディスクグループに 16 まで 各ディスクグループに 16 まで 各ディスクグループに 16 まで RAID 0=16 RAID 0=16 RAID 0=16 RAID 1=16 RAID 1=16 RAID 1=16 RAID 5=16 RAID 5=16 RAID 5=16 RAID 10= 1 RAID 10=1 RAID 50=1 RAID 50=1 RAID 10=1 RAID 50=1 各コントローラ の仮想ディスクの数 各コントローラに 64 まで 各コントローラに 64 まで 各コントローラに 64 まで x8 PCI Express ホストインタフ ェースのサポート ○ ○ ○ オンライン容量拡張 ○ ○ ○ 専用 / グローバル ホットスペア ○ ○ ○ ホットスワップデ バイスのサポート ○ ○ ○ 非デ
既存の PERC 5 コントローラ上に作成された仮想ディスクとの互換性 PERC 5 コントローラは、既存の PERC 5 コントローラ上に作成された仮想ディスクを認識し、使用 できます。データの損失、破壊、冗長性、設定による損失が発生するおそれもありません。同様に、 コントローラ上に作成された仮想ディスクを他の PERC 5 コントローラに移転することも可能です。 メモ:互換性の詳細については、デルのテクニカルサポート担当者にお問い合わせください。 SMART テクノロジ SMART 機能により、すべてのモーター、ヘッド、物理ディスクエレクトロニクスの内部パフォー マンスが監視され、予測可能な物理ディスクの障害が検出されます。この機能は物理ディスクのパ フォーマンスと信頼性の監視に役立ち、物理ディスク上のデータを保護します。物理ディスクに問 題が検出されても、データを失わずに物理ディスクの交換または修理が可能です。 SMART 対応の物理ディスクは、データ(値)を監視し、値の変化を識別して、値が限界値の範囲 内かどうかを判定する特性を備えています。多くの機械的 / 電気的な障害では、障害が発生する前 にパ
LED の動作 物理ディスクキャリア上の LED は、各物理ディスクの状態を示します。内蔵ストレージについては、 システムのマニュアルで点滅パターンの詳細について確認してください。 Dell PowerVault™ MD1000 の点滅パターンについては、Dell PowerVault MD1000 の『ハードウ ェアオーナーズマニュアル』を参照してください。Dell PowerVault MD3000 の点滅パターンについ ては、Dell PowerVault MD3000 の『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。 ディスクのローミング PERC 5 コントローラでは、物理ディスクを 1 つのケーブル接続またはバックプレーンスロットから、 同じコントローラ上の別のケーブル接続またはバックプレーンスロットに移動できます。コントロー ラは、位置が変更された物理ディスクを自動的に認識し、ディスクグループの一部である適切な仮想 ディスク内に論理的に配置します。ディスクのローミングは、システムがシャットダウンされている 時にのみ実行できます。 ディスクのローミングを使用するには、次の手順を実行しま
ディスクの移行を使うには、次の手順を実行します。 1 移行元のコントローラが搭載されているシステムの電源を切ります。 2 該当する物理ディスクを移行元のコントローラから移行先のコントローラに移動します。 物理ディスクを挿入する時に、移行先のコントローラを搭載したシステムは電源が入ったまま で構いません。 3 ストレージ管理アプリケーションは、挿入されたディスクを異種ディスクとしてフラグします。 4 ストレージ管理アプリケーションを使用して、検出された異種構成をインポートします。 メモ:仮想ディスクを構成する物理ディスクの完全なセットが移行されたことを確認します。 物理ディスク不良の場合の警告アラーム PERC 5/E アダプタでは、仮想ディスクまたは物理ディスクの問題を伴う主要な警告イベント / 重大な イベントを知らせる警告音を使用できます。BIOS 設定ユーティリティと管理アプリケーションを使用 して、オンボードのアラームトーンを有効、無効、無音に切り替えることができます。 メモ:警告音コードについては、88 ページの「可聴アラーム警告」を参照してください。 バッテリーの管理 TBBU
ライトバックとライトスルー ライトスルーキャッシングでは、ディスクサブシステムがトランザクションの全データを受信した 時に、コントローラがデータ転送完了信号をホストシステムに送信します。コントローラは次に、 システムの動作レベルが低下した時に、または書き込みバッファが容量の限界に近づいた時に、 キャッシュデータをストレージデバイスに書き込みます。 ライトバックキャッシュでは、コントローラのキャッシュがトランザクションですべてのデータを 受信した時に、コントローラがデータ転送完了信号をホストに送信します。キャッシュデータはス トレージデバイスに書き込まれません。 ライトバックキャッシュを使用する際のリスクは、ストレージデバイスにキャッシュデータが書き 込まれる前に電源に障害が発生すると、キャッシュデータが失われるおそれがあることです。選択 した PERC 5 コントローラに BBU を使用すれば、このリスクを取り除くことができます。どのコン トローラが BBU をサポートしているかについては、表 2-1 を参照してください。 ライトバックキャッシュには、ライトスルーキャッシュよりもパフォーマンスで優れた点があ
Forced Write-Back With No Battery(バッテリーがない場合にライトバックを強制) が用いられる状況 ユーザーが Force WB with no battery(バッテリーがない場合にライトバックを強制)を選択す ると、ライトバックモードが利用できます。Forced Write-Back(ライトバックを強制)モードを選 択すると、バッテリーが取り付けられていて良好(正常)であるか、または学習サイクルが実行中 であっても、仮想ディスクはライトバックモードになります。デルでは、不意の停電が発生しても データが失われないように、ライトバックを強制するモードの使用中は電源バックアップシステム を使うことをお勧めします。 学習サイクルの所要時間 学習サイクルの所要時間は、バッテリーの充電容量と、使用されている放電 / 充電電流によって左 右されます。PERC 5 の場合、学習サイクルの予想所要時間は約 7 時間で、次の部分で構成されて います。 • 学習サイクルの放電サイクル:約 3 時間 • 学習サイクルの充電サイクル:約 4 時間 バッテリーが古くなって容量が低下すると、学習
表 2-2 RAID 構成の特性 (続き) 仕様 PERC 5/E アダプタ PERC 5/i アダプタおよび 5/i Integrated ディスクのローミング ○ ○ 容量拡張後の再起動が不要 ○ ○ ユーザー指定のリ ビルドレート ○ ○ フォールトトレランス機能 物理ディスクに障害が発生した場合にデータの損失を防ぐためのフォールトトレランスを提供する 機能を 表 2-3 に示します。 表 2-3 フォールトトレランス機能 仕様 機能 SMART のサポート ○ パトロールリードのサポート ○ 物理ディスクの障害検出 自動 ホットスペアを使用した物理ディスクのリビルド 自動 パリティの生成とチェック(RAID 5 のみ) ○ 設定データを保護するためのコントローラキャッシュのバッテリーバックアップ ○a システムをシャットダウンせずに物理ディスクユニットを手動でホットスワップ ○ a PERC 5/i アダプタは、一部のシステムでのみバッテリーバックアップユニット(BBU)をサポートします。詳細に ついては、システムに付属のマニュアルを参照し
障害の発生した物理ディスクの検出 ファームウェアは、障害の発生した物理ディスクを自動的に検出し、リビルドします。自動リビル ドは、ホットスペアを使用して透過的に(ユーザーに意識させずに)行われます。ホットスペアが 設定されている場合、コントローラは自動的にホットスペアを使用して不良物理ディスクのリビル ドを試みます。 パトロールリード パトロールリード機能は、物理ディスクの障害につながったりデータの保全性を損なったりする おそれのある物理ディスクのエラーに備えてシステムを見張るなどの予防機能として設計されて います。パトロールリードは、ホストアクセス前に物理ディスクの潜在的な問題を検出し、場合 によっては解決することができます。これにより、システム全体のパフォーマンスが向上します。 通常の I/O 動作中のエラーリカバリが不要になる場合があるからです。ストレージ管理アプリケー ションを使用してパトロールリード機能を実行することができます。 パトロールリードの動作 以下は、パトロールリード動作の概要です。 1 パトロールリードは、ホットスペアも含め、仮想ディスクの一部として設定されているコント ローラ上
パトロールリードのモード 以下は、パトロールリードのスケジューリングの詳細を説明したものです。 1 コントローラはデフォルトでパトロールリードを Auto(自動)モードに設定します。パト ロールリードは Auto(自動)モードまたは Manual(手動)モードに設定できます。 2 Auto(自動)モードでは、パトロールリードはシステムで連続して実行され、最後の反復 が完了してから 7 日以内に新たなパトロールリードが開始されるようにスケジュールされて います。 3 Patrol Read Mode(パトロールリードのモード)を Auto(自動)から Manual(手動)、 または Auto(自動)から Disabled(無効)に変更すると、Next execution will start at: (次回の実行の開始:)フィールドは N/A に設定されます。 動作の詳細 パトロールリードの動作の詳細は、次のとおりです。 1 パトロールリードを Manual(手動)モードに設定すると、パトロールリードは開始されま せん。パトロールリードを実行したい時にいつでも Start(開始)を選択できるモード
ハードウェアの取り付けと構成 本章では、Dell™ PowerEdge™ Expandable RAID Controller(PERC)5 カードの取り付け手 順について説明します。 PERC 5/E アダプタの取り付け 警告:システムのカバーを取り外して内部の部品に手を触れる作業は、トレーニングを受けた サービス技術者のみが行ってください。安全上の注意、コンピュータ内部の作業、および静電気 障害への対処の詳細については、手順を実行する前に『製品情報ガイド』を参照してください。 1 PERC 5/E アダプタを開梱して損傷がないかどうかを確認します。 メモ:コントローラに損傷がある場合は、デルのテクニカルサポートにご連絡ください。 2 システムの電源を切り、システムに接続されている周辺機器の電源を切って、電源コンセ ントから抜きます。電源ユニットの詳細については、お使いのシステムの『ハードウェア オーナーズマニュアル』を参照してください。 3 システムをネットワークから外し、システムのカバーを取り外します。システムカバーの 取り外し方については、お使いのシステムの『ハードウェアオーナーズマニュア
図 3-1 PERC 5/E アダプタの取り付け ブラケットのネジ フィラーブラケット PERC 5/E アダプタ PCI-E スロット 28 7 ブラケットのネジがあればそれを締め、またはシステムの固定クリップを使用して、コント ローラをシステムのシャーシに固定します。 8 システムカバーを取り付けます。システムカバーの取り付け方については、お使いのシステム の『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。 9 外付けエンクロージャからのケーブルをコントローラに接続します。図 3-2 を参照してく ださい。 ハードウェアの取り付けと構成
図 3-2 外付けエンクロージャからのケーブルの接続 コントローラの コネクタ システム 外付けエンクロ ージャからのケ ーブル 10 電源ケーブルとネットワークケーブルを取り付けてから、システムの電源を入れます。 PERC 5/E 用の TBBU の取り付け 本項では、PERC 5/E に TBBU を取り付ける手順について説明します。 警告:システムのカバーを取り外して内部の部品に手を触れる作業は、トレーニングを受けたサービ ス技術者のみが行ってください。安全上の注意、コンピュータ内部の作業、および静電気障害への対 処の詳細については、手順を実行する前に『製品情報ガイド』を参照してください。 メモ:すべての作業は、EIA-625「静電気に敏感な装置の取り扱いに関する要件」を満たすように、 静電気(ESD)が発生しない作業場所で行ってください。すべての作業は、ESD 推奨手順に関する IPC-A-610 の最新の改訂版に従って行ってください。 メモ:十分に機能するよう、PERC 5 のバッテリーを初めて使用する場合は事前に充電してください。 1 TBBU を開梱して、静電気防止に関するすべての
図 3-3 TBBU の取り付け バッテリー メモリモジュール メモリモジュール 上のコネクタ バッテリーパッ クハーネス バッテリーのコネクタ 4 静電気の発生しない、汚れていない水平な面に PERC 5/E を置きます。 5 メモリモジュールを標準的な DIMM のようなコントローラメモリソケットに取り付けます。 詳細については、30 ページの「PERC 5/E アダプタへの DIMM の取り付け」を参照してくだ さい。 メモリモジュールは、取り付けた際にシステム基板に対して平行になるように、フラッシュマ ウント式に取り付けます。 6 メモリモジュールをメモリソケットにしっかりと押し込みます。 メモリモジュールをソケットに押し込むと、TBBU がカチッと所定の位置にはまります。 これは、コントローラがソケットに確実に装着されたことを示します。そして、ソケット のアームが切り込みに入ってメモリモジュールが固定されます。 PERC 5/E アダプタへの DIMM の取り付け 本項では、メモリモジュールを PERC 5/E アダプタに取り付ける方法を説明します。 警告:システムのカバーを取
1 静電気が発生しない場所でメモリモジュールを取り外します。 メモ:静電気に敏感な部品を梱包箱から取り出す場合は、部品を取り付ける用意ができるまで、 その部品を静電気防止梱包材から取り出さないでください。静電気防止パッケージを開梱する直 前に、必ず身体から静電気を逃がしてください。 メモ:静電気に敏感な部品の取り扱いは、静電気の発生しない場所で行ってください。なるべく 静電気防止用のフロアパッドと作業台パッドを使用してください。 メモ:金色のリード線には触れないでください。また、メモリモジュールを曲げないように注意 してください。 2 DIMM の損傷を防ぐために、メモリモジュールの切り込み部分がコントローラのメモリソ ケットの物理的な仕切りの上にきちんと収まるようにメモリモジュールを置いてください。 3 メモリモジュールをコントローラのメモリソケットに挿入し、固定クリップがメモリモジュー ルの左右どちらかの側の割り当てられたスロットに入るまで、メモリモジュールの両端または 中央を下方向にゆっくりと押します。図 3-4 を参照してください。 メモ:図 3-4 は、メモリモジュールを PERC 5
コントローラ間での TBBU の移動 TBBU は、キャッシュデータが存在する状況で電源ユニットに予期しない中断が発生した場合に、 最大 72 時間までメモリモジュールに無停電電源を供給します。電源障害のためにコントローラが 故障した場合は、TBBU を新しいコントローラに移動してデータを復旧することができます。故障 したコントローラに取って代わるコントローラは、以前に設定が行われていないものを使用してく ださい。 警告:システムのカバーを取り外して内部の部品に手を触れる作業は、トレーニングを受けたサービ ス技術者のみが行ってください。安全上の注意、コンピュータ内部の作業、および静電気障害への対 処の詳細については、手順を実行する前に『製品情報ガイド』を参照してください。 故障したコントローラを交換して TBBU 内のデータを復元するには、次の手順を実行します。 1 システムの電源を切り、物理ディスクを取り外します。 2 TBBU が現在取り付けられているコントローラをシステムから取り外します。 3 TBBU をコントローラから取り外します。 4 TBBU を新しいコントローラに挿入します。 2
図 3-5 PERC 5/E アダプタの取り外し ブラケットのネジ バッテリー メモリモジュール PERC 5/E アダプタ メモ:システムの PCI-E スロットに取り付けられている周辺機器の取り外しの詳細については、 システムに付属の『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。 PERC 5/E アダプタからの DIMM とバッテリーの取り外し メモ:PERC 5/E アダプタの TBBU は、DIMM とバッテリーバックアップユニットで構成されています。 本項では、現在システムに取り付けられている PERC 5/E アダプタから TBBU を取り外す方法につい て説明します。 1 PERC 5/E アダプタが取り付けられているシステム、および接続されているストレージエンク ロージャがあればそれらを含めて、制御されたシャットダウンを行い、32 ページの「PERC 5/E アダプタの取り外し」の手順に従ってシステムから PERC 5/E アダプタを取り外します。 2 コントローラを目視点検して、DIMM のダーティーキャッシュ LED が点灯しているかどうか を確認します。図 3-
図 3-6 PERC 5/E アダプタのダーティーキャッシュ LED の位置 バッテリー メモリモジュール ダーティーキャッシュ LED PERC 5/E アダプタ 警告:システムカバーを取り付けずにシステムを使用すると、過熱で故障するおそれがあります。 34 3 DIMM コネクタの両端にあるタブを押し下げ、TBBU をアダプタから持ち上げて、アダプタから TBBU アセンブリを取り外します。 4 バッテリーケーブルを DIMM から外します。 5 DIMM にはめ込まれたバッテリークリップを押し開き、バッテリーを回すようにして DIMM から取り外します。図 3-7 を参照してください。 ハードウェアの取り付けと構成
図 3-7 TBBU の取り外し メモリモジュール バッテリー PERC 5/i アダプタの取り付け 警告:システムのカバーを取り外して内部の部品に手を触れる作業は、トレーニングを受けたサービ ス技術者のみが行ってください。安全上の注意、コンピュータ内部の作業、および静電気障害への対 処の詳細については、手順を実行する前に『製品情報ガイド』を参照してください。 メモ:PERC 5/i の取り付け方法については、システムのマニュアルを参照してください。 メモ:PERC 5/i アダプタは、PowerEdge サーバーに取り付けた場合には BBU が付き、Dell Precision™ ワークステーションまたは PowerEdge SC サーバーに取り付けた場合には BBU が付きません。 1 PERC 5/i アダプタを開梱して損傷がないかどうかを確認します。 メモ:コントローラに損傷がある場合は、デルのテクニカルサポートにご連絡ください。 2 システムの電源を切り、システムに接続されている周辺機器の電源を切って、電源コンセント から抜きます。電源ユニットの詳細については、お使いのシステムの『ハード
5 選択した PCI-E スロットに PERC 5/i アダプタを揃えます。 6 ボードが PCI-E スロットに確実に装着されるまで、アダプタを注意深くしっかりと挿入します。 図 3-8 を参照してください。 警告:コントローラを PCI-E スロットに挿入する際に、メモリモジュールに力を加えないでく ださい。力を加えるとメモリモジュールや DIMM コネクタが損傷するおそれがあります。 警告:静電気に敏感な部品は、静電気によって損傷するおそれがあります。部品を取り扱う際に は必ず、静電気防止のために適切な手段を講じてください。正しくアースせずに部品に触れると、 装置が損傷するおそれがあります。 図 3-8 PERC 5/i アダプタの取り付け ブラケットのネジ フィラーブラ ケット PERC 5/i アダプタ PCI-E スロット 36 7 ブラケットのネジがあればそれを締め、またはシステムの固定クリップを使用して、コント ローラをシステムのシャーシに固定します。 8 システムのバックプレーンからのケーブルをコントローラに接続します。図 3-9 を参照してく ださい。 ハードウ
図 3-9 コントローラへのケーブル接続 ケーブル コネクタ PERC 5/i アダプタ 9 10 システムカバーを取り付けます。システムカバーの取り付け方については、お使いのシステ ムの『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。 電源ケーブルとネットワークケーブルを取り付けてから、システムの電源を入れます。 PERC 5/i アダプタの取り外し メモ:Dell Precision ワークステーションまたは PowerEdge SC サーバーに取り付けられた PERC 5/i アダ プタには、BBU がありません。 本項では、システムに取り付けられた PERC 5/i アダプタまたは PERC 5/i Integrated コントローラ を取り外す方法について説明します。 1 PERC 5/i が取り付けられているシステムで、制御させたシャットダウンを行います。 2 システムを電源コンセントから外し、システムのカバーを取り外します。 警告:システムカバーを取り付けずにシステムを使用すると、過熱で故障するおそれがあります。 メモ:システムカバーの取り外しと取り付けの詳細について
3 コントローラのダーティーキャッシュ LED が点灯しているかどうかを確認します。 • LED が点灯していたら、システムカバーを取り付け、システムを電源に接続して電源を 入れ、手順 1 と 手順 2 を繰り返します。図 3-10 を参照してください。 メモ:PERC 5/i の位置は、システムごとに異なります。PERC 5/i の位置の詳細については、システ ムに付属の『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してください。 • LED が点灯しない場合は、次の手順に進みます。 図 3-10 PERC 5/i アダプタのダーティーキャッシュ LED の位置 ブラケットのネジ メモリモジュール PERC 5/i アダプタ ダーティーキャッシュ LED 38 4 PERC 5/i からデータケーブルとバッテリーケーブルを外します。 5 PERC 5/i をシステムに固定しているブラケットのネジなど、固定しているものがあればすべて 取り外し、コントローラをシステムの PCI-E スロットから静かに持ち上げます。図 3-11 を参照 してください。 ハードウェアの取り付けと構成
図 3-11 PERC 5/i アダプタの取り外し ブラケットのネジ メモリモジュール PERC 5/i アダプタ メモ:システムから PERC 5/i を取り外す手順については、『ハードウェアオーナーズマニュアル』 を参照してください。 PERC 5/i カードから DIMM を取り外す方法 本項では、現在システムに取り付けられている PERC 5/i アダプタまたは PERC 5/i Integrated コ ントローラのメモリモジュールを取り外す方法について説明します。 メモ:PERC 5 カードは、デル認定の 256 MB DDRII 400MHz ECC レジスタ DIMM(x16 DRAM 装備)をサ ポートしています。サポートされていないメモリを取り付けると、POST 時にシステムがハングする原 因になります。 1 PERC 5/i が取り付けられているシステムで、制御されたシャットダウンを行い、37 ページの 「PERC 5/i アダプタの取り外し」の説明に従ってシステムから PERC 5/i を取り外します。 警告:システムカバーを取り付けずにシステムを使用すると、過熱で故障する
PERC 5/i アダプタまたは PERC 5/i Integrated コントローラから BBU を取り外す方法 メモ:Dell Precision ワークステーションまたは PowerEdge SC サーバーに取り付けられた PERC 5/i アダプ タには、BBU がありません。 本項では、システムに取り付けられた PERC 5/i アダプタまたは PERC 5/i Integrated コントロー ラから BBU を取り外す方法について説明します。 1 PERC 5/i が取り付けられているシステムで、制御させたシャットダウンを行います。 2 システムを電源コンセントから外し、システムのカバーを取り外します。 警告:システムカバーを取り付けずにシステムを使用すると、過熱で故障するおそれがあります。 メモ:システムカバーの取り外しと取り付けの詳細については、システムに付属の『ハードウェ アオーナーズマニュアル』を参照してください。 3 コントローラのダーティーキャッシュ LED が点灯しているかどうかを確認します。 • LED が点灯していたら、システムカバーを取り付け、システムを電源に接続
ドライバのインストール Dell™ PowerEdge™ Expandable RAID Controller(PERC)5 シリーズでは、ソフトウェアド ライバが、Microsoft® Windows®、Red Hat® Enterprise Linux®、および SUSE® Linux の環境 で動作する必要があります。 本章では、以下の OS 用のドライバをインストールする手順を説明します。 • Microsoft® Windows® 2000 Server シリーズ • • Windows Server® 2003(Standard、Enterprise、および Small Business Servers を含む) Windows Server 2003 DataCenter • Windows XP • Windows Vista™ • Red Hat Enterprise Linux 3、4、および 5 • SUSE Linux Enterprise Server 9 および SUSE Linux Enterprise Server 10 メモ:OS の互換性については、デ
Microsoft OS のインストール中にドライバをインス トールする方法 OS のインストール中にドライバをインストールするには、次の手順を実行します。 1 『Microsoft Windows 2000/Windows XP/Microsoft Windows Server 2003 CD』を使用してシス テムを起動します。 2 Press F6 if you need to install a third party SCSI or RAID driver(サードパーティの SCSI または RAID ドライバをインストールする場合は F6 を押してください)というメッセー ジが表示されたら、すぐに キーを押します。 システムにコントローラを追加するよう求める画面が数分以内に表示されます。 3 キーを押します。 ドライバディスケットの挿入を求めるプロンプトが表示されます。 4 ドライバディスケットをディスケットドライブに挿入して、 を押します。 PERC コントローラの一覧が表示されます。 5 取り付けたコントローラ用の正しいドライバを選択し、
3 システムの電源を入れます。 Windows OS が新しいコントローラを検出し、そのことをユーザーに知らせるメッセージを表 示します。 4 新しいハードウェアの検出ウィザード 画面がポップアップし、検出されたハードウェアデバイ スを表示します。 5 次へ をクリックします。 6 デバイスドライバを検索する画面で、デバイスに最適なドライバを検索する を選択し、次へ をクリックします。 7 適切なドライバディスケットをセットし、ドライバファイルの場所を指定する画面で フロッ ピーディスクドライブ を選択します。 8 次へ をクリックします。 9 新しい RAID コントローラにとって適切なデバイスドライバがウィザードによって検出され、 インストールされます。 10 完了 をクリックしてインストール作業を終了します。 11 サーバーを再起動します。 既存の Windows 2000、Windows Server 2003、Windows XP、 または Windows Vista ドライバをアップデートする方法 システムにインストール済みの PERC 5 コントローラ用 Mi
7 適切なドライバディスケットを挿入します。 8 一覧または特定の場所からインストールする を選択します。 9 次へ をクリックします。 10 ウィザードの手順に従って、ディスケット内でドライバを検索します。 11 ディスケットから INF ファイルを選択します。 メモ:Windows Server 2003 を実行しているシステムの場合は、INF ファイルではなくドライバの 名前を選択してください。 12 次へ をクリックし、ウィザードでインストール手順を続行します。 13 完了 をクリックしてウィザードを終了し、システムを再起動して変更を有効にします。 新しい RAID コントローラに対応する Windows Vista のインストール Windows Vista がインストール済みのシステムに RAID コントローラを追加する場合は、次の手順 を実行してドライバを設定します。 1 『Windows Vista DVD』をセットしてシステムを再起動します。 2 国や言語などの所在地情報を選択します。 3 Windows キーを押します。 4 Windows をインスト
9 次へ を選択します。 ハイライト表示されている選択したパーティションまたは未割り当てのボリュームで OS のイ ンストールが開始され、システムが数回再起動します。 CD/DVD から起動するためにどのキーも押さないでください。 10 ユーザーとパスワードの情報を入力します。 11 コンピュータ名を入力します。 12 Windows を自動的に保護するレベルを選択します。 13 時刻、日付、タイムゾーンを設定します。 14 開始 をクリックします。 Windows がシステムをチェックし、数分後にログインパスワードの入力を求める画面が表示 されます。 Red Hat Enterprise Linux ドライバのインストール Red Hat Enterprise Linux AS(バージョン 3 と 4)および ES(バージョン 3 と 4)用のドライバを インストールするには、本項の手順を実行します。ドライバは頻繁にアップデートされます。確実に ドライバの最新バージョンを使用するには、デルサポートサイト support.dell.
DUD(Driver Update Diskette)の作成に必要なファイルとディレクトリ DUD を作成する前に、次のファイルが必要です。 メモ:これらのファイルは megaraid_sas ドライバパッケージによってインストールされます。この時 点ではユーザーは何もする必要がありません。 1 /usr/src/megaraid_sas- というディレクトリがあり、そこにドライ バのソースコード dkms.conf、およびドライバの仕様ファイルが含まれています。 2 このディレクトリには redhat_driver_disk というサブディレクトリがあり、DUD の作成に 必要なファイルが含まれています。必要なファイルは、disk_info、modinfo、modules.
ドライバのインストール Red Hat Enterprise Linux(バージョン 3 と 4)および適切なドライバをインストールするには、 次の手順を実行します。 1 『Red Hat Enterprise Linux installation CD』から通常の方法で起動します。 2 コマンドプロンプトで、次のコマンドを入力します。 Linux expert dd 3 ドライバディスケットの挿入を求めるメッセージが表示されたら、ディスケットを挿入し、 を押します。 ドライバディスケットの作成方法については、41 ページの「ドライバディスケットの作成」 を参照してください。 4 インストールプログラムの指示に従ってインストールを完了します。 ドライバがインストールされます。 アップデート RPM を使用したドライバのインストール 次の手順では、アップデート RPM を使用して Red Hat Enterprise Linux, AS(バージョン 3 と 4) および適切な RAID ドライバをインストールする過程を説明します。 RPM パッケージを DKMS サポートと一緒にイン
カーネルのアップグレード up2date ユーティリティを実行してカーネルをアップグレードする場合は、DKMS が有効に設定さ れたドライバパッケージを再インストールする必要があります。カーネルをアップデートするには、 次の手順を実行します。 1 ターミナルウィンドウで、次のように入力します。 dkms build -m < モジュール名 > -v < モジュールのバージョン > -k < カーネルの バージョン > dkms install -m < モジュール名 > -v < モジュールのバージョ > -k < カーネルの バージョン > 2 新しいカーネルにドライバが正しくインストールされているかどうかをチェックするには、 次のように入力します。 dkms status インストールを確認する画面で、次のようなメッセージが表示されるはずです。 < ドライバ名 >, < ドライバのバージョン >, < 新しいカーネルのバージョン >: installed SUSE Linux Enterprise Server(バージョン 9 または 10) のドライバのインストール 本項の手順に従って、SUS
DUD(Driver Update Diskette)の作成に必要なファイルとディレクトリ DUD を作成する前に、次のファイルが必要です。 メモ:これらのファイルは megaraid_sas ドライバパッケージによってインストールされます。この時 点ではユーザーは何もする必要がありません。 1 ディレクトリ /usr/src/megaraid_sas-< ドライバのバージョン > には、ドライバのソース コード dkms.conf、およびドライバの仕様ファイルが含まれています。 2 このディレクトリのサブディレクトリ redhat_driver_disk には、DUD の作成に必要なファ イルが含まれています。必要なファイルは、disk_info、modinfo、modules.
3 インストールする SUSE Linux Enterprise Server のバージョンに応じて、ドライバアップデー トディスク用に次のキーを選択します。 a SUSE Linux Enterprise Server 9 の場合は、 を選択します。 b SUSE Linux Enterprise Server 10 の場合は、 を選択します。 4 を押して Linux カーネルをロードします。 5 Please insert the driver update floppy/CDROM(ドライバアップデートフロッ ピー / CD-ROM をセットしてください)というメッセージが表示されたら、OK をクリック します。 ディスケットからドライバが選択され、インストールされます。ドライバモジュールの説明 と共に、DRIVER UPDATE ADDED(ドライバのアップデートが追加されました)というメ ッセージが表示されます。 6 OK をクリックします。 別のドライバアップデートメディアからインストールする場合は、次の手順に進みます。 7 PLEASE
RAID 構成と RAID 管理 ストレージ管理アプリケーションを使用して、RAID システムの管理と設定、複数のディスクグ ループの作成と管理、複数の RAID システムの制御と監視、およびオンラインメンテナンスを 行うことができます。Dell™ PowerEdge™ Expandable RAID Controller(PERC)5 コントロー ラ用のアプリケーションには、次のものがあります。 • Dell™ OpenManage™ Storage Management • SAS RAID Storage Manager • Ctrl-R(BIOS 設定ユーティリティ) Dell OpenManage Storage Management Dell OpenManage Storage Management は PowerEdge™ サーバー用のストレージ管理アプ リケーションで、システムにローカルで接続されている RAID および非 RAID のディスクスト レージを設定するための拡張機能を提供します。Dell OpenManage Storage Management を使用することで、サポ
BIOS 設定ユーティリティ BIOS 設定ユーティリティ(別名 Ctrl-R)は PERC 5 コントローラに組み込まれているストレ ージ管理アプリケーションであり、RAID ディスクグループや仮想ディスクの設定とメンテナ ンス、および RAID システムの管理に使用できます。Ctr-R は、どの OS からも独立しています。 メモ:BIOS 設定ユーティリティは、初期設定と障害復旧に使用します。拡張機能は、Storage Management および SAS RAID Storage Manager を使用して設定できます。 以下の項は、BIOS 設定ユーティリティの使用に必要な基礎知識を得るのに役立ちます。操作中に必 要な追加情報を得るには、 を押してオンラインヘルプのオプションを参照してください。 メモ:PERC 5 コントローラの設定ユーティリティは、画面をリフレッシュして画面情報の変更を示 します。画面のリフレッシュはキーを押した時に、キーを押さない場合は 15 秒ごとに行われます。 BIOS 設定ユーティリティの起動 BIOS 設定ユーティリティにより、物理ディスクグループと仮想ディス
メニューのナビゲーションキー BIOS 設定ユーティリティの画面の切り替えに使うメニューキーを 表 5-1 に示します。 表 5-1 メニューのナビゲーションキー 表示 意味と用途 例 このキーは、サブメニューを開く、メニューの見出しから 最初のサブメニューに移動する、そのサブメニューの最 初の項目に移動する操作に使います。メニューの見出し でこのキーを押すと、サブメニューが展開されます。 もう一度押すと、サブメニューの最初の項目に移動 します。また、ポップアップウィンドウでメニューリ ストを閉じる操作にも使います。ワードラップはサポ ートされています。 Start(スタート) Programs (プログラム) このキーは、サブメニューを閉じる、メニュー項目からそ の項目のメニューの見出しに移動する、サブメニューから 上位のメニューに移動する操作に使います。メニューの見 出しでこのキーを押すと、サブメニューがたたまれます。 もう一度押すと、上位のメニューに移動します。ワードラ ップはサポートされています。 Controller 0 (コントローラ 0) Disk Group 1 (ディスクグル
表 5-1 メニューのナビゲーションキー (続き) 表示 意味と用途 メニュー項目をハイライト表示した後で を押すと、 その項目が選択されます。この操作で、そのメニュー項目のオ プションメニューが開きます。この操作は、Virtual Disk # (仮想ディスク番号)など、一部のメニュー項目に限られます。 仮想ディスクの書き込みポリシーなど、その項目のオプショ ン一覧でライトスルーなどの設定項目をハイライト表示して を押すと、設定項目を選択できます。 例 Add New VD(新しい 仮想ディスクの追加) を選択して を押すと、新しい仮 想ディスクを作成で きます。 右枠では、View Type(ビューの種類)の見出しの下で を押すと、Tree View(ツリービュー)または List View (リストビュー)を選択できます。 ポップアップウィンドウを展開した後で を押すと、 ウィンドウを閉じることができます。そのまま を押 し続けると、BIOS 設定ユーティリティを終了すること
表 5-1 メニューのナビゲーションキー (続き) 表示 意味と用途 例 このキーを押すと、Help(ヘルプ)情報にアクセスできます。 Help(ヘルプ)画面にはさまざまなトピックの用語集が表示され、 ナビゲーション、RAID レベル、および一般的なトピックに関す る情報にアクセスできます。 このキーを押すと、コンテキストメニューにアクセスできます。 コンテキストメニューにはオプションの一覧が表示されます。 このキーを押すと、コントローラの一覧を表示することができます。 スペースバー スペースバーを押すと、List View(リストビュー)内の仮想デ ィスクなどの項目を選択したり、すべての仮想ディスクを選択 (Mark All(すべてマーク))したり、すべての仮想ディスクの選 択を解除(Unmark All(すべてのマークを解除))したりできます。 データの一貫性を チェックする各仮想 ディスクを選択する には、スペースバーを 押します。 メモ:場合によっては、画面上の情報をリフレッシュするために を押す
1 ホットスペアを指定します(オプション)。 詳細については、69 ページの「専用ホットスペアの管理」を参照してください。 2 物理ディスクのグループを使用して仮想ディスクを定義します。 メモ:ディスクグループ内の最後の仮想ディスクを削除すると、ディスクグループが削除されます。 3 設定情報を保存します。 4 仮想ディスクを初期化します。 設定手順の詳細については、62 ページの「仮想ディスクのセットアップ」を参照してください。 BIOS 設定ユーティリティのメニューオプション 本項では、各主要メニューに対する BIOS 設定ユーティリティのオプションについて説明します。 • Virtual Disk Management (VD Mgmt) (仮想ディスクの管理)メニュー • Physical Disk Management (PD Mgmt) (物理ディスクの管理)メニュー • Controller Management (Ctrl Mgmt)(コントローラの管理)メニュー • Foreign Configuration View (異種構成表示)メニュー ほとんどのメニ
表 5-2 Virtual Disk Management(仮想ディスクの管理)画面に表示される情報 左フレームで選択されて 右フレームに表示される情報 いるメニュー項目 Controller # (コントローラ番号) • ディスクグループ(DG)の数 • 仮想ディスク(VD)の数 • 物理ディスク(PD)の数 Disk Group # (ディスクグループ番号) • • • • • 仮想ディスク(VD)の数 物理ディスク(PD)の数 物理ディスクの空き領域 空きセグメントの数 専用ホットスペアの数 Virtual Disks (仮想ディスク) • • • • • 仮想ディスク(VD)の数 物理ディスク(PD)の数 仮想ディスク内の空き領域 空きセグメントの数 専用ホットスペアの数 Virtual Disk # (仮想ディスク番号) • • • • • RAID レベル(0、1、5、10、または 50) 仮想ディスクの RAID ステータス(故障、劣化、または最適) 仮想ディスクのサイズ ストライプエレメントのサイズ 現在進行中の動作 Physical Disks (物理ディスク) •
表 5-2 Virtual Disk Management(仮想ディスクの管理)画面に表示される情報 (続き) 左フレームで選択されて 右フレームに表示される情報 いるメニュー項目 Physical Disk # (物理ディスク番号) • • • • • • • • ベンダー名 物理ディスクのサイズ 物理ディスクの状態 仮想ディスク(VD)の数 物理ディスク(PD)の数 物理ディスクの空き領域 空きセグメントの数 専用ホットスペアの数 Space Allocation (ディスク領域の 割り当て) • • • • • 仮想ディスク(VD)の数 物理ディスク(PD)の数 物理ディスクの空き領域 空きセグメントの数 専用ホットスペアの数 Hot Spares (ホットスペア) • • • • • • • • ベンダー名 物理ディスクのサイズ 物理ディスクの状態 仮想ディスク(VD)の数 物理ディスク(PD)の数 物理ディスクの空き領域 空きセグメントの数 専用ホットスペアの数 List View(リストビュー)には Virtual Disk Management(仮想ディスクの管理)画面が表示
仮想ディスクの操作 仮想ディスクに関する操作を 表 5-3 に説明します。これらの操作の手順については、62 ページの 「仮想ディスクのセットアップ」を参照してください。 表 5-3 仮想ディスクのメニューオプション オプション 説明 Create a new virtual disk 1 台または複数の物理ディスクから新しい仮想ディスクを作成します。 (新しい仮想ディスクの作成) Manage dedicated hot spares(専用ホット スペアの管理) Initialize a virtual disk (仮想ディスクの初期化) 単一の冗長仮想ディスク専用にできるホットスペアを作成または削除します。 選択した仮想ディスクを初期化します。設定済みのすべての仮想ディスクを 初期化する必要があります。 Check data consistency on a virtual disk(仮想デ ィスクのデータの一貫性 のチェック) 選択した仮想ディスクの冗長データの正確性を検証します。このオプショ ンは、RAID レベル 1、5、10、または 50 を使用している場合にのみ利用で きます。
物理ディスクの操作 物理ディスクに関する操作を 表 5-4 に説明します。これらの操作の手順については、62 ページの 「仮想ディスクのセットアップ」を参照してください。 表 5-4 物理ディスクのオプション オプション 説明 Rebuild (リビルド) ディスクに障害が発生した後に、冗長仮想ディスク(RAID レベル 1、5、10、 または 50)内の交換用ディスクに全データを再生成する操作。ディスクの リビルドは通常、対象となる仮想ディスクの動作を妨げずに行われます。 LED Blinking (LED の点滅) 仮想ディスクを作成するために物理ディスクが使用されている時に、それを 示します。LED の点滅は開始か停止を選択できます。 Force Online (オンラインを強制) 選択した物理ディスクの状態をオンラインに変更します。 Force Offline (オフラインを強制) 仮想ディスクの一部ではなくなるように、選択した物理ディスクの状態を変 更します。 Make Global HS (グローバルホッ トスペアにする) 選択した物理ディスクをグローバルホットスペアとし
コントローラ管理ディスクの操作 Ctrl Mgmt(コントローラの管理)画面で実行できる操作を 表 5-5 に説明します。これらの操作の 手順については、62 ページの「仮想ディスクのセットアップ」を参照してください。 表 5-5 コントローラの管理オプション オプション Enable Controller BIOS (コントローラ BIOS の有効化) 説明 コントローラ BIOS を有効にするには、このオプションを選択します。起動デバ イスが RAID コントローラ上にある場合は、BIOS を有効にする必要があります。 他の起動デバイスを使用する場合は、BIOS を無効にします。 複数のコントローラを使用する環境では、複数のコントローラで BIOS を有効 にすることができます。ただし、特定のコントローラから起動する設定にする 場合は、そのコントローラの BIOS を有効にし、他のコントローラの BIOS は無 効にします。そうすれば、システムは BIOS が有効に設定されたコントローラか ら起動します。 Enable Alarm (アラームの有効化) このオプションを選択して、オンボードのアラ
仮想ディスクのセットアップ 本項では、ディスクグループをセットアップし、仮想ディスクを作成する手順について説明します。 ここでは、以下の各手順を個別に詳しく解説します。 1 仮想ディスクを作成し、仮想ディスクのオプションを選択します。 2 ホットスペアを指定します(オプション)。 詳細については、69 ページの「専用ホットスペアの管理」を参照してください。 メモ:ディスクグループ内の最後の仮想ディスクを削除すると、ディスクグループが削除されます。 3 仮想ディスクを初期化します。 メモ:1 つの物理ディスクグループを使用して複数の物理ディスクを作成する場合は、すべての 仮想ディスクの RAID レベルを同じにしてください。 仮想ディスクを定義する際には、表 5-6 に記載されている仮想ディスクのパラメータを設定できます。 • ストライプエレメントのサイズ • 書き込みポリシー • 読み出しポリシー 表 5-6 仮想ディスクのパラメータおよび説明 パラメータ Stripe Element Size (ストライプエレ メントのサイズ) 説明 Stripe Element Size(ストラ
表 5-6 仮想ディスクのパラメータおよび説明 (続き) パラメータ Write Policy (書き込みポリシー) 説明 Write Policy(書き込みポリシー)によって、コントローラの書き込みポリシーが指定 されます。書き込みポリシーは、Write-Back(ライトバック)または Write-Through (ライトスルー)に設定できます。 Write-Back(ライトバック)キャッシュでは、コントローラのキャッシュがトランザク ションですべてのデータを受信した時に、コントローラがデータ転送完了信号をホス トに送信します。 メモ:キャッシュ設定のデフォルトはライトバックキャッシュです。 注意:ライトバックを有効にした状態で、システムの電源をすばやくオフにし て再びオンにすると、システムがキャッシュメモリをフラッシュする際にコント ローラが一時停止することがあります。バッテリーバックアップを備えたコント ローラは、デフォルトでライトバックキャッシュに戻ります。 Write-Through(ライトスルー)キャッシュでは、ディスクサブシステムがトランザク ションですべてのデータを受信した時に、コントロ
仮想ディスクの作成 メモ:PERC 5 では、SAS と SATA の物理ディスクを組み合わせた仮想ディスクの作成をサポートして いません。 仮想ディスクを作成するには、以下の手順を実行します。 1 ホストシステムの起動中に、BIOS バナーが表示されたら を押します。 Virtual Disk Management(仮想ディスクの管理)画面が表示されます。 メモ:この手順では、Tree View(ツリービュー)の BIOS 設定ユーティリティ画面について説明 します。 2 Controller #(コントローラ番号)をハイライト表示します。 3 を押して、実行可能な操作(仮想ディスクの新規作成、設定のリセット、異種構成のイ ンポートまたは消去)を表示します。 4 Create New VD(仮想ディスク新規作成)を選択し、 を押します。 Create New VD(仮想ディスクの新規作成)画面が表示されます。カーソルは RAID Levels (RAID レベル)オプションの上にあります。 5 を押して RAID レベルを表示しま
13 仮想ディスクのパラメータを選択するには、以下の手順を実行します。 a を押して、変更するパラメータにカーソルを移動します。 b 下矢印キーを押してパラメータを開き、設定の一覧を下にスクロールします。 c ストライプエレメントのサイズを変更するには、 を押して Stripe Element Size (ストライプエレメントのサイズ)をハイライト表示します。 d を押してストライプエレメントのサイズ(8 KB、16 KB、32 KB、64 KB、128 KB) の一覧を表示し、下矢印キーを押してオプションをハイライト表示し、 を押し ます。 e を押してカーソルを Read Policy(読み出しポリシー)に移動し、必要に応じて変 更します。 f を押して Read Ahd(先読み)、No Read(非先読み)、または Adaptive(適応) オプションを表示し、下矢印キーを押してオプションをハイライト表示し、 を押 します。 g を押してカーソルを Write Polic
仮想ディスクの初期化 仮想ディスクを初期化するには、以下の手順を実行します。 1 VD Mgmt(仮想ディスクの管理)画面で Virtual Disk #(仮想ディスク番号)を選択し、 を押して使用可能な操作メニューを表示します。 2 Initialization(初期化)を選択し、右矢印キーを押して Initialization(初期化)のサブメ ニューオプションを表示します。 3 Start Init.(初期化の開始)を選択して標準の初期化を開始するか、Fast Init.
4 右矢印キーを押して、使用可能な操作である Import(インポート)と Clear(消去)を表示 します。 メモ:インポートする前に、異種構成表示ページで Missing(見つかりません)とマークされて いる物理ディスクがなく、すべてのディスクが正常に表示されていることを確かめ、仮想ディス クにすべての物理ディスクがあることを確認します。 5 異種構成をインポートする場合は Import(インポート)を、削除する場合は Clear(消去) を選択し、 を押します。 構成をインポートすると、VD Mgmt(仮想ディスクの管理)画面に構成の詳細情報が表示 されます。これには、ディスクグループ、仮想ディスク、物理ディスク、ディスク領域の割 り当て、およびホットスペアに関する情報が含まれます。 異種構成表示画面を使用して異種構成をインポートまたは消去する方法 構成から 1 台または複数の物理ディスクを取り外した場合(たとえば、ケーブルを外したり、物理 ディスクそのものを取り外した場合)、RAID コントローラはそれらのディスク上の構成を異種構 成と見なします。Foreign Configu
c 異種構成をコントローラにインポートするには Import(インポート)を選択し、再度挿 入したディスクから異種構成を削除するには Clear(消去)を選択します。 オフラインになる前に仮想ディスクのステータスが劣化に変化すると、冗長仮想ディスク の自動リビルドが開始されます。 メモ:仮想ディスクのデータ保全性を確実にするために、リビルドが完了したら直ちにコ ンシステンシーチェックを開始してください。データの一貫性チェックの詳細については、 72 ページの「データの一貫性のチェック」を参照してください。 2 仮想ディスク内のすべての物理ディスクが取り外され(ただし、取り外しは同時に行われな かった)、再度挿入されている場合は、コントローラはドライブが異種構成を持っていると見 なします。次の手順を実行してください。 a Foreign Configuration View(異種構成表示)を選択して、さまざまな異種構成にま たがる仮想ディスク全体を表示し、異種構成のインポートを可能にします。 b を押して、オプションの Import(インポート)または Clear(消去)を表示 します。
LED 点滅の設定 LED 点滅オプションは、仮想ディスクの作成に物理ディスクが使用されている時に、そのことを示 します。LED の点滅は開始か停止を選択できます。このオプションを開始または停止するには、以下 の手順を実行します。 1 を押して PD Mgmt(物理ディスクの管理)画面にアクセスします。 物理ディスクの一覧が表示されます。State(状態)の下に各ディスクのステータスが表示さ れています。 2 下矢印キーを押して、物理ディスクをハイライト表示します。 3 を押して、使用可能な操作のメニューを表示します。 4 下矢印キーを押して、LED Blinking(LED 点滅)をハイライト表示します。 5 右矢印キーを押して、使用可能な操作である Start(スタート)と Stop(停止)を表示 します。 6 LED 点滅を開始するには Start (スタート)を、点滅を停止するには Stop を選択します。 専用ホットスペアの管理 専用ホットスペアを使用して、そのホットスペアが属している選択されたディスクグループ内に 限り、故障した物理ディスクを自
4 専用ホットスペアを削除するには、下矢印キーを押して現在のホットスペアをハイライト表 示し、スペースバーを押してそのディスクの選択を解除します。削除する専用ホットスペアの 数だけこの手順を実行します。 5 を押して変更内容を確定します。 VD Mgmt(仮想ディスクの管理)画面の Hot spares(ホットスペア)の下に、更新された ホットスペアの一覧が表示されます。 メモ:専用ホットスペアの削除、再挿入、インポートを行った場合は、異種構成のインポートが 完了すると、アレイディスクはグローバルホットスペアに移行します。 グローバルホットスペアの作成 グローバルホットスペアに故障した物理ディスクの強制容量と同等またはそれ以上の容量があれば、 どの冗長アレイに発生した不良物理ディスクに対しても、グローバルホットスペアを切り替え用ディ スクとして使用できます。グローバルホットスペアを作成するには、以下の手順を実行します。 1 を押して PD Mgmt(物理ディスクの管理)画面にアクセスします。 物理ディスクの一覧が表示されます。State(状態)の下に各ディスクのス
4 下矢印キーを押して、操作の一覧から Remove HS(ホットスペアの削除)を選択し、 を押します。 物理ディスクの状態が Ready(レディ)に変更されます。State(状態)の下に物理ディスク のステータスが表示されています。 メモ:各仮想ディスク内には、同じ容量の物理ディスクを使用するようにしてください。仮想 ディスク内で容量の異なる物理ディスクを使用すると、仮想ディスク内のすべての物理ディスク が最も小さい物理ディスクと同じ容量のディスクとして扱われます。 5 必要に応じて追加のホットスペアを選択し、前述の手順を実行して削除します。 メモ:PERC 5/i RAID コントローラでは、仮想ディスクを削除すると、その仮想ディスク専用の ホットスペアはすべてグローバルホットスペアになります。 物理ディスク故障時のアラームの有効化 PERC 5/E アダプタでは、警告音を使って仮想ディスクまたは物理ディスクの主要な警告イベント / 重大なイベントを知らせます。オンボードのアラームトーンの有効 / 無効は、BIOS 設定ユーティ リティで切り替えます。警告イベント / 重大なイベ
データの一貫性のチェック 設定ユーティリティで Consistency Check(コンシステンシーチェック)オプションを選択し、 RAID レベル 1、5、10、および 50 を使用する仮想ディスクの冗長データを検証します (RAID 0 にはデータの冗長性はありません)。 メモ:デルでは、少なくとも月に一度は冗長アレイにデータの一貫性のチェックをかけることをお勧 めします。それにより、不良ブロックの検出と自動交換が可能になります。障害の発生した物理ディス クのリビルド中に不良ブロックが検出されると、深刻な問題となります。システムには、データの復 元を行う冗長性がないからです。 メモ:データの一貫性チェックを実行した後は、システムの再起動に時間がかかります。 Consistency Check(コンシステンシーチェック)は以下の手順で行います。 1 を押して VD Mgmt(仮想ディスクの管理)メニュー画面にアクセスします。 2 下矢印キーを押して、Virtual Disk #(仮想ディスク番号)をハイライト表示します。 3 を押して、使用可能な操作のメニューを表示し
個々の物理ディスクの手動によるリビルドの実行 障害が発生した 1 台の物理ディスクを手動でリビルドするには、以下の手順を実行します。 1 を押して PD Mgmt(物理ディスクの管理)画面にアクセスします。 物理ディスクの一覧が表示されます。State(状態)の下に各ディスクのステータスが表示さ れています。 2 下矢印キーを押して、障害が発生している物理ディスクをハイライト表示します。 3 を押して、使用可能な操作のメニューを表示します。 メニュー上部の Rebuild(リビルド)オプションがハイライト表示されています。 4 右矢印キーを押してリビルドオプションを表示し、Start(スタート)を選択します。 5 リビルドの開始後に前のメニューを表示するには、 を押します。 注意:スライス構成など、複数の仮想ディスクを含むディスクグループのメンバーである物理ディ スクでリビルド処理が進行中であり、リビルドの進行中に仮想ディスクの 1 つが削除された場合は、 リビルド処理は停止します。その場合は、ストレージ管理アプリケーションを使用してリビルド処理 を
ディスクグループの削除 BIOS 設定ユーティリティを使用して、ディスクグループを削除できます。ディスクグループを削除 する時に、ユーティリティはそのディスクグループ内の仮想ディスクも削除します。 ディスクグループを削除するには、BIOS 設定ユーティリティで以下の手順を実行します。 1 を押して VD Mgmt(仮想ディスクの管理)画面にアクセスします。 2 を押して、Virtual Disks(仮想ディスク)の下にあるディスクグループにカーソルを 移動します。 3 を押します。 アクションメニューが表示されます。 4 Delete Disk Group(ディスクグループの削除)を選択し、 を押します。 ディスクグループが削除されます。ディスクグループを削除すると、それより大きい番号が 付いた残りのディスクグループは自動的に番号が付け替えられます。たとえば、ディスクグ ループ #2 を削除すると、ディスクグループ #3 は自動的にディスクグループ #2 に変更さ れます。 ファームウェアのアップグレード デルサポートサイトから最新のファ
3 スペースバーを押して Enable Controller BIOS(コントローラ BIOS の有効化)を選択します。 Enable Controller BIOS(コントローラ BIOS の有効化)の横に X が表示されます。 4 を押してカーソルを Apply(適用)ボタンに移動し、 を押して選択した設定 を適用します。 コントローラ BIOS が有効になります。コントローラ BIOS を無効にするには、スペースバー を使って Enable Controller BIOS(コントローラ BIOS の有効化)コントロールの選択を 解除し、Apply(適用)を選択して を押します。 コントローラの BIOS を有効にしたら、以下の手順を実行してそのコントローラの起動サポートを 有効にします。 1 を押して Ctrl Mgmt(コントローラの管理)メニュー画面にアクセスします。 2 を押して、カーソルを Settings(設定)ボックスの Select Bootable VD(起動可能 な仮想ディスクの選択)に移動します。
工場出荷時のデフォルト設定の復元 Ctrl Mgmt(コントローラの管理)メニュー画面を使用して、Settings(設定)ボックスにある オプションのデフォルト設定を復元できます。設定は、Enable Controller BIOS(コントローラ BIOS の有効化)、Enable Alarm(アラームの有効化)、および Enable BIOS Stop on Error (エラー時の BIOS 停止の有効化)です。デフォルト設定を復元するには、以下の手順を実行します。 1 を押して Ctrl Mgmt(コントローラの管理)メニュー画面にアクセスします。 2 を押してカーソルを Settings(設定)ボックスに移動します。 3 スペースバーを使用して、Settings(設定)ボックスにあるオプションの設定の選択を解除 します。 4 を押してカーソルを Advanced(詳細)ボックスに移動します。 5 スペースバーを押して Advanced(詳細)を選択します。 Advanced(詳細)の横に X が表示されます。 6 を押してカ
Chapter6_Troubleshooting.fm Page 77 Friday, February 16, 2007 10:56 AM トラブルシューティング お使いの Dell™ PowerEdge™ Expandable RAID Controller(PERC)5 コントローラについて サポートが必要なときは、デルの技術サービス代理店にお問い合わせいただくか、またはデル サポートサイト support.dell.
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Chapter6_Troubleshooting.fm Page 82 Friday, February 16, 2007 10:56 AM PERC 5 Post エラーメッセージ PERC 5 コントローラの BIOS(ROM)には、コントローラに接続された仮想ディスク用 INT 13h 機能(ディスク I/O)が用意されているので、物理ディスクからの起動や物理ディスクへのアクセ スにドライバは不要です。表 6-5 では、BIOS について表示されるエラーメッセージおよび警告に ついて説明しています。 表 6-5 BIOS のエラーと警告 メッセージ 意味 BIOS Disabled.
Chapter6_Troubleshooting.fm Page 83 Friday, February 16, 2007 10:56 AM 表 6-5 BIOS のエラーと警告 (続き) メッセージ Memory/Battery were detected. has recovered, data was lost. to continue.
Chapter6_Troubleshooting.fm Page 84 Friday, February 16, 2007 10:56 AM 表 6-5 BIOS のエラーと警告 (続き) メッセージ 意味 Previous configuration(s) このメッセージは、コントローラと物理ディスクの構成が異 cleared or missing. Importing なっていることを意味します。BIOS 設定ユーティリティを使 configuration created on XX/XX 用して、異種構成をインポートまたは消去することができます。 XX.XX. Press any key to continue, or ’C’ to load the configuration utility. There are X enclosures connected 1 つのポートに取り付けられているエンクロージャが多すぎ to port X but only X may be ます。余分なエンクロージャを取り外して、システムを再起動 connected to a single SAS port.
Chapter6_Troubleshooting.fm Page 85 Friday, February 16, 2007 10:56 AM 表 6-5 BIOS のエラーと警告 (続き) メッセージ 意味 Some configured disks have been removed from your system, or are no longer accessible. Check your cables and ensure all disks are present. Press any key or ’C’ to continue.
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Chapter6_Troubleshooting.fm Page 87 Friday, February 16, 2007 10:56 AM 表 6-6 Linux OS のエラー (続き) エラーメッセージ 推奨されるソリューション Driver does not auto- build into new kernel after customer updates.
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付録:認可機関の情報 認可機関の情報 EMI(電磁波障害:Electromagnetic Interference)とは、自由空間に放射される信号や、電源 コード、信号線などを伝導する信号や放射電磁波のことで、無線航法やその他の安全が要求さ れるサービスを危険にさらしたり、認可された無線通信サービスで著しい質の低下、電波妨害、 通信の中断などの問題を発生させる原因となります。無線通信サービスには、AM/FM の民間 放送、テレビ、および携帯電話の各種サービス、レーダー、航空交通管制、ポケットベル、 パーソナル通信サービス(PCS)が含まれますが、これらに限定されません。これらの認可さ れたサービスは、コンピュータシステムを含むデジタル装置などの意図しない放射体とともに、 電磁環境の一因となります。 EMC(電磁的両立性:Electromagnetic Compatibility)とは、多数の電子機器が同一の環境で 共に正常に動作する能力のことです。本コンピュータシステムは、認可機関の EMI に関する制 限に準拠する設計がなされており、適合していますが、設置条件によっては干渉が発生しない という保証はありませ
シールド付き信号コードに関する告知:無線通信サービスとの干渉を避けるため、周辺機器のデル 製品への接続にはシールドケーブルのみを使用してください。シールドケーブルを使用することで、 目的とする環境に適した EMC 分類基準が満たされます。パラレルプリンタ用のケーブルは、デルか ら入手できます。お求めの際は、デルのウェブサイト www.dell.
これらの制限は、この装置が住宅地域に設置された場合、有害な電波障害から適切に保護される ように設定されたものです。ただし、特定の設置方法で電波障害が発生しないという保証はありま せん。この装置がラジオやテレビの受信に電波障害を引き起こすかどうかはその装置の電源をオン またはオフにすることによって判定できますので、以下の方法を 1 つ、またはそれ以上実行して 問題を解決してください。 • 受信アンテナの方向を変える。 • 受信機に対するシステムの位置を変える。 • システムを受信機から離す。 • システムを別のコンセントに接続し、システムと受信機が別々の分岐回路に接続されている状 態にする。 必要に応じて、弊社のカスタマーサービスまたはラジオ / テレビの経験を積んだ技術者に連絡し、 アドバイスを受けてください。 次の情報は、本書で扱っているデバイスに対して、FCC 規定に従って提供されるものです。 製品名: Dell PERC 5/i アダプタ 会社名: Dell Inc.
CE Notice (European Union) CE Notice (European Union) This product has been determined to be in compliance with 73/23/EEC (Low Voltage Directive), 89/336/EEC (EMC Directive), and amendments of the European Union. European Union, Class A RF INTERFERENCE WARNING: This is a Class A product. In a domestic environment this product may cause radio frequency (RF) interference, in which case the user may be required to take adequate measures.
付録:認可機関の情報 93
94 付録:認可機関の情報
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VCCI(日本のみ) 100 付録:認可機関の情報
用語集 D A Adaptive Read Ahead 適応先読み 最近の 2 回のディスクアクセスが連続セクタ ーで発生した場合に、コントローラが先読み キャッシングを使用し始めるように指定する読 み取りポリシーです。すべての読み取り要求が ランダムである場合、アルゴリズムは Non read ahead(非先読み)に戻ります。ただし、依然 としてすべての要求について順次処理が可能か どうかが評価されます。 B BIOS Basic Input/Output System 基本入出力システム の略語。コンピュータの BIOS にはフラッシュメ モリチップに格納されたプログラムが含まれて います。BIOS は、マイクロプロセッサと周辺 機器(キーボードやビデオアダプタなど)の間 の通信やシステムメッセージなどのさまざまな 機能を制御します。 BIOS 設定ユーティリティ RAID ディスクグループと仮想ディスクを設定し、 保持します。また、RAID システムを管理します。 コントローラ BIOS 内にあるため、その動作はシ ステムの OS に依存しません。Ctrl-R とも呼ばれ る BIOS 設定ユー
E M ECC エラー MB Error Correcting Code 誤り訂正符号の略語。 ECC エラーはメモリ内で発生し、キャッシュ データを壊す場合があります。壊れたキャッ シュデータは破棄しなければなりません。シン グルビットの ECC エラーはファームウェアに よって処理でき、通常の操作が妨げられること はありません。シングルビットエラーの数がし きい値を超えると、通知が送信されます。ECC ダブルビットエラーの場合はデータが壊れたり 失われたりするので、より深刻です。 megabyte メガバイトの略語。1 メガバイトは 1,024 キロバイト、または 1,048,576 バイト 2^20 バイトです。ただし、ハードドライブの 容量を表すときには多くの場合、概数にして 100 万バイトを意味します。 G GB gigabyte ギガバイトの略語。1 GB は 1,024 MB、 または 1,073,741,824 バイト 2^30 バイトです。 I Inter-IC I2C とも呼ばれるマルチマスターバス同一のバス に複数のチップを接続できる。各チップがマス ターとして機能し
P PHY シリアルバスを介して転送されるデータパケッ トの送受信に必要なインタフェース。 各 PHY は、デル認定の別の SATA デバイス上の PHY と接続することで、物理リンクの片側を 形成できます。物理リンクには 4 本のワイヤが あり、このワイヤが 2 組の差分信号のペアを形成 します。1 つの差分ペアが信号を送信し、他方の 差分ペアが信号を受信します。両方の差分ペア は同時に動作し、送受信の双方向でデータの同 時転送を可能にします。 R RAID Redundant Array of Independent Disks 従来は Redundant Array of Inexpensive Disks の略語。 複数の独立した物理ディスクによるグループ (アレイ)で、組み合わせて管理することにより、 1 台の物理ディスクを使用した場合を上回る信頼 性 / パフォーマンスが実現できます。仮想ディス クは、OS では 1 台のストレージユニットとして 認識されます。同時に複数のディスクにアクセス できるため、入出力が高速化されます。冗長 RAID レベルには RAID レベル 1、5、10、および
RAID レベルの移行 SATA RAID レベルの移行 RLM により、アレイの RAID レベルが変更されます。RLM は、最適な RAID レベルに切り替えるために行います。RLM はシ ステムの実行中に行うことができ、再起動も不 要です。そのため、ダウンタイムも発生せず、 移行中もデータは常に利用可能です。 Serial Advanced Technology Attachment の略語。物理ストレージインタフェースの標準。 デバイス間のポイントツーポイント接続を提供 するシリアルリンクです。シリアルケーブルが 薄くなっているため、システム内の冷却効率が 高まり、シャーシの小型化が可能になります。 SCSIport Read-Ahead 先読み 一部のコントローラにおけるメモリキャッシュ 機能で、要求されたデータよりも先に順次読み 取りを行い、データがまもなく必要になると予 測して追加データをキャッシュメモリに格納す ることができます。先読みにより順次データの 供給が速くなりますが、ランダムデータにアク セスする場合には効果が発揮されません。 RPM Red Hat Package Man
SSP Serial SCSI Protocol シリアル SCSI プロトコルの 略語。SSP により、他の SAS デバイスとの通信 が可能になります。SAS コントローラ上の各 PHY は、SSP イニシエータまたは SSP ターゲ ットとして使用できます。 Storport Storport ドライバは、SCSIport に取って代わり、 Windows 2003 以降の OS で使用できるように 設計されています。また、RAID コントローラ のパフォーマンス、I/O スループットレートを 高め、管理を容易にし、ミニポートインタ フェースをアップグレードします。たとえば、 SCSIport では 1 つのコントローラで処理でき るコマンドは最大 254 ですが、Storport では 1 つの LUN で 254 のコマンドが処理できます。 STP Serial Tunneling Protocol の略語。接続されて いるエキスパンダを経由して、デル認定の SATA デバイスとの通信を可能にします。SAS コント ローラ上の各 PHY は、STP イニシエータとし て使用できます。 T X X
エンクロージャ管理 ソフトウェアおよび / またはハードウェアによ るディスクサブシステムのインテリジェントな 監視。ディスクサブシステムは、ホストシステ ムの一部である場合と、外付けディスクエン クロージャに格納されている場合があります。 エンクロージャ管理により、ディスクや電源の 障害など、ディスクサブシステムのイベントを 常に知ることができます。また、ディスクサブ システムのフォールトトレランスを向上させる ことができます。 オフライン 物理ディスクが仮想ディスクの一部であるも のの、そのデータが仮想ディスクに対してアク セス不能である場合、その物理ディスクはオフ ラインです。 オンライン オンラインのデバイスとは、アクセス可能なデ バイスのことです。 オンライン容量拡張 ホストシステムがアクティブな状態で物理ディ スクを追加することで、データの可用性を妨 げずに既存の仮想ディスクの容量を増す操作。 か 仮想ディスク 仮想ディスクとは、RAID コントローラが 1 台ま たは複数の物理ディスクから作成するストレー ジのことです。仮想ディスクは複数の物理ディ スクから作成できますが、OS からは
交換用ユニット 冗長仮想ディスク システムまたはサブシステム内のコンポーネン トまたはコンポーネントの集合体で、集合体の いずれかの部分に障害が発生した場合に常にユ ニットとして交換されるもの。ディスクサブシ ステム内の典型的な交換用ユニットには、ディ スク、コントローラのロジックボード、電源ユ ニット、およびケーブルがあります。 ディスクグループ内の物理ディスク上に、障害 の発生した物理ディスクのリビルドに使用でき る冗長データを持つ仮想ディスク。仮想ディ スクでは、複数の物理ディスクにまたがるディ スクストライプ、または冗長性を実現するディ スクミラーリングもしくはパリティを使用でき ます。後者では、物理ディスクに障害が発生し た場合にもデータが保護されます。 コンシステンシーチェック 冗長 RAID レベルが設定された仮想ディスク内 のすべてのストライプが一貫していて、エラー が発生した場合に自動的に修正が行われるこ とを確認する操作です。RAID 5、10、および 50 のアレイの場合、コンシステンシーチェッ クによって各ストライプについて正しいパリ ティデータが確認されます。RAID 1
ストライピング ディスクストライピングでは、仮想ディスク内 のすべての物理ディスクにまたがってデータが 書き込まれます。各ストライプは、連続パター ンを使用して、固定サイズのユニットで仮想 ディスク内の各物理ディスクにマッピングさ れる連続した仮想ディスクデータのアドレスで 構成されています。たとえば、仮想ディスクに 5 台の物理ディスクが含まれている場合、ストラ イプは、どの物理ディスクにも一度だけアクセ スして、物理ディスク 1 ~ 5 にデータを書き込 みます。ストライプに使用される物理ディス ク内のスペースは、各ディスクとも同じです。 物理ディスク上のストライプの部分が、「スト ライプエレメント」です。ストライピングは、 それだけでは冗長性を実現できません。ストラ イピングとパリティを組み合わせることで冗長 性が実現されます。 ストライプエレメント 単一の物理ディスク上にあるストライプの部分。 「ストライピング」も参照してください。 ストライプエレメントのサイズ ストライプによって使用されている総ディスク 容量ただし、パリティディスクは含みません。 たとえば、64 KB のディスクスペースを持ち
動作環境 バッテリーバックアップユニット BBU 動作環境には、物理ディスクが接続されている ホストシステム、I/O バスおよびコントローラ、 ホストの OS、および仮想ディスクの管理に必 要な追加のソフトウェアが含まれます。ホスト ベースのアレイの場合は、動作環境にはメンバ ーディスク用の I/O ドライバソフトウェアが含 まれますが、アレイ管理ソフトウェアは含まれ ません。アレイ管理ソフトウェアはアレイその ものの一部と見なされます。 パーティション AC 電源の完全な停止や短時間の停電が発生した 場合に、非常用電源を供給してコントローラ上 のキャッシュデータの完全性を保護します。 パトロールリード OS によって認識されている物理ディスクまたは 仮想ディスク上の連続するストレージセグメン トの論理構造。 ドライブの障害につながったりデータの保全性 を損なったりするおそれのある物理ディスク のエラーに備えてシステムを見張る予防機能。 パトロールリードは、ホストアクセス前に物理 ディスクの潜在的な問題を検出し、場合によっ ては解決することができます。これにより、 システム全体のパフォーマンスが向上
非冗長仮想ディスク フォールトトレランス 障害の発生した物理ディスクのリビルドに使用 できる冗長データが物理ディスク上に格納され ていない仮想ディスクです。RAID 0 の仮想ディ スクは、複数の物理ディスクにまたがってスト ライプされたデータで構成されており、ディス クミラーリングやパリティによって冗長性が提 供されていません。この構成では高いデータス ループットが実現する一方で、物理ディスクに 障害が発生した場合にデータが保護されません。 ひとつのディスクグループにつき 1 台のドライブ に障害が発生しても、データを保全し、処理機能 を守るディスクサブシステムの機能。PERC 5 コ ントローラは、RAID レベル 1、5、10、および 50 の冗長仮想ディスクでこの機能をサポートし ます。 ファームウェア ROMread-only memory または PROMProgrammable ROM に格納されたソフト ウェア。多くの場合、最初にシステムの電源が 投入された時のシステムの動作はファームウェ アが担います。その典型例は、システム内のモ ニタープログラムです。モニタープログラムは、 ディ
物理ディスクの状態 物理ディスクの状態は次のいずれかです。 • Un-configured Good 非設定良好 RAID コント ローラにアクセス可能だが、仮想ディスクの一 部としてもホットスペアとしても設定されてい ないディスク。 • Hot Spare(ホットスペア) :ホットスペアとし て設定されている物理ディスク。 • Online(オンライン):RAID コントローラに よるアクセスが可能で、仮想ディスクの一部と なる物理ディスク。 • Rebuild(リビルド):仮想ディスクの完全な冗 長性を回復するためにデータの書き込み処理が 実行されている物理ディスク。 プロトコル 一連の正式なルールで、データの送信方法通常 はネットワーク経由を示したり、ストレージサ ブシステムとの通信時に使用されたりします。 下位プロトコルは、守るべき電気的および物理 的な基準、ビットとバイトの順序、送信とエ ラーの検出、およびビットストリームの訂正を 定義します。上位プロトコルは、メッセージ 構文、端末とシステムのダイアログ、文字セ ット、メッセージの順序付けなどを含むデータ の書式設定を処理します
ホットスペア アイドル状態で電源がオンのスタンバイ物理 ディスクで、使用中のディスクに障害が発生す ると直ちに代用できます。ユーザーデータは一 切含まれていません。ホットスペアは単一の冗 長仮想ディスク専用にすることも、コントロー ラによって制御されるすべての仮想ディスクの グローバルホットスペアプールの一部とするこ ともできます。 ディスクに障害が発生すると、コントローラの ファームウェアが、障害の発生した物理ディス クのデータを自動的に引き継ぎ、データをホッ トスペアにリビルドします。データのリビルド は、冗長性を持つ仮想ディスク(RAID レベル 1、5、10、または 50; RAID 0 は不可)からのみ 行うことができ、ホットスペアに十分な容量が 必要です。 ら ライトスルー ライトスルーキャッシュモードでは、ディスク サブシステムがすべてのデータを受信し、ディ スクへの書き込みトランザクションを完了した 時に、コントローラがデータ転送完了信号をホ ストに送信します。 ライトバック システムの通常の動作中に、障害の発生したコ ンポーネントを交換すること。 ライトバックキャッシュモードでは、
索引 B P S BIOS, 60-61, 101 PCI アーキテクチャ , 12 PERC 概要 , 11 機能 , 17 PERC 5 コントローラについて , 11 SAS, 104 概要 , 11 ケーブル , 79 コントローラについて , 11 デバイス , 11 SATA, 104 POST エラーメッセージ , 82 SMART テクノロジ , 19 Storport, 105 BIOS 設定ユーティリティ, 52, 60-61, 101 Foreign View(異種構 成表示)メニュー , 61 rebuild(リビルド)メ ニュー , 60 仮想ディスクの管理 , 56 起動 , 52 コントローラの管理 , 60 物理ディスクの管理 , 59 メニュー , 56 メニューオプション , 56 メニューのナビゲー ションキー , 53 E ESD, 10 L LED 動作 , 20 動作パターン , 88 O OS, 12 SCSIport, 104 R RAID, 107, 112 RAID の移行 , 104 管理 , 51 構成 , 51 構成と管理 ,
114 索引 か さ と 書き込みポリシー , 63 サポートされている OS, 12 トラブルシューティング , 77 POST エラーメッセージ , 82 SMART エラー , 81 一般的な問題 , 78 物理ディスクの問題 , 79 仮想ディスク 管理 , 56 削除 , 73 セットアップ , 62 設定 , 60, 69 パラメータ , 62 メニューオプション , 59, 61 劣化 , 77 し 手動によるリビルド , 73 スパン , 108 ドライバ Microsoft OS のイン ストール , 42 SUSE LINUX Enterprise Server, 48 Red Hat Enterprise Linux, 45 インストール , 41 スペア , 108 ドライバディスケット , 41 初期化 , 107 す ストライプエレメン トのサイズ , 62 き キャッシュ , 106 ドライバのインストール , 41 け ケーブル SAS, 79 こ 互換性 既存の RAID コント ローラとの , 19 コンシステンシーチ ェック , 59
パトロールリード , 25 設定 , 25-26 動作 , 25 動作のブロック , 26 動作の詳細 , 26 モード , 26 パラメータの表示 / アップデート , 59 パリティ , 14, 24, 109 分散 , 111 ふ ファームウェア アップグレード , 74 フォールトトレランス 機能 , 24 へ ベースポート , 111 ほ ホットスワップ , 24, 112 よ 読み出しポリシー , 63 り リビルド , 60 手動 , 73 物理ディスク 管理 , 59 操作 , 60 分散パリティ , 111 索引 115
116 索引 116 索引