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付録RAID の説明
RAID とは、データの保存やデータへのアクセスに使用するディスクの数を増やすことでパフォーマンスを高める、複数の独立した物理ディスクのグループで
す。
注意: 物理ディスクに障害が発生すると、RAID 0 の仮想ディスクは壊れ、データロスを招きます。
RAID ディスクサブシステムでは、次の利点を提供します。
I/O パフォーマンスとデータの可用性の向上。
複数のディスクに同時にアクセスできるため、データ スループットが向上します。物理ディスク グループは、単一のストレージ ユニット、複数の論理ユニ
ットとしてホスト システムに表示されます。
データ ストレージの可用性とフォールト トレランスが改善します。物理ディスクの障害によるデータ損失の場合も、データまたはパリティを含む残りの物
理ディスクからデータをリビルドすることにより復元できます。
トピック
RAID レベルの概要
RAID の用語
RAID レベルの概要
以下は、PERC 9 シリーズのカードでサポートされている RAID レベルです。
RAID 0 は、特にデータの冗長性を必要としない環境で大きなファイルを扱う際に、ディスクストライピングを使用して高いデータスループットを提供し
ます。
RAID 1 では、ディスクのミラーリングを使用するため、一方の物理ディスクに書き込まれたデータは、もう一方の物理ディスクにも同時に書き込まれま
す。RAID 1 は小規模データベース、または少ない容量と完全なデータの冗長を必要とするその他アプリケーションに最適です。
RAID 5 では、すべての物理ディスク全体にディスクストライピングとパリティデータ分散パリティが使用され、特に小さなランダムアクセスに対して高
いデータスループットとデータの冗長性を提供します。
RAID 6 は、RAID 5 の拡張版で、追加のパリティブロックを使用します。RAID 6 は、全メンバーディスクに分散させた 2 つのパリティブロックを伴うブロ
ックレベルのストライピングを使用します。
RAID 6 では 2 台のディスク障害、および単一ディスクの再構築中における障害に対する保護を提供しま
す。1 つのアレイのみを使用している場合、RAID 6 の導入は、ホットスペアディスクを導入するよりも効果的です。
RAID 10 RAID 0 RAID 1 の組み合わせで、ミラーディスク全体でディスクストライピングが使用されます。これにより、高いデータスループットと完
全なデータの冗長性を提供します。
RAID 50 は、RAID 0 RAID 5 の組み合わせで、RAID 0 アレイが RAID 5 のエレメント全体にストライプされます。RAID 50 では最低 6 台のディス
クを必要とします。
RAID 60 は、RAID 0 RAID 6 の組み合わせで、RAID 0 アレイが RAID 6 のエレメント全体にストライプされます。RAID 60 では最低 8 台のディス
クを必要とします。
次の表は、各 RAID レベルでサポートされる最小および最大ディスクのリストです。
15. RAID レベルでサポートされる最小および最大ディスク
RAID レベル 最小ディスク 最大ディスク
0 1 32
1 2 2
10
114
付録RAID の説明